自称異世界最強浪人のチーター達と万屋始めました

マシュウ

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チーター達は国の迷惑モンスター達をしばくようです

ご褒美(エサ)

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「……という事です」

『嫌です』

「言うと思ったよ!?だからな、今回はご褒美も用意した!」

 俺はそう言って、目の前にあるチケットをぶら下げた。

「なんだそれ?」

「ふっ、これはだな、王都の高級風俗店の無料け…」

「おっしテメェラ用意しな!」

『フン!』

「ごっふぅ!?』

 俺がぶら下げたチケットの説明を聞いた瞬間に、ソウヤは立ち上がり同時に四人からの攻撃によって崩れ落ちた。

「フケツですよ!」

「フンッ!」

「そんなに溜まってるならボクとすれば良いじゃない!」

「この男は一回殺すべきです。ええ、昔のあのヘタレはどこに行ってしまったのやら……」

 それぞれボコボコにソウヤをしばいた後、手をぬぐいながら、女四人はゴミクズを見る様な目でソウヤを見ていた。

「っていうかぁ、なんで私達も入ってるわけ?」

「そうですよ!私が取ってある特撮を全て消化しなければならないんですから!あぁ!いくつ残ってるって思ってるんですか!?」

「まぁ、ボクはいいんだけどね?」

「そうですよ、良いじゃないですか、お世話になってる方にお礼の意味も込めて………あっ」

 そして、唐突に白いシャル公が何かを思いついた様に顎に手を当てて考え始めた。

「シャル?私には貴方がとてつもなくとんでもないことを言い出す予感がするのですが?」

「な、何よ、言ってみなさいよ!」

「…………気になるなぁ~」

 そして、それぞれの目線を浴びたシャルは観念した様に下を向いて、ポツリと、


「……いえ、その報酬のチケットを私との添い寝券にすり替えれば………と」

「「………」」

「ちょっ!?シャル!?」

「「その手があったかぁ!」」

 二人は納得がいった様に叫んだ。

「う、五月蝿い……で、添い寝券で良いんだな?」

「「「はい!」」」

「「わぁ、良いお返事」」

 期せずして、俺とシェーンはハモってしまった。

 お互い微妙な顔をしていた。

「じゃあメネヴィア?今回の件の説明をしてくれ?」

「はい、あ・な・た♡」

『甘い!甘すぎる!』

 そんな皆んなの叫びとは関係なく、メネヴィアは説明を始めた。

「ええ、先ず王がご依頼なさったのは『全ての魔物の討伐』ではなく、『全ての魔物の巣窟の除去』です」

 まぁ、不可能なことを言う様な人じゃない……俺の感覚が鈍ってんのかな?

「そして、この隊を四つに分けたいと思います」

『ふむふむ』

 みんなは一応頷きながら、ソウヤが起きないかを見張っていた。

 起き上がろうものなら遠慮なく叩き潰すと言う徹底ぶりだった。

「で、先ずは北から、ゾウヤさん、セネジアさん、リアです。そして、東はソウヤ……早い方のです」

「シュンヤでいい……」

「は?」

「シュンヤでいいと言った……」

「………シュンヤさん、ヨウコさん、そして……」

 メネヴィアはくちびるを血のにじむほど噛み締めて、そして血反吐を吐く様にして、

「………お姉様………」

 と言った。

「………南はリョウヤさん、フィーナさん、ノエルちゃん、西はホウヤさん、私、夫のノウンで行きます」

「………俺たちは?」

「留守番です!」

 そう言われたソウヤは世界の終わりを見た様な顔をして、逃げ出そうとし、秒でシェーンとシャル公×2とシルヴィに捕まった。

「ふふふ、ソウヤには話したいことが山の様にあるだなぁ」

「ソウヤさん……まぁ、勘弁した方が身のためですよ?」

「「………ニコッ」」

「あっこれ俺死ぬやつだわ、誰かヘルプ」

『察しろ』

 ソウヤはか弱い助けを呼んだが、誰もそれに反応することはなかった。

「それでは、皆さん健闘を祈ります、では解散!」

 そうして、ソウヤが地獄を見る間、俺たちは魔物の巣退治へと赴いたのである。

「お前ら一生呪ってやるーーー!」

「やめろ!本当にお前が言うとシャレになんねぇから!」
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