自称異世界最強浪人のチーター達と万屋始めました

チーター達にとって呪いは関係ない様です

神の恩寵

 二階に戻って、造也の部屋の前まで来て料也が、

コンコン

と、ドアをノックして、
「入るぞ。」
 と言って返事も待たずに中に入った。
 そしてそこには…………………、

「フハハハハ！！神の恩寵を受け取るがいい！！」
「ダウンロードコンテンツ配信だぁー！」
 
 創也と造也が、何か光っている板に向かって叫んでいた。

「馬鹿なことしてないでさっさと始めてくれ。」
 と、料也がそう促すと、
「馬鹿な事だとぅ？これは神が許された行為なのだよ！他の者にさせてたまるかぁ！フハハハハ！」
「自分達の作ったゲームが売れて嬉しいのは分かるが、こいつのためにも頼むよ。」
 

 ゲーム？何だそれ？
 と、思っていると創也に向かって料也がそんな事を言った。
 って言うか、
「おい、そんな大声出すな。近所迷惑だろ。」
「その点に関しては、この天才抜かりないぃ！」
「創也がちゃんと防音魔法掛けてくれたよ。」
 

 なるほど、うるさい。

「何でこんなに創也は、テンション高いんだ？」
 と、料也が言った。
 うむ、確かにそれは俺も気になる。
「ああ、俺ちゃんと、この作業する際創也が、
『気合いの一本ウンデカミン！』
 とか言って、あれを俺ちゃんと一緒に飲んだんだけど…………。」
 と、造也が送った目線の先には黒い飲み物が置いてあった。
「な、………ゴメンな。俺がもっとしっかりしてたらこんなクスリ飲まさなかったのに………。」
 と、俺が後悔してそう言うと、
「何をいう！これはクスリなどではないぃ！

 神のドリンクだ。」

 もうダメだ手遅れだこいつ。

「話が進まんから元に戻れ。」
 と料也が言うと、
「わかったよー。」
 と少し残念な風に言った。
 


……………………。
 俺の後悔を返せ。



 「さて、俺ちゃんの部屋でのお約束。」
 また何か始まった。
「絶対に何か勝手に触らない事。
 持ち出さない事。
 そして万が一、何かに触っちゃって怪我をした時は、俺ちゃんか、創也に言う事。って事を守ってね？」
 

 何その危険物の取り扱いみたいなのは。


「さて、紹介しましょう。」

「ここが俺ちゃんと創也の研究場、


始まりの館。


だよ！」

 と、造也はキメ顔でそう言った。
 
  








いや、実際にはマスクを被っていて、マスクの目の部分がどや目をしていただけなのだが。