10 / 43
10★
しおりを挟む
「本って面白いことがたくさん書いてあるのね」
フォルテナは一時期手が遠のいていた読書をまた始めることにした。図鑑があんなに面白いのなら、娯楽の小説などはもっと面白いに違いないと思ったからだ。
本棚から次々と本を出して読んでいるとついに読むものが経済本以外なくなってしまった。
「ねえ……ハーネット?」
フォルテナは窓を拭いているハーネットに声を掛ける。
「はい」
「書庫に行きたいんだけど……」
「……旦那様が許してくれないと思いますよ」
「……そうよね」
ハーネットはそう言うと再び窓に向いてしまった。
どうしよう……今度またハーネットが旦那様とお出かけした時に料理長に連れて行ってもらおうか……
フォルテナはそう思いもう読み終えた本をもう一度開いた。
夜になり、クロードが寝室にやって来る。
ゴソゴソと夜着を脱がされるとクロード自身も服を脱ぎフォルテナの首すじに顔を埋めた。
くすぐったさとなんだかよくわからない心地にフォルテナは身を捩らせて甘い吐息を吐いた。
クロードはフォルテナの脚を抱え上げると陰核を指先で撫でる。
一日ぶりのその刺激にフォルテナは腰をビクつかせるとクロードは陰部に指を這わせた。
そこはもう愛液がぷっくりと盛り上がっていて、その表面を指で触れた衝撃でたらりと外に垂れる。
クロードはそれを陰核に塗りつけると指先で優しく揺らした。
「……あっ……」
フォルテナが甘い声を出すと陰部がヒクヒクと蠢く。
触れるのを集るような動きにクロードは喉を上下させた。
陰核がヒクンヒクンと揺れてクロードに触れてくれと縋っている。彼はそこを押しつぶすようにゆらゆらと揺らす。
「ああ……!」
フォルテナが大きな声を上げた。
クロードの裏筋にツー……と自身から溢れ出た愛液が流れてくる。
中に指を挿し込んで代わりに陰核に舌を這わせる。
陰核を舐める度にフォルテナの中が蠢いてクロードは竿の部分まで我慢汁で濡らしている陰茎を握った。
暫く間を置いて再びクロードが陰核を舐める
フォルテナはねっとりと与えられる快感に震えながら耐えた。
腰が思わず動いてしまうのを努力して抑えつけた。
フォルテナの陰核はぷっくりた勃ち上がり存在を主張している。
クロードは陰核の包皮が戻ってしまわないように指で周辺を押さえた。フォルテナがそうする方が心地よさそうに腰を振るからだ。
ピク…ピク…とクロードが舌を這わせるたびに陰核の震えが舌に伝わっていく。
フーフーとクロードの荒い鼻息がフォルテナのそこに当たる。
「ん……ふぅ……」フォルテナは腰をビクつかせると中に入ったクロードのゴツゴツした指をキュ…キュ…と締め付ければクロードの息が心なしかドンドンと荒くなっていく……
フォルテナはその締め付けをやめたくて腹部に力を込めた。
それはプラスに働いたのか働いていないのか……次は陰核の刺激が強くなりその快感に耐えきれなくなったフォルテナはギューッとクロードの指を締め付けて絶頂した。
クロードはズル……とゆっくり指をフォルテナから抜くと慎重に身を起こしていく。その動作は緩慢でフォルテナはなんだか焦らされているような……眺められているような……そんな気分になり顔を横に向けた。
息を荒くしたクロードが奥まで入ってくるとフォルテナはあまりの快感に仰け反った。心地よさに眼の前に火花が飛んだ。
「あ……はぁー……」心の底から湧き上がる快感に思わずため息が出る。
その時、動きを止めるクロードにフォルテナは言った。
「だ……旦那様?私……明日、書庫に行きたいの……駄目ですか?」
普段交流がなく仲も良くない夫にお願い事をするにはものすごくベストなタイミングだった。繋がっている間は流石にクロードも逃げないであろう、とフォルテナは思っていた。
クロードはフォルテナを見つめるとコクコク頭を縦に振った。
「う、嬉しい……!あっ…ああ!」
その直後クロードが激しく腰を動かしたので、フォルテナは大きく喘いでしまった。
クロードが腰を振る度に快感が襲ってくる……
フォルテナは気がおかしくなりそうな快感にクロードをギューッと強く締め付けた。
「ハーネット私今日書庫に行ってくるわ。どのあたりにあるの?」
フォルテナは朝食を食べ終えた後で元気にそう宣言した。
ハーネットはため息を吐くと「……二階の突き当りですが……あの旦那様に……」「平気なのよ。旦那様が昨日の夜『いいよ』と言ってくださったの!いってくるわね!」
フォルテナはハーネットの返事も聞かずに部屋を飛び出した。
許可を貰ったから堂々と廊下を歩けるし、フォルテナはもうウッキウキだった。
ルンルンで廊下を歩いているとどこかへ出かけるのか正装したクロードがフォルテナに気付き駆けてくる。
フォルテナは嬉しくなってクロードに駆け寄ると「書庫へ行く許可をくださってありがとうございます!」とクロードに声を掛けた。
クロードは胸辺りを数回叩くと動きを止めてから、フォルテナの手を取り、手のひらを指先でくすぐったのでフォルテナはケラケラ笑う。
「く……くすぐったのでやめてください。ふふふ!」そうするとクロードはまた走ってどこかへ行ってしまったのでフォルテナは急いでいるのだろうか?とそれを見送り、また書庫を目指して歩いた。
フォルテナは一時期手が遠のいていた読書をまた始めることにした。図鑑があんなに面白いのなら、娯楽の小説などはもっと面白いに違いないと思ったからだ。
本棚から次々と本を出して読んでいるとついに読むものが経済本以外なくなってしまった。
「ねえ……ハーネット?」
フォルテナは窓を拭いているハーネットに声を掛ける。
「はい」
「書庫に行きたいんだけど……」
「……旦那様が許してくれないと思いますよ」
「……そうよね」
ハーネットはそう言うと再び窓に向いてしまった。
どうしよう……今度またハーネットが旦那様とお出かけした時に料理長に連れて行ってもらおうか……
フォルテナはそう思いもう読み終えた本をもう一度開いた。
夜になり、クロードが寝室にやって来る。
ゴソゴソと夜着を脱がされるとクロード自身も服を脱ぎフォルテナの首すじに顔を埋めた。
くすぐったさとなんだかよくわからない心地にフォルテナは身を捩らせて甘い吐息を吐いた。
クロードはフォルテナの脚を抱え上げると陰核を指先で撫でる。
一日ぶりのその刺激にフォルテナは腰をビクつかせるとクロードは陰部に指を這わせた。
そこはもう愛液がぷっくりと盛り上がっていて、その表面を指で触れた衝撃でたらりと外に垂れる。
クロードはそれを陰核に塗りつけると指先で優しく揺らした。
「……あっ……」
フォルテナが甘い声を出すと陰部がヒクヒクと蠢く。
触れるのを集るような動きにクロードは喉を上下させた。
陰核がヒクンヒクンと揺れてクロードに触れてくれと縋っている。彼はそこを押しつぶすようにゆらゆらと揺らす。
「ああ……!」
フォルテナが大きな声を上げた。
クロードの裏筋にツー……と自身から溢れ出た愛液が流れてくる。
中に指を挿し込んで代わりに陰核に舌を這わせる。
陰核を舐める度にフォルテナの中が蠢いてクロードは竿の部分まで我慢汁で濡らしている陰茎を握った。
暫く間を置いて再びクロードが陰核を舐める
フォルテナはねっとりと与えられる快感に震えながら耐えた。
腰が思わず動いてしまうのを努力して抑えつけた。
フォルテナの陰核はぷっくりた勃ち上がり存在を主張している。
クロードは陰核の包皮が戻ってしまわないように指で周辺を押さえた。フォルテナがそうする方が心地よさそうに腰を振るからだ。
ピク…ピク…とクロードが舌を這わせるたびに陰核の震えが舌に伝わっていく。
フーフーとクロードの荒い鼻息がフォルテナのそこに当たる。
「ん……ふぅ……」フォルテナは腰をビクつかせると中に入ったクロードのゴツゴツした指をキュ…キュ…と締め付ければクロードの息が心なしかドンドンと荒くなっていく……
フォルテナはその締め付けをやめたくて腹部に力を込めた。
それはプラスに働いたのか働いていないのか……次は陰核の刺激が強くなりその快感に耐えきれなくなったフォルテナはギューッとクロードの指を締め付けて絶頂した。
クロードはズル……とゆっくり指をフォルテナから抜くと慎重に身を起こしていく。その動作は緩慢でフォルテナはなんだか焦らされているような……眺められているような……そんな気分になり顔を横に向けた。
息を荒くしたクロードが奥まで入ってくるとフォルテナはあまりの快感に仰け反った。心地よさに眼の前に火花が飛んだ。
「あ……はぁー……」心の底から湧き上がる快感に思わずため息が出る。
その時、動きを止めるクロードにフォルテナは言った。
「だ……旦那様?私……明日、書庫に行きたいの……駄目ですか?」
普段交流がなく仲も良くない夫にお願い事をするにはものすごくベストなタイミングだった。繋がっている間は流石にクロードも逃げないであろう、とフォルテナは思っていた。
クロードはフォルテナを見つめるとコクコク頭を縦に振った。
「う、嬉しい……!あっ…ああ!」
その直後クロードが激しく腰を動かしたので、フォルテナは大きく喘いでしまった。
クロードが腰を振る度に快感が襲ってくる……
フォルテナは気がおかしくなりそうな快感にクロードをギューッと強く締め付けた。
「ハーネット私今日書庫に行ってくるわ。どのあたりにあるの?」
フォルテナは朝食を食べ終えた後で元気にそう宣言した。
ハーネットはため息を吐くと「……二階の突き当りですが……あの旦那様に……」「平気なのよ。旦那様が昨日の夜『いいよ』と言ってくださったの!いってくるわね!」
フォルテナはハーネットの返事も聞かずに部屋を飛び出した。
許可を貰ったから堂々と廊下を歩けるし、フォルテナはもうウッキウキだった。
ルンルンで廊下を歩いているとどこかへ出かけるのか正装したクロードがフォルテナに気付き駆けてくる。
フォルテナは嬉しくなってクロードに駆け寄ると「書庫へ行く許可をくださってありがとうございます!」とクロードに声を掛けた。
クロードは胸辺りを数回叩くと動きを止めてから、フォルテナの手を取り、手のひらを指先でくすぐったのでフォルテナはケラケラ笑う。
「く……くすぐったのでやめてください。ふふふ!」そうするとクロードはまた走ってどこかへ行ってしまったのでフォルテナは急いでいるのだろうか?とそれを見送り、また書庫を目指して歩いた。
109
あなたにおすすめの小説
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
断る――――前にもそう言ったはずだ
鈴宮(すずみや)
恋愛
「寝室を分けませんか?」
結婚して三年。王太子エルネストと妃モニカの間にはまだ子供が居ない。
周囲からは『そろそろ側妃を』という声が上がっているものの、彼はモニカと寝室を分けることを拒んでいる。
けれど、エルネストはいつだって、モニカにだけ冷たかった。
他の人々に向けられる優しい言葉、笑顔が彼女に向けられることない。
(わたくし以外の女性が妃ならば、エルネスト様はもっと幸せだろうに……)
そんな時、侍女のコゼットが『エルネストから想いを寄せられている』ことをモニカに打ち明ける。
ようやく側妃を娶る気になったのか――――エルネストがコゼットと過ごせるよう、私室で休むことにしたモニカ。
そんな彼女の元に、護衛騎士であるヴィクトルがやってきて――――?
王子を身籠りました
青の雀
恋愛
婚約者である王太子から、毒を盛って殺そうとした冤罪をかけられ収監されるが、その時すでに王太子の子供を身籠っていたセレンティー。
王太子に黙って、出産するも子供の容姿が王家特有の金髪金眼だった。
再び、王太子が毒を盛られ、死にかけた時、我が子と対面するが…というお話。
婚約者の番
ありがとうございました。さようなら
恋愛
私の婚約者は、獅子の獣人だ。
大切にされる日々を過ごして、私はある日1番恐れていた事が起こってしまった。
「彼を譲ってくれない?」
とうとう彼の番が現れてしまった。
私に告白してきたはずの先輩が、私の友人とキスをしてました。黙って退散して食事をしていたら、ハイスペックなイケメン彼氏ができちゃったのですが。
石河 翠
恋愛
飲み会の最中に席を立った主人公。化粧室に向かった彼女は、自分に告白してきた先輩と自分の友人がキスをしている現場を目撃する。
自分への告白は、何だったのか。あまりの出来事に衝撃を受けた彼女は、そのまま行きつけの喫茶店に退散する。
そこでやけ食いをする予定が、美味しいものに満足してご機嫌に。ちょっとしてネタとして先ほどのできごとを話したところ、ずっと片想いをしていた相手に押し倒されて……。
好きなひとは高嶺の花だからと諦めつつそばにいたい主人公と、アピールし過ぎているせいで冗談だと思われている愛が重たいヒーローの恋物語。
この作品は、小説家になろう及びエブリスタでも投稿しております。
扉絵は、写真ACよりチョコラテさまの作品をお借りしております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる