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我が家が移転されました
婆ちゃんに春が来た
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「お客様です、ご紹介します、ドライアドのゼオンさんです」
梅ちゃんが連れてきたのは、老齢の紳士だ
「お母様に感謝の挨拶に来たそうです」
ちなみに梅ちゃんは母さんのことをお母様とかお母さんなんて呼ぶ、まるで僕の嫁だ・・ふふ
母さんが定期的に降らせている雨によって、エモナの森に活気がよみがえったそうだ、エモナは魔力だまりになるためバランスが崩れると、悪魔が沸く可能性があるので危惧していたそうだ。
魔物と呼ばれるものと悪魔は違うらしい、そして梅ちゃんや花ちゃんは妖魔という種類分けがされている
前世界でいうと妖魔は妖怪の部類で魔力の集合体から生まれた種族という事らしい
蜘蛛からデーモンスパイダー 蜂からキラービー 木からドライアドなど種族としてはかなり進化しており言葉を使い意思疎通もできる
魔物は前世界の感覚では怪物であり、魔力が自然の動物へ干渉して発生する、前世界的に放射能によって新種の怪物が発生したみたいな感覚かな・・ただ、破壊を繰り返す魔物もいれば、少し知性を持つ者もいる、まだあったことはないがゴブリンなどは集団生活をしているそうだ。
悪魔というのは神と対局となる勢力で、悪魔の世界からこの世界にやってくる
精神構造体なので死ぬことはなく、この世界で討伐されても悪魔の世界で再生され、再びこの世界にやってくる
ただこの世界に存在するためには受肉が必要であり、魔物や動物、人間もその対象になってしまう。
知性や魔力が高いものに受肉するほどにその力を発揮しやすい為、人間や妖魔は悪魔に狙われやすい
この世界では悪魔に対抗する勢力もあるが、その数はどんどん減っているという事だ
なにせ悪魔は死なないので神の使途たる人間が圧倒的に不利なのは致し方ないのかもしれない
その為、神は異世界から転生者を選び神の祝福を与える
選ばれた転生者は悪魔と戦ったり、子孫を残して人間の世界を増やしたりしている、シラクサさんの祖先は後者という事になる。
僕の中のパソコンが教えてくれた事だが、納得する部分もあればわからない部分もある。
「どうも、この度は恵みの雨をありがとうございます、エモナに住む者の代表としてご挨拶に伺いました、つまらないものですがこちらをお受け取りいただきたい」
ゼオンさんは空間から大きな袋を取り出した、袋の中は沢山の山栗がはいっている。
「これはご丁寧にありがとうございます、ここではなんです是非家に上がり下さい」
母さんも丁寧にゼオンさんを家に上げた
「ありがとうございます、お言葉に甘えて」
ゼオンさんにお茶を入れる、裏に一本だけあるお茶の木だが、魔力のおかげで直ぐに新芽が出てくる
新芽をむしり、蒸しあげて 揉みこんで 乾燥させた 自家製だ、昔から婆ちゃんはこの木で新芽を取ってお茶を作っていた
今は魔力のおかげで年4回だったのが1週間で新芽が出そろってしまう、あまり木を大きくさせないためにも適度に茶摘みをして剪定をしないといけない
婆ちゃんの作るお茶はシラクサでも人気が出始めている
「ほぅ・・・緑のお茶ですか・・発酵をさせていないのですね・・どれどれ」
「すばらしい・鼻に抜けるこの香り、苦みと甘みのバランスもいい、緑茶という物を初めて飲みましたが素晴らしいものですねこれは癖になる」
その時婆ちゃんが裏庭から野菜を取ってきた
「あら!お客さんかい?」
「これはこれは、大魔法使いの康江さんですね、そして女神の美恵さん、この家の女性は素晴らしい」
「女神はやめてください・・お恥ずかしいので」
母さんは女神呼ばわりは勘弁してほしそうだ
「これはこれは・・しかし、雨を降らす水魔法を使える、素晴らしき方がエモナに来ていただいた」
「おばあちゃん、ゼオンさんがお茶美味しいって」
美菜がおばあちゃんに伝える
「これお婆ちゃんが作ったんですよ!」
美菜はお婆ちゃんを自慢する
「おおそうでしたか、素晴らしい、お茶の性質を理解なさって作っていると見ます」
「いやだよ~、長年作ってたからね、お父さんが好きだったし・・私も工夫したね」
康江は仏壇を見た、今は亡きお爺ちゃんの笑顔の遺影が飾ってある
「お墓参りもできなくなってしまったねえ・・私の心残りだよ」
「死後の世界は異世界もこの世界も変わりません、死者を弔う為の物でしたらこの世界に作るという事もいいと思います」
「そんなものなのかねえ」
「それにご主人・・・和信さんですか・・・この家の守護者として魂はここにあるようです」
「本当かい?それになんでお父さんの名前を見えているのかい?」
「はい・・・優しい目で見守っていますよ・・・」
「そうだったのかいお父さんに守られていたんだね」
ドライアドってすごいなあ
{数千年生きている木でないとドライアドには成れない、それだけでドライアドが特別な存在あると言えよう、ドライアドは女性が多いのだが、老齢の男のドライアドというのは大変珍しい}
「ゼオンさん、ドライアドは女性が多いって聞きましたが、ゼオンさんは男性なんですね」
「はい!私は銀杏の木からできています、銀杏はオスメスありますからね、それに私以外のドライアドは皆若い女性が多いですがそれはメスだからです、オス木は種を残せませんので私のようなジジイが自然体なのですよ、まあ若い姿にすることもできますが、自然体こそ美しいのです」
「人間だってそうだ、年齢を重ねれば年齢を重ねた美しさがあるんだよ、若作りなんかしても美しくはないんだ」
「康江さんはまだまだお若いですよ、それに美しい」
「やだよ~この爺さんたら!」
婆ちゃんがゼオンさんの背中をたたく
お爺ちゃんは僕が生まれる前に死んでしまった・・・僕の事を楽しみにしてたって婆ちゃんが言ってた・・・
ゼオンさんと婆ちゃんは裏庭で畑を見ていた、婆ちゃんの畑に感心しているようだ
その日からゼオンさんがよく遊びに来るようになった
心なしかゼオンさんの顔がお爺ちゃんに似てきたような気もする
{あり得る、ドライアドは精神構造体だ魂が憑依することはよくある事だ、和信殿の魂がゼノンさんを呼んでいるのかもしれない、ゼオンさんを通じて君たち家族に触れているのかもしれない}
そのせいだろうか!婆ちゃんがゼオンさんと食べるお茶請けを嬉しそうに作っている、まるで恋人でもできたようだ・・・浮気?とも違う、ゼオンさんだが、お爺ちゃんの魂も混ざっているのかもしれない、でも悪い気はしない
お婆ちゃんが幸せならそれでいい
それが僕たち家族の答えだ
**************************
ドライアドのゼオンが家の守護になった
--------------------
和也 勇者Lv12
スキル「パソコン」lv80
「一刀両断」戦士スキル、一撃で致命傷を与える
剣技 lv5
剣技短剣 lv8
治癒魔法「ヒール」lv2
風魔法「エアカッター」lv1
火魔法「火球」lv5
美菜 格闘家lv19
スキル 「旋風脚」lv4
「一撃必殺」lv3
和義 戦士 lv50
スキル 武器「チェーンソー」
剣技 lv20
剣技短剣 lv40
美恵 賢者 lv46 称号『女神』
スキル 風魔法「エアカッター」lv25
水魔法「女神の祝福」 lv1
治癒魔法「ハイヒーリング」 lv8
康江 魔法使い lv95
スキル 火魔法「火球」lv87
土魔法「形成術」lv60
光魔法「サーチライト」lv40
空気魔法「空気圧縮」lv50
闇魔法 「バイオコントロール」lv40
「ダークミスト」lv45
ミーニャ 化け猫 lv5
タロ 犬 lv3
「逃げ足」lv8
梅 魔蜘蛛 lv12
スキル 「萌」lv12 和也の理想により習得
粘糸
鋼糸
擬人化
花 殺人蜂 lv46
スキル 「婆ちゃんのお気に入り」よく働く花ちゃんは婆ちゃんのお気に入り
「大号令」
守護者 ゼオン 長寿朴 lv85
スキル「魂感知」
梅ちゃんが連れてきたのは、老齢の紳士だ
「お母様に感謝の挨拶に来たそうです」
ちなみに梅ちゃんは母さんのことをお母様とかお母さんなんて呼ぶ、まるで僕の嫁だ・・ふふ
母さんが定期的に降らせている雨によって、エモナの森に活気がよみがえったそうだ、エモナは魔力だまりになるためバランスが崩れると、悪魔が沸く可能性があるので危惧していたそうだ。
魔物と呼ばれるものと悪魔は違うらしい、そして梅ちゃんや花ちゃんは妖魔という種類分けがされている
前世界でいうと妖魔は妖怪の部類で魔力の集合体から生まれた種族という事らしい
蜘蛛からデーモンスパイダー 蜂からキラービー 木からドライアドなど種族としてはかなり進化しており言葉を使い意思疎通もできる
魔物は前世界の感覚では怪物であり、魔力が自然の動物へ干渉して発生する、前世界的に放射能によって新種の怪物が発生したみたいな感覚かな・・ただ、破壊を繰り返す魔物もいれば、少し知性を持つ者もいる、まだあったことはないがゴブリンなどは集団生活をしているそうだ。
悪魔というのは神と対局となる勢力で、悪魔の世界からこの世界にやってくる
精神構造体なので死ぬことはなく、この世界で討伐されても悪魔の世界で再生され、再びこの世界にやってくる
ただこの世界に存在するためには受肉が必要であり、魔物や動物、人間もその対象になってしまう。
知性や魔力が高いものに受肉するほどにその力を発揮しやすい為、人間や妖魔は悪魔に狙われやすい
この世界では悪魔に対抗する勢力もあるが、その数はどんどん減っているという事だ
なにせ悪魔は死なないので神の使途たる人間が圧倒的に不利なのは致し方ないのかもしれない
その為、神は異世界から転生者を選び神の祝福を与える
選ばれた転生者は悪魔と戦ったり、子孫を残して人間の世界を増やしたりしている、シラクサさんの祖先は後者という事になる。
僕の中のパソコンが教えてくれた事だが、納得する部分もあればわからない部分もある。
「どうも、この度は恵みの雨をありがとうございます、エモナに住む者の代表としてご挨拶に伺いました、つまらないものですがこちらをお受け取りいただきたい」
ゼオンさんは空間から大きな袋を取り出した、袋の中は沢山の山栗がはいっている。
「これはご丁寧にありがとうございます、ここではなんです是非家に上がり下さい」
母さんも丁寧にゼオンさんを家に上げた
「ありがとうございます、お言葉に甘えて」
ゼオンさんにお茶を入れる、裏に一本だけあるお茶の木だが、魔力のおかげで直ぐに新芽が出てくる
新芽をむしり、蒸しあげて 揉みこんで 乾燥させた 自家製だ、昔から婆ちゃんはこの木で新芽を取ってお茶を作っていた
今は魔力のおかげで年4回だったのが1週間で新芽が出そろってしまう、あまり木を大きくさせないためにも適度に茶摘みをして剪定をしないといけない
婆ちゃんの作るお茶はシラクサでも人気が出始めている
「ほぅ・・・緑のお茶ですか・・発酵をさせていないのですね・・どれどれ」
「すばらしい・鼻に抜けるこの香り、苦みと甘みのバランスもいい、緑茶という物を初めて飲みましたが素晴らしいものですねこれは癖になる」
その時婆ちゃんが裏庭から野菜を取ってきた
「あら!お客さんかい?」
「これはこれは、大魔法使いの康江さんですね、そして女神の美恵さん、この家の女性は素晴らしい」
「女神はやめてください・・お恥ずかしいので」
母さんは女神呼ばわりは勘弁してほしそうだ
「これはこれは・・しかし、雨を降らす水魔法を使える、素晴らしき方がエモナに来ていただいた」
「おばあちゃん、ゼオンさんがお茶美味しいって」
美菜がおばあちゃんに伝える
「これお婆ちゃんが作ったんですよ!」
美菜はお婆ちゃんを自慢する
「おおそうでしたか、素晴らしい、お茶の性質を理解なさって作っていると見ます」
「いやだよ~、長年作ってたからね、お父さんが好きだったし・・私も工夫したね」
康江は仏壇を見た、今は亡きお爺ちゃんの笑顔の遺影が飾ってある
「お墓参りもできなくなってしまったねえ・・私の心残りだよ」
「死後の世界は異世界もこの世界も変わりません、死者を弔う為の物でしたらこの世界に作るという事もいいと思います」
「そんなものなのかねえ」
「それにご主人・・・和信さんですか・・・この家の守護者として魂はここにあるようです」
「本当かい?それになんでお父さんの名前を見えているのかい?」
「はい・・・優しい目で見守っていますよ・・・」
「そうだったのかいお父さんに守られていたんだね」
ドライアドってすごいなあ
{数千年生きている木でないとドライアドには成れない、それだけでドライアドが特別な存在あると言えよう、ドライアドは女性が多いのだが、老齢の男のドライアドというのは大変珍しい}
「ゼオンさん、ドライアドは女性が多いって聞きましたが、ゼオンさんは男性なんですね」
「はい!私は銀杏の木からできています、銀杏はオスメスありますからね、それに私以外のドライアドは皆若い女性が多いですがそれはメスだからです、オス木は種を残せませんので私のようなジジイが自然体なのですよ、まあ若い姿にすることもできますが、自然体こそ美しいのです」
「人間だってそうだ、年齢を重ねれば年齢を重ねた美しさがあるんだよ、若作りなんかしても美しくはないんだ」
「康江さんはまだまだお若いですよ、それに美しい」
「やだよ~この爺さんたら!」
婆ちゃんがゼオンさんの背中をたたく
お爺ちゃんは僕が生まれる前に死んでしまった・・・僕の事を楽しみにしてたって婆ちゃんが言ってた・・・
ゼオンさんと婆ちゃんは裏庭で畑を見ていた、婆ちゃんの畑に感心しているようだ
その日からゼオンさんがよく遊びに来るようになった
心なしかゼオンさんの顔がお爺ちゃんに似てきたような気もする
{あり得る、ドライアドは精神構造体だ魂が憑依することはよくある事だ、和信殿の魂がゼノンさんを呼んでいるのかもしれない、ゼオンさんを通じて君たち家族に触れているのかもしれない}
そのせいだろうか!婆ちゃんがゼオンさんと食べるお茶請けを嬉しそうに作っている、まるで恋人でもできたようだ・・・浮気?とも違う、ゼオンさんだが、お爺ちゃんの魂も混ざっているのかもしれない、でも悪い気はしない
お婆ちゃんが幸せならそれでいい
それが僕たち家族の答えだ
**************************
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--------------------
和也 勇者Lv12
スキル「パソコン」lv80
「一刀両断」戦士スキル、一撃で致命傷を与える
剣技 lv5
剣技短剣 lv8
治癒魔法「ヒール」lv2
風魔法「エアカッター」lv1
火魔法「火球」lv5
美菜 格闘家lv19
スキル 「旋風脚」lv4
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和義 戦士 lv50
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剣技 lv20
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ミーニャ 化け猫 lv5
タロ 犬 lv3
「逃げ足」lv8
梅 魔蜘蛛 lv12
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粘糸
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