アンドレイド妃

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その2

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    1 臨界

 夜来の雨、人の群れもいつしか去った。
 この小規模な草原に人間と言えばレプリカント系のアンドレイドひとりふたりと……

「とうとう臨界に達しましたね」
 彼女のひんやりとした感触を確かめながら、僕は喜びを隠せないでいる。
「制御棒は、もういいでしょう」
 あのじりじりと太陽光が押し寄せてくるまでに、なんとかこの渇き切った湿原を抜け出さなくては。
 (わたしのご主人さま)

 そのとき、大いなる波動が迫りつつあるのをひとにぎりのものだけが感じていた。

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