表は地味子、裏の私は人気モデル

桜夜

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翔side ①

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 俺は今日、憧れのモデル、サキとメグに会う。特にサキは人々が注目するのに慣れているのか堂々としている写真が何枚も雑誌に載っている。

 俺はそれがとてつもなくかっこよくて、つい、サキがいる雑誌を買ってしまう。

 対照的にメグは庇護欲を誘われるような見た目をしておりふんわり系の女の子という印象だ。……正樹が好きそうだな。

 俺は断然、サキ派。あの堂々としてて、冷たくクールな印象がとてもかっこいいんだ。俺もあんなふうになりたい……。

 その思いから俺は誘われるようにモデルになったし……。

 ……と、俺の話しはどうでもよくて。今日は2人と一緒に撮影できると知ってどんなに嬉しかったか。自室でソワソワするぐらい嬉しかった。

 でも、これが初めて一緒に撮影だなんておかしくないか? だって俺が活動してから一度も会っていないなんて……。

 人気のある女子高生とは何回か撮影しているけど、あの2人だけは撮ったことがない……。同じ高校生なのに、どうしてだ?

「正樹、今日はサキとメグだよな?」

「うん! そうだよ! やっと、念願の2人に会えるんだ!」

「……そうだな。でも、やっと撮影が一緒になるっておかしくないか? だって俺らが活動してから1年、2人はそれよりも前からモデルをしているのに、それまで一度も会ったことがないなんて不思議じゃないか?」

「……そうか? あの2人は忙しいからしょうがないんじゃないか?」

「マネージャーさんはどう思う?」

「…………実は、今回の撮影なんですが本当は君達ではなかったんです。

違う人気モデルの男性で、今回はダブルブッキングしたという事で代役として同じ事務所の、今、話題のある君たちになったんです」

「そうだったんですか⁉︎」

「はい、お相手の方には昨日、連絡が入ったみたいで……。

 確認はしていないそうです……が、当日が来てしまったので今、現場に向かっているという事です」

「じゃあ、僕達の相手は昨日か、今日に変更を聞いているって事ですか⁉︎」

「……はい。うちの事務所は前から言っていたんですけど、連絡ミスで現場監督が相手方にし忘れたみたいです」

「それ、大丈夫なんですか⁉︎」

「……多分ですけど。一応、変更の連絡は来ていないので、現場には向かいます」

「「……わかりました」」

 俺達はマネージャーの話を聞いて一気に青ざめた。

 だって、もしかしたら連絡が遅かった事で相手が怒っているかもしれないからだ……。どうしよう、いくら俺達の責任ではないからって、嫌われたくはないな……。







 現場につき、入る時挨拶をする。

「「おはようございます」」

「「「おはようございます!」」」

 今日の現場監督を探していると、女性2人の後ろ姿が目に映った。

 1人は黒髪のロングヘアーで、もう1人は茶髪のセミロングくらいの人だった。多分あれがサキとメグ……。2人は仲良さそうに話しながら歩いて行った。

 2人に見惚れていた、俺達はマネージャーに声を掛けられ、すぐに現場監督のところに行った。

「おはようございます。本日はよろしくお願いいたします」

 マネージャーが挨拶をしてから俺達が挨拶をする。

「「おはようございます。本日はよろしくお願いします!」」

「あぁ、今日はよろしくね」

「田辺さん、本日は大丈夫ですか?」

「あぁ、大丈夫。……2人の許可はもらったから。後で挨拶に行ってね」

「「はい!」」

「なんか疲れていますね?」

「あぁ、こってり絞られたからね。サキとメグのマネージャーに……。連絡を怠るな! ってね。まぁ、俺が悪かったからね。君らは気にしないで、挨拶に行ってきな?」

「はい、それでは失礼します」
「失礼します!」


 俺たちは自分の控え室に入り準備をする。と、入ってもスタイリストさん達が全てやってくれるから座ったり、きたりするだけなんだけどね。


「俺達、やっぱり歓迎されていないのか?」

 俺は正樹に問いかけた。

「そんな事、ないでしょ! じゃなかったら一緒に撮影なんてしないでしょ?」

「……そうだよな?」

「そうだよ」



「はい、できましたよ! 今回は冬の特集で、テーマはデートだよ!」

「ありがとうございます」
「ありがとうございます!」

 俺らは準備が整ったので、2人の控え室に向かうーー





  控え室につき、扉をノックする。

「はーい」

 女性らしい透き通った声がした。

「「失礼します……。おはようございます」」





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