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北条包囲網
甲斐のクーデター④ 徳川の侵攻 ネクストジェネレーションの出現
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富士川に陣を敷く馬場信春の元に後方の本陣に置いての急変を知らせる早馬がもたらされる。
「まさか・・・梅軒が!?」
その知らせに言葉を失う、幾多の戦場を経験している信春、今朝から感じている胸騒ぎの原因が分かった。
報告では武田義信の反乱とある、既にお館様が討たれたとの報まである、だがそれに関しては心配していない信春、本陣には勘助も板垣も甘利もいる・・たとえ義信様であっても、晴信様を守ると言うのは出来る筈だ・・何よりもこの空間に晴信様が生きているという気配を大きく感じていた、長年苦楽を共にいかなる戦にも出陣し、その腕だけで武田五名臣とまで言われた男ではない。
だが晴信様が危険なのは変わりはない、定石であればこの富士川の陣を目指すであろう・・だが・・・問題は晴信様が合流した後である、前方に徳川、後方に穴山勢の挟み撃ちとなればかなり分が悪い・・・
勘助ならそのあたりを把握するはずである
「三八郎を呼べ、弾正にも伝令を送れ」
「は!」
すぐ様信春は下流を守る高坂弾正に文を書き、透波に持たせる、そして陣には三八郎こと多田満頼が駆け付けた
「信春殿・・本陣の噂、誠であるか?」
多田満頼は歴史上では既に病死をしている年代である、だが梅の加護がある武田の宿将たちは体の中の悪い物は全て無くなっている、梅が嫁いで10年たつがそれはまだ効能を発揮している、悪魔軍が入り込んでいるのに死人兵があまり発生しないのもこのせいである、ただし武田の直轄ではない身延に関してはその類にはならない、戦争奴隷を働かせている金山などは悪魔が巣食うにはもってこいな環境である、恨み、絶望、妬みなどは悪魔が入り込みやすい環境といえる。
特に身延には金山が多い、甲斐信濃合わせて約半数以上が身延に金山が集まる、加えて信濃侵攻に置いて抵抗した民を悉く金山送りにしている、武田への恨み、つらみ、絶望と言った者が渦巻いている地域であった。
そして現実の歴史に置いてとどろく悪名や名声、これが高い者が魔に染まるとその能力は飛躍的に上がる、前田利家や前田慶次などが人間離れした力を発揮するように、武田家を裏切った穴山梅軒、主君である武田勝頼を追い込んだ小山田信茂がこの世界に置いてもその悪名が影響していると言える。
北条配下である明智光秀も織田信長を裏切った天下の悪名を持つが、これに関しては対象が織田信長であり現在の魔王である、悪の対局は善であり、加えて北条の配下という事も明智光秀が悪に染まらない要因になっている。
多田満頼は美濃の生まれで、その力を活かせる場所として甲斐に移り住む、晴信の元、29の武功を上げ27の傷をもつ猛将と言われるまで名声を上げている、この世界に置いても変わらずに晴信を助け、叩き上げで出世した宿老の一人である、同じような境遇である馬場信春とコンビを組むことが多く、多くの戦場で武功を上げている
「三八郎!常日頃から言っていた時が来たようである」
「そうか!やはり信春殿も晴信様は生きていると思いか!我もじゃ・・血がたぎるのぅ!」
「応!俺は晴信様救出に動く!梅軒の事だ・・徳川と通じているに違いなかろう・・・なら徳川の足止めをお願いしたい」
「応!いかなるものもこの陣を通しはせぬ!」
その時、徳川軍が動き出したのであろう
善戦で怒号が飛び交う
「やはり来たか・・・頼むぞ三八郎!」
「任せろ!必ず晴信様を守れ!」
「応!」
信春は手勢20ばかりを連れて陣を離れる
「武田の者!この場所が死に場所と思え!信春は晴信様への救出に動いた!我らの役割は分かっておるな!」
「「「「応!」」」」
「袖こそ甲斐の武者よ!徳川の者どもをケチらせ!」
「「「応!」」」
多田満頼の鼓舞に対して、多少浮き足立っていた所のある武田兵であるが一気に引き締まる、それだけ多田隊と馬場隊は修羅場をくぐってきた隊であるとともに、武田晴信に対しての忠誠心、その晴信の危機とあれば命を投げ出す事に異を問わない兵達である
また多田満頼の鼓舞もまた万に近い兵でありながら隅々までその心に響き渡る声であり、この世界に置いて人間側が強化されている事の一端でもある。
強兵の多い武田勢にとって富士川から押し寄せる死人兵などは相手にならない、川を越えてくる死人兵は次々と切り捨てられていく、それこそ復活しようとする死人兵に対してもまたうまく対処していた。
武田が対死人に使った物は木灰である、強いアルカリ反応を起こす木灰が刷り込まれれば切られた死人兵の傷口がふさがる事もないし、致命傷を負った死人兵が復活する事もない。
北条や畿内の兵達が対死人兵対策を考えていたように武田もまた対死人兵対策を練り上げていたのである
----------------------------------------
「我らバドラー軍・・・おっと!今は松平軍であったな・・・松平悪魔軍にとって死人兵などは使い捨てにすぎぬ・・・我はバド・・・松平軍将!大須賀・・・・なんだったか・・・康高!だ!」
信長が松平元康に受肉させた悪魔は魔王種バトラー・・魔公の上の存在である魔王種を受肉させることができる素材に出会った事から信長は魔界に置いて勇者に封印され復活したバトラーを配下に置き、この世界に召喚していた。
松平元康がどういう人物であったかは信長が分かろうはずもないが、松平元康と言う人物は信長に引けを取らない器であった・・・故に魔王まで受肉できたのである。
バトラーは地上に降臨すると受肉体で過ごす、バトラーの
配下も皆同じである、現地の器に合わせて現地を制圧する、それがバトラーの美学である。
だが配下の魔将以上を受肉させる器など早々にある者ではない、しかし松平の配下の人間はその器をもつ者が多くあった、時間がかかるが次々と器に魔界の将たちを受肉させていく、死人兵などは時間稼ぎでしかない。
将の器に満たない者も下級悪魔や中級悪魔を受肉させていく
こうして見た目は人間?でありながら中身は悪魔で構成された軍を作っていた。
突然に強くなった徳川兵に対して前線が崩れ出す・・なにせ下級悪魔でさえ人間と比べれは数倍の身体能力を持つ
「ぐわっははは!やっと暴れられる!子供を500人喰ったからな!見よこの体!漆黒でありながら輝いている!人間共にとっては絶望の光であろう!」
松平元康配下である大須賀康高に受肉した悪魔は魔将ラーベン、強大なモーニングスターを操り、その鉄球は普通の人間では防御不可能、特に戦国時代の装備でこれにあがらう物は無い、
グシャーン! グワシャーーーン
その鉄球が肉をつぶす音と地面に突き刺さる音と共に胴体ごと頭ごと潰された武田の兵が横たわっていた
「ぼうがん隊!狙え!」
多田満頼配下の男がボーガン隊を率い一斉に大須賀康高に向けて放つ、ビュ!と言う音と共にボーガンの矢は大須賀康高に突き刺さる
「ほぅ・・・・なんか刺さったな・・・なるほど・・・銀か・・・・」
多田満頼は刺さった矢を抜き先に目を凝らす
「人間界でも銀は希少であろう・・・・鏃に使ってくるとは・・・悪魔を研究しておるな、だが面白い」
大須賀康高がボーガン隊に向き合う
「この俺様にいきなり傷をつけた事をほめてやる!これだから戦いはやめられねえ・・・無抵抗の子供を喰えばシンクロ率は上がるがつまらねえ、だが抵抗する人間を嬲り殺すのは面白い!」
大須賀康高はモーニングスターを振り上げ鉄球を空高くあげ、ボーガン隊に向けて放つ、
グシャ・・・
と言う音と共に鮮血が飛び散り一人のボーガン兵がつぶされた
「撃て!!」
ドゴーン!
第2波が大須賀康高に炸裂する!第2波は炸裂鏃である、鏃先に火薬が仕込まれており、先端が押し込まれると中の火打石が火花を出し、圧縮された火薬が炸裂する、銀を溶かした小さな粒が無数に込められており、その一撃無数に喰らった大須賀康高は流石に吹っ飛ばされる
それでもなお立ち上った大須賀康高は苦悶の表情を浮かべやがて怒りの形相に変わる
「なんだ!これは!・・幾度も人間界で暴れたがこんな攻撃は初めてだぞ!魔法の無いこの世界でこれほどの衝撃を喰らうなど!・・・」
康高の顔半分は見るも無残に崩れ去る、左腕の骨が飛び出している、人間部分である腹膜が破れ腸が出ている様である
この攻撃を可能にしたのが山本勘助率いる忍の元たちが集めた情報を元に進められた対悪魔兵器であった、通常の武器が聞かない相手に対する有効な兵器である。
ボーガンは北条が使う物を参考に作られたが、銀の鏃や銀弾の炸裂鏃などは武田オリジナルである。
甲斐や信濃からは金が豊富にとれると同時に同じ鉱石からは銀も産出する、その銀を使った兵器である、当然この世界でも銀貨などにするために貴重な金属であるが、魔将ほどの悪魔はそれほど多くないという情報もあり、銀を使った兵器を多く作っていた。
だが大須賀康高他、徳川の魔将たちは準備期間を多く作り、子供を喰らう事で受肉した体の中に悪魔体格を構造していた、織田家の魔将であれば先の一撃で死んでいた可能性も有る、織田家の魔将のシンクロ率はまだ20%に満たない、一方で徳川の魔将のシンクロ率は50%に達している。
「いつまでも成長する人間の体・・気に入っていたが・・・こうなっては仕方ない・・・・これより我が名は魔将ラーベン、人間共よ我の真の姿をよく見て後悔するがよい!」
そう言い残すと大須賀康高の残った体が崩れ落ちなお内部から黒い巨躯があぶりである
両手に金属質の鎖が生えその先には棘のある鉄球が二つ、その体格は3Mにも達した、肉体そのものが甲冑であり、黒き動く西洋甲冑とでもいういでたちであろうか
その姿を見た多田満頼の兵は死を直感し、すぐ様に距離を取る。しかし振りまわされた手と化したモーニングスターは片っ端から人間をつぶしていく
グシャ! グシャ! グシャ!
富士川は血に染まり周りにいる武田兵の骸から無尽蔵に血があふれ出てくる
「炸裂鏃を放て!すぐ次弾も用意しろ、取っておく必要はない、すべて使い果たせ!」
駆けつけた多田満頼は配下に指示をする
自慢の大鉈を取り出し魔将ラーガンに対面した
「ほぅ・・・先ほどまでと違う気配!名のある将であろう!俺の糧となる前に名を聞いておこう!」
ラーガンは多田満頼を見つめて声を掛けた
「俺は多田満頼、まだまだ武田二十四将が一人!」
「ほぅ・・良い顔だ!死を覚悟した戦士か!俺の記憶にも過去何度も見てきた!そういう顔をした奴を殺すのもまた戦いの一考、お主は死が怖くないのであろう!」
「馬鹿いえ!死ぬのを怖がらないやつが真っ先に死ぬ!俺は戦いに置いてどうやって生き残るかを常に考えてきた!この場ではお主を殺す以外に生き残るすべはないのであろう!ぼうがん隊!」
そういう掛け声と共にボーガン隊がラーガンに向けて一斉に炸裂鏃を放出した!
「な!一対一じゃねえのか!」
「馬鹿か!生きるためにはお前を殺す!最善の方法を探す!」
「卑怯だぞ!ウガアアアアアア」
数百発の炸裂鏃を浴びたラーガンはその場にうずくまる
炸裂した火薬の煙が消えその場に残るラーガンの自慢の体のあちこちに穴が空き、そこから黒い血が流れ出ていた
「おのれおのれ!・・・ゆるさんゆるさん!・・・・」
立ち上がろうとするラーガンであるが右足が吹き飛んでいた、そのバランスに大きな水しぶきを上げて富士川に倒れ込む
「うがあああああ!人間め!」
「苦労しているな・・ラーガン!」
徳川軍の後方から一帯の騎馬が近ずく、だがその馬もまた悪魔である
「忠勝殿!・・・すみませぬ・・・・不覚!」
「まあよい!楽しめるという事であろう」
新たに現れたヤバそうな将に多田満頼は顔が青くなる
本田忠勝・・三河一の猛将である・・・その名声は甲斐にも届いている、彼も悪魔化しているとすれば先の大須賀康高など比べ物にならないであろう・・・
「人間よ名は?」
「多田満頼!」
「ふむ・・・これだけの成果、ラーガンを回収して見逃してやってもいいが殿から武田晴信の抹殺の言明が出ている、悪く思うな」
そう言うと忠勝が手に持った槍は既に手になくその槍は多田満頼の心臓を貫いていた
「皆殺しにしろ!」
その声と共に徳川軍の魑魅魍魎と化した兵は武田軍を襲っていく
将を失いながらも必死に戦う多田隊と馬場隊の残りであったが、あっという間に蹂躙されていった
「ラーガン!復活したら元康様の元に行け、置いていくぞ!」
「待ってくれ!・・・」
本田忠勝率いる魑魅魍魎の軍団は川を渡り陸を進んでいく、一点を目指して。
川にはラーガンが取り残された、魔力の無いこの世界で復活速度は遅い、それほどに重症である、だが死にはしない
「やっぱり兄者はすごい!俺もああいう悪魔になりてえ」
血に染まる富士川とは逆にそれは秋の晴天である
「忌々しい太陽がまぶしいな・・・・」
だがそれを取り囲む集団が現れる
「これほどの強者、勝手に回復されたらかなわぬな」
「しかし・・・本田忠勝・・・あれに勝てるか?」
「北条でも対抗できるのは父さんか紅様、配下だと利家か棟梁であろうな・・・・・多田殿はどうだ?」
「ダメだ・・心臓を貫かれている・・・」
「首だけでも埋めてやろう、遺髪は家族に届けてやれ」
風魔新十郎、次期風魔小太郎であり北条氏政の隠し子でもある、母は蛍、今年13歳になるが体はすでに180Cmを超えており、その力も風魔の里では小太郎に次いで2番目である。
新十郎はの任務は情報収集であり、武田の援護ではない、今回助太刀をせずに遠くから状況を見ていたのである
魔将ラーガンを倒したところまでは良かったが、新十郎自身もまた本田忠勝の強さに驚愕していた
「なんだ貴様ら・・・また人間か?人間が使うなまくらじゃ手負いとはいえ俺は切れないぞ!それに外郭は復活してきた」
「そうか・・・俺の剣が悪魔の上位に通用するか試してみたかった」
そういうと新十郎は背中の剣を抜く
ミスリルでできた剣は青白く光り輝く『風雷の剣』一見華奢な剣であるが神話級の剣である
気合を入れてラーガンに一閃を入れた
ラーガンの体は縦に青白く線が入り光り出す
「な・・・・紳器・・・この世界の神器は信長様が封じているはず・・・・・・なぜ・・・・まさ・・・・」
最後まで言い残すことなくラーガンは消えていった
「よし本田忠勝を追う!」
「は!」
新十郎率いる風魔衆はさっと消えるように走りだす
「まさか・・・梅軒が!?」
その知らせに言葉を失う、幾多の戦場を経験している信春、今朝から感じている胸騒ぎの原因が分かった。
報告では武田義信の反乱とある、既にお館様が討たれたとの報まである、だがそれに関しては心配していない信春、本陣には勘助も板垣も甘利もいる・・たとえ義信様であっても、晴信様を守ると言うのは出来る筈だ・・何よりもこの空間に晴信様が生きているという気配を大きく感じていた、長年苦楽を共にいかなる戦にも出陣し、その腕だけで武田五名臣とまで言われた男ではない。
だが晴信様が危険なのは変わりはない、定石であればこの富士川の陣を目指すであろう・・だが・・・問題は晴信様が合流した後である、前方に徳川、後方に穴山勢の挟み撃ちとなればかなり分が悪い・・・
勘助ならそのあたりを把握するはずである
「三八郎を呼べ、弾正にも伝令を送れ」
「は!」
すぐ様信春は下流を守る高坂弾正に文を書き、透波に持たせる、そして陣には三八郎こと多田満頼が駆け付けた
「信春殿・・本陣の噂、誠であるか?」
多田満頼は歴史上では既に病死をしている年代である、だが梅の加護がある武田の宿将たちは体の中の悪い物は全て無くなっている、梅が嫁いで10年たつがそれはまだ効能を発揮している、悪魔軍が入り込んでいるのに死人兵があまり発生しないのもこのせいである、ただし武田の直轄ではない身延に関してはその類にはならない、戦争奴隷を働かせている金山などは悪魔が巣食うにはもってこいな環境である、恨み、絶望、妬みなどは悪魔が入り込みやすい環境といえる。
特に身延には金山が多い、甲斐信濃合わせて約半数以上が身延に金山が集まる、加えて信濃侵攻に置いて抵抗した民を悉く金山送りにしている、武田への恨み、つらみ、絶望と言った者が渦巻いている地域であった。
そして現実の歴史に置いてとどろく悪名や名声、これが高い者が魔に染まるとその能力は飛躍的に上がる、前田利家や前田慶次などが人間離れした力を発揮するように、武田家を裏切った穴山梅軒、主君である武田勝頼を追い込んだ小山田信茂がこの世界に置いてもその悪名が影響していると言える。
北条配下である明智光秀も織田信長を裏切った天下の悪名を持つが、これに関しては対象が織田信長であり現在の魔王である、悪の対局は善であり、加えて北条の配下という事も明智光秀が悪に染まらない要因になっている。
多田満頼は美濃の生まれで、その力を活かせる場所として甲斐に移り住む、晴信の元、29の武功を上げ27の傷をもつ猛将と言われるまで名声を上げている、この世界に置いても変わらずに晴信を助け、叩き上げで出世した宿老の一人である、同じような境遇である馬場信春とコンビを組むことが多く、多くの戦場で武功を上げている
「三八郎!常日頃から言っていた時が来たようである」
「そうか!やはり信春殿も晴信様は生きていると思いか!我もじゃ・・血がたぎるのぅ!」
「応!俺は晴信様救出に動く!梅軒の事だ・・徳川と通じているに違いなかろう・・・なら徳川の足止めをお願いしたい」
「応!いかなるものもこの陣を通しはせぬ!」
その時、徳川軍が動き出したのであろう
善戦で怒号が飛び交う
「やはり来たか・・・頼むぞ三八郎!」
「任せろ!必ず晴信様を守れ!」
「応!」
信春は手勢20ばかりを連れて陣を離れる
「武田の者!この場所が死に場所と思え!信春は晴信様への救出に動いた!我らの役割は分かっておるな!」
「「「「応!」」」」
「袖こそ甲斐の武者よ!徳川の者どもをケチらせ!」
「「「応!」」」
多田満頼の鼓舞に対して、多少浮き足立っていた所のある武田兵であるが一気に引き締まる、それだけ多田隊と馬場隊は修羅場をくぐってきた隊であるとともに、武田晴信に対しての忠誠心、その晴信の危機とあれば命を投げ出す事に異を問わない兵達である
また多田満頼の鼓舞もまた万に近い兵でありながら隅々までその心に響き渡る声であり、この世界に置いて人間側が強化されている事の一端でもある。
強兵の多い武田勢にとって富士川から押し寄せる死人兵などは相手にならない、川を越えてくる死人兵は次々と切り捨てられていく、それこそ復活しようとする死人兵に対してもまたうまく対処していた。
武田が対死人に使った物は木灰である、強いアルカリ反応を起こす木灰が刷り込まれれば切られた死人兵の傷口がふさがる事もないし、致命傷を負った死人兵が復活する事もない。
北条や畿内の兵達が対死人兵対策を考えていたように武田もまた対死人兵対策を練り上げていたのである
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「我らバドラー軍・・・おっと!今は松平軍であったな・・・松平悪魔軍にとって死人兵などは使い捨てにすぎぬ・・・我はバド・・・松平軍将!大須賀・・・・なんだったか・・・康高!だ!」
信長が松平元康に受肉させた悪魔は魔王種バトラー・・魔公の上の存在である魔王種を受肉させることができる素材に出会った事から信長は魔界に置いて勇者に封印され復活したバトラーを配下に置き、この世界に召喚していた。
松平元康がどういう人物であったかは信長が分かろうはずもないが、松平元康と言う人物は信長に引けを取らない器であった・・・故に魔王まで受肉できたのである。
バトラーは地上に降臨すると受肉体で過ごす、バトラーの
配下も皆同じである、現地の器に合わせて現地を制圧する、それがバトラーの美学である。
だが配下の魔将以上を受肉させる器など早々にある者ではない、しかし松平の配下の人間はその器をもつ者が多くあった、時間がかかるが次々と器に魔界の将たちを受肉させていく、死人兵などは時間稼ぎでしかない。
将の器に満たない者も下級悪魔や中級悪魔を受肉させていく
こうして見た目は人間?でありながら中身は悪魔で構成された軍を作っていた。
突然に強くなった徳川兵に対して前線が崩れ出す・・なにせ下級悪魔でさえ人間と比べれは数倍の身体能力を持つ
「ぐわっははは!やっと暴れられる!子供を500人喰ったからな!見よこの体!漆黒でありながら輝いている!人間共にとっては絶望の光であろう!」
松平元康配下である大須賀康高に受肉した悪魔は魔将ラーベン、強大なモーニングスターを操り、その鉄球は普通の人間では防御不可能、特に戦国時代の装備でこれにあがらう物は無い、
グシャーン! グワシャーーーン
その鉄球が肉をつぶす音と地面に突き刺さる音と共に胴体ごと頭ごと潰された武田の兵が横たわっていた
「ぼうがん隊!狙え!」
多田満頼配下の男がボーガン隊を率い一斉に大須賀康高に向けて放つ、ビュ!と言う音と共にボーガンの矢は大須賀康高に突き刺さる
「ほぅ・・・・なんか刺さったな・・・なるほど・・・銀か・・・・」
多田満頼は刺さった矢を抜き先に目を凝らす
「人間界でも銀は希少であろう・・・・鏃に使ってくるとは・・・悪魔を研究しておるな、だが面白い」
大須賀康高がボーガン隊に向き合う
「この俺様にいきなり傷をつけた事をほめてやる!これだから戦いはやめられねえ・・・無抵抗の子供を喰えばシンクロ率は上がるがつまらねえ、だが抵抗する人間を嬲り殺すのは面白い!」
大須賀康高はモーニングスターを振り上げ鉄球を空高くあげ、ボーガン隊に向けて放つ、
グシャ・・・
と言う音と共に鮮血が飛び散り一人のボーガン兵がつぶされた
「撃て!!」
ドゴーン!
第2波が大須賀康高に炸裂する!第2波は炸裂鏃である、鏃先に火薬が仕込まれており、先端が押し込まれると中の火打石が火花を出し、圧縮された火薬が炸裂する、銀を溶かした小さな粒が無数に込められており、その一撃無数に喰らった大須賀康高は流石に吹っ飛ばされる
それでもなお立ち上った大須賀康高は苦悶の表情を浮かべやがて怒りの形相に変わる
「なんだ!これは!・・幾度も人間界で暴れたがこんな攻撃は初めてだぞ!魔法の無いこの世界でこれほどの衝撃を喰らうなど!・・・」
康高の顔半分は見るも無残に崩れ去る、左腕の骨が飛び出している、人間部分である腹膜が破れ腸が出ている様である
この攻撃を可能にしたのが山本勘助率いる忍の元たちが集めた情報を元に進められた対悪魔兵器であった、通常の武器が聞かない相手に対する有効な兵器である。
ボーガンは北条が使う物を参考に作られたが、銀の鏃や銀弾の炸裂鏃などは武田オリジナルである。
甲斐や信濃からは金が豊富にとれると同時に同じ鉱石からは銀も産出する、その銀を使った兵器である、当然この世界でも銀貨などにするために貴重な金属であるが、魔将ほどの悪魔はそれほど多くないという情報もあり、銀を使った兵器を多く作っていた。
だが大須賀康高他、徳川の魔将たちは準備期間を多く作り、子供を喰らう事で受肉した体の中に悪魔体格を構造していた、織田家の魔将であれば先の一撃で死んでいた可能性も有る、織田家の魔将のシンクロ率はまだ20%に満たない、一方で徳川の魔将のシンクロ率は50%に達している。
「いつまでも成長する人間の体・・気に入っていたが・・・こうなっては仕方ない・・・・これより我が名は魔将ラーベン、人間共よ我の真の姿をよく見て後悔するがよい!」
そう言い残すと大須賀康高の残った体が崩れ落ちなお内部から黒い巨躯があぶりである
両手に金属質の鎖が生えその先には棘のある鉄球が二つ、その体格は3Mにも達した、肉体そのものが甲冑であり、黒き動く西洋甲冑とでもいういでたちであろうか
その姿を見た多田満頼の兵は死を直感し、すぐ様に距離を取る。しかし振りまわされた手と化したモーニングスターは片っ端から人間をつぶしていく
グシャ! グシャ! グシャ!
富士川は血に染まり周りにいる武田兵の骸から無尽蔵に血があふれ出てくる
「炸裂鏃を放て!すぐ次弾も用意しろ、取っておく必要はない、すべて使い果たせ!」
駆けつけた多田満頼は配下に指示をする
自慢の大鉈を取り出し魔将ラーガンに対面した
「ほぅ・・・先ほどまでと違う気配!名のある将であろう!俺の糧となる前に名を聞いておこう!」
ラーガンは多田満頼を見つめて声を掛けた
「俺は多田満頼、まだまだ武田二十四将が一人!」
「ほぅ・・良い顔だ!死を覚悟した戦士か!俺の記憶にも過去何度も見てきた!そういう顔をした奴を殺すのもまた戦いの一考、お主は死が怖くないのであろう!」
「馬鹿いえ!死ぬのを怖がらないやつが真っ先に死ぬ!俺は戦いに置いてどうやって生き残るかを常に考えてきた!この場ではお主を殺す以外に生き残るすべはないのであろう!ぼうがん隊!」
そういう掛け声と共にボーガン隊がラーガンに向けて一斉に炸裂鏃を放出した!
「な!一対一じゃねえのか!」
「馬鹿か!生きるためにはお前を殺す!最善の方法を探す!」
「卑怯だぞ!ウガアアアアアア」
数百発の炸裂鏃を浴びたラーガンはその場にうずくまる
炸裂した火薬の煙が消えその場に残るラーガンの自慢の体のあちこちに穴が空き、そこから黒い血が流れ出ていた
「おのれおのれ!・・・ゆるさんゆるさん!・・・・」
立ち上がろうとするラーガンであるが右足が吹き飛んでいた、そのバランスに大きな水しぶきを上げて富士川に倒れ込む
「うがあああああ!人間め!」
「苦労しているな・・ラーガン!」
徳川軍の後方から一帯の騎馬が近ずく、だがその馬もまた悪魔である
「忠勝殿!・・・すみませぬ・・・・不覚!」
「まあよい!楽しめるという事であろう」
新たに現れたヤバそうな将に多田満頼は顔が青くなる
本田忠勝・・三河一の猛将である・・・その名声は甲斐にも届いている、彼も悪魔化しているとすれば先の大須賀康高など比べ物にならないであろう・・・
「人間よ名は?」
「多田満頼!」
「ふむ・・・これだけの成果、ラーガンを回収して見逃してやってもいいが殿から武田晴信の抹殺の言明が出ている、悪く思うな」
そう言うと忠勝が手に持った槍は既に手になくその槍は多田満頼の心臓を貫いていた
「皆殺しにしろ!」
その声と共に徳川軍の魑魅魍魎と化した兵は武田軍を襲っていく
将を失いながらも必死に戦う多田隊と馬場隊の残りであったが、あっという間に蹂躙されていった
「ラーガン!復活したら元康様の元に行け、置いていくぞ!」
「待ってくれ!・・・」
本田忠勝率いる魑魅魍魎の軍団は川を渡り陸を進んでいく、一点を目指して。
川にはラーガンが取り残された、魔力の無いこの世界で復活速度は遅い、それほどに重症である、だが死にはしない
「やっぱり兄者はすごい!俺もああいう悪魔になりてえ」
血に染まる富士川とは逆にそれは秋の晴天である
「忌々しい太陽がまぶしいな・・・・」
だがそれを取り囲む集団が現れる
「これほどの強者、勝手に回復されたらかなわぬな」
「しかし・・・本田忠勝・・・あれに勝てるか?」
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「ダメだ・・心臓を貫かれている・・・」
「首だけでも埋めてやろう、遺髪は家族に届けてやれ」
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新十郎はの任務は情報収集であり、武田の援護ではない、今回助太刀をせずに遠くから状況を見ていたのである
魔将ラーガンを倒したところまでは良かったが、新十郎自身もまた本田忠勝の強さに驚愕していた
「なんだ貴様ら・・・また人間か?人間が使うなまくらじゃ手負いとはいえ俺は切れないぞ!それに外郭は復活してきた」
「そうか・・・俺の剣が悪魔の上位に通用するか試してみたかった」
そういうと新十郎は背中の剣を抜く
ミスリルでできた剣は青白く光り輝く『風雷の剣』一見華奢な剣であるが神話級の剣である
気合を入れてラーガンに一閃を入れた
ラーガンの体は縦に青白く線が入り光り出す
「な・・・・紳器・・・この世界の神器は信長様が封じているはず・・・・・・なぜ・・・・まさ・・・・」
最後まで言い残すことなくラーガンは消えていった
「よし本田忠勝を追う!」
「は!」
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この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
転生したら『塔』の主になった。ポイントでガチャ回してフロア増やしたら、いつの間にか世界最強のダンジョンになってた
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【書き溜めがなくなるまで高頻度更新!♡٩( 'ω' )و】
気がつくとダンジョンコア(石)になっていた。
手持ちの資源はわずか。迫りくる野生の魔物やコアを狙う冒険者たち。 頼れるのは怪しげな「魔物ガチャ」だけ!?
傷ついた少女・リナを保護したことをきっかけにダンジョンは急速に進化を始める。
罠を張り巡らせた塔を建築し、資源を集め、強力な魔物をガチャで召喚!
人間と魔族、どこの勢力にも属さない独立した「最強のダンジョン」が今、産声を上げる!
剣ぺろ伝説〜悪役貴族に転生してしまったが別にどうでもいい〜
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俺こと「天城剣介」は22歳の日に交通事故で死んでしまった。
…しかし目を覚ますと、俺は知らない女性に抱っこされていた!
「元気に育ってねぇクロウ」
(…クロウ…ってまさか!?)
そうここは自分がやっていた恋愛RPGゲーム
「ラグナロク•オリジン」と言う学園と世界を舞台にした超大型シナリオゲームだ
そんな世界に転生して真っ先に気がついたのは"クロウ"と言う名前、そう彼こそ主人公の攻略対象の女性を付け狙う、ゲーム史上最も嫌われている悪役貴族、それが
「クロウ•チューリア」だ
ありとあらゆる人々のヘイトを貯める行動をして最後には全てに裏切られてザマァをされ、辺境に捨てられて惨めな日々を送る羽目になる、そう言う運命なのだが、彼は思う
運命を変えて仕舞えば物語は大きく変わる
"バタフライ効果"と言う事を思い出し彼は誓う
「ザマァされた後にのんびりスローライフを送ろう!」と!
その為に彼がまず行うのはこのゲーム唯一の「バグ技」…"剣ぺろ"だ
剣ぺろと言う「バグ技」は
"剣を舐めるとステータスのどれかが1上がるバグ"だ
この物語は
剣ぺろバグを使い優雅なスローライフを目指そうと奮闘する悪役貴族の物語
(自分は学園編のみ登場してそこからは全く登場しない、ならそれ以降はのんびりと暮らせば良いんだ!)
しかしこれがフラグになる事を彼はまだ知らない
『スローライフどこ行った?!』追放された最強凡人は望まぬハーレムに困惑する?!
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最強の凡人――追放され、転生した蘇我頼人。
新たな世界で、彼は『ライト・ガルデス』として再び生を受ける。
※※※※※
1億年の試練。
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すべての試練を終え、創世神にすら認められた俺。
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『違う選択肢もあるぞ?』
創世神の言葉に乗り気でなかった俺は、
その“策略”にまんまと引っかかる。
――『神しか飲めぬ最高級のお茶』。
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けれど、あの流れは勘違いするだろうがっ!!
そして俺は、あまりにも非道な仕打ちの末、
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記憶を失い、『ライト・ガルデス』として迎えた新しい日々。
それは、久しく感じたことのない“安心”と“愛”に満ちていた。
だが――5歳の洗礼の儀式を境に、運命は動き出す。
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呪いのような“女難の相”が炸裂し、
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どうしてこうなった!?
【完結】スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜
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世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。
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冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!
『異世界ガチャでユニークスキル全部乗せ!? ポンコツ神と俺の無自覚最強スローライフ』
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> 仕事帰りにファンタジー小説を買った帰り道、不運にも事故死した38歳の男。
気がつくと、目の前には“ポンコツ”と噂される神様がいた——。
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転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
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