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我が家が移転されました
スイカとトマト
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やっと山林を抜けた、大きな山だ、こんな山の頂上に我が家が有るわけだ、戻るのがめんどくさい
{和也!鍛錬は大事だ、今回の徒歩による修練でレベルも1上がったようだぞ!}
あまり実感はない、ただ以前だったら確実に疲れていたのに、疲れていない・・僕の成長だろうか、それにめちゃくちゃかわいい子も一緒に歩いている・・かっこ悪いところは見せれない
梅の方をちらっと見る・・・やっぱりかわいい・・・これから毎日が楽しいかもしれない、ナイス婆ちゃん
「へぇ・・・でもデーモンスパイダーってずいぶん怖い名前だね」
「そうなんですぅ、私たちは決して人間を殺しません、ただ愛してしまうのです」
「ふふ、じゃあ何?兄貴を愛しちゃったの?」
「え~とぉ・・・なんか簡単に捕まってくれそうだったのと・・・あの・・・私まだひよっこなんで・・・あまり経験のない殿方が好みなんです・・・まさにあの人は・・・経験なさそうですし」
「確かに・・兄貴はそうだなあ、そんな経験ないだろうね・・・ぷぷ」
「それにデーモンスパイダーは性奴隷にされてしまうことが多いのです・・・あの人なら優しそうだし・・・」
「性奴隷なんかにしたら私が和也を縛いてやるからね」
「ふふふ、人間の女性は強いですね、鋼糸を焼き溶かす魔法なんて初めて見ました」
「なんたって私は大魔法使いだからね」
「はい、凄すぎます」
女たちは楽しそうにしゃべっている・・・
しばらく歩くと、畑が見える・・・しかし農夫はいない
「こりゃダメだね乾きすぎてる、どれくらい雨が降ってないのかい?」
婆ちゃんが畑の土を見ている
「もう2か月はまとまった雨は降っていないと聞きます・・・私は奴隷にされる恐れがあったので山から出ませんでしたが、山に水を求めにきては魔物に襲われる町人を何人も見ました」
「海のそばで、山があるんだろ?雨が降らないというのは、ちょっと考えられないね」
「バルーン飛行してきた子蜘蛛に聞いたのですが、南の国で魔物により雨の地獄が行われているようです、そのせいでこの辺りの雨雲は皆、南に流れているという話がドライアドお爺さんが言っていました」
「ドライアド?」
「長生きの森の長老様です」
{左様!ドライアドは長く生きた木が枯れたとき、その木の魔力が集結し精神生命体となった者である、ドライアドがいる森は多少雨が降らなくてもドライアドが水を管理し枯れることはない}
「ねえ婆ちゃんの魔法でどうにかならないの?」
「私にゃ水の魔法は使えないってさっき分かったからね、そうだ美恵ならどうなんだい?」
「私がそんなことできる訳ないでしょお義母さん」
{否!美恵は賢者である、水の魔法は神官の魔法、賢者は神官の魔法はすべて網羅している}
「俺のパソコンが母さんは出来るって言ってるぞ」
「馬鹿なこと言ってないの早く町に行きましょ」
{残念・・・美恵はまだ自覚がない、康江のように自覚を持てば次々と魔法を使えるようになる}
やがて町が見えてきた
町の城門には門兵が二人立っている、明らかに疲れている
「ようこそシラクサの町に、身分証はお持ちか?」
「いえ、旅の物です、身分証の発行をお願いしたいのですが」
「そうでしたか、ではそこに職業判別のオーブをお障り下さい」
パソコンに指示された通りの答えですんなり事が進む、言葉も通じる、明らかに日本語ではないのにわかるのだ、そして日本語で答えているのに相手に伝わっている、不思議だ。
言われた通りオーブを触る
「な!勇者・・・勇者様!・・・水!水の召喚は出来ますでしょうか?」
「え・・と出来るの?」
{残念だが和也はまだレベルが足りない水の召喚は上位の水魔法だ、水を操る下位魔法とは違う}
「すみません・・僕にはまだできないみたいです・・・」
「そうですか・・・残念です・・・しかし勇者様をお迎えするとはシラクサも救われる日が近いのか、今すぐ通行証を発行します」
検査は僕だけらしい・・・それでいいのか・・・
「おや・・・妖魔・・デーモンスパイダーですか・・勇者様は若いのにお好きなようで・・・」
「いえ、彼女にそんなことはしません」
「では売りに来たのですか・・・しかし金持ちは皆、町を捨てて逃げています・・・この町はもう終わりなのかもしれません」
町の中に入った・皆元気がなさそうだ
「水の供給がある、皆、港に並んでくれ!」
号令のように走り回る人が出たと思ったら皆、瓶をもって家を出る
「ヨーゼ!早く行って来い、なくなる前にきちんともらってくれよ!もう塩はいらねえから」
「わかったよ父ちゃん、今日も水分の少ないパンか・・喉乾くんだよな・・」
「ごたごた言わないで行って来い!水が無くなっちまうだろう!」
一つの商店の前に立つ、並んでいるのは塩ばかりだ、塩漬けの魚、塩漬けの肉、野菜もあるが塩と比べると値段が高い、あの畑を見てきた後だ理由は解る
「あの、塩が欲しいのですが」
「塩なんか腐るほどある、雨の降らねえこのご時世、海水を蒸留して水を作る、副産物で塩は沢山できるが水は少ししかできやしねえ・・・」
「お金がないので物々交換をお願いしていいですか?」
「かまわねえよ!むしろありがてえ、金より一滴の水だ」
1輪台車改め、スーパー台車からスイカを取り出した
「な!スイン・・・スインカじゃねえか・・・一体どうやって育てたんだ!雨も降らないのに」
「えっと、いろいろと」
「そうか・・・スインカなんか久しぶりに見た・・・・おっと誰にも見せるな・・・こんな立派なスインカ、価値は計り知れねえ
「じゃあ塩と交換してくれますか」
「塩どころか、店の商品全部と交換でもいい」
「ほぅ、言ったねお前さん男に二言はないよ」
「おう!俺とてシラクサの男よ!」
「気に入った、よし、これも付けてあげるよ!」
「な!トマト!それもこんなデカくでこんなに沢山!あんたらいったいどうやって!」
トマトはトマトなのか・・・
「僕たちはあの山の頂上に住んでいます」
「な!そんな危険なところに、ジャイアントボアにダークタイガー、ファイアーフレイム、シルバータークとダークドック、魔物の宝庫じゃねえか、あんな恐ろしいところに住んでるとは、あんた達は何者なんだい?」
「まあ・・いろいろとありまして」
「あんたらまだ売り物はあるのか・・・気を付けな、みんな飢えてる、特に男は一人で若いあんた等なんか狙う輩も出てくる・・・シラクサ商会に行くことだ・・・俺なんか小さな店で、こんな恵みを独り占めしたら罰が当たる・・そうだ!紹介状を書いておく」
「あ!ありがとうございます、何!この、スインカとトマトで久しぶりにみずみずしい飯が食える、礼を言うのはこっちの方だ」
「俺の名前はバンクシだ!何かあったらこの店に寄ってくれ」
**************
和也はレベルが上がった lv6→lv7
美菜はレベルが上がった lv10→lv11
和也 勇者Lv7
スキル「パソコン」lv80
剣技短剣 lv2
美菜 格闘家lv11
スキル 「飛び蹴り」lv1
和義 戦士 lv50
スキル 武器「チェーンソー」
剣技 lv10
剣技短剣 lv40
美恵 賢者 lv45
スキル 魔法「エアカッター」lv25
康江 魔法使い lv95
スキル 火魔法「火球」lv87
土魔法「形成術」lv60
光魔法「サーチライト」lv40
ミーニャ 化け猫 lv5
タロ 犬 lv3
「逃げ足」lv8
梅 魔蜘蛛 lv12
スキル 「萌」lv12 和也の理想により習得
粘糸
鋼糸
擬人化
{和也!鍛錬は大事だ、今回の徒歩による修練でレベルも1上がったようだぞ!}
あまり実感はない、ただ以前だったら確実に疲れていたのに、疲れていない・・僕の成長だろうか、それにめちゃくちゃかわいい子も一緒に歩いている・・かっこ悪いところは見せれない
梅の方をちらっと見る・・・やっぱりかわいい・・・これから毎日が楽しいかもしれない、ナイス婆ちゃん
「へぇ・・・でもデーモンスパイダーってずいぶん怖い名前だね」
「そうなんですぅ、私たちは決して人間を殺しません、ただ愛してしまうのです」
「ふふ、じゃあ何?兄貴を愛しちゃったの?」
「え~とぉ・・・なんか簡単に捕まってくれそうだったのと・・・あの・・・私まだひよっこなんで・・・あまり経験のない殿方が好みなんです・・・まさにあの人は・・・経験なさそうですし」
「確かに・・兄貴はそうだなあ、そんな経験ないだろうね・・・ぷぷ」
「それにデーモンスパイダーは性奴隷にされてしまうことが多いのです・・・あの人なら優しそうだし・・・」
「性奴隷なんかにしたら私が和也を縛いてやるからね」
「ふふふ、人間の女性は強いですね、鋼糸を焼き溶かす魔法なんて初めて見ました」
「なんたって私は大魔法使いだからね」
「はい、凄すぎます」
女たちは楽しそうにしゃべっている・・・
しばらく歩くと、畑が見える・・・しかし農夫はいない
「こりゃダメだね乾きすぎてる、どれくらい雨が降ってないのかい?」
婆ちゃんが畑の土を見ている
「もう2か月はまとまった雨は降っていないと聞きます・・・私は奴隷にされる恐れがあったので山から出ませんでしたが、山に水を求めにきては魔物に襲われる町人を何人も見ました」
「海のそばで、山があるんだろ?雨が降らないというのは、ちょっと考えられないね」
「バルーン飛行してきた子蜘蛛に聞いたのですが、南の国で魔物により雨の地獄が行われているようです、そのせいでこの辺りの雨雲は皆、南に流れているという話がドライアドお爺さんが言っていました」
「ドライアド?」
「長生きの森の長老様です」
{左様!ドライアドは長く生きた木が枯れたとき、その木の魔力が集結し精神生命体となった者である、ドライアドがいる森は多少雨が降らなくてもドライアドが水を管理し枯れることはない}
「ねえ婆ちゃんの魔法でどうにかならないの?」
「私にゃ水の魔法は使えないってさっき分かったからね、そうだ美恵ならどうなんだい?」
「私がそんなことできる訳ないでしょお義母さん」
{否!美恵は賢者である、水の魔法は神官の魔法、賢者は神官の魔法はすべて網羅している}
「俺のパソコンが母さんは出来るって言ってるぞ」
「馬鹿なこと言ってないの早く町に行きましょ」
{残念・・・美恵はまだ自覚がない、康江のように自覚を持てば次々と魔法を使えるようになる}
やがて町が見えてきた
町の城門には門兵が二人立っている、明らかに疲れている
「ようこそシラクサの町に、身分証はお持ちか?」
「いえ、旅の物です、身分証の発行をお願いしたいのですが」
「そうでしたか、ではそこに職業判別のオーブをお障り下さい」
パソコンに指示された通りの答えですんなり事が進む、言葉も通じる、明らかに日本語ではないのにわかるのだ、そして日本語で答えているのに相手に伝わっている、不思議だ。
言われた通りオーブを触る
「な!勇者・・・勇者様!・・・水!水の召喚は出来ますでしょうか?」
「え・・と出来るの?」
{残念だが和也はまだレベルが足りない水の召喚は上位の水魔法だ、水を操る下位魔法とは違う}
「すみません・・僕にはまだできないみたいです・・・」
「そうですか・・・残念です・・・しかし勇者様をお迎えするとはシラクサも救われる日が近いのか、今すぐ通行証を発行します」
検査は僕だけらしい・・・それでいいのか・・・
「おや・・・妖魔・・デーモンスパイダーですか・・勇者様は若いのにお好きなようで・・・」
「いえ、彼女にそんなことはしません」
「では売りに来たのですか・・・しかし金持ちは皆、町を捨てて逃げています・・・この町はもう終わりなのかもしれません」
町の中に入った・皆元気がなさそうだ
「水の供給がある、皆、港に並んでくれ!」
号令のように走り回る人が出たと思ったら皆、瓶をもって家を出る
「ヨーゼ!早く行って来い、なくなる前にきちんともらってくれよ!もう塩はいらねえから」
「わかったよ父ちゃん、今日も水分の少ないパンか・・喉乾くんだよな・・」
「ごたごた言わないで行って来い!水が無くなっちまうだろう!」
一つの商店の前に立つ、並んでいるのは塩ばかりだ、塩漬けの魚、塩漬けの肉、野菜もあるが塩と比べると値段が高い、あの畑を見てきた後だ理由は解る
「あの、塩が欲しいのですが」
「塩なんか腐るほどある、雨の降らねえこのご時世、海水を蒸留して水を作る、副産物で塩は沢山できるが水は少ししかできやしねえ・・・」
「お金がないので物々交換をお願いしていいですか?」
「かまわねえよ!むしろありがてえ、金より一滴の水だ」
1輪台車改め、スーパー台車からスイカを取り出した
「な!スイン・・・スインカじゃねえか・・・一体どうやって育てたんだ!雨も降らないのに」
「えっと、いろいろと」
「そうか・・・スインカなんか久しぶりに見た・・・・おっと誰にも見せるな・・・こんな立派なスインカ、価値は計り知れねえ
「じゃあ塩と交換してくれますか」
「塩どころか、店の商品全部と交換でもいい」
「ほぅ、言ったねお前さん男に二言はないよ」
「おう!俺とてシラクサの男よ!」
「気に入った、よし、これも付けてあげるよ!」
「な!トマト!それもこんなデカくでこんなに沢山!あんたらいったいどうやって!」
トマトはトマトなのか・・・
「僕たちはあの山の頂上に住んでいます」
「な!そんな危険なところに、ジャイアントボアにダークタイガー、ファイアーフレイム、シルバータークとダークドック、魔物の宝庫じゃねえか、あんな恐ろしいところに住んでるとは、あんた達は何者なんだい?」
「まあ・・いろいろとありまして」
「あんたらまだ売り物はあるのか・・・気を付けな、みんな飢えてる、特に男は一人で若いあんた等なんか狙う輩も出てくる・・・シラクサ商会に行くことだ・・・俺なんか小さな店で、こんな恵みを独り占めしたら罰が当たる・・そうだ!紹介状を書いておく」
「あ!ありがとうございます、何!この、スインカとトマトで久しぶりにみずみずしい飯が食える、礼を言うのはこっちの方だ」
「俺の名前はバンクシだ!何かあったらこの店に寄ってくれ」
**************
和也はレベルが上がった lv6→lv7
美菜はレベルが上がった lv10→lv11
和也 勇者Lv7
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スキル 「飛び蹴り」lv1
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スキル 火魔法「火球」lv87
土魔法「形成術」lv60
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粘糸
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