韋駄天堂・コロビの異世界転生ッ!

飲杉田楽

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1.死期国行きの門番編

転生するまでは 性悪美女とオハナシを。

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コロビは 異世界に転生した。


それまでは普通の高校生として
生活していたつもりだったが
この世界に来てから かなり
自分自身が変わったと確信していた
前世の自分はかなり、

やる気のない無気力な少年だったが
この世界へ来てから生きがいを
見つけたかのように 剣を
振るい続けた。

しかしそんな剣を振るう事になったのも
この異世界へ転生してしまったのも
全て神のせいであった

神曰く、コロビは 
ひとりの見知らぬ少女を
庇って死んだのだという。


それを聞いたコロビは思いの外
嬉しくなかった


普通の男子高校生の考え方であれば
自分が死ぬ代わりに少女を救えたと
思ったりするだろうが
それよりもコロビには
今もコロビが助けた事により
生きている少女が気になった。


確かにコロビの脳内には
死んだ際の瞬間的な記憶が残っていた
確かに 大きなナイフで 腰を
二度、三度 刺された後、
後ろの首根っこを深く刺されたのだ。



正直、 
一度 自分が手を出して庇い
少女を逃してしまったことで
少女を刺そうと襲ってきた
男の気を逆なでして
しまったのかもしれない

残された少女がまた
殺されそうになったら
次は誰も手も貸さずに少女の体が蜂の巣になってしまうかもしれない。

それだけは嫌だった
自分が死んだことも少女を守った事実も
すべてかき消され
無効化されてしまうからだ

そんなコロビの心中を察してなどはいないのだろう。

神は悠然と
それを当然のように
死後、騒然としていたコロビに
向かってこう告げた



『おまえさ、
新しいステージできたんだけど
行ってみる気ないか?』と。



その一言に
断固拒否し、
自分の死を受け入れ
さっさと地獄か天国に落としてくれ
とコロビが懇願したというのに
神はそんな意見を聞かずに
身勝手なままに
コロビを即転生させ、
異世界に放り込んだ訳だが…


おおよそ、今から2年前になる
これは コロビが死んでから間もない頃の話

『え?  いまなんて?』

韋駄天堂 転は 混乱していた
目がさめると目の前には黄金色の髪を肩まで伸ばした二十代くらいの女がおり
その女はこう目覚めて間もないコロビに
こう告げたのだ。


『あなた死にましたよ。ええ』
突然の宣告。 ありえないほどの棒読み。
コロビは此処が何処なのか
気になり尋ねる

『あのここは、。』




コロビが質問を終える前に
女は応答した。と言うより勝手に答えた
『ここは死期の国ですよ。
まあ、わかりやすく言いますと
死人を抽選や好き嫌いで選びまして
ここに呼ぶんです毎日何人かをね、、
抽選で選ばれたんです貴方。』

『え?国?抽選?なんですか?』



『ええ、国ですよ抽選ですよ 
ええ。ええ。』
女は聞いた事に答えてはいるが
ある意味答えになってはいない
ただコロビの質問を繰り返しているだけなのだから…


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