自称異世界最強浪人のチーター達と万屋始めました

チーター達は魔女と神王達とバカンスに行くようです

病んどるわ

 さて、今の俺はと言うと、

「おや？起きたんですか？あなた」
「う、ん？」
「無理なさらないで下さいな、もうお昼も過ぎた頃ですし料也さんが作ってくれて置いといてくれたご飯を持ってきますわね？全部食べないと怒られますからね？」
「うん、なんで俺は縛られているのかな？メネヴィア」

 完全に縛られていた。

「気にしなくてもよろしいですわよ？もうじき慣れますわ」
「永遠に慣れないと思うけど！？」
 周りを見渡すとそこはメネヴィアに当てられた部屋の中だった。
 恐らく気絶した俺をここに運んだのだろうがなぜ？

「ふふふ、貴方がなかなか返事をしてくださらないので私の事を好きになる様に調教しようかと思いまして」
「おい」
 
 なんてこった。
 しかし、俺の優柔不断が招いた結果とはいえあんまりでは無いだらうか？

「さっきの西瓜割りの時に、創也さんにお願いして良かったですわ」
「………………ん？ちょっと待て、もしかして創也が俺にあの西瓜割りやらせたのはお前の依頼だからか？」
「ええ？そうですが？」

 こいつ、なんの悪びれもなく言いやがる

「て言うか、後で創也覚えとけよ！」
 
この恨み晴らさでべきか

 俺がそう恨み言を言っていると、
「後などありませんわ、このまま私達はずーっとここで暮らすんですよ」
 と、メネヴィアが瞳に闇を抱えてそう言った。
「へ？ず、ずっとって？」
「そのままの意味ですわ、大丈夫ですわ、色々なこともちゃんと致しますわ。勿論私の事を好きになってくれたなら私も好きなだけこの体を捧げますわ」
「…………………」
 
 どうしよう、ちょっと考えてしまった俺がいる
 しかし、このままはやはり不味いな

 そう思った俺は自分じゃもうどうしようもないと悟り助けを呼ぶ事にした。
「た、助けてぇ！！」
 叫び声が少しみっともないのは勘弁してほしい。

 暫くの静寂の後ドアが開いてそこから出てきたのは意外にもノエルだった。

「ねぇ？何だか変な声が聞こえたんだけど？何してんの？遊んでるの？だったら僕も混ぜて混ぜて！！」
 少し勘違いをしているがそれでも俺は迷う事なく助けを求めた。

「ノエル！助けてくれぇ！」
「君を助ける遊びだね？よーし、いっくぞー！！」
 そうして、メネヴィアとノエルの戦いが始まった。