【R18】9番目の捨て駒姫

mokumoku

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「模様でございます。アインス様は灯りを持っていないからでしょうか?」私はアインス様に灯りを手渡すと腕にぴったりとくっついた。暗闇で一人立っているのが恐ろしかったからだ。
アインス様は私の腰に手を回すと包み込むように抱き寄せた後「………なんだ?本当だ…床に模様が彫ってある」と呟き床に膝をついた。
私もその動きに合わせるようにしゃがみ込み床を見る。
アインス様は私を安心させるためか抱き寄せる腕に力を込めた。私はアインス様に更に密着してしまいなんだか顔が熱くなる。

「……なんだ?なんだか規則性があるような…ないような…」
「こちらの伝統的な文様ではないのですか?」
「ふむ…灯りがもう少し必要だな…いかん、そろそろ執務に戻らねば」アインス様はポケットから出した時計を確認すると私を抱き上げた。

「ティシュア、どの本が欲しい?部屋で見ているといい。床は…気になるからまた後で確認しよう」
「アインス様…いなくなってしまうのですか?……寂しい」
私はそっとアインス様の胸に寄り添うと彼を見上げた。アインス様も私を見ていたようで目がバッチリと合う。「なんとかわいらしいことを…ほら、口づけをしよう」アインス様は口を尖らせると私の頬にキスをしたので私も口を尖らせた。
私の唇をそっと喰むとアインス様が控えめに舌を差し込んでくる。「んー…」ぬらぬらと舌を舐められて私の子宮はすっかり疼く。「アインス様…」私は口が離れるとアインス様を見つめた。
「ぐぐぐ…そ、それでは一度だけしてから執務に戻るとしよう。一度だけな?」アインス様は床にひざまずくと私のドレスの裾をまくり上げた。下着を横にずらすと既に立ち上がって顔を出しているであろう陰核に舌を這わせる。
「んー…」
「心地よいか…?こんなに腫れて…外へ飛び出しているぞ」
私は快感に震える膝を誤魔化すためにアインス様の頭を掴む。「ああ…恥ずかしいです…」
「恥ずかしがるな…夫婦ではないか」アインス様は私の陰部を開くと陰核を口に含む。「んー…」陰核がアインス様の口内で転がすように舐められるとあまりの快感に崩れ落ちそうになった私をアインス様がガッチリ支えてくれた。
「ああ…」
「ティシュア…心地よいか?」
「は、はい…達しそうでございます……」私は膝をガクガクと笑わせてアインス様の顔に腰を押し付けた。


「ティシュア…」アインス様はどかりとその場にあぐらをかくとベルトをカチャカチャと外している。
私は腰を屈めるとアインス様の口にキスをした。
アインス様がズボンを寛げるとガチガチと立ち上がった男性器が飛び出る。「ほら…こっちへ来い」私はアインス様の伸ばした手に寄ると、彼は私の脇の下に手を入れて持ち上げた。
もうすっかりお勉強は忘れてしまった。
私はされるがままに身を委ねる。
「……痛かったら言えよ?」
「ふふ、はい」もう随分とたくさん身体を重ねた。もう痛みなんてないのに…アインス様は心配性だ。
アインス様はそっと私の陰部に自身を当てるとゆっくりと下ろして行く。「ん…」ツププ…と抵抗なく男性器が入っていく。
「ぐ…うぅ…」私が与えられる快感に少し端ない顔をするとアインス様はうめき声を上げている。
「どうしましたか?痛い?」私は彼の両頬を手で挟むと顔を近付けた。「……痛くない…こ、心地よすぎて…ぐぐぐ…」男性器が中でビクンビクンと脈打っている。
「心地よすぎて?」
「く、くそ…なんとこらえ性のない…!くそ…心地よい…お前の中は…俺はもう出してしまいそうだ…」アインス様はそう言うと私を抱き寄せて優しくキスをした。

全てを包み込むような動作に私は蕩けてしまいそう。
「アインス様…たくさんしてくださいまし」
「あ、ああ…ああ!そうだな。たくさんしてやる!」アインス様はそう言うと口調とは裏腹に優しく、丁寧に私に触れる。
アインス様が私の奥にコツリとキスした頃にはもうお互いにドロドロだ。
「んー…」私はその刺激に思わず大きな声を上げてよがりそうになり耐えるために目を瞑る。「声を出せ…心地よいかティシュア」アインス様が耳もとで囁く。
「あ、あ…端ない声が出てしまいますぅ…いけません…んぅー…」私は陰部をヒクヒクと脈打たせるとアインス様に抱きついた。お腹の奥から湧き上がってくる快感になんだか切なくなっていく。
アインス様は私のことを優しくでも強く抱きしめ返すと私たちは一つになって混じり合う。

「ティシュア…愛してる」
「アインス様…私もでございます…っあー…あっあっ…!もう我慢ができません…!」私がギュウギュウとアインス様を締め付けると奥がじわりと温かくなった。




「一度だけとおっしゃいましたのに…」私はアインス様の首に腕を回すと上目遣いで彼を見た。「ううむ…言ったなぁ…確かに言った…このまま寝室へ行きたいが…流石にそれはいかんな。ティシュア…部屋まで送ろう。俺は今度こそ本当に執務をせねばならん」アインス様はベルトを締めると私を抱き上げて食物資料の棚へと連れて行ってくださった。

もうすっかり色々してくれるのに慣れてしまって…
私は一人では生きていけなくなってしまったかも…

そう思いながらチョコレートの資料を真剣な眼差しで探すアインス様の顔を見上げた。「…ふふ」こちらを見ていないアインス様…なんだか新鮮!
「なんだ?ティシュア!楽しいか!?はははははは!」
「ふふ…とても楽しいです。私は幸せでございます」私はアインス様にキスをした。
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