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チーター達は有給休暇を取るようです
神王会議
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「造也さん!皆さんと遊んでいるのもいいですけど、そろそろ会議の時間ですよ!」
「おっけ!ちょい待ち!」
「待ってなんか要られませんよ!いつも遅れて怒られるのは私なんですから!」
「おお!どうかご慈悲をメグミサマ!」
「だーめーでーす!」
「のぉぉぉ!」
「法也さん!次はこれを教えてください!」
「あっ!ずりーぞ!俺が先だったのに!」
「はいはい、順番ですよマーリン」
「そんなぁ!」
「おししょー。そろそろ……」
「はいはい、では行きましょうか。すみませんね皆さん後は帰ってからですね」
『えええ!』
「…………」
「……」
「………貴方達がこうして将棋を指してから早一時間」
「そんなたってない」
「………王手」
「あっ………」
「勝負がついたみたいですね?あぁ、丁度時間のようですね?」
「うむ、行くか」
「了解」
「ええ」
ポリポリ
ポリポリ
「………」
「………ダメですよぉ?」
「まだ何も言ってないだろうが!」
「この雰囲気はぁ、こないだの店の留守番の時とぉ似ているのですよぉ~」
「お前ももう大人なんだから大人しくしていてくれ!」
「………」
「………」
「はぁ、仕方ありませんねぇ?早く帰ってきてくださいよ?」
「はいはい」
「あー。あれだ二人共」
「「…………」」
「すまないが大人しくここで待っててくれるか?」
「「超断る」」
「なぁ頼むって!」
「………創也の部屋にいれるなら良いけど」
「僕は外でみんなと一緒に遊んでても良い?」
「ぜひ!是非そうしてくれ!」
「「…………」」
「………お願いします」
「「良いよー」」
「はぁ」
「はぁー!いくのぉ?俺ちゃんお家帰る!」
「ゴタゴタ言ってないでほら!お願いしますよ!」
「では、行きますか」
「お願いしまーす!」
「………」
「………」
(いつもの事ながら静かですわね)
「お別れは済んだかしら?」
「何をそんな大げさな事をいっておる」
「うるせぇ!行くぞ!」
「はぁ」
「お疲れザマァ」
「今なんつった?」
「お疲れ様って」
「言ってないよな?」
「さぁ?いい気味だなんて思ってないですよ?ほら、早く言いなさいよ」
「………いつもと事ながらだが、お前キャラ安定してねえなあ?」
ボキボキ
「ご、ごめんって!じ、じゃあ………」
『認証!』
創也達の目の前に現れた様々な形のドアをくぐると、そこは15の椅子が用意してあって、その中央にホログラムが浮いている円卓の前だった。
「よお、久々だな!」
「ええ、そっちこそ!」
「やっほー!メルタナ久しぶりー!元気してたー?」
「………そっちこそ、ひさしぶり」
と、各々軽いやり取りをして指定されている自分の席に座った。
全員が座ったのを確認すると、金髪の神王。世界記録神王ことオズマが立ち上がって。
「さて、久々に全員揃ったところで今回の進行役を務めさせて貰うのは俺、オズマだ。
で、早速で悪いがとっとと本題に入るとしよう」
「それが良いでしょう。長々とするのは好みではありませんからね?」
「………ああ」
「何ですか今の間は?」
法也の質問に兄弟達は気まずそうに目をそらした。
するとオズマはんっんー!と咳払いをして。
「では、まず隔離すべき世界から………」
という具合に進んで行き、
「それじゃあ今日はこれで、後は各々自分の担当をきちんと期限までにこなしとく事。という事でかいさ……」
解散、と、言おうとしたのだろがそれは創也によって阻まれた。
「よし!今から抜き打ち検査をはじめよう!」
それを聞いた神王達は一人余すことなく顔を青ざめさせ、開いたままの扉から出ようとしたのだが、
バタン!
「逃がすわけないですよねぇ?」
法也が逃げ道を塞いだ。
神王達はワナワナと震え、ジリッ、と後ずさった。
「さぁ、今回のイベントは欲望チェックだ!」
『アァーーー!』
それを聞いた神王達は膝から崩れ落ち、ある者は膝を抱えブツブツ言いだし、ある者は開かない扉を必死に開けようと斬りつけたり、ある者はそのまま目を虚のままにして体を地面に投げ出す者もいた。
兄弟達は神王達を囲んでニヤニヤしながらその距離を詰めて行った。
そして。
『ギャーーーー!』
『キャーーーー!』
という声がその空間に響くのだった。
「ふ、ふふふ。私もうお嫁に行けないふふふふ」
「お、とこ、お、こと」
「………ガタガタガタガタ」
と、ぶっ壊れた神王達をよそに、肌をツヤツヤとさせた創也達は満足そうにドアを開けてそこから出て行くのだった。
「いやー、まさかあいつらあんなに望みを持ってたなんてな!」
「まぁ、自分の欲望を人にダダ漏れにされるのは公開処刑も同然ですからねぇ?」
そう、神王達は創也達の前で自分の恥ずかしいアレやコレ。
つまり、頭の中を赤裸々に覗かれたのである。
誰一人例外なく。
そうして満足した創也達は全員互いの顔を見ながらニヤニヤして、既に夜となった自分を待ってくれている人がいる管轄の街へと戻っていたのだった。
「おっけ!ちょい待ち!」
「待ってなんか要られませんよ!いつも遅れて怒られるのは私なんですから!」
「おお!どうかご慈悲をメグミサマ!」
「だーめーでーす!」
「のぉぉぉ!」
「法也さん!次はこれを教えてください!」
「あっ!ずりーぞ!俺が先だったのに!」
「はいはい、順番ですよマーリン」
「そんなぁ!」
「おししょー。そろそろ……」
「はいはい、では行きましょうか。すみませんね皆さん後は帰ってからですね」
『えええ!』
「…………」
「……」
「………貴方達がこうして将棋を指してから早一時間」
「そんなたってない」
「………王手」
「あっ………」
「勝負がついたみたいですね?あぁ、丁度時間のようですね?」
「うむ、行くか」
「了解」
「ええ」
ポリポリ
ポリポリ
「………」
「………ダメですよぉ?」
「まだ何も言ってないだろうが!」
「この雰囲気はぁ、こないだの店の留守番の時とぉ似ているのですよぉ~」
「お前ももう大人なんだから大人しくしていてくれ!」
「………」
「………」
「はぁ、仕方ありませんねぇ?早く帰ってきてくださいよ?」
「はいはい」
「あー。あれだ二人共」
「「…………」」
「すまないが大人しくここで待っててくれるか?」
「「超断る」」
「なぁ頼むって!」
「………創也の部屋にいれるなら良いけど」
「僕は外でみんなと一緒に遊んでても良い?」
「ぜひ!是非そうしてくれ!」
「「…………」」
「………お願いします」
「「良いよー」」
「はぁ」
「はぁー!いくのぉ?俺ちゃんお家帰る!」
「ゴタゴタ言ってないでほら!お願いしますよ!」
「では、行きますか」
「お願いしまーす!」
「………」
「………」
(いつもの事ながら静かですわね)
「お別れは済んだかしら?」
「何をそんな大げさな事をいっておる」
「うるせぇ!行くぞ!」
「はぁ」
「お疲れザマァ」
「今なんつった?」
「お疲れ様って」
「言ってないよな?」
「さぁ?いい気味だなんて思ってないですよ?ほら、早く言いなさいよ」
「………いつもと事ながらだが、お前キャラ安定してねえなあ?」
ボキボキ
「ご、ごめんって!じ、じゃあ………」
『認証!』
創也達の目の前に現れた様々な形のドアをくぐると、そこは15の椅子が用意してあって、その中央にホログラムが浮いている円卓の前だった。
「よお、久々だな!」
「ええ、そっちこそ!」
「やっほー!メルタナ久しぶりー!元気してたー?」
「………そっちこそ、ひさしぶり」
と、各々軽いやり取りをして指定されている自分の席に座った。
全員が座ったのを確認すると、金髪の神王。世界記録神王ことオズマが立ち上がって。
「さて、久々に全員揃ったところで今回の進行役を務めさせて貰うのは俺、オズマだ。
で、早速で悪いがとっとと本題に入るとしよう」
「それが良いでしょう。長々とするのは好みではありませんからね?」
「………ああ」
「何ですか今の間は?」
法也の質問に兄弟達は気まずそうに目をそらした。
するとオズマはんっんー!と咳払いをして。
「では、まず隔離すべき世界から………」
という具合に進んで行き、
「それじゃあ今日はこれで、後は各々自分の担当をきちんと期限までにこなしとく事。という事でかいさ……」
解散、と、言おうとしたのだろがそれは創也によって阻まれた。
「よし!今から抜き打ち検査をはじめよう!」
それを聞いた神王達は一人余すことなく顔を青ざめさせ、開いたままの扉から出ようとしたのだが、
バタン!
「逃がすわけないですよねぇ?」
法也が逃げ道を塞いだ。
神王達はワナワナと震え、ジリッ、と後ずさった。
「さぁ、今回のイベントは欲望チェックだ!」
『アァーーー!』
それを聞いた神王達は膝から崩れ落ち、ある者は膝を抱えブツブツ言いだし、ある者は開かない扉を必死に開けようと斬りつけたり、ある者はそのまま目を虚のままにして体を地面に投げ出す者もいた。
兄弟達は神王達を囲んでニヤニヤしながらその距離を詰めて行った。
そして。
『ギャーーーー!』
『キャーーーー!』
という声がその空間に響くのだった。
「ふ、ふふふ。私もうお嫁に行けないふふふふ」
「お、とこ、お、こと」
「………ガタガタガタガタ」
と、ぶっ壊れた神王達をよそに、肌をツヤツヤとさせた創也達は満足そうにドアを開けてそこから出て行くのだった。
「いやー、まさかあいつらあんなに望みを持ってたなんてな!」
「まぁ、自分の欲望を人にダダ漏れにされるのは公開処刑も同然ですからねぇ?」
そう、神王達は創也達の前で自分の恥ずかしいアレやコレ。
つまり、頭の中を赤裸々に覗かれたのである。
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