アニンバイツ

第1章 メリュジーヌ本部脱出編

6.戦闘モード

【赤い雨猛者】(テンペスト)   が今、
このメリュジーヌ社本部を襲撃していた。

そんな危機的状況の中、  依頼であった
学園捜査を  打ち切られた  勝呂にとって
憎い敵だったが、   テンペストは  
アニンバイツが誕生する遥か昔から
改造人間という  人間を超越した者達が集まる団体で、その力は皇国政府が認めるほどだという。

そんな奴ら相手に実際  何処まで 余裕な表情で入られるものか、、いくら クラックマンという通り名がある  勝呂でも、  数人相手は
キツイだろう。

『先輩！ここです！』

神奈が開けた扉は  第四非常エレベーターの入り口だった。
…が

勝呂が 地を蹴り  瞬間的に  
神奈を床に押し倒した  

その0.2秒後に
勢いよく扉が開き
中から  覆面の男が現れた

勝呂の左肩が裂け鮮血が流れ出る。




『せ、先輩なんですか！危ないですよ！
こんな硬い場所で押し倒すなんてーー、』
神奈が言い終得る前に  勝呂が 神奈を抱き上げ床を蹴り上げた。

カンッという  硬いものが床に激突する音と共に  神奈も  その勝呂の行動を理解した。

覆面の男は  斧を装備していた。
ジャケットには  見た事のある文様が刻まれていた。
勝呂はその文様を見て吐き気を憶える。
『胸糞悪いぜ 人様の仕事を奪ってしまいには俺の後輩に手を出すとは、
覆面のおっさん、  僕は貴方を許しませんよ』

僕という  社交的な場面でしか使わない一人称と  敬語と  文句が入り混じる勝呂は  憤怒していた。

神奈を抱きかかえたまま、  覆面の男の方へ歩み寄る

白い閃光が  勝呂の頬を掠めるが   勝呂の動作が一歩上をいった。 
アニンバイツ  としての能力を発動したのだ。

『拍手喝采炸裂花  第一門解放！！』

右手が  破裂し、赤い色の筋肉と  皮膚が入り混じった   腕が出現。   


覆面男が振り回す
銀色の斧を    それで防ぐと瞬間的に
左の方へ薙ぎはらった 。   それは目で追う事のできないスピードで

覆面男の腕を折れ斧は  爆破した
そのまま、  勝呂の拳は  避けようとする覆面男の右肩に激突   そのまま   右手に集まった光の粒を放射した。
凄まじい音に  鼓膜が震え  その衝撃に目を瞑る 神奈   男はの  右肩は  削れた挙句貫通し、
壁に激突した。


その衝撃で壁には
ヒビが入り天井が崩れる。





覆面男は体制を立て直そうとしたが、
勝呂から離れた神奈が  
腰から抜いたダガーナイフが  
首元を抉ったため、  起死回生は
不可能となった。 


崩落した壁の下敷きになった覆面男は  
ピクリとも動かなくなった