27 / 80
コンテスト最終日と決着のデザート
しおりを挟む日記、十五日目。
ルミエールでの料理コンテスト、最終日。
課題は「自由テーマのデザート」だって。
フロストハーブのシャーベットにスタークローブのアクセントを効かせてチーム全員の力を結集して挑んだよ。
リナの熱い応援とカイラの精緻な魔法、トムの鋭い観察力にキラの驚くべき嗅覚、そして僕の料理が最高の形で一つになった。 と思う!
ライバルのラルフとアリシアの不正がキラとトムの活躍で暴かれて劇的な展開に。
他の参加チームの個性的な料理もルミエールの舞台を盛り上げた。
コンテストの結果は、僕たちの旅の絆を象徴するものになった。
ルミエールでの冒険はほんと忘れられないものになったよ。
---
朝、宿屋「ムーンライトイン」で目を覚ました。
キラが枕の上でピピッと小さな声で鳴き、ふわふわの羽を揺らしている。
うーん今日も可愛いね、キラ。
リナは部屋の隅で弓を手に気合を入れ、弦をピンと張りながら作戦を呟いている。
気合いが入りまくっててちょっと怖い…。
カイラは窓辺で魔法のメモを読み返してて杖を手に最終確認している。
頼もしいね。
トムは剣を磨きながら、昨日のラルフの不正について考え込んでいるみたいだ。
「優!今日でコンテスト決着だ! 昨日のステーキで1位だったし、絶対優勝だよ!」
リナが拳を握って目を輝かせる。
「うん、フロストハーブのシャーベットには自信あるよ。スタークローブの落ち着く効果とひんやりした食感で、審査員を驚かせるつもり!カイラ、魔法の演出頼んだよ。」
カイラが微笑んで杖を軽く振った。
「もちろん。フロストハーブの冷気効果を魔法で視覚的に強調するわ。スタークローブの香りを風魔法で広げて、審査員の心を掴むつもり。」
トムが剣を鞘に収めながら言った。
「ラルフのシャドウスパイスのことは昨夜ギルドに報告した。今日は審査員がキッチンを厳しくチェックするはずだ。優は料理に集中しろ。 俺とキラで、ラルフの動きを監視するぜ。」
「トム、キラ、ありがとう。ラルフの不正もちゃんと暴いて、公正な勝負にしよう。キラ、会場で怪しい匂い見つけてね。」
キラがピピッと鳴いて、まるで「任せて!」と跳ねるように動いた。
---
コンテスト会場は、ルミエールの中央広場の巨大なテント。
最終日とあって観客は貴族から冒険者までぎっしり詰めかけてめ魔法の光や色とりどりの旗が華やかに揺れている。
課題は「自由テーマのデザート」だ。
僕たちはフロストハーブをメインに、スタークローブとルミナフラワーの蜜で甘みを加えたシャーベットを作る。
会場には20組のチームがキッチンステーションで準備を進めている。
他のチームの料理もどれも個性的で目が離せない。
- チーム・クローヴェール(冒険者と料理人のコンビ)
彼らのデザートは「クラウドマッシュルームのムース」だ。
ふわっとしたキノコを魔法で軽く凍らせてナイトシェードベリーのソースを添えている。
ムースは口の中で溶けるような食感で、ナイトシェードベリーの集中力アップ効果が特徴みたい。
リーダー格の冒険者のエリックが「このムースでお前ら冒険の疲れを癒すぜ!」と観客にアピール。
観客の反応は上々で、歓声と拍手が響いた。
盛り上げるのも上手なんだなー!すごい!
- チーム・スターファイア(魔法使い姉妹)
姉妹のクレアとリリアが作るのは「ドラゴンベリーのゼリー」だ。
ドラゴンベリーを煮詰めてキラキラ光るゼリーに仕上げ、風魔法で揺れる炎のようなエフェクトを加えている。
力アップ効果が強くて観客の冒険者たちが「これ食ったら、モンスター狩りが楽になりそう!」と盛り上がってる。
ただ、ゼリーの甘みが強すぎる印象だから審査員の反応が気になるかな。
- チーム・グリーンソング(エルフの料理人)
エルフのシェフ、セリナが率いるチームは「ウィンドハーブのタルト」だ。
ウィンドハーブを練り込んだ生地に、ルミナフラワーの蜜とムーンビーンズを詰めた繊細な一品。
爽やかな香りと夜の視界アップ効果が特徴。
セリナの落ち着いたプレゼンが、貴族の観客に好評だった。
リナが他のチームの料理を見て、ちょっと焦った顔で言った。
「ねえねえ!優、どのチームもすごいよ!あのクラウドマッシュルームのムース、めっちゃ美味しそう……。で、でも、うちのシャーベットだって絶対負けないよね!」
トムがニヤリと笑って言った。
「クラウドマッシュルームもいいけど、優のシャーベットの方が清涼感あるぜ。 エルフのタルトも悪くねえけど、魔力の演出じゃカイラに勝てねえ。」
カイラが冷静に頷いた。
「他のチームも確かにレベル高いわ。でも優の料理は味と魔力のバランスが抜群なの。自信を持って、最高のシャーベット作りましょう。」
---
僕たちのキッチンステーションでは、カイラが冷気魔法でフロストハーブを瞬時に凍らせ、シャーベットのベースを作る。
リナがルミナフラワーの蜜を丁寧に計量してトムがスタークローブの品質をチェック。
「このスタークローブ、ちょい香りが強いな。細かく砕いて、シャーベットに散らすほうかわ味に深みが出るぜ。」
「いいね、トム。リナ、蜜の甘さはどう?」
リナがスプーンで味見して頷いた。
「甘すぎないしフロストハーブの爽やかさに合う! これ、審査員絶対好きだよ!」
フロストハーブを凍らせてルミナフラワーの蜜と混ぜて滑らかなシャーベットに。
スタークローブを細かく砕いて香りを引き立たせる。
カイラが風魔法で雪のようなキラキラエフェクトを加え、見た目を華やかに仕上げた。
その時、トムがラルフのキッチンを指差して囁いた。
「見ろよ。優、ラルフのやつがまた怪しい動きしてる。キッチンの裏から持ってきた瓶から何か振りかけてるぜ。」
キラがピピッと鳴いて、ラルフのキッチンの裏に走っていった。
しばらくしてキラが小さな紫色の粉が入った瓶をくわえて戻ってきた。
カイラが杖で瓶をスキャンする。
「…やっぱり、シャドウスパイスだわ。昨日より量は少ないみたいだけど味を濃く感じさせる効果を狙ってるみたいね。ルミエールのコンテストで禁止されてるのに……。」
トムが怒った顔で言った。
「昨日ギルドに報告したのにまだ使うなんてな。こいつらは失格にしないと公正じゃねえぞ。」
「うん、そうだね。料理で勝ちたいのはわかるけど不正は許せない。カイラ、証拠持っていって審査員に報告して。 トム、キラ、ラルフのキッチンをもう一度チェックしてきて。」
カイラが瓶を持って審査員席の裏に急いだ。
トムとキラはラルフのキッチン近くで動きを観察。
しばらくしてウィザード・ガストンとギルドのスタッフがラルフのキッチンを訪れて食材を詳しく調査。
ラルフが慌てて弁解する声が聞こえた。
「これは、ただのスパイスだ! シャドウスパイスじゃない!」
しかしガストンが杖で食材をスキャンすると紫色の魔力が浮かび上がった。
「シャドウスパイスだ。コンテストのルール違反だよ、ラルフ。 残念だが、君たちのチームは失格だ。」
アリシアが静かに頭を下げ、ラルフは悔しそうにテーブルを叩いた。
観客席がざわついたが、ガストンが手を上げて静かにさせてコンテストは続行された。
リナがホッとした顔で言った。
「よかった! キラの嗅覚とトムの観察力、流石だよ! 優、これで公正な勝負になったね!」
---
僕たちの「フロストハーブのスターシャーベット」を審査員のテーブルに運んだ。
マダム・セレーヌとウィザード・ガストンが、真剣な目でシャーベットを見つめる。
マダム・セレーヌが、一口食べて微笑んだ。
「うん。このひんやりした食感、フロストハーブの清涼感が素晴らしい。スタークローブの甘い香りが、後味を穏やかにしてる。 見た目のキラキラも魔法の演出として上品ね。」
ウィザード・ガストンが頷きながら言った。
「うむ。フロストハーブの冷気効果をしっかり感じられる。 スタークローブの落ち着く魔力もバランスよく引き出してる。
このチームは味と魔力の融合が卓越してるよ。」
リナが控えめに手を叩いて喜んだ。
トムがニヤリと笑って親指を立てた。
キラがピピッと鳴いて、まるで「大成功!」と叫んでるみたい。
他のチームのデザートも審査員に高評価だった。
チーム・シルバーヴェールのクラウドマッシュルームのムースは口溶けが絶賛されたが、魔力の効果が少し弱いと指摘された。
チーム・スターファイアのドラゴンベリーのゼリーは力アップ効果が強かったが、甘みが強すぎてバランスが課題に。
チーム・グリーンソングのウィンドハーブのタルトは見た目の美しさが好評だったが、魔力の演出が控えめだった。
---
夕方、コンテストの最終結果が発表された。
僕たちのチームは総合スコアで優勝!
観客の拍手と歓声が、テントを揺らすほどだった。
マダム・セレーヌが、マイクのような魔法の道具で宣言した。
「優のチームは、3日間を通じて、味、魔力、チームワークで卓越していました。特にシャーベットの清涼感と魔力のバランスは、ルミエールの歴史に残るでしょう。」
ウィザード・ガストンがトロフィーを手渡してくれた。
「君たちの料理は、魔法と心を繋いだ。エルドリアの食文化をもっと豊かにしてほしい。」
リナがトロフィーを掲げて叫んだ。
「やった! やったやった!優!優勝だよ!私たちのチーム!最強だった!」
トムが笑いながら肩を叩いた。
「優、ウィンドホロウでケンカしてた俺が、こんな舞台に立てるなんてな。 お前の料理はほんとすごいぜ。」
カイラが微笑んで言った。
「優の料理がみんなを一つにした。 私の魔法も、こんなに役立つなんて、初めてだわ。」
キラがピピッと鳴いて、トロフィーの周りを跳ね回ってる。
まるで「僕も優勝!」って言ってるみたい。
---
優勝後、会場で他のチームと交流した。
チーム・クローヴェールのエリックが、握手を求めてきた。
「優、君のシャーベット、食べてみたかったぜ。 次は、冒険のキャンプで一緒に料理しよう!」
チーム・スターファイアのクレアとリリアが、笑顔で近づいてきた。
「ドラゴンベリーの使い方、とても勉強になったわ。 次はちゃんとゼリーの甘さを抑えて、リベンジするよ!」
チーム・グリーンソングのセリナが静かに微笑んで言った。
「あなたの料理はエルフの森でも評判になるわ。 いつか、森の食材で一緒に料理しましょう。」
アリシアも一人でやってきて、頭を下げた。
「ラルフの不正に巻き込まれてごめんなさい。 あなたの料理は純粋で素晴らしいわ。次があれば正々堂々勝負したい。」
「うん、ありがとうアリシア。次は、純粋な料理で競おうね。」
---
夜、宿屋の食堂で、優勝祝いのパーティーを開いた。
フロストハーブのシャーベットをアレンジして、観客や他の参加者と分かち合った。
食堂は笑い声と美味しい香りでいっぱい。
リナがグラスを掲げて叫んだ。
「優の料理で、ルミエール制覇! 次は、もっとすごい冒険と料理、行くよ!」
トムがニヤリと笑って言った。
「次は、ドラゴンの肉でも料理してみねえ? 俺、狩るの手伝うぜ。」
カイラが笑いながら言った。
「優、リナ、トム、キラ。 このチームで、どこまで行けるか、楽しみね。次の冒険も最高の料理で彩りましょう!」
キラが、ピピッと鳴いて、まるで「次も行くよ!」って言ってるみたい。
ルミエールでのコンテストは終わったけど、冒険はまだ続く。
次の食材はどんな出会いが待ってるんだろう?
191
あなたにおすすめの小説
スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜
かの
ファンタジー
世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。
スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。
偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。
スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!
冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!
うちの孫知りませんか?! 召喚された孫を追いかけ異世界転移。ばぁばとじぃじと探偵さんのスローライフ。
かの
ファンタジー
孫の雷人(14歳)からテレパシーを受け取った光江(ばぁば64歳)。誘拐されたと思っていた雷人は異世界に召喚されていた。康夫(じぃじ66歳)と柏木(探偵534歳)⁈ をお供に従え、異世界へ転移。料理自慢のばぁばのスキルは胃袋を掴む事だけ。そしてじぃじのスキルは有り余る財力だけ。そんなばぁばとじぃじが、異世界で繰り広げるほのぼのスローライフ。
ばぁばとじぃじは無事異世界で孫の雷人に会えるのか⁈
【完結】すまない民よ。その聖騎士団、実は全員俺なんだ
一終一(にのまえしゅういち)
ファンタジー
俺こと“有塚しろ”が転移した先は巨大モンスターのうろつく異世界だった。それだけならエサになって終わりだったが、なぜか身に付けていた魔法“ワンオペ”によりポンコツ鎧兵を何体も召喚して命からがら生き延びていた。
百体まで増えた鎧兵を使って騎士団を結成し、モンスター狩りが安定してきた頃、大樹の上に人間の住むマルクト王国を発見する。女王に入国を許されたのだが何を血迷ったか“聖騎士団”の称号を与えられて、いきなり国の重職に就くことになってしまった。
平和に暮らしたい俺は騎士団が実は自分一人だということを隠し、国民の信頼を得るため一人百役で鎧兵を演じていく。
そして事あるごとに俺は心の中で呟くんだ。
『すまない民よ。その聖騎士団、実は全員俺なんだ』ってね。
※小説家になろう様、カクヨム様にも掲載しています。
キャンピングカーで走ってるだけで異世界が平和になるそうです~万物生成系チートスキルを添えて~
サメのおでこ
ファンタジー
手違いだったのだ。もしくは事故。
ヒトと魔族が今日もドンパチやっている世界。行方不明の勇者を捜す使命を帯びて……訂正、押しつけられて召喚された俺は、スキル≪物質変換≫の使い手だ。
木を鉄に、紙を鋼に、雪をオムライスに――あらゆる物質を望むがままに変換してのけるこのスキルは、しかし何故か召喚師から「役立たずのド三流」と罵られる。その挙げ句、人界の果てへと魔法で追放される有り様。
そんな俺は、≪物質変換≫でもって生き延びるための武器を生み出そうとして――キャンピングカーを創ってしまう。
もう一度言う。
手違いだったのだ。もしくは事故。
出来てしまったキャンピングカーで、渋々出発する俺。だが、実はこの平和なクルマには俺自身も知らない途方もない力が隠されていた!
そんな俺とキャンピングカーに、ある願いを託す人々が現れて――
※本作は他サイトでも掲載しています
異世界へ誤召喚されちゃいました 女神の加護でほのぼのスローライフ送ります
モーリー
ファンタジー
⭐︎第4回次世代ファンタジーカップ16位⭐︎
飛行機事故で両親が他界してしまい、社会人の長男、高校生の長女、幼稚園児の次女で生きることになった御剣家。
保険金目当てで寄ってくる奴らに嫌気がさしながらも、3人で支え合いながら生活を送る日々。
そんな矢先に、3人揃って異世界に召喚されてしまった。
召喚特典として女神たちが加護やチート能力を与え、異世界でも生き抜けるようにしてくれた。
強制的に放り込まれた異世界。
知らない土地、知らない人、知らない世界。
不安をはねのけながら、時に怖い目に遭いながら、3人で異世界を生き抜き、平穏なスローライフを送る。
そんなほのぼのとした物語。
『辺境伯一家の領地繁栄記』序章:【動物スキル?】を持った辺境伯長男の場合
鈴白理人
ファンタジー
北の辺境で雨漏りと格闘中のアーサーは、貧乏領主の長男にして未来の次期辺境伯。
国民には【スキルツリー】という加護があるけれど、鑑定料は銀貨五枚。そんな贅沢、うちには無理。
でも最近──猫が雨漏りポイントを教えてくれたり、鳥やミミズとも会話が成立してる気がする。
これってもしかして【動物スキル?】
笑って働く貧乏大家族と一緒に、雨漏り屋敷から始まる、のんびりほのぼの領地改革物語!
『規格外の薬師、追放されて辺境スローライフを始める。〜作ったポーションが国家機密級なのは秘密です〜』
雛月 らん
ファンタジー
俺、黒田 蓮(くろだ れん)35歳は前世でブラック企業の社畜だった。過労死寸前で倒れ、次に目覚めたとき、そこは剣と魔法の異世界。しかも、幼少期の俺は、とある大貴族の私生児、アレン・クロイツェルとして生まれ変わっていた。
前世の記憶と、この世界では「外れスキル」とされる『万物鑑定』と『薬草栽培(ハイレベル)』。そして、誰にも知られていない規格外の莫大な魔力を持っていた。
しかし、俺は決意する。「今世こそ、誰にも邪魔されない、のんびりしたスローライフを送る!」と。
これは、スローライフを死守したい天才薬師のアレンと、彼の作る規格外の薬に振り回される異世界の物語。
平穏を愛する(自称)凡人薬師の、のんびりだけど実は波乱万丈な辺境スローライフファンタジー。
異世界ネットスーパー始めました。〜家事万能スパダリ主夫、嫁のために世界を幸せにする〜
きっこ
ファンタジー
家事万能の主夫が、異世界のものを取り寄せられる異世界ネットスーパーを使ってお嫁ちゃんを癒やしつつも、有名になっていく話です。
AIと一緒に作りました。私の読みたいを共有します
感想もらえたら飛んで喜びます。
(おぼろ豆腐メンタルなので厳しいご意見はご勘弁下さい)
カクヨムにも掲載予定
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる