39 / 129
第39話 ただいまと言える幸せ
しおりを挟む
猫は、人間のようにマスクが出来ないから、感染症や花粉症などの口から入ってくる病気に罹りやすいんだよね。
特に猫は毛づくろいをするから、花粉やウィルスなどを抜け毛と一緒に飲み込んでしまう。
室内飼いの猫だったら毛づくろいが出来ないように、エリザベスカラーを巻くとか、専用の服を着せるとか、空気清浄機を使うとか色々やりようがあるけど。
野生の猫は、そういうワケにはいかないからなぁ。
せめて、毛についた花粉を落とすブラシを作ろう。
ブラシは松の葉を束ねて、蔓や細長い草で縛れば完成。
これは以前、ノミ取りブラシとして作ったものだ。
松の葉は細長くて硬いから、ノミ取りブラシに最適。
使い心地を試す為に完成したばかりのブラシで、自分をブラッシングしてみる。
ちょうど換毛期(毛が生え替わる季節)だから、ビックリするほど毛が抜けた。
ブラッシングすると気持ち良いし、ごっそり毛が抜けると体も軽くなる。
こまめにブラッシングすれば花粉も落ちるし、抜け毛を飲み込む量も減らせる。
猫の毛は軽くて空気中に舞いやすいから、花粉が付いた抜け毛は穴を掘って埋めてしまおう。
埋めておけば微生物に分解されて、いずれ土へ還る。
さっそく、集落の猫たちにも、ブラシを教えよう。
「皆さん、花粉対策にブラシを作ってブラッシングしましょうミャ!」
「にゃにゃ? ブラッシング?」
「ブラシって、なんニャン?」
まずはブラシを使ってもらって、ブラッシングの気持ち良さを知ってもらう。
「ふにゃ~ん……、気持ち良いにゃお~ん」
「ニャニャッ! 毛がいっぱい取れたニャンッ?」
ブラッシングの気持ち好さを体感してもらった後、ブラシの作り方を教えた。
みんな楽しそうにブラシを作って、仲間同士でブラッシングしあっている。
山のように抜けた毛は、穴掘りが得意な猫に埋めてくれた。
花粉症対策をした後、集落の猫たちに薬草の見分け方と薬の作り方を教えた。
薬を使えば病気が治ると分かっているから、ちゃんと覚えてくれた。
今回のようにヨモギの花粉症に、ヨモギを使っちゃうことがないように病気に合わせた使い方も教えておいた。
万能薬のヨモギが、花粉症を悪化させるなんて考えもしなかった。
ぼくもお医者さんとしては、まだまだ未熟だな。
もっとたくさん薬草の勉強をして、もっといっぱいお医者さんとしての経験を積まなきゃ。
旅立ちの日、多くの猫たちがお見送りに集まってくれた。
「今回も、仔猫のお医者さんに助けられたにゃあ。本当にありがとにゃあ」
「仔猫のお医者さんは、お隣のイチモツの集落の猫なのニャン?」
「こちらからも、イチモツの集落に行きますニャーン」
「ぼくもイチモツの集落へ帰ったら、しばらくは旅に出ないと思いますミャ。何か困ったことがあったら、イチモツの集落へ来て下さいミャ。ぼくがいない時には、茶トラ先生を頼って下さいミャ」
「分かったにゃあ。気を付けて、帰ってにゃあ」
「ありがとうございますミャ。皆さんもどうか、お元気でミャ」
ぼくたちは猫たちに見送られて、イヌノフグリの集落をあとにした。
🐾ฅ^•ω•^ฅ🐾
見上げれば、イチモツの木がすぐ近くに見えている。
イチモツの集落まで、あともうちょっとだ。
イヌノフグリの集落を出た後は、危険生物と出会うこともなく順調に進んだ。
そしてついに、イチモツの集落へ帰って来ることが出来た。
懐かしさから来る喜びで、胸がいっぱいになる。
「みんな、ただいまミャッ!」
「あ、シロちゃんニャア! おかえりなさいニャアッ!」
ぼくに気付いたサビさんが、大喜びで駆け寄って来てぼくを抱きしめた。
「シロちゃんが無事に帰って来てくれて、本当に良かったニャア。とっても嬉しいニャア。ずっとずっと、心配していたニャア」
サビさんはポロポロと大粒の涙をこぼして、ぼくの頭を撫でてくれた。
集落の猫たちも、ぼくたちが帰ってきたことに気付いて集まってきた。
ぼくたちを囲んで、みんな笑顔で、「おかえり」と言ってくれた。
ぼくが帰って来たことを、こんなに喜んでくれるなんて。
「おかえり」と言ってもらえるって、なんて幸せなんだろう。
迎えてくれた猫の中に、ぼくの師匠である茶トラ先生がいた。
「シロちゃん、おかえりなさいニャ~。無事に帰って来てくれて、とっても嬉しいニャ~。ケガや病気は、してないかニャ~?」
「この通り、ぼくもお父さんもお母さんもみんな元気ですミャ。集落の皆さんも、お元気でしたミャ?」
「集落の猫たちも、みんな元気ニャ~。みんなでシロちゃんたちの無事を祈って、帰ってくるのをずっと待ってたニャ~」
ぼくたちが大きなケガや病気をせずに無事で帰って来られたのは、みんながぼくたちの無事を祈ってくれていたからかもしれない。
みんなの優しさに感動していると、長老のミケさんが近付いてくる。
ミケさんは優しく笑って、ぼくの頭を撫で撫でしてくれた。
「シロちゃん、おかえりにゃ」
「ただいま帰りましたミャ。ミケさんも、あれから、お変わりありませんミャ?」
「この通り、ワシは元気にゃ。旅は、楽しかったかにゃ? 旅でどんなことがあったのか、ぜひともお話しを聞かせて欲しいにゃ」
「ぼくもミケさんに、お話ししたいことがたくさんあるんですミャ」
他の猫たちも興味津々で、旅の話を聞きたがった。
集落の猫は、狩り以外で集落の外へ出ることはない。
だから、外の世界をほとんど知らないんだ。
ぼくはさっそく、旅であったことを、みんなに話して聞かせた。
いくつもの集落や縄張りに、立ち寄ったこと。
森の外には草原があり、大きな山の向こうには海があったこと。
たくさんの猫たちとの出会いがあったこと。
いろんなケガや病気を治して、多くの猫たちを救ったこと。
治せないケガや病気があったこと。
トマークトゥスに襲われて、お父さんとお母さんとはぐれてしまったこと。
話しているうちに、旅の思い出が、次々と蘇る。
決して、ラクな旅ではなかった。
ツラいことや大変なことが、たくさんあった。
でも、今となっては、全部良い思い出だ。
お父さんもお母さんも、一緒になって、「こんなことがあった」と、話し出す。
ミケさんも、「ワシの時はこうだった」と、懐かしそうな笑みを浮かべて、話に参加する。
旅の思い出は、話しても話しても、なかなか尽きることはなかった。
やっぱり、自分の生まれ故郷の集落は良いなぁ。
見慣れた景色。
嗅ぎ慣れた空気。
顔見知りの猫たち。
旅の間、いくつも集落や縄張りにも立ち寄ったけど。
自分の集落は、安心感が全然違うなぁ。
集落にいた頃は、ずっと旅に憧れを抱いていたけれど。
実際に旅へ出てみたら死ぬほど大変で、旅の間ずっと集落に帰りたいと思っていた。
集落から離れれば離れるほど、帰りたいという気持ちが強くなった。
帰って来たら、「しばらく旅はいいや」という気持ちになってしまった。
時間が経てば、また旅へ出たいという気持ちになるかもしれない。
そう思う時が来るのかどうかも、分からない。
今はとにかく、集落でのんびりしたいという気持ちが強かった。
それに、ずっとやりたいことがあったんだ。
イチモツの集落の象徴となっている、イチモツの木。
やっと、イチモツの木を『走査』することが出来る。
ぼくはイチモツの木に向かって、『走査』
『対象:イチモツ科イチモツ属イチモツ』
『概要:猫神が、猫たちに授けた植物。イチモツの木に登り、実を手にした猫だけが、望む力を与えられる。他の猫が登って取ってきた実を、登らなかった猫が食べた場合は無効』
イチモツの木って、そういうものだったの?
望む力を、与えられるってことは。
この木に登って実を食べれば、何度でも新しい力を得られるってこと?
『効果は1度限り』
欲しい力が何度も与えられるなんて、そんな上手い話はないか。
―――――――――――――――――――――
【換毛期とは?】
春になると、冬毛が抜けて夏毛へ。
秋になると、夏毛が抜けて冬毛へと、毛が生え代わること。
ちょうど、花粉症の時季と重なるので、ブラッシングして、抜け毛と一緒に花粉を落としてあげよう。
【イチモツの木の由来とは?】
「逸物を一物だけ与えてくれる」から、逸物(一物)の木。
ただし、猫以外の願いは叶えてくれない。
特に猫は毛づくろいをするから、花粉やウィルスなどを抜け毛と一緒に飲み込んでしまう。
室内飼いの猫だったら毛づくろいが出来ないように、エリザベスカラーを巻くとか、専用の服を着せるとか、空気清浄機を使うとか色々やりようがあるけど。
野生の猫は、そういうワケにはいかないからなぁ。
せめて、毛についた花粉を落とすブラシを作ろう。
ブラシは松の葉を束ねて、蔓や細長い草で縛れば完成。
これは以前、ノミ取りブラシとして作ったものだ。
松の葉は細長くて硬いから、ノミ取りブラシに最適。
使い心地を試す為に完成したばかりのブラシで、自分をブラッシングしてみる。
ちょうど換毛期(毛が生え替わる季節)だから、ビックリするほど毛が抜けた。
ブラッシングすると気持ち良いし、ごっそり毛が抜けると体も軽くなる。
こまめにブラッシングすれば花粉も落ちるし、抜け毛を飲み込む量も減らせる。
猫の毛は軽くて空気中に舞いやすいから、花粉が付いた抜け毛は穴を掘って埋めてしまおう。
埋めておけば微生物に分解されて、いずれ土へ還る。
さっそく、集落の猫たちにも、ブラシを教えよう。
「皆さん、花粉対策にブラシを作ってブラッシングしましょうミャ!」
「にゃにゃ? ブラッシング?」
「ブラシって、なんニャン?」
まずはブラシを使ってもらって、ブラッシングの気持ち良さを知ってもらう。
「ふにゃ~ん……、気持ち良いにゃお~ん」
「ニャニャッ! 毛がいっぱい取れたニャンッ?」
ブラッシングの気持ち好さを体感してもらった後、ブラシの作り方を教えた。
みんな楽しそうにブラシを作って、仲間同士でブラッシングしあっている。
山のように抜けた毛は、穴掘りが得意な猫に埋めてくれた。
花粉症対策をした後、集落の猫たちに薬草の見分け方と薬の作り方を教えた。
薬を使えば病気が治ると分かっているから、ちゃんと覚えてくれた。
今回のようにヨモギの花粉症に、ヨモギを使っちゃうことがないように病気に合わせた使い方も教えておいた。
万能薬のヨモギが、花粉症を悪化させるなんて考えもしなかった。
ぼくもお医者さんとしては、まだまだ未熟だな。
もっとたくさん薬草の勉強をして、もっといっぱいお医者さんとしての経験を積まなきゃ。
旅立ちの日、多くの猫たちがお見送りに集まってくれた。
「今回も、仔猫のお医者さんに助けられたにゃあ。本当にありがとにゃあ」
「仔猫のお医者さんは、お隣のイチモツの集落の猫なのニャン?」
「こちらからも、イチモツの集落に行きますニャーン」
「ぼくもイチモツの集落へ帰ったら、しばらくは旅に出ないと思いますミャ。何か困ったことがあったら、イチモツの集落へ来て下さいミャ。ぼくがいない時には、茶トラ先生を頼って下さいミャ」
「分かったにゃあ。気を付けて、帰ってにゃあ」
「ありがとうございますミャ。皆さんもどうか、お元気でミャ」
ぼくたちは猫たちに見送られて、イヌノフグリの集落をあとにした。
🐾ฅ^•ω•^ฅ🐾
見上げれば、イチモツの木がすぐ近くに見えている。
イチモツの集落まで、あともうちょっとだ。
イヌノフグリの集落を出た後は、危険生物と出会うこともなく順調に進んだ。
そしてついに、イチモツの集落へ帰って来ることが出来た。
懐かしさから来る喜びで、胸がいっぱいになる。
「みんな、ただいまミャッ!」
「あ、シロちゃんニャア! おかえりなさいニャアッ!」
ぼくに気付いたサビさんが、大喜びで駆け寄って来てぼくを抱きしめた。
「シロちゃんが無事に帰って来てくれて、本当に良かったニャア。とっても嬉しいニャア。ずっとずっと、心配していたニャア」
サビさんはポロポロと大粒の涙をこぼして、ぼくの頭を撫でてくれた。
集落の猫たちも、ぼくたちが帰ってきたことに気付いて集まってきた。
ぼくたちを囲んで、みんな笑顔で、「おかえり」と言ってくれた。
ぼくが帰って来たことを、こんなに喜んでくれるなんて。
「おかえり」と言ってもらえるって、なんて幸せなんだろう。
迎えてくれた猫の中に、ぼくの師匠である茶トラ先生がいた。
「シロちゃん、おかえりなさいニャ~。無事に帰って来てくれて、とっても嬉しいニャ~。ケガや病気は、してないかニャ~?」
「この通り、ぼくもお父さんもお母さんもみんな元気ですミャ。集落の皆さんも、お元気でしたミャ?」
「集落の猫たちも、みんな元気ニャ~。みんなでシロちゃんたちの無事を祈って、帰ってくるのをずっと待ってたニャ~」
ぼくたちが大きなケガや病気をせずに無事で帰って来られたのは、みんながぼくたちの無事を祈ってくれていたからかもしれない。
みんなの優しさに感動していると、長老のミケさんが近付いてくる。
ミケさんは優しく笑って、ぼくの頭を撫で撫でしてくれた。
「シロちゃん、おかえりにゃ」
「ただいま帰りましたミャ。ミケさんも、あれから、お変わりありませんミャ?」
「この通り、ワシは元気にゃ。旅は、楽しかったかにゃ? 旅でどんなことがあったのか、ぜひともお話しを聞かせて欲しいにゃ」
「ぼくもミケさんに、お話ししたいことがたくさんあるんですミャ」
他の猫たちも興味津々で、旅の話を聞きたがった。
集落の猫は、狩り以外で集落の外へ出ることはない。
だから、外の世界をほとんど知らないんだ。
ぼくはさっそく、旅であったことを、みんなに話して聞かせた。
いくつもの集落や縄張りに、立ち寄ったこと。
森の外には草原があり、大きな山の向こうには海があったこと。
たくさんの猫たちとの出会いがあったこと。
いろんなケガや病気を治して、多くの猫たちを救ったこと。
治せないケガや病気があったこと。
トマークトゥスに襲われて、お父さんとお母さんとはぐれてしまったこと。
話しているうちに、旅の思い出が、次々と蘇る。
決して、ラクな旅ではなかった。
ツラいことや大変なことが、たくさんあった。
でも、今となっては、全部良い思い出だ。
お父さんもお母さんも、一緒になって、「こんなことがあった」と、話し出す。
ミケさんも、「ワシの時はこうだった」と、懐かしそうな笑みを浮かべて、話に参加する。
旅の思い出は、話しても話しても、なかなか尽きることはなかった。
やっぱり、自分の生まれ故郷の集落は良いなぁ。
見慣れた景色。
嗅ぎ慣れた空気。
顔見知りの猫たち。
旅の間、いくつも集落や縄張りにも立ち寄ったけど。
自分の集落は、安心感が全然違うなぁ。
集落にいた頃は、ずっと旅に憧れを抱いていたけれど。
実際に旅へ出てみたら死ぬほど大変で、旅の間ずっと集落に帰りたいと思っていた。
集落から離れれば離れるほど、帰りたいという気持ちが強くなった。
帰って来たら、「しばらく旅はいいや」という気持ちになってしまった。
時間が経てば、また旅へ出たいという気持ちになるかもしれない。
そう思う時が来るのかどうかも、分からない。
今はとにかく、集落でのんびりしたいという気持ちが強かった。
それに、ずっとやりたいことがあったんだ。
イチモツの集落の象徴となっている、イチモツの木。
やっと、イチモツの木を『走査』することが出来る。
ぼくはイチモツの木に向かって、『走査』
『対象:イチモツ科イチモツ属イチモツ』
『概要:猫神が、猫たちに授けた植物。イチモツの木に登り、実を手にした猫だけが、望む力を与えられる。他の猫が登って取ってきた実を、登らなかった猫が食べた場合は無効』
イチモツの木って、そういうものだったの?
望む力を、与えられるってことは。
この木に登って実を食べれば、何度でも新しい力を得られるってこと?
『効果は1度限り』
欲しい力が何度も与えられるなんて、そんな上手い話はないか。
―――――――――――――――――――――
【換毛期とは?】
春になると、冬毛が抜けて夏毛へ。
秋になると、夏毛が抜けて冬毛へと、毛が生え代わること。
ちょうど、花粉症の時季と重なるので、ブラッシングして、抜け毛と一緒に花粉を落としてあげよう。
【イチモツの木の由来とは?】
「逸物を一物だけ与えてくれる」から、逸物(一物)の木。
ただし、猫以外の願いは叶えてくれない。
0
あなたにおすすめの小説
ダンジョンを拾ったので、スキル〈ホームセンター〉で好き勝手リフォームします
ランド犬
ファンタジー
異世界に転移した佐々木悠人は、召喚でも勇者でもなかった。ただ迷い込んだ先で見つけたのは、王都を望む郊外にひっそりと口を開けるダンジョン。足を踏み入れた瞬間、発動したスキルは
――〈ホームセンター〉
壁を張り替え、部屋を増やし、畑や牧場、カフェまで作れる不可思議な力だった。
気ままに始めたリフォームは、もふもふなネコミミ獣人の少女との出会いをきっかけに、思わぬ変化を呼び始める。
拡張され続けるダンジョンの先で、悠人が作り上げる“住める迷宮”とは――?
俺のスキルが回復魔『法』じゃなくて、回復魔『王』なんですけど?
八神 凪
ファンタジー
ある日、バイト帰りに熱血アニソンを熱唱しながら赤信号を渡り、案の定あっけなくダンプに轢かれて死んだ
『壽命 懸(じゅみょう かける)』
しかし例によって、彼の求める異世界への扉を開くことになる。
だが、女神アウロラの陰謀(という名の嫌がらせ)により、異端な「回復魔王」となって……。
異世界ペンデュース。そこで彼を待ち受ける運命とは?
ヤンデレ女神と征く開拓スローライフ。
山椒
ファンタジー
両親に、友達に、恋人に、嫁に裏切られ続けた男、神室千照は絶望して自ら命を絶った。
すべてが終わるという安堵感であったが次に目覚めた時には女神が目の前にいた。
千照のことをずっと見ていた女神、アマテラスは千照に異世界転生を提案する。
まだ人生に未練があった千照はそれを受け入れ、二度目の人生を送ることになる。
だが千照は知らなかった。千照にはとてつもない才能が秘められていることを。
千照は知らなかった。アマテラスがヤンデレであることを。
千照は知らなかった。彼を裏切らないものはとてつもない人格の持ち主であることを。
社畜サラリーマン、異世界でパンと魔法の経営革命
遊鷹太
ファンタジー
過労死寸前の30代サラリーマン・佐藤健は、気づけば中世ヨーロッパ風の異世界に転生していた。与えられたのは「発酵魔法」という謎のスキルと、前世の経営知識。転生先は辺境の寒村ベルガルド――飢えと貧困にあえぐ、希望のない場所。「この世界にパンがない…だと?」健は決意する。美味しいパンで、人々を笑顔にしよう。ブラック企業で培った根性と、発酵魔法の可能性。そして何より、人を幸せにしたいという純粋な想い。小さなパン屋から始まった"食の革命"は、やがて王国を、大陸を、世界を変えていく――。笑いあり、涙あり、そして温かい人間ドラマ。仲間たちとの絆、恋の芽生え、強大な敵との戦い。パン一つで世界を救う、心温まる異世界経営ファンタジー。
セカンドライフは寮母さん 魔王を討伐した冒険者は魔法学園女子寮の管理人になりました
今卓&
ファンタジー
その日、魔法学園女子寮に新しい寮母さんが就任しました、彼女は二人の養女を連れており、学園講師と共に女子寮を訪れます、その日からかしましい新たな女子寮の日常が紡がれ始めました。
スケルトンなボクは君にテイムされたい!
うなぎ358
ファンタジー
~もふもふじゃなくても可愛いと言ってくれた君をボクは守ると決めた~
七十七階層あるダンジョンの最下層。ここには猫スケルトンのニャーと、ドラゴンスケルトンの爺ちゃんが二人だけで住んでいる。
ニャーは人間と地上に興味深々で、いつも爺ちゃんに外の世界の話をせがんだ。
そんなある日、いつかダンジョンの外に行ってみたいと言っていたニャーの願いを、爺ちゃんは叶えることにした。
ついに外の世界へ飛び出したニャーは盲目の少女サアヤと出会う。
毎週金曜日お昼ごろ更新。
小説家になろう、カクヨムにも投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる