自称異世界最強浪人のチーター達と万屋始めました

マシュウ

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チーターは冬の奇跡を実感したようです

その後1

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 ノウンは気がつくとベッドに横たわっていた。

「……ん?」

 ノウンは、ソウヤに温かいスープでも持っていってやろうかベンチまで行くと、ソウヤと謎の美女がベンチに座っているところを目撃して声を上げようとしたところ気を失ってしまった様である。

「うーん、あのきれーに落ちさせてくれたのは疾い方なのソウヤか?いーや、それともゾウヤ?リョウヤ?ホウヤ?うーん?」

 いくら頭をひねっても答えは出てこない様な気がしたので、ノウンはゾウヤから教えてもらった、

『自分には難しいと思った事は考えるのを一旦やめる』

 事にした。

 そして体を起こして横を見ると、

 地面にソウヤが転がっていた。

「えっ………!?」

 何でだ?

 もしかして寝相が悪かったせいか?

 それともこいつが勝手に落ちたのか?

「えっ?えっ?」

 困惑していると、

 コンコンと、ドアをノックする音が聞こえて、

「お邪魔しますね………おや、貴方は……」

 部屋に入って来たのはソウヤの隣にいた美人さんだった。

  全くソウヤのやつどれだけ女とつるめば気がすむのやら。

 そう思っていると、美人さんは頭を下げた。

「私のバカがいつもお世話になってます」

「あーいえいえ、お互い様………私の?」

 俺は今の違和感を聞きすごす事はできなかった。

「ええ、私の」

「えっ?あっ?じゃじゃあ貴方はソウヤの……?」

「……ええ……」

 さも当然と言わんばかりの顔だった。

 考えてみれば筋が通る。

 普段人を貶める事にしか関心のない(違う)ソウヤがあんなにも関心を示していたのだ。

 そして何よりも、ソウヤがあんなにも落ち込むぐらいの人だったのだから。

 つまりそんなの妻以外あり得ない…………(違う)。

「あ、あぁーそうでしたか!」

「はい?」

「一緒にいる間よくあいつと一緒になんてよく耐えられましたねー」

「!!わかります!?そうなんですよー!」

 あれっ?

 以外とかの人と話が合うぞ?

 あ、でもこれって不倫じゃあ………(違う)

 そんな背徳感に襲われていると、床から、

「………ぶっ!!!」

 と、吹き出すような声が聞こえた。

「おい!」
「ちょっと!!」

 不思議なことに俺とその女の人の声がハモった。























「いやー!似た者同士は引かれ合うってな!」

「それを言うなら類は友を呼ぶでしょうに」

「それな」

 俺はさっきの女の人とソウヤの悪質ないたずらによって赤面させられていた。

「ははははは…………はぁ、どうやって戻ってこれたんだ?シェーン?」

 ソウヤは笑い声を落としてソウヤにしては珍しい真顔でそうそのシェーンと呼ばれた女の人に切り出した。

「………そうですね………それは……」

「私が話そう」

 シェーンの話を遮って来た声の主は、扉の前に立っていた。

「げっ!?面倒ジジイ!?」

「………」

 ソウヤは驚いたような顔をした後、

「………ガスター?」

 と、恐る恐る聞いた。

 しかしてその答えは、

「ああ、そうだとも」

 イエスであった。

「えっ!?何!?知り合い!?」

 俺は激しく取り乱した。

 えっ?

 だってそれならアレがこうでこうだから……。

「………先ずはそうだな、別れた後すぐから話すとしようか」
 
 そしてそう言って混乱する俺を放って話が始まった。
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