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74 王都編 帰宅
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執事長、料理長、トア先生、メイドさんたち、ドリアードさん、我が永遠のライバル……それからそれから、その他大勢。
おっさんたちは、やっと帰って来ましたー! 懐かしの我が家へと。
嬉しさのあまりオレの青いスーラボディもポヨンと跳ねた。
ちなみにトア先生はクロアの講師のお一人。ちっこいけどいい先生。
ドリアードさんは屋敷の裏の林に住んでいる木のモンスター。気のいいナイスガイで良い声で喋る。周辺一帯に豊穣をもたらしてくれるとってもイカす友人。
永遠のライバルは屋敷に住み着いている、小型のネズミっぽいモンスターのラパ。雷を躱す俊足の持ち主で奴との勝負は目下、オレの全敗中である。
貴族の五歳児、全員参加の王家主催の茶会から、一ヶ月にも及ぶ王都での予想外の長期滞在。
本当に色んなことがあった。
あの超広大な王都中を駆け巡った。おかげですっかり地理に詳しくなった。
地下に張り巡らされている下水道もばっちりと地図にしておいた。そのうち何かの役に立つかもしれないから、キチンとアイテム収納に保存してある。
分隊たちのみんなも頑張ってくれた。
報告、連絡、相談の報連相が完璧すぎて、対応に追われまくったのも今となってはいい思い出。もしもスーラボディじゃなかったら、オレの心はストレスで壊れていたことだろう。
たぶん転生してからこっち、おっさんは一番働いた。
本当に疲れた……、主に精神が。
だからもう当分の間、ゴロゴロして過ごします。
王都から領都ホルンフェルスに戻ってくるときにも、ひと悶着あった。
オレはすっかり忘れていた……、あの女の存在を。
ゲートを通過する時、行きと同じように馬車が一時停止、みなで降りて警備担当とご挨拶。
そこにアイツがいた。流星こと戦闘狂いの青い髪の女騎士ザビア・レクトラム。
王都中を騒がせた事件の数々の処理に奔走していたはずなのに、しれっと警備隊の中に混ざっていやがった。
オレの姿を見つけた途端に、同僚らを押しのけて近づいてくる。
嬉々とした表情、長い刀を揺らし、殺気は駄々洩れ、これでは周囲に不信がられても無理はあるまい。
うちの面々がすぐに反応した。
アンケル爺とクロアの前に立ち、接近を防ぐ格好をとり防御陣形を敷く。
専従メイドのルーシーさんと、仮面女ことフィメール・サファイアもそちらに加わる。
それらの動きと同時にメイド長のエメラさんが一行の前に立ち、不用意に近寄ってきた女騎士を制止する。
「失礼ですよ。一体何用ですか?」
「おおっと、これは申し訳ありませんでした。想い人に再会したもので、つい気が急いてしまいました。平にご容赦を」
慇懃だがどこか不遜な態度の残る女騎士。殺気を少し抑えたようで、こちらの警戒感がいくらか和らぐ。
とりあえず害意はないと判断したのか、エメラさんも少し態度を軟化させる。
「改めまして自己紹介を。私は近衛隊三番隊に所属するザビア・レクトラム。以後お見知りおきを」
「ご丁寧に、私は……」
「知っております。S級冒険者の銀閃のエメラさま」
被せるように発したザビアの言葉に、場の雰囲気が一瞬だけ変わった。
背筋が凍るような感覚にオレは襲われる、体の奥がキュッとなる。
そんな気配は、すぐに霧散してしまったが。
《いま何て言った? S級とか言わなかったか!》
ただ者じゃないとはずっと思っていたけど、想像以上のお人だった……ウチのメイド長。
あれ? 周囲の反応がどうにも鈍い。爺もクロアもふーんって感じ。他の護衛連中もだ。もしかして有名な話で、オレだけ知らなかったの? うそーん。
「誤解なきよう。元S級冒険者です。今はアンケル・ランドクレーズ家でお世話になっているメイド長ですので」
「……それは失礼しました。メイド長のエメラさま」
淡々と訂正するエメラさん。その様子にザビアの肩がわずかにピクリと跳ねた。
二人が対峙する空間に、なんともいえない緊迫感が漂う。
にもかかわらずオレはこんなことを思った。
エメラさん、ザビア、仮面女、もしかしてオレが知る女たちのうちの三強が一堂に会しているんじゃないのか、と。
王都でやり合ったどの連中よりも、この女たちのほうがヤバイ……そんな気がする。
「それでご用件はなんでしょう」
「そうでした。貴女やそちらの仮面のご婦人も大変興味深いのですが、やはり私は一途なので」
そう言ってオレの方に熱い眼差しを向けてくるザビア。
前世からこっち今世を足しても、こんなに嬉しくない女性から視線が、かつてあっただろうか。
ぷるるんと揺れる青いスーラをじっと見つめる女騎士。
顔だけみれば整っている。黙っていればいい女だ。とんだガッカリ美人である。
彼女の尋常ではない様子に、みな小首を傾げる。目をパチクリさせている。ワケがわからないとはこのことだ、と言わんばかりの顔をしている。
「私の初めてを捧げたのですから、是非とも責任をとってもらわねば」
ザビアはうっとりとした表情でそんなことをのたまった。
これにはみながギョッとなる。爺がガハとむせて苦しそう。クロアだけ意味がわからずキョトンとしている。
一斉にオレの方に視線が集まる。心なしか女性陣から向けられる視線が冷たい。
「ムーさん、あなた何をしたんですか?」
ジト―とオレを見つめるエメラさん。
「ムーちゃん、なんかしたのー」
友達かなんかと勘違いしているらしいクロア。
「ムーさん……もしかして触手で……ポッ」
たぶんとんでもない想像をしているルーシーさん。
「……婚前交渉はマナー違反です」
少しはオブラートに包め仮面女っ!
誤解だ! おっさんは何もしちゃいない。
オレはスーラボディをぷるんぷるんと必死に振って、己の無実をアピールする。
あぁ、喋れないことがこんなにももどかしいとは。いっそのこと筆談を披露するか? でもそれはそれで別のトラブルを引き起こす気がする。もうっ! やっぱりコイツとんでもねぇー!
どうしたもんかとオレが焦っていると、エメラさんが先に動いた。
「……と冗談はそこまでにしておいて下さい。当方にも予定がありますので、これにて失礼させて頂きます」
メイド長のエメラさんの丁寧なお辞儀。
所作、角度、全てがお手本のような完璧なお辞儀。
一見、丁重に応対しているようにみえて、そこに込められるのは「もう帰れ」との無言の圧力。そこに元S級の威圧まで乗せられて、さしものザビアも一歩引き下がった。
そのタイミングを見逃さずに、パンパンと手を打ち、撤収の旨を一行に告げるエメラさん。
いささか強引に会見を打ち切ってしまった。
「あの」「その」となんとか喰い下がろうとするザビアは、完全に無視である。
「なんだ冗談か」「なんだったんだろうな」「エメラさんと話をしたかったとか」「強者は強者に惹かれるとか」「あんな美人ならオレも」「おれはメイド長の方が」「……触手と女騎士」
「オラ! お前らバカ言ってないでさっさと準備しろ!」
ザワついていた護衛の騎士らも、隊長の一喝で途端に口を噤む。
日頃の訓練にて仕事は早い彼ら。すぐさま手続きを完了し、オレたちを回収した馬車は流星のザビアをポツンと置き去りにして動き出した。
ゴトゴトと走る馬車。
アンケル爺はなにやら書類の束に目を通している。王都にいる間もゲートを通じて書類を取り寄せては、きっちり仕事をこなしていた。ゲートの利用料は王家持ちだったらしい。ちゃっかりしていやがる。
クロアはルーシーさんと仮面女とお話し中。会話の端々から、たぶん王女について話しているのだろう。
そしてオレはエメラさんの膝の上にいるのだが……。
「……で、あのオンナに何をしたんですか? ムーさん」
オレにだけ聞こえるぐらいの声で訊ねてくる彼女。
もちろんオレに答えることは出来ない。素知らぬフリをして過ごす。
とぼけているとギュムと体を摘ままれた。
彼女の追及は十五分おきに繰り返され、それが屋敷に着くまで続いた。
おっさんたちは、やっと帰って来ましたー! 懐かしの我が家へと。
嬉しさのあまりオレの青いスーラボディもポヨンと跳ねた。
ちなみにトア先生はクロアの講師のお一人。ちっこいけどいい先生。
ドリアードさんは屋敷の裏の林に住んでいる木のモンスター。気のいいナイスガイで良い声で喋る。周辺一帯に豊穣をもたらしてくれるとってもイカす友人。
永遠のライバルは屋敷に住み着いている、小型のネズミっぽいモンスターのラパ。雷を躱す俊足の持ち主で奴との勝負は目下、オレの全敗中である。
貴族の五歳児、全員参加の王家主催の茶会から、一ヶ月にも及ぶ王都での予想外の長期滞在。
本当に色んなことがあった。
あの超広大な王都中を駆け巡った。おかげですっかり地理に詳しくなった。
地下に張り巡らされている下水道もばっちりと地図にしておいた。そのうち何かの役に立つかもしれないから、キチンとアイテム収納に保存してある。
分隊たちのみんなも頑張ってくれた。
報告、連絡、相談の報連相が完璧すぎて、対応に追われまくったのも今となってはいい思い出。もしもスーラボディじゃなかったら、オレの心はストレスで壊れていたことだろう。
たぶん転生してからこっち、おっさんは一番働いた。
本当に疲れた……、主に精神が。
だからもう当分の間、ゴロゴロして過ごします。
王都から領都ホルンフェルスに戻ってくるときにも、ひと悶着あった。
オレはすっかり忘れていた……、あの女の存在を。
ゲートを通過する時、行きと同じように馬車が一時停止、みなで降りて警備担当とご挨拶。
そこにアイツがいた。流星こと戦闘狂いの青い髪の女騎士ザビア・レクトラム。
王都中を騒がせた事件の数々の処理に奔走していたはずなのに、しれっと警備隊の中に混ざっていやがった。
オレの姿を見つけた途端に、同僚らを押しのけて近づいてくる。
嬉々とした表情、長い刀を揺らし、殺気は駄々洩れ、これでは周囲に不信がられても無理はあるまい。
うちの面々がすぐに反応した。
アンケル爺とクロアの前に立ち、接近を防ぐ格好をとり防御陣形を敷く。
専従メイドのルーシーさんと、仮面女ことフィメール・サファイアもそちらに加わる。
それらの動きと同時にメイド長のエメラさんが一行の前に立ち、不用意に近寄ってきた女騎士を制止する。
「失礼ですよ。一体何用ですか?」
「おおっと、これは申し訳ありませんでした。想い人に再会したもので、つい気が急いてしまいました。平にご容赦を」
慇懃だがどこか不遜な態度の残る女騎士。殺気を少し抑えたようで、こちらの警戒感がいくらか和らぐ。
とりあえず害意はないと判断したのか、エメラさんも少し態度を軟化させる。
「改めまして自己紹介を。私は近衛隊三番隊に所属するザビア・レクトラム。以後お見知りおきを」
「ご丁寧に、私は……」
「知っております。S級冒険者の銀閃のエメラさま」
被せるように発したザビアの言葉に、場の雰囲気が一瞬だけ変わった。
背筋が凍るような感覚にオレは襲われる、体の奥がキュッとなる。
そんな気配は、すぐに霧散してしまったが。
《いま何て言った? S級とか言わなかったか!》
ただ者じゃないとはずっと思っていたけど、想像以上のお人だった……ウチのメイド長。
あれ? 周囲の反応がどうにも鈍い。爺もクロアもふーんって感じ。他の護衛連中もだ。もしかして有名な話で、オレだけ知らなかったの? うそーん。
「誤解なきよう。元S級冒険者です。今はアンケル・ランドクレーズ家でお世話になっているメイド長ですので」
「……それは失礼しました。メイド長のエメラさま」
淡々と訂正するエメラさん。その様子にザビアの肩がわずかにピクリと跳ねた。
二人が対峙する空間に、なんともいえない緊迫感が漂う。
にもかかわらずオレはこんなことを思った。
エメラさん、ザビア、仮面女、もしかしてオレが知る女たちのうちの三強が一堂に会しているんじゃないのか、と。
王都でやり合ったどの連中よりも、この女たちのほうがヤバイ……そんな気がする。
「それでご用件はなんでしょう」
「そうでした。貴女やそちらの仮面のご婦人も大変興味深いのですが、やはり私は一途なので」
そう言ってオレの方に熱い眼差しを向けてくるザビア。
前世からこっち今世を足しても、こんなに嬉しくない女性から視線が、かつてあっただろうか。
ぷるるんと揺れる青いスーラをじっと見つめる女騎士。
顔だけみれば整っている。黙っていればいい女だ。とんだガッカリ美人である。
彼女の尋常ではない様子に、みな小首を傾げる。目をパチクリさせている。ワケがわからないとはこのことだ、と言わんばかりの顔をしている。
「私の初めてを捧げたのですから、是非とも責任をとってもらわねば」
ザビアはうっとりとした表情でそんなことをのたまった。
これにはみながギョッとなる。爺がガハとむせて苦しそう。クロアだけ意味がわからずキョトンとしている。
一斉にオレの方に視線が集まる。心なしか女性陣から向けられる視線が冷たい。
「ムーさん、あなた何をしたんですか?」
ジト―とオレを見つめるエメラさん。
「ムーちゃん、なんかしたのー」
友達かなんかと勘違いしているらしいクロア。
「ムーさん……もしかして触手で……ポッ」
たぶんとんでもない想像をしているルーシーさん。
「……婚前交渉はマナー違反です」
少しはオブラートに包め仮面女っ!
誤解だ! おっさんは何もしちゃいない。
オレはスーラボディをぷるんぷるんと必死に振って、己の無実をアピールする。
あぁ、喋れないことがこんなにももどかしいとは。いっそのこと筆談を披露するか? でもそれはそれで別のトラブルを引き起こす気がする。もうっ! やっぱりコイツとんでもねぇー!
どうしたもんかとオレが焦っていると、エメラさんが先に動いた。
「……と冗談はそこまでにしておいて下さい。当方にも予定がありますので、これにて失礼させて頂きます」
メイド長のエメラさんの丁寧なお辞儀。
所作、角度、全てがお手本のような完璧なお辞儀。
一見、丁重に応対しているようにみえて、そこに込められるのは「もう帰れ」との無言の圧力。そこに元S級の威圧まで乗せられて、さしものザビアも一歩引き下がった。
そのタイミングを見逃さずに、パンパンと手を打ち、撤収の旨を一行に告げるエメラさん。
いささか強引に会見を打ち切ってしまった。
「あの」「その」となんとか喰い下がろうとするザビアは、完全に無視である。
「なんだ冗談か」「なんだったんだろうな」「エメラさんと話をしたかったとか」「強者は強者に惹かれるとか」「あんな美人ならオレも」「おれはメイド長の方が」「……触手と女騎士」
「オラ! お前らバカ言ってないでさっさと準備しろ!」
ザワついていた護衛の騎士らも、隊長の一喝で途端に口を噤む。
日頃の訓練にて仕事は早い彼ら。すぐさま手続きを完了し、オレたちを回収した馬車は流星のザビアをポツンと置き去りにして動き出した。
ゴトゴトと走る馬車。
アンケル爺はなにやら書類の束に目を通している。王都にいる間もゲートを通じて書類を取り寄せては、きっちり仕事をこなしていた。ゲートの利用料は王家持ちだったらしい。ちゃっかりしていやがる。
クロアはルーシーさんと仮面女とお話し中。会話の端々から、たぶん王女について話しているのだろう。
そしてオレはエメラさんの膝の上にいるのだが……。
「……で、あのオンナに何をしたんですか? ムーさん」
オレにだけ聞こえるぐらいの声で訊ねてくる彼女。
もちろんオレに答えることは出来ない。素知らぬフリをして過ごす。
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