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第5話 決着! ケルベロス戦
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「シエラ! まずは火属性の頭を潰す!」
『了解しました』
スライディングから片膝立ちの体勢を元に戻すと、ケルベロスに向かって走りだす。
飛んでくる斬撃を、右へ左へとシエラの指示を聞きながら躱していく。
しかし、ケルベロスも斬撃だけが武器ではない。
その巨躯は重心を下へ預けると、地面を抉りながら猛スピードで駆け始める。
「突進か!」
『ご主人様、右に身体を捻ってください!』
その言葉通り、右足を軸に、身体を反時計回りに捻らせる。しかし、僕の動作を見るや否や、ケルベロスはその巨躯を軽やかに宙へと浮かばせた。
奴の本当の狙いは、斬撃。
しかし僕も、ただで喰らってやるつもりはない。
掌にある水流を元の大きさまで戻すと、不安定な体勢のままケルベロスの右頭に標準を合わせ打ち出す。
勢いそのままケルベロスの右頭を吹き飛ばすと同時、奴に自らの腹を無防備に見せる体勢となった僕は、その鋭い斬撃をもろに喰らった。
「くっ!」
『「超再生」「超回復」』
すぐさま身体を再生させ、音もなく地面へと降り立ったケルベロスと再び相対する。
どれだけスキルで回復できるとは言え、やはりその瞬間の痛みに慣れることはなかった。
しかし、一つ潰した。その揺るぎない事実は、僕に希望をケルベロスに明確な殺意を抱かせた。
『ご主人様、走り出す準備を。天の雷(いかずち)が来ます』
そんな忠告を聞いた直後、ケルベロスの左頭が口を開くと、耳を劈(つんざ)くほどの咆哮が響き渡った。
現れたのは、黒を詰め込んだかのような雷雲。それが部屋の上部全体に広がっていた。
「そういう事か」
気づくや否や、僕はすぐに駆け出す。
先ほどまで息を整えていたその場所は、地面が黒く焼け焦げ、小さく煙を上げていた。
最早この部屋は、ケルベロスと戦う場などではなく、僕を確実に殺すための断頭台となっていた。
「どうにかしてこの雷を吸収したいけど、どこを狙えば良いんだ」
『恐らく、降ってくる雷を吸収しても意味はないかと。狙うなら、雷雲を直接ですね』
ケルベロスの上に浮かんでいる雷雲を直接吸収。それも、降ってくる雷と斬撃を躱しながら。無理難題も良いところだ。でも、やるしかない。
「シエラ、何か良い作戦はある?」
『獄炎をケルベロスの内側から放ちましょう』
何となく、シエラの言いたいことが分かってきた気がする。
恐らく今回は、獄炎の爆風を利用して上に飛ぶ作戦なのだろう。
その為に僕がするべきことは、ケルベロスの左頭を下に下げさせること。確証はないけど、近づけば近づくほど、確実に僕を殺すため、噛みつく攻撃を誘発出来るかもしれない。
「シエラ、ケルベロスに突っ込む。サポートお願い!」
『お任せください』
それまで円を描くように走っていた身体をケルベロスへ向けると、一直線に駆け出した。
シエラのサポートに従い、雷を、斬撃をまるで見切っているかのように躱していく。
そして、この身体がケルベロスの足元付近まで近づくと、斬撃は止んだ。しかし、その代わりと言わんばかりに、絶望を植え付ける顔が口を大きく広げ迫ってくる。
でも、それが狙いだ。
獄炎を小さくしたまま、ケルベロスの口へと放り込む。直後、襲い掛かる噛みつきを既の所で後ろに飛び退いて避けると、そのバネを利用してケルベロスの頭へと飛び乗った。
「戻れ」
その言葉を合図に、獄炎はケルベロスの中で元の大きさに戻っていく。
そして見事左頭を吹き飛ばしたと同時、その身を爆破させた。
その爆風を利用し上まで飛び上がると、即座に雷雲を吸収する。
「行ける!」
宙に身体を浮かせたまま、残された一つの頭を狙う。
一点に凝縮された雷は、部屋全体に降り注いでいた時よりも遥かにその威力を増し、雷神がいるかのような錯覚を起こさせた。
「落ちろーーー!」
放たれた雷はまるで銃弾のような速度で真っ直ぐ飛んでいき、確実に、そして精確にケルベロスの頭を捉えた。
一瞬にして焼け焦げた頭は首の支えを失い、地面へと落ちることも許されず、その灰を空中へ漂わせた。
「よし。頭は全部潰した。後は胴体を切るだ」
……何が起きた。
僕は、宙に浮いた身体を着地させようとして、それで、気付いたら壁にめり込んでいた。
「かはっ!」
遅れて痛みが襲ってくる。
骨は折れ、肉は裂け、内臓は破裂していた。恐らく肺も潰れている。浅く呼吸を繰り返そうとしても、帰ってくるのは激痛だけだった。生き地獄とは、まさにこのような事を言うのだろう。
『「超再生」「超回復」』
シエラの一言で、先ほどまでの痛みがまるで嘘だったかのように消えていく。
地面に降りた僕は、やがて超回復の効果で思考回路も復活すると、自分の身に起きたことについて、徐々に理解し始めていた。
『ご主人様、大丈夫でしたか』
「痛かったけど、シエラのお陰で何とかね。それよりも、僕はもしかして」
『はい。ケルベロスに吹き飛ばされました』
やっぱり。
恐らく、全ての頭を潰したことによって、残された身体感覚が鋭敏になったんだろうけど、別にその身体自体が強化された訳ではないだろう。あれが、ケルベロス本来の力。
とは言え、あのスピードと威力は反則だろう。とても対処出来る代物じゃない。それに、さっきのシエラとの会話だけで、ケルベロスはこちらに身体を向けている。
憶測にはなるが、些細な空気の振動や変化でこちらの居場所や行動を把握しているのだろう。
そんな頭のないケルベロスと向き合い、ほんの少しの沈黙が流れる。その間に僕らは察していた。
次の一撃で決まる。
「来い! ケルベロス!」
その声に反応し、ケルベロスが今までの比じゃないスピードで駆けてくる。
未だ威圧感を放つその巨躯は途中で大きく地面を抉ると、下半身しかない身体を宙へと舞わせた。
右前足に力が溜まっていっているのが分かる。今から来るのはただの踏み潰しじゃない。確実に僕を殺すためだけに放たれる、全力の攻撃。
その絶望の攻撃を希望の一撃に変えるため、左足に力を入れ、しっかりと地面を踏みしめる。後はスキルを発動するだけ。タイミングはケルベロス次第。
一瞬にも、一生にも思える時を経て、もう聞こえないはずの咆哮が聞こえたかと思うと、その時は訪れた。
ケルベロスの足がまるでワープしたかのように目の前に現れる。
これで終わらせる!
「パリィカウンターⅡ!」
全力で右拳を前へ突き出す。それがケルベロスに触れた瞬間、身体中の皮膚と肉が千切れ始めた。それは次第に、骨や内臓に広がっていく。
シエラの判断で超再生と超回復が永続的に発動される。そのお陰で身体は再生していくが、その端から破壊が始まっていった。
永遠と続く再生と破壊。
それが、強者に使用するパリィカウンターⅡの反動だった。
痛い、痛い、苦しい、辛い。
そんな感情が身体中を駆け巡る。それでも、挫ける訳にはいかない。諦める訳にはいかない。負ける訳にはいかない。ここで、絶対に、勝たなきゃいけないんだ!
「あああああーーー‼」
強い覚悟が、溢れだす想いが、拳に乗りケルベロスの攻撃を徐々に押し返す。心なしか、破壊される速度も弱まっている様に感じた。
それに答えたのは、身体の感覚だった。僕の身体は既に破壊が止まっており、その身は癒しの効果を一身に受けていた。
その事実を、現実を、ケルベロスに突き付けるように、僕の口は最後の言葉を紡いだ。
「これで、終わりだーーー!」
そう言いながら放たれた力の奔流は、ケルベロス諸共、この部屋を半壊させた。
「……勝った、のか」
地面へと倒れ込みながら、確認するように放ったその言葉は。
レベルアップしました。
LV3→243
ステータス画面によって肯定された。
『了解しました』
スライディングから片膝立ちの体勢を元に戻すと、ケルベロスに向かって走りだす。
飛んでくる斬撃を、右へ左へとシエラの指示を聞きながら躱していく。
しかし、ケルベロスも斬撃だけが武器ではない。
その巨躯は重心を下へ預けると、地面を抉りながら猛スピードで駆け始める。
「突進か!」
『ご主人様、右に身体を捻ってください!』
その言葉通り、右足を軸に、身体を反時計回りに捻らせる。しかし、僕の動作を見るや否や、ケルベロスはその巨躯を軽やかに宙へと浮かばせた。
奴の本当の狙いは、斬撃。
しかし僕も、ただで喰らってやるつもりはない。
掌にある水流を元の大きさまで戻すと、不安定な体勢のままケルベロスの右頭に標準を合わせ打ち出す。
勢いそのままケルベロスの右頭を吹き飛ばすと同時、奴に自らの腹を無防備に見せる体勢となった僕は、その鋭い斬撃をもろに喰らった。
「くっ!」
『「超再生」「超回復」』
すぐさま身体を再生させ、音もなく地面へと降り立ったケルベロスと再び相対する。
どれだけスキルで回復できるとは言え、やはりその瞬間の痛みに慣れることはなかった。
しかし、一つ潰した。その揺るぎない事実は、僕に希望をケルベロスに明確な殺意を抱かせた。
『ご主人様、走り出す準備を。天の雷(いかずち)が来ます』
そんな忠告を聞いた直後、ケルベロスの左頭が口を開くと、耳を劈(つんざ)くほどの咆哮が響き渡った。
現れたのは、黒を詰め込んだかのような雷雲。それが部屋の上部全体に広がっていた。
「そういう事か」
気づくや否や、僕はすぐに駆け出す。
先ほどまで息を整えていたその場所は、地面が黒く焼け焦げ、小さく煙を上げていた。
最早この部屋は、ケルベロスと戦う場などではなく、僕を確実に殺すための断頭台となっていた。
「どうにかしてこの雷を吸収したいけど、どこを狙えば良いんだ」
『恐らく、降ってくる雷を吸収しても意味はないかと。狙うなら、雷雲を直接ですね』
ケルベロスの上に浮かんでいる雷雲を直接吸収。それも、降ってくる雷と斬撃を躱しながら。無理難題も良いところだ。でも、やるしかない。
「シエラ、何か良い作戦はある?」
『獄炎をケルベロスの内側から放ちましょう』
何となく、シエラの言いたいことが分かってきた気がする。
恐らく今回は、獄炎の爆風を利用して上に飛ぶ作戦なのだろう。
その為に僕がするべきことは、ケルベロスの左頭を下に下げさせること。確証はないけど、近づけば近づくほど、確実に僕を殺すため、噛みつく攻撃を誘発出来るかもしれない。
「シエラ、ケルベロスに突っ込む。サポートお願い!」
『お任せください』
それまで円を描くように走っていた身体をケルベロスへ向けると、一直線に駆け出した。
シエラのサポートに従い、雷を、斬撃をまるで見切っているかのように躱していく。
そして、この身体がケルベロスの足元付近まで近づくと、斬撃は止んだ。しかし、その代わりと言わんばかりに、絶望を植え付ける顔が口を大きく広げ迫ってくる。
でも、それが狙いだ。
獄炎を小さくしたまま、ケルベロスの口へと放り込む。直後、襲い掛かる噛みつきを既の所で後ろに飛び退いて避けると、そのバネを利用してケルベロスの頭へと飛び乗った。
「戻れ」
その言葉を合図に、獄炎はケルベロスの中で元の大きさに戻っていく。
そして見事左頭を吹き飛ばしたと同時、その身を爆破させた。
その爆風を利用し上まで飛び上がると、即座に雷雲を吸収する。
「行ける!」
宙に身体を浮かせたまま、残された一つの頭を狙う。
一点に凝縮された雷は、部屋全体に降り注いでいた時よりも遥かにその威力を増し、雷神がいるかのような錯覚を起こさせた。
「落ちろーーー!」
放たれた雷はまるで銃弾のような速度で真っ直ぐ飛んでいき、確実に、そして精確にケルベロスの頭を捉えた。
一瞬にして焼け焦げた頭は首の支えを失い、地面へと落ちることも許されず、その灰を空中へ漂わせた。
「よし。頭は全部潰した。後は胴体を切るだ」
……何が起きた。
僕は、宙に浮いた身体を着地させようとして、それで、気付いたら壁にめり込んでいた。
「かはっ!」
遅れて痛みが襲ってくる。
骨は折れ、肉は裂け、内臓は破裂していた。恐らく肺も潰れている。浅く呼吸を繰り返そうとしても、帰ってくるのは激痛だけだった。生き地獄とは、まさにこのような事を言うのだろう。
『「超再生」「超回復」』
シエラの一言で、先ほどまでの痛みがまるで嘘だったかのように消えていく。
地面に降りた僕は、やがて超回復の効果で思考回路も復活すると、自分の身に起きたことについて、徐々に理解し始めていた。
『ご主人様、大丈夫でしたか』
「痛かったけど、シエラのお陰で何とかね。それよりも、僕はもしかして」
『はい。ケルベロスに吹き飛ばされました』
やっぱり。
恐らく、全ての頭を潰したことによって、残された身体感覚が鋭敏になったんだろうけど、別にその身体自体が強化された訳ではないだろう。あれが、ケルベロス本来の力。
とは言え、あのスピードと威力は反則だろう。とても対処出来る代物じゃない。それに、さっきのシエラとの会話だけで、ケルベロスはこちらに身体を向けている。
憶測にはなるが、些細な空気の振動や変化でこちらの居場所や行動を把握しているのだろう。
そんな頭のないケルベロスと向き合い、ほんの少しの沈黙が流れる。その間に僕らは察していた。
次の一撃で決まる。
「来い! ケルベロス!」
その声に反応し、ケルベロスが今までの比じゃないスピードで駆けてくる。
未だ威圧感を放つその巨躯は途中で大きく地面を抉ると、下半身しかない身体を宙へと舞わせた。
右前足に力が溜まっていっているのが分かる。今から来るのはただの踏み潰しじゃない。確実に僕を殺すためだけに放たれる、全力の攻撃。
その絶望の攻撃を希望の一撃に変えるため、左足に力を入れ、しっかりと地面を踏みしめる。後はスキルを発動するだけ。タイミングはケルベロス次第。
一瞬にも、一生にも思える時を経て、もう聞こえないはずの咆哮が聞こえたかと思うと、その時は訪れた。
ケルベロスの足がまるでワープしたかのように目の前に現れる。
これで終わらせる!
「パリィカウンターⅡ!」
全力で右拳を前へ突き出す。それがケルベロスに触れた瞬間、身体中の皮膚と肉が千切れ始めた。それは次第に、骨や内臓に広がっていく。
シエラの判断で超再生と超回復が永続的に発動される。そのお陰で身体は再生していくが、その端から破壊が始まっていった。
永遠と続く再生と破壊。
それが、強者に使用するパリィカウンターⅡの反動だった。
痛い、痛い、苦しい、辛い。
そんな感情が身体中を駆け巡る。それでも、挫ける訳にはいかない。諦める訳にはいかない。負ける訳にはいかない。ここで、絶対に、勝たなきゃいけないんだ!
「あああああーーー‼」
強い覚悟が、溢れだす想いが、拳に乗りケルベロスの攻撃を徐々に押し返す。心なしか、破壊される速度も弱まっている様に感じた。
それに答えたのは、身体の感覚だった。僕の身体は既に破壊が止まっており、その身は癒しの効果を一身に受けていた。
その事実を、現実を、ケルベロスに突き付けるように、僕の口は最後の言葉を紡いだ。
「これで、終わりだーーー!」
そう言いながら放たれた力の奔流は、ケルベロス諸共、この部屋を半壊させた。
「……勝った、のか」
地面へと倒れ込みながら、確認するように放ったその言葉は。
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