よろず恋花(こいばな)

伊織 蒼司

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神社のあれ R18

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 仕置きの輪を付け始めてから、急激に勝色が大人しくなっていった。
 時折見せていた、イライラする仕草も見られなくなり、仕置きの輪を外してもよいという剛に、 「まだ反省が足りない」と言って決して外そうとはしなかった。

 「剛、もっと奥突いて」
 要望に報いるべく、勝色を見下ろしながら腰を動かした。
 「神社のあれして、神社の」
 あの時の体位がよほど気に入ったのか勝色が甘えるようにせがんだ。
 ここ暫く応じていた剛が、さすがに連日となり躊躇した。
 仕方なく、勝色の脚を閉じさせて腹部に太股が付くように膝を折りたたみ、剛が上から体重をかけて押さえ込んだ。
 剛の重みを受け止めた勝色の腹部が圧迫され、それが勝色のお気に入りに強く当たるのか、勝色が善がり続ける。
 「そこ、当たる。ああーーっ」
 勝色がさっそく奥を震わせて極めたが、強い刺激を求める勝色が、一瞬体を弛緩させると、また剛を求め始めた。
 「剛、当たる、剛のが当たる」
 勝色の反応にひと安心した剛が、本領を発揮して勝色が満足するまで啼かせ続けた。


 「これ、外さなくて平気か?」
 そろそろ外しても良いのではないかと思い始めた剛が、勝色に思い切って尋ねてみた。

 「やだ、もっと反省しないと」
 仕置きの輪を取り上げられると思ったのか、勝色が必死になる。

 「いや、反省したい気持ちは分かったが、あれから…お前出してねえだろ、あれ…。
ほら、出さなくても大丈夫なのかカツの体が心配でな」
 あの日から快楽の証を一切出さなくなった勝色の体を心配した剛が、ぽりぽりとこめかみを指で掻きながら少し赤い顔を勝色に向けた。
 「俺はこっちの方が体に合ってるみたい。
 これ付け始めてから俺、あんまイライラしたり腹が立ったりしなくなったんだ。
 心穏やかって感じ。
 だから剛は心配しなくても平気だよ」
 あっけらかんと勝色に言い放たれ、剛が二の句を次ぐ事は出来なかった。

 
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