転生先から戻されたのは戦国時代だった

鮪鱚鰈

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北条新九郎氏政

北条碧

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 私の目の前にあの人が帰ってきた・・・・私はユキトとともにこの世界に飛ばされた・・
この世界・・人間の世界なのだが・・魔法が使えない・・・魔力を感じないのである、この世界に来る前にこの世界の神の前に連れてこられた・・・

神は告げた

「・・・あまり問題起こさないでね・・・まあ本筋の世界とは階層が違うから致し方ないけどさ・・・・」

「階層とは何なの?」

「ふーん、本来君たちは存在しない・・しかも現行の時代のずっと前に転生してくるんだ・・・だからこの世界に新たな階層が生まれるわけ・・・ユキト・・・北条幸利君ね・・彼はこの世界のずっと後の人間だしね・・・それに魔王まで来ちゃってるしさ・・・階層を変えないとめちゃくちゃになるのよ・・・それ以降生まれた神もいるし、だから新たな階層を作るわけさ・・・」

「ふむ、つまり同一世界でありながらも別の世界になるということなのね・・・おなか減った・・」

「そういうこと・・・やあ面倒な事をしてくれるよね・・・異世界転生というのは面白いけどそのたびに階層を作らないといけないから管理する方はめんどくさいの・・・」

「その世界に階層はいくつあるの?」

「今は一七八九二三四五六七階層ってところね・・・そのたびに私が呼ばれるわけよ・・・」

「ふーん・・・・腹減った」


「あなた魔法使いよね・・・言っとくけど地球では魔力を封印しているからね」

「魔法の使えない魔法使い・・・それはすなわち無駄飯ぐらい・・・」

「じゃあ一個だけ・・・一個だけ願いを叶えてあげる」

「ご飯を沢山食べたい」

「じゃああなたに豊穣の加護を与えるわよ・・・」

「ごはん・・・ユキトのご飯・・・」

「分かったから・・・ユキト・・・幸利には比較的にすぐ会えるようにするから・・・」

「ならいい」



こうして汗臭い男に抱きかかえられて私は生まれた・・・

私の名前は北条碧・・碧とあいて『あおい』と読む・・髪の毛が青いかららしい・・瞳も青い
父である北条綱成は母の不貞を疑ったようだ・・偉人とまぐわったのではと・・・

 だがあんな歯を黒く塗った女なぞ・・好む男がいるのか?
もしかして私も黒く塗るのか?いやだ・・・どうやらカキという果物からあの黒い物は作られている。
もしかしておいしいのか?・・・試しに母が塗っている黒い物をなめたが苦かった・・私は絶対に塗らない・・

 そしてそれは結婚をすると塗るらしい・・・ならば結婚しない・・・

 兄は北条康成といい、なかなか優秀なようだ・・・だがユキトの比ではない・・・ユキト程の男はいない
父は北条家一の猛将と言われ 甲冑まで黄色に塗りたくっている。
北条の黄備えと聞けば相手の軍は逃げ出すらしい・・・ユキトみたいだ・・・だから父の事は好きだ、でもご飯は美味しくない。

 だが私はその見た目から隠されていた・・・もっとこの世界を見たいのだが・・・
私が七歳の時 初めて玉縄の屋敷を出ることになる
兄康成と共に馬に乗せられる・・・馬くらい前世で乗っていたが・・・私の体はまだ小さい・・・父の前に座り久しぶりの外の景色を堪能する。
私の髪を領民に見られないように布を巻かれている・・・暑苦しい・・・それに父は少し汗臭い・・・

そしてこの世界の飯は麦をそのまま茹でて食べている・・・正直慣れるまで時間がかかった・・・ユキトのご飯が食べたい・・・

私が兄と共に連れてこられたのは小田原城・・・この城、町全体が城だ・・・大きい
ここまで大きな城は前世界にもなかった

城の屋敷に連れられ暑苦しい布からやっと解放された

「おう!綱成待たせたな!」

「なに・・兄じゃ!構わん!どうじゃここに康成と碧を連れてきた以前お願いした通りだが」

父の綱成は氏康様の姉を妻としている義兄弟だ、本来父が義兄だが身分から氏康様が義兄になっているらしい。

「うむ・・実は遠山からも縁談が来ていてな・・・江戸衆との結びつきは大事であるし・・・しかし玉縄衆も我が北条家にとっては掛け替えのない存在・・」

「遠山か・・・別にかまわんぞ・・・それにいずれは大名家とも縁談を結ぶのであろう?ならば室は多い方がいい」

「そう言ってくれるか・・・では我が娘七を康成の妻に据えて、碧殿を氏政の室に迎える・・・正室を迎えてからの話だが・・・まあ玉縄は近い、いつでもこさせればいい」

「ああ・・なんなら碧をここにおいてもいい、仲良きことはいいことだ・・・それに碧は目立つ・・玉縄では目立ちすぎるのだ・・なら小田原預かりで構わぬ・・」

「ふむ・・よし・・・これ!七と氏政を連れてこい」

「はは!」

家臣に連れられてきた男子を見て電気が走った


見つけた・・・ユキト!


「ツナシゲさま・・ようこそ小田原へ」

「つなしげさま~又おはなしきかせて~」

ユキトは父に向い丁寧に言葉を交わすがこの七という娘は・・・まあ幼いから仕方ない・・・

しかし兄・・・康成・・・七をみてにんまりしている・・・八歳児と五歳児・・・この八歳の男は・・スケベなようだ・・・

そして私は先ほどの話の内容からユキトの妻になるようだ・・室とはなんだろう・・・妻と違うのか?

前世界ではユキトとはそういうことはしていない・・・ユキトはおいしいご飯をくれるから好きだ・・・

「お久しぶりで御座います、北条康成で御座います・・・」

兄が深々と頭を下げる

そして私の頭も押さえつける

「こら!碧お前も礼をしないか!」

そうだった・・・この世界の礼はめんどくさい

「おはつにごじゃいまする・・碧ともうしましゅる」

そしてこの国の言葉も難しい・・・


「ほう・・本当に綺麗な青だ・・碧とはよく名付けたものだな綱成、我が姉は元気であるか?」

「元気元気じゃ!はははは」


{サラだろ}

ユキトの念話がくる・・・久しぶりに念話だ・・しかし魔力がないのにどうやって・・ユキトだけあるのか

碧は一生懸命念話を送るがユキトには届かない・・・魔力がないからである

しかし、そのからくりはすぐに分かった

氏政が石を見せる・・・魔石だ・・・

「ませき!なじぇそれを!」

「うん?ませき?何だ碧、ませきって・」

「いえ父さま・・・寝ぼけていたようです・・」

「そうか・・・氏政様に嫌われないようにな!ははははは」


そうして私は小田原預かりとなり

七様は七曲殿となり初潮を迎えると玉縄北条家への腰入れをする運びとなった


そして室・・側室の意味をしった・・・おいしいユキトのご飯が食べれればそれでいい・・・

たまにユキトは亜空間収納から前世界の肉を焼いてくれて美味しく食べさせてもらった。

やはりユキ・・いまは氏政の飯は美味い











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