自称異世界最強浪人のチーター達と万屋始めました

マシュウ

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チーター達は国中の魔女、チーターを敵に回して無双するようです

終幕

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「………い……起きてくださいノウン!」

「………もう少しその胸をくっつけるのなら考えなく………イダダダダ!わかった!起きるから!」

「全く、本当にあなた創也さん達に毒されてますよね?」

 俺はどこをもがれかけたかはさておき、どうやら待合室で寝かされていたらしい。

「ノウンが倒れたところを創也さんがここまで運んだんですよ?後できちんとお礼言いっておいて下さいね?」

 成る程、俺が一日貫徹の結果ぶっ倒れたところを創也は親切にもここまで運んでくれたらしい。
 それはそうとして、

「当の本人達は?そして何で俺たちの待合室にお前がいんの?」

「最初の質問の答えはお前がぶっ倒れている間に表彰式に行って来たってのと、後の質問に対する答えはお前の事を心配したメネヴィアが看護しに来たんだぜ?きちっとお礼言っときよ?」

 そう言ってニヤニヤしながら創也は、手に表彰状を持ちながら入って来た。

「メネヴィア、ありがとう」

「いいえ、どういたしまして」

 俺は素直にお礼を言った。

「おいおい、俺たちには?きちっとここまで運んで来た事と、この祭りで優勝した事に対するお礼は?」

「そこんとこ、俺ちゃん達はしっかり聞きたいよねぇ?」

「その舐めた態度をどうにかするなら考えて………えっ?造也元に戻ったのか!?」

 俺はしれっと元に戻っている造也を見て驚いていた。

「あー、これ?」

 そう言って創也が取り出したものを見た。

「それって……」

「そう、俺が造也に渡したあれ」

 創也が持っていたのは板の様な何かであった。

「で、そんな事よりもだ、願い事聞いてもらいに行くぞ」

 俺はそれを聞いてまだ願いを聞いてもらってない事を聞いて安心した。
 何を願うか分かったもんじゃない。

 俺は創也達を監視すべく体にムチ打って立ち上がった。


















「で?お前らの望みって何なんだ?」

 俺は兼ねてから気になっていた事を聞いた。

「ん?それはお楽しみってやつだ」

 変にイラつかせ焦らす創也を俺はゲシっと蹴った。

「イダイ!」

「さっさと言えよオラ!」

「何やってるんですか、もう少しで着きますよ?」

 王の使いに連れられて俺達は今、王の間に向かっていた。

 王の間に入るとそこには当然だが王がいた。

「うむ、またあったの」

 そう言えば俺たちはこないだの王都を襲った魔王元軍幹部駄魔女のエルナの件について、顔見知りとなっていたのだ。

「ああ、王。早速だが願いを聞いて貰えないか?」

 創也は頭を下げずにそう軽々しく言った。

「ゴラァ!」

 俺は後ろから創也にドロップキックを食らわせ、

「何やってんだお前!スミマセン!こいつホンットに!許してください!こ、コラ!抵抗するな!」

「超断る!」

 創也の頭の後ろに手を置いて頭を下げさせようとするのだが、中々下げようとしない。

「ハハハ、構わん構わん、で?願いとは?」

 王は心から可笑しそうにそう言い、俺は手を離した。

「ご、ごほん。では俺の願いは………………」

「ね、願いは?」

 俺は焦らされていたので少し乗り身で聞こうとした。
























「俺たちの店の税金免除してください!」









………………………は?









「な、成る程考えましたね創也」

「確かに幾ら俺ちゃん達が何が作れたり、法則変更したりできたとしても流石にその国の法律とかは変える訳にはいかないからね?」

「…………うむ」

「ヒャハハハハハ!成る程な!」

「へー?……………ねぇ、法也?ぜいきんってなに?」

「毎月毎月、エンコラサッサと税金払いに行くついでに役場の嬢さん方の愚痴聞かされに行かなきゃならん俺の気持ちわかる!?」

『そこ!?』

 それぞれの反応をする中、俺は口を開けてあんぐりとしていた。

「ハハハ!よかろう!そなた等の店は今日から免税店だ!」

 そうしてまた王は心から可笑しそうに笑うのであった。

「そ、創也?最初からこれ目的で?」

「勿論」

 俺はもう何と言ったらいいか分からなかった。

「そう言えば、このリアクターとやらが残っているがそれはどうするのか?」

 王は自分の隣にプカプカ浮いている球体を指してそう言った。

「え?それ言っちゃうと二個になるんですけどいいんですか?」

「うむ、今回は俺を楽しませてくれた褒美として許可を出そう」

 王は気前よくそう言った。

「創也?俺は特に無いけどどうする?」

 俺はヤッタヤッタ言っている創也にそう聞いた。

「ん?そうだなぁ…………………あっ!」

「何か思いついたのか?」

「うむ!最高のやつを!」

「何だよ!」

「………………この王都に……………







……………………天然温泉を!」

「は?」

 俺は自分の耳を疑った。

 火山が近くに無いのに温泉だと?

 遂にこいつ頭が狂ったか?

 あっ、もともとだった。

 そう思っていると、遠くの方から爆音が聞こえてきた。

「まさか………」

 そうすると王の間に兵が入ってきて、

「た、大変です!突然中央広間の一部から温泉が湧き出てきました!」

 と、

「あ、ああ、何でも願いを叶えることができるリアクターが無駄に………」

 俺がそう嘆く横で創也は、

「ふふふふ、覗きが楽しみだぜ!」

 と、造也と騒ぐのだった。

「頭が……………胃が………………」
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