1001部隊 ~幻の最強部隊、異世界にて~

鮪鱚鰈

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ゲルマン皇帝ヨハイネバルグ

クモン王国の壊滅③ 輪廻転生

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ミナスは果敢に攻めかかる

だがシデンの速さについていけない、

「フハハハ、やはりミナス、お前には才能があるな」

「僕の攻撃を余裕でかわしておいて何を言っているんですか、つ・・・」

ミナスの生傷が増えていく、

「お前、ヴェロニカにも手を出しただろう」

「こ!こんな時に何を・・う」

ミナスは更に傷が増えていく

「ふはははは!ゲス・・・師匠の娘にまで手を出すとはな・・・人間だった俺はお前が嫌いだったが、そのゲスイ部分は今は好きだ」

「あなただって、人間じゃないですか」

ミナスの一撃は軽くかわされた

「ハハハハ、俺は人間を超えた存在になったのだよ、人間など我々の餌にすぎない」

その言葉と共にミナスのアキレス腱をシデンは切りつけた

「うあ・・」

足が動かなくなって尚もミナスは剣を向けた

「ヴェロニカもお前が我らの仲間になるのを望んでいたがな・・フハハハ・・・まあいい俺の餌になれ」

シデンの剣はミナスの心臓を貫いた

ミナスの時は止まる

「お父様・・・・」

ミナスはそのまま息絶えた

「いや~お兄様!」
アミラは侍従の間をすり抜けミナスの元に行く

「ミナス!」
アミンも馬車から出てきた、シデンの剣に突き刺され変わり果てた息子にアミンは言葉を失った、しかし今度は娘がその兄のそばに行ってしまった

「ふん!兄弟仲良く死なせてもらえるとはライアル様はお優しい・・・ふふふ」

無情にもアミンはミナスを串刺しにした剣に連なるように刺された

「ああああアミラ・・何てこと・・」
アミンは崩れる

その時空中からエモエスタの亡骸が落ちてきた

それを見た侍従達は恐れを抱き逃げ出す

直ぐにエミーナの黒い霧に囲まれ逃げ出した者のすべてが絶命した

もう意識が崩壊しているアミン

わずか2人腰を抜かしている侍従、王ヘクサ、王女ムヘンバ 王子ギレン
ただ死を待つのみだった


***********

ナガエはライアルに攻撃を仕掛ける

その攻防は中々見ごたえがあった、だがナガエは気が付いていた、ライアルは手を抜いている
ただ、戦いを楽しむかのように俺の攻撃を受けている

後方で動きがあった、ミナスがシデンの剣に刺さっている
ミナスは最後の言葉を言った「お父様と・・」

俺の小さな頃に似ていて、嫌な思い出ばかり思い起こさせるミナスは、ライアルに預けた、父の愛など受けなないはずなのに・・・最後にお父さん・・・

俺の目から涙が溢れ出す
「お兄様!」

そう声が聞こえたら、今度はアミラが同じように剣に刺された

「アミラ・・・ミナス」

ナガエは心の中に言いしれない物が溢れてきた・・・

「うああああ!ライアル!・・・」

ナガエは、感情を抑えきれずライアルに切りかかる

その一撃は今まで余裕で受け流してきたライアルの胸元を切り裂いた

「ほぅ、ここにきて一段落成長したか・・だが遅すぎたな、お前がこの地に来てからずっと精進していたなら、我ら三人を超える力を持っていたかもしれぬが、お前は幼き女ばかりを追っていた愚か者」

ライアルの一撃はナガエの心臓を捉えていた

ナガエの口から血が噴き出る
「くそ・・・くそ・・・俺は・・・・」

ナガエは息絶えた

後ろでは既に生き残った者をエミーナの霧の縄によって集められていた。
かつての王ヘキサはライアルにひれ伏す。

「なんでもいう事を聞く、この国もお前に譲る・頼む命だけは」

この期に及んで命乞い、あのナガエでさえも戦ったというのに・・・

「ライアル!私はヴァルハラの血を引くもの、私とギレンとこの子だけでもヴァルハラに返してくれ」

王女でさえこれだ、王子はただ震えている・・・
こんな者に仕えていた。

愚かだ。人間は愚かだ、強きものに従う、それが自然の摂理

「つまらん、シデン、皆殺しが命令だ、実行しろ」

「了解」


「ひぃ~・・・」
「いや~」

わずか数秒でその悲鳴も止まった

ライアルはあふれ出そうな魔力を感じた
「凄い力だ・・・強きものを殺すとこれほどの恩恵があるのか・・ふふふ」

**************

ナガエは光の中にいた

「死んでしまったのぅ・・ナガエ」

「あんたは・・・あの時の神様」

「ほほほほ」

「ああ、死んじまったな・・・ライアルさんは人間じゃなくなったのか?」

「ほほほ、お主の記憶もなくなる、どうせだから教えてあげよう、転生者が前世界と呼んでいる世界、そこの住民は皆混沌の世界の住民の転生じゃ、混沌の世界はその世界では天国とも地獄ともあの世なんて呼ばれたりするの、幸せにこの世界を過ごした者には天国、不幸にこの世界を過ごした者には地獄となっただろう」

「よくわかんねえや・・・俺にとってはどうだったんだろ」

「おぬしは今回『転生の戦士』として選ばれた、だから祝福を得られた、転生の戦士には寿命も病死もないあるのは『戦死』のみ」

「じゃあ俺が死ぬのは予定通りってやつか」

「それも違う、混沌の世界こそが現実であり、前世界は魂の修行の場でしかない」

「じゃあ俺は全然修行してなかったな」

「ははは、そうじゃな、もしお主が修行をしていたら、その記憶や能力を受け継いだ選ばれたものになった訳じゃ、世界を統率する事も可能だったじゃろう」

「そんなのは望んでいなかったよ」

「ふむ、ライアルは魔に落ちた、つまりこの輪廻転生のサイクルからライアルは抜け出した訳じゃ、ライアルが死ぬ時は『無』しかない」

「よくわからん・・もっと勉強しとくべきだった」

「おぬしは聖の状態で死を迎えた、再び修行に出ることになる」

「というとまたあの世界に行くのか?」

「そう、予定では1985年2月14日、前回お主がこの世界に来た日だな、その日の午後17時、場所は埼玉県じゃな」

「また日本人か・・・暗い過去が思い起こされるよ・・あれ?どんな過去だっけ?」

「ははは、無駄な記憶はなくなるからの、1985年にお前は新たな命として生まれる、普通の輪廻転生じゃ、お主がどう生きるかはお主次第じゃ」

「そっか」

「ちなみに、この世界の記憶はなくなる、もちろん能力もな・・たまに例外もあるが」

「またこっちに来ることはあるのかい?」

「ほほほほ、皆その繰り返しじゃ、『転生の戦士』に選ばれると記憶も能力も引き継ぐが、普通は赤子から転生する、それを繰り返す」

「そっか・・・わかった・・・今度は巧く生き抜くよ」

「では行くがよい、無垢なる魂になりて送り届けよう、1985年2月14日場所は埼玉県・・・・」

ナガエを再び光が覆う


******

2020年2月14日

「パパお誕生日おめでとう!」

家族に包まれ誕生日を迎えた中村真生(シンマ)は双子の娘、美奈と亜美にお誕生日を祝ってもらった

「はい、パパお誕生日おめでとう、それと、はいバレンタインケーキ、美奈と亜美と3人で一生懸命作ったんだからね」

シンマはそっと妻の美亜(ミア)を抱きしめた

妻の美亜は病気で体が小さいままだ、そんな体なのに双子を産んでくれた、体が小さいことなどどうでもいい、ぱっと見中学生くらいの妻だ・・・周りからなんといわれても俺は美亜が好きだ、むしろ小さいのがいいんじゃないか!あれ?


美奈は活発で運動が得意、亜美は本を読むのが好きなインドア少女・・

「ねえパパ!亜美ったらこの間、告白されてたんだよ!」

「ちょっと美奈!!内緒って言ったじゃない!」

真生は幸せなひと時を過ごしていた

1985年生まれ埼玉県春日部市に生まれた中村真生は、学生時代に剣道で日本一になる、そして警察官になり
2010年幼馴染の美亜と結婚をする、同年双子の美奈と亜美を儲ける、娘の美奈は父と同じ剣道を習い2020年十歳の部で埼玉大会で優勝した、亜美はその作文が小学生作文コンクールで内閣総理大臣賞を受賞した。

彼らが転生前も家族だったかどうかは神にしかわからない。

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