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五話 淵曲支部②
しおりを挟む染爾は清美と八穢からの講習の後すぐに淵曲へ向かった。そこには四人の警備士がいて
直ぐに今回の任務での重要事項が説明された。
『時間停止の能力!?は?なんじゃそら』
丘野染爾の怒号が響く。
『うるっせえな。新入社員っ。すこし大人しくしろ』
イライラしながらタバコに火をつけたのは
空巻・改(からまき・あらた)。
今年で三十路を迎える中堅警備士だ。
『おいおい、丘野くん!あんまりイライラさせちゃ、、めっ!だよ?あ、めっ!っていうのはダメッッッていうのを可愛くしたバージョンでね、とくに僕は福来万会ちゃんにそれを言わせたいんだけど、本命はその姉の福来八穢に言わせたいんだよね!、けどさ、八穢ってアイツ、ノリいいじゃん?だーかーら、なんか、こう言わせても楽しくないんだよね?恥じらいもクソもないんだよあいつ。で、丘野少年!君はどっち派?』
ベラベラと頼んでもいないのにまるで独り言のような会話を強制させるのは今年で二十歳の田楽屋ロミオである。二年前までは勤勉で真面目で硬派な性格だったようだが今ではへらりへらりと口元を緩ませその面影は全くない。スポーツ刈りのような髪だがワックスで上に髪をあげているだけで前髪は目元まで長い。そのため『休日の髪を下ろしているロミオが好き』という隠れファンが多い。
『うるっっせえなッッッロミオてめえは黙っとれ』
オールバックを髪串で整えながら再び怒鳴る空巻改は再び丘野染爾へ目を向けた。
『いいか、丘野。お前の仕事は入り口に立って見張ってるだけだ。つーか信用ならん。清美が連れてくるやつは大抵問題起こすか辞めるかのどっちかだか、まあ死なれて全てが水の泡になるよりかはマシだが、、』
『は?見張り?ほんとに警備員じゃ、ねえかよ。それを俺に任せる?なめてんのかてめえ』
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