1001部隊 ~幻の最強部隊、異世界にて~

鮪鱚鰈

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ゲルマン皇帝ヨハイネバルグ

ヴァルハラの聖魔導師ギネスと新生ヴァルハラ王国の誕生

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ギネスはロギャク隊と共に町を出る

町に少しでも被害を出さないためだ。

「これから来る魔人は、今までの魔人と違う、悪魔で換算すれば魔将クラスといえよう」

「しかし、ギネス様は先の聖魔大戦をも生き抜いたお方、魔将ごとき」

「たわけ!・・・魔軍の強さはそんなものではない、わしは聖魔大戦の時、魔将一人倒すことができなかった、聖魔大戦でヴァルハラに現れた魔将オルフェス率いる魔軍はわずか100体の悪魔からなる、ヴァルハラの戦士も魔法士もみんな死んでいった、あのままだったらヴァルハラは滅んでいただろう、そこに現れたのがカリメイラの使途『疾風のルーフェイス』カリメイラ10英雄の一人じゃ」

「この国がカリメイラに救われたという噂は本当だったんですね・・」

「うむ・・・わしは部下もみんなやられ、魔将オルフェスと戦っていたが、わしの魔法などは一切聴かぬ、すべてを飲み込みはじき返すオルフェイスにわしは成す術もなく死を待つのみじゃった、そこにルーフェイス様が現れた、ルーフェイス様は疾風のごとく現れ、オルフェイスを切り刻んでいった、そしてヴァルハラは救われた・・・時を同じくベルドアにも悪将ゴードンが現れ、カリメイラの使途『金剛のゴードン』が現れゴードンを倒したと聞く」

「でも我らはヴァルハラの悪魔もベルドアの悪魔も我々が倒したと聞きましたが」

「それは、それぞれの王がそう決めたこと、そうすることで国の指揮を高める、カリメイラの使途がそうするように言ったそうじゃ」

「そうだったんですか・・・」

「聖魔大戦はそのカリメイラの使途もカリメイラ王ごと死んだと聞く・・・ヴァルハラはこの付近では強国だが世界は広い・・・そして聖に属する我らが対峙する魔は物凄く強い・・だからわしは聖魔導師にまで聖職を高め、禁断のロギャクを習得しお主らを鍛えた・・」

「親もなき我らを育て上げてくれた恩は忘れませぬ」

「そうじゃないんじゃ・・・ロギャクは禁断である・・身体能力、魔力共に高めるが、生殖能力は失われ、しまいには自身の魔力を爆発に換算し攻撃する自爆攻撃を切り札に持つ魔法、そなたらにはロギャク隊に選ばれた時からヴァルハラ人としての幸福はなくなる、ヴァルハラを守る最後の兵器という道を歩ませてしまった、わしは酷い魔導士じゃ」

「ギネス様、そういわないでいただきたい・・我らとて、ヴァルハラを守ることに幸福を感じます」

「違うのじゃ・・ロギャクは、ベルドアが行っている『洗礼』と同じ、一度かければ解くことは出来ぬ、そしてその思考すらも書き換えてしまう、普通に寿命を迎えることもない、ただヴァルハラの為に戦って死ぬための道具がお前らなんじゃ・・・だからわしは、罪深き魔導士じゃ・・・やっていることは悪魔と変わらぬ」

「ギネス様・・それでも我々は、誇りに思います」

更にわしが生きてきた中で一番の素材に出会った、その者にもロギャクを施している、ゴーラン・・わしは過ちを犯した、ローランド王にそれほどの価値があるのか・・・むしろゴーランを王に据えたほうが勝ちはあるだろう、ゴーランは継承順位は低いが王族の出、その資格はあった・・成長するゴーランを見るたびに真の王の素質がゴーランにはあった・・・
ここにいるロギャクの若者たちも、ロギャクの効果とは言え素質を言えば何人か、上位聖職につけるほどの素質をもつ、だがロギャクを受けている以上、新たな神の祝福は得られない

100人いたロギャク隊も残ったのはここにいる14人だけ・・・わしは正しかったのか・・・
それは、分からぬ、何せワシ自身にもロギャクはかかっている、すべてはローランド王率いるヴァルハラが安泰であるための行動と思考を産む

わしに迷いが出たのはゴーランがヴァルハラ王に足る資格と資質があったためであろう
ならば王と一緒に西ヴァルハラ諸島に旅立ったゴーランは希望の星、彼を逃がすために我は最後の務めを果たそう

ギネスが見上げた先には

夕日に移る黒い騎士その騎士の目は赤く光り、馬の目までも赤く光っていた。

「各自散会じゃ、近づくな!遠目から攻撃をするんじゃ」

ロギャク隊とギネスは陣形を作り出すがそれ以上に早くローグは動いていた

『死神の鎌』の一振りでロギャク隊の一人は自爆する猶予もなく露と消えた

「くそ!くらえ!」

ロギャク隊は遠目の位置から魔法攻撃を仕掛けるが魔法はすべて弾かれる

瞬間ローグは目の前にいる、愛馬『ゴリア』の一踏みで隊員の一人は踏み殺された、そしてもう一方で死神の鎌はロギャク隊の面々を切り裂き

誰一人も自爆する猶予が与えられずに露と消えた

ローグは残るギネスをみる

「ゴーランの仕業と思っていたがこんなジジイであったか」

「ジジイで悪かったのぅ・・・・・・」

ギネスは自信の魔力すべて解放した

「わしは聖魔導師ギネス、魔法士最上職の力受けてみるがよい、悪魔となった人間よ!」

ギネスの周りを火の属性の魔力の渦が回り始める


「ほぅ・・・ジジイと侮って悪かった、俺はゲルマン将ローグ、お主と戦えることをうれしく思うぞ!」

ローグも魔力を開放する

禍々しく黒い魔力がローグを包む

赤い魔力の渦と黒い魔力の渦がぶつかり合う

勝負は一瞬であった

ギネスの放った赤い炎はローグを包み込むが完全魔人となったローグは炎の渦を突破する
ローグは死神の鎌をギネスに振り払う、その攻撃を結界により防ぐが結界は崩れ落ちた

ローグの右腕は崩れた結界を突き進みギネスの心臓を刺していた

「わかっていた・・・わしはまだまだ悪魔にはかなわぬ・・・わかっていた・・・だが・・悪魔よ無駄に500年を過ごしていたわけではない」

ギネスの胸が光りだした

「我が子達よ最後の仕上げじゃ」

「ふん!小癪なジジイが!」

ローグはギネスを振り払おうとするがギネスは振り払えない
そしてあたりを光の世界が包む

核爆発・・そこまではいかないだろう、だが匹敵する威力の爆発だ、爆風で周りの木々は吹き飛び空にはキノコ雲が出来上がる

爆心地には無残な姿のダークユニコーンの残骸と片腕を吹き飛ばされたローグがいた

「危なかったな、ゴリアがいなければ俺も消滅していただろう・・・そして右腕か・・鎌よ右腕を再生できるか?」

「ククク!すさまじき相手であったな・・・なかなか見ごたえがあった、ならば俺の右腕をお前にくれてやろう、さらにお前は聖を殺し尽くせ、フハハハハハ」

鎌が黒く光りだしローグの右腕が再生され始める、以前の腕ではなく、黒く光り甲冑のように固い皮膚、長い爪、それは正しく悪魔の右腕であった


その日以降、ヴァルハラ軍の自爆攻撃はやみ、ゲルマン軍の一方的な虐殺が始まった、ヴァルハラに残った民は女、子供、老人に至るまで抵抗をするが、もはや高能力者は少なく、本国から増援されたゲルマン軍を止める手はずはなくなり無数の地獄がヴァルハラの各地で起こる

ローグ支配の軍は無慈悲に冷徹に殺しを行う、シラク隊が見せた味付けなどには興味がない、故に侵攻も早く残りのヴァルハラの領土は5日間ですべて陥落した

ローグは西の海に面した港で海をみる

「これが海か・・・大きいな・・すでにローランド王とゴーランはこの海を渡ったか・・・大きな魚を逃がした物だ・・」

海を見ながら微笑んでいた
王やゴーラン逃がした事よりも、また戦うことがあるだろう喜びに浸っていたようである。


************************

「なんだ、お前らは!私は王だぞ!」

会場の高速フリゲート艦にいた王ヴァルハラを5人の若者が囲む
「王よ、我らは父より最後の仕事を賜った、ヴァルハラの為ゴーラン様に王位を譲るのだ」

「く!なにを言うておる!クーデターなぞ」

「ゴーラン様は王家の出、問題はない・・ならば我らの仕事はそれを遂行するのみ、すべてはヴァルハラの為に」

高速フリゲート艦シンラは大爆発をする

王家家族が乗り込んでいたため王子 王妃すべてが海の底に沈んでいく

その時最後部艦ヴィエラに乗船し東の海の追手がないか守っていたゴーランもその爆発を目にする

ギネスの声が聞こえたような気がする・・・
その爆発を見ながらゴーランは考えた、先ほど東の方面から魔力の衝撃波が起きた、その時ギネスの声が聞こえた
{ヴァルハラの王となりヴァルハラを守ってほしい}

ゴーランは戸惑って一人で考えたところに先頭艦の大爆発である

沈みゆくシンラ、生存者は確認できない

王も王女も王子も一度に失ってしまった・・・ヴァルハラ王家は終わってしまったのか・・・
その時自分の存在を再確認する、私もヴァルハラ王家の一員である

「ゴーラン様、いえゴーラン王、我らにご指示を」

残った護衛ロギャク隊 シンラに5人 ドーランの乗るヴィエラに3人、もう一隻ソニックに3人

シンラに乗り込んだ5人は王の護衛であったが・・・間違いなく彼らの爆発だろう
それは我らロギャクを受けた者の父たるギネスの意思・・・ロギャクの契約が変わることなどありえないはずだが

先ほど東の大爆発、あれはギネスの自爆だろう・・・・

「わかった、皆を集めろ!これからの事を話す」

新生ヴァルハラ王国、不死の国王ゴーランにより新たに誕生した瞬間でもあった











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