1001部隊 ~幻の最強部隊、異世界にて~

鮪鱚鰈

文字の大きさ
35 / 40
ゲルマン皇帝ヨハイネバルグ

ヴァルハラの聖魔導師ギネスと新生ヴァルハラ王国の誕生

しおりを挟む
ギネスはロギャク隊と共に町を出る

町に少しでも被害を出さないためだ。

「これから来る魔人は、今までの魔人と違う、悪魔で換算すれば魔将クラスといえよう」

「しかし、ギネス様は先の聖魔大戦をも生き抜いたお方、魔将ごとき」

「たわけ!・・・魔軍の強さはそんなものではない、わしは聖魔大戦の時、魔将一人倒すことができなかった、聖魔大戦でヴァルハラに現れた魔将オルフェス率いる魔軍はわずか100体の悪魔からなる、ヴァルハラの戦士も魔法士もみんな死んでいった、あのままだったらヴァルハラは滅んでいただろう、そこに現れたのがカリメイラの使途『疾風のルーフェイス』カリメイラ10英雄の一人じゃ」

「この国がカリメイラに救われたという噂は本当だったんですね・・」

「うむ・・・わしは部下もみんなやられ、魔将オルフェスと戦っていたが、わしの魔法などは一切聴かぬ、すべてを飲み込みはじき返すオルフェイスにわしは成す術もなく死を待つのみじゃった、そこにルーフェイス様が現れた、ルーフェイス様は疾風のごとく現れ、オルフェイスを切り刻んでいった、そしてヴァルハラは救われた・・・時を同じくベルドアにも悪将ゴードンが現れ、カリメイラの使途『金剛のゴードン』が現れゴードンを倒したと聞く」

「でも我らはヴァルハラの悪魔もベルドアの悪魔も我々が倒したと聞きましたが」

「それは、それぞれの王がそう決めたこと、そうすることで国の指揮を高める、カリメイラの使途がそうするように言ったそうじゃ」

「そうだったんですか・・・」

「聖魔大戦はそのカリメイラの使途もカリメイラ王ごと死んだと聞く・・・ヴァルハラはこの付近では強国だが世界は広い・・・そして聖に属する我らが対峙する魔は物凄く強い・・だからわしは聖魔導師にまで聖職を高め、禁断のロギャクを習得しお主らを鍛えた・・」

「親もなき我らを育て上げてくれた恩は忘れませぬ」

「そうじゃないんじゃ・・・ロギャクは禁断である・・身体能力、魔力共に高めるが、生殖能力は失われ、しまいには自身の魔力を爆発に換算し攻撃する自爆攻撃を切り札に持つ魔法、そなたらにはロギャク隊に選ばれた時からヴァルハラ人としての幸福はなくなる、ヴァルハラを守る最後の兵器という道を歩ませてしまった、わしは酷い魔導士じゃ」

「ギネス様、そういわないでいただきたい・・我らとて、ヴァルハラを守ることに幸福を感じます」

「違うのじゃ・・ロギャクは、ベルドアが行っている『洗礼』と同じ、一度かければ解くことは出来ぬ、そしてその思考すらも書き換えてしまう、普通に寿命を迎えることもない、ただヴァルハラの為に戦って死ぬための道具がお前らなんじゃ・・・だからわしは、罪深き魔導士じゃ・・・やっていることは悪魔と変わらぬ」

「ギネス様・・それでも我々は、誇りに思います」

更にわしが生きてきた中で一番の素材に出会った、その者にもロギャクを施している、ゴーラン・・わしは過ちを犯した、ローランド王にそれほどの価値があるのか・・・むしろゴーランを王に据えたほうが勝ちはあるだろう、ゴーランは継承順位は低いが王族の出、その資格はあった・・成長するゴーランを見るたびに真の王の素質がゴーランにはあった・・・
ここにいるロギャクの若者たちも、ロギャクの効果とは言え素質を言えば何人か、上位聖職につけるほどの素質をもつ、だがロギャクを受けている以上、新たな神の祝福は得られない

100人いたロギャク隊も残ったのはここにいる14人だけ・・・わしは正しかったのか・・・
それは、分からぬ、何せワシ自身にもロギャクはかかっている、すべてはローランド王率いるヴァルハラが安泰であるための行動と思考を産む

わしに迷いが出たのはゴーランがヴァルハラ王に足る資格と資質があったためであろう
ならば王と一緒に西ヴァルハラ諸島に旅立ったゴーランは希望の星、彼を逃がすために我は最後の務めを果たそう

ギネスが見上げた先には

夕日に移る黒い騎士その騎士の目は赤く光り、馬の目までも赤く光っていた。

「各自散会じゃ、近づくな!遠目から攻撃をするんじゃ」

ロギャク隊とギネスは陣形を作り出すがそれ以上に早くローグは動いていた

『死神の鎌』の一振りでロギャク隊の一人は自爆する猶予もなく露と消えた

「くそ!くらえ!」

ロギャク隊は遠目の位置から魔法攻撃を仕掛けるが魔法はすべて弾かれる

瞬間ローグは目の前にいる、愛馬『ゴリア』の一踏みで隊員の一人は踏み殺された、そしてもう一方で死神の鎌はロギャク隊の面々を切り裂き

誰一人も自爆する猶予が与えられずに露と消えた

ローグは残るギネスをみる

「ゴーランの仕業と思っていたがこんなジジイであったか」

「ジジイで悪かったのぅ・・・・・・」

ギネスは自信の魔力すべて解放した

「わしは聖魔導師ギネス、魔法士最上職の力受けてみるがよい、悪魔となった人間よ!」

ギネスの周りを火の属性の魔力の渦が回り始める


「ほぅ・・・ジジイと侮って悪かった、俺はゲルマン将ローグ、お主と戦えることをうれしく思うぞ!」

ローグも魔力を開放する

禍々しく黒い魔力がローグを包む

赤い魔力の渦と黒い魔力の渦がぶつかり合う

勝負は一瞬であった

ギネスの放った赤い炎はローグを包み込むが完全魔人となったローグは炎の渦を突破する
ローグは死神の鎌をギネスに振り払う、その攻撃を結界により防ぐが結界は崩れ落ちた

ローグの右腕は崩れた結界を突き進みギネスの心臓を刺していた

「わかっていた・・・わしはまだまだ悪魔にはかなわぬ・・・わかっていた・・・だが・・悪魔よ無駄に500年を過ごしていたわけではない」

ギネスの胸が光りだした

「我が子達よ最後の仕上げじゃ」

「ふん!小癪なジジイが!」

ローグはギネスを振り払おうとするがギネスは振り払えない
そしてあたりを光の世界が包む

核爆発・・そこまではいかないだろう、だが匹敵する威力の爆発だ、爆風で周りの木々は吹き飛び空にはキノコ雲が出来上がる

爆心地には無残な姿のダークユニコーンの残骸と片腕を吹き飛ばされたローグがいた

「危なかったな、ゴリアがいなければ俺も消滅していただろう・・・そして右腕か・・鎌よ右腕を再生できるか?」

「ククク!すさまじき相手であったな・・・なかなか見ごたえがあった、ならば俺の右腕をお前にくれてやろう、さらにお前は聖を殺し尽くせ、フハハハハハ」

鎌が黒く光りだしローグの右腕が再生され始める、以前の腕ではなく、黒く光り甲冑のように固い皮膚、長い爪、それは正しく悪魔の右腕であった


その日以降、ヴァルハラ軍の自爆攻撃はやみ、ゲルマン軍の一方的な虐殺が始まった、ヴァルハラに残った民は女、子供、老人に至るまで抵抗をするが、もはや高能力者は少なく、本国から増援されたゲルマン軍を止める手はずはなくなり無数の地獄がヴァルハラの各地で起こる

ローグ支配の軍は無慈悲に冷徹に殺しを行う、シラク隊が見せた味付けなどには興味がない、故に侵攻も早く残りのヴァルハラの領土は5日間ですべて陥落した

ローグは西の海に面した港で海をみる

「これが海か・・・大きいな・・すでにローランド王とゴーランはこの海を渡ったか・・・大きな魚を逃がした物だ・・」

海を見ながら微笑んでいた
王やゴーラン逃がした事よりも、また戦うことがあるだろう喜びに浸っていたようである。


************************

「なんだ、お前らは!私は王だぞ!」

会場の高速フリゲート艦にいた王ヴァルハラを5人の若者が囲む
「王よ、我らは父より最後の仕事を賜った、ヴァルハラの為ゴーラン様に王位を譲るのだ」

「く!なにを言うておる!クーデターなぞ」

「ゴーラン様は王家の出、問題はない・・ならば我らの仕事はそれを遂行するのみ、すべてはヴァルハラの為に」

高速フリゲート艦シンラは大爆発をする

王家家族が乗り込んでいたため王子 王妃すべてが海の底に沈んでいく

その時最後部艦ヴィエラに乗船し東の海の追手がないか守っていたゴーランもその爆発を目にする

ギネスの声が聞こえたような気がする・・・
その爆発を見ながらゴーランは考えた、先ほど東の方面から魔力の衝撃波が起きた、その時ギネスの声が聞こえた
{ヴァルハラの王となりヴァルハラを守ってほしい}

ゴーランは戸惑って一人で考えたところに先頭艦の大爆発である

沈みゆくシンラ、生存者は確認できない

王も王女も王子も一度に失ってしまった・・・ヴァルハラ王家は終わってしまったのか・・・
その時自分の存在を再確認する、私もヴァルハラ王家の一員である

「ゴーラン様、いえゴーラン王、我らにご指示を」

残った護衛ロギャク隊 シンラに5人 ドーランの乗るヴィエラに3人、もう一隻ソニックに3人

シンラに乗り込んだ5人は王の護衛であったが・・・間違いなく彼らの爆発だろう
それは我らロギャクを受けた者の父たるギネスの意思・・・ロギャクの契約が変わることなどありえないはずだが

先ほど東の大爆発、あれはギネスの自爆だろう・・・・

「わかった、皆を集めろ!これからの事を話す」

新生ヴァルハラ王国、不死の国王ゴーランにより新たに誕生した瞬間でもあった











しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

断罪後のモブ令息、誰にも気づかれずに出奔する

まる
ファンタジー
断罪後のモブ令息が誰にも気づかれないよう出奔して幸せを探す話

男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件

美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…? 最新章の第五章も夕方18時に更新予定です! ☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。 ※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます! ※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。 ※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!

45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる

よっしぃ
ファンタジー
2巻決定しました! 【書籍版 大ヒット御礼!オリコン18位&続刊決定!】 皆様の熱狂的な応援のおかげで、書籍版『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』が、オリコン週間ライトノベルランキング18位、そしてアルファポリス様の書店売上ランキングでトップ10入りを記録しました! 本当に、本当にありがとうございます! 皆様の応援が、最高の形で「続刊(2巻)」へと繋がりました。 市丸きすけ先生による、素晴らしい書影も必見です! 【作品紹介】 欲望に取りつかれた権力者が企んだ「スキル強奪」のための勇者召喚。 だが、その儀式に巻き込まれたのは、どこにでもいる普通のサラリーマン――白河小次郎、45歳。 彼に与えられたのは、派手な攻撃魔法ではない。 【鑑定】【いんたーねっと?】【異世界売買】【テイマー】…etc. その一つ一つが、世界の理すら書き換えかねない、規格外の「便利スキル」だった。 欲望者から逃げ切るか、それとも、サラリーマンとして培った「知識」と、チート級のスキルを武器に、反撃の狼煙を上げるか。 気のいいおっさんの、優しくて、ずる賢い、まったり異世界サバイバルが、今、始まる! 【書誌情報】 タイトル: 『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』 著者: よっしぃ イラスト: 市丸きすけ 先生 出版社: アルファポリス ご購入はこちらから: Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4434364235/ 楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/ 【作者より、感謝を込めて】 この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。 そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。 本当に、ありがとうございます。 【これまでの主な実績】 アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得 小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得 アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞 第6回カクヨムWeb小説コンテスト 中間選考通過 復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞 ファミ通文庫大賞 一次選考通過

転生したら名家の次男になりましたが、俺は汚点らしいです

NEXTブレイブ
ファンタジー
ただの人間、野上良は名家であるグリモワール家の次男に転生したが、その次男には名家の人間でありながら、汚点であるが、兄、姉、母からは愛されていたが、父親からは嫌われていた

【魔女ローゼマリー伝説】~5歳で存在を忘れられた元王女の私だけど、自称美少女天才魔女として世界を救うために冒険したいと思います!~

ハムえっぐ
ファンタジー
かつて魔族が降臨し、7人の英雄によって平和がもたらされた大陸。その一国、ベルガー王国で物語は始まる。 王国の第一王女ローゼマリーは、5歳の誕生日の夜、幸せな時間のさなかに王宮を襲撃され、目の前で両親である国王夫妻を「漆黒の剣を持つ謎の黒髪の女」に殺害される。母が最後の力で放った転移魔法と「魔女ディルを頼れ」という遺言によりローゼマリーは辛くも死地を脱した。 15歳になったローゼは師ディルと別れ、両親の仇である黒髪の女を探し出すため、そして悪政により荒廃しつつある祖国の現状を確かめるため旅立つ。 国境の街ビオレールで冒険者として活動を始めたローゼは、運命的な出会いを果たす。因縁の仇と同じ黒髪と漆黒の剣を持つ少年傭兵リョウ。自由奔放で可愛いが、何か秘密を抱えていそうなエルフの美少女ベレニス。クセの強い仲間たちと共にローゼの新たな人生が動き出す。 これは王女の身分を失った最強天才魔女ローゼが、復讐の誓いを胸に仲間たちとの絆を育みながら、王国の闇や自らの運命に立ち向かう物語。友情、復讐、恋愛、魔法、剣戟、謀略が織りなす、ダークファンタジー英雄譚が、今、幕を開ける。  

この度異世界に転生して貴族に生まれ変わりました

okiraku
ファンタジー
地球世界の日本の一般国民の息子に生まれた藤堂晴馬は、生まれつきのエスパーで透視能力者だった。彼は親から独立してアパートを借りて住みながら某有名国立大学にかよっていた。4年生の時、酔っ払いの無免許運転の車にはねられこの世を去り、異世界アールディアのバリアス王国貴族の子として転生した。幸せで平和な人生を今世で歩むかに見えたが、国内は王族派と貴族派、中立派に分かれそれに国王が王位継承者を定めぬまま重い病に倒れ王子たちによる王位継承争いが起こり国内は不安定な状態となった。そのため貴族間で領地争いが起こり転生した晴馬の家もまきこまれ領地を失うこととなるが、もともと転生者である晴馬は逞しく生き家族を支えて生き抜くのであった。

俺、何しに異世界に来たんだっけ?

右足の指
ファンタジー
「目的?チートスキル?…なんだっけ。」 主人公は、転生の儀に見事に失敗し、爆散した。 気づいた時には見知らぬ部屋、見知らぬ空間。その中で佇む、美しい自称女神の女の子…。 「あなたに、お願いがあります。どうか…」 そして体は宙に浮き、見知らぬ方陣へと消え去っていく…かに思えたその瞬間、空間内をとてつもない警報音が鳴り響く。周りにいた羽の生えた天使さんが騒ぎたて、なんだかポカーンとしている自称女神、その中で突然と身体がグチャグチャになりながらゆっくり方陣に吸い込まれていく主人公…そして女神は確信し、呟いた。 「やべ…失敗した。」 女神から託された壮大な目的、授けられたチートスキルの数々…その全てを忘れた主人公の壮大な冒険(?)が今始まる…!

処理中です...