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16.もぐもぐの謎
しおりを挟む御子は咄嗟の判断で少女の体を抱きかかえてそのまま草むらに突っ込んだ。
『御子っ! なにしてんだよ!』
その謎の行動に山神は地面から立ち上がり草むらの方へ走る。
そこには 疲れた顔の御子と
気を失しないつつある少女がいた
少女が再び攻撃を仕掛けてこないように御子は押し倒したわけなのだが、どう考えても御子は少女に寝技をかけている状態で
地面に背中を打った衝撃で気を失いつつあるように見える少女は
実を言うと御子の巧みな寝技によって 一時的に絞められており
気を失いつつあるのであった
そんな少女から手を離しながらも
警戒を解かない御子は横目で
山神をみた
『山神、この子危険だわ
おそらく妖精だろうけど
私たちの種族をひどく憎んでるわ
ダメよこの子 しかも強いし
一緒に宿でも止まったりしたら
寝首を掻かれるわ。』
『けど! 相手は少女だ!』
『いいの、、放っておいてよ、、
ばーか…』
山神の言葉を制したのは御子ではなく気を失いつつある妖精の少女だった。
少女は光の羽をしまいながら御子の体を払いのけて頭を振ると
目をしっかりと開けて山神を睨んだ
その目は敵意というより、何かを見透かし何かを悟り、
もうなにかしらのことを諦めたのような悲しい目だった
『山神、離れて!あなたの能力じゃ、この子には勝てないわ!
私がやる』
御子は臨戦体勢へと入る。
しかし少女はくすりと笑うと
呆れたような目つきをしながら口を開いた
『私は緑の妖精。
見ればわかるでしょうけど私は狙われているのよ
モグモグファミリーに。
だから あなた、、たしか山神とかいってたわよね?
山神。 あなたは構う必要はないわ。
私は敵。あなたのね。
助けてくれたのはあなただったわね、 ありがとう さっきはごめんなさい。
ただらもういいのいずれ死ぬわ
私はもう長くない。
さっきの戦闘で粒子を使ったし、、もう3日も飯を食べていないの。
だから狩りに行こうとしたらあのザマよ 魔法を無力化する人参
にであうとはおもわなかったわ
、 もういいの、だから放っておいて』
少女は冷たい目で山神と御子を見据え立ち上がると草むらの方へ歩いていく
御子はその少女の言い分が理にかなっていたし、そういうことなのかと納得せざるをえない状況だと判断したから止めなかった
止められなかった。
なにより自分たちが生きていくに必要な金はもう底をつくほどに減っていたし、人の心配をする暇もなかったからである。
山神は 苦しそうな顔をしながら手を伸ばそうとはしたが 自分にはなにもできないと悟り、
その手を下ろした。
山神が 一言何か言おうと決めた時にはその少女の姿はもう草むらの中へと消えていた。
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