投資初心者の僕が株に手を出した訳(資産形成:僕は僕のお金を育てて見せる)

伊織 蒼司

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序章

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昨年の10月、母が亡くなった。長くて3ヶ月の余命宣告から1年半も生きてくれたので心の準備は出来ていた。しかし、同じ月に妹も他県で亡くなったのには正直少しだけ驚いた。
僕から見たらとても似ている母子だった。

「お袋が胃がんになった」
僕は久しく疎遠にしていた妹に連絡を入れると・・・。

「奇遇ね、私も余命半年と言われたわ」
と返事が返ってきた。
「だからそちらには行けないわ」
とも・・・。

そして2019年10月に2人は病気で亡くなった。配偶者のいない妹を迎えに他県へと赴き僕は遺骨を連れて帰ってきた。

流石に父に連絡をしないといけないな。
「嫌だな」
僕は溜息をつく。
母と父は僕たちが幼少の頃離婚し、僕は母と、妹は父へと別れることになった。
高校に入り暫くの歳月が流れた頃、妹が突然会いに来た。
父は妹を自分の両親に預け、さっさと再婚していた。妹は父とあまり良好な関係を築いてはいないようだった。
高校を卒業した妹が家に転がり込んだのはいうまでもない。

途中色々は省こう。

大人になり妹は持ち前の破天荒さとやんちゃのせいで金に困り借金を作った。200万くらいだったと聞く。その返済の援助をしたのが父だった。

「親として最後の面倒をみる」
それを最後に親子の縁は切られたようだ。

僕は縁を切られたわけではないが父と別れて40年以上も会ったことのない父に連絡を取ることが苦痛だった。

僕は勇気を振り絞って父に電話した。妹の死を告げ・・・。
「何もしてやれないが、よろしく頼む」
とだけ・・・。

「埋葬に書類でもいるのか?」
とも・・・。

その時点で僕の中では父の存在が永遠に消えた。


それから半年が過ぎ、僕は母が生前暮らしていた家に一人で住んでいた。

そしてある日。
何だか水の音が聞こえるな。僕は音のするほうへと足を向けた。

「あ、雨漏りじゃないか」
トイレの天井からぽたぽた、ではない。ぼたぼたと換気扇から水が落ちていた。
業者を呼び調べてもらうと・・・。

「火災保険で賄えるかもしれないですよ」
ぇ?火災保険?
そうだ、火災保険を忘れていた。家が燃えるだけならまだいいが、隣家へ何かあっては一大事。

僕は急いで火災保険に加入すべく調べ始めた。


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