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第三部
Ⅸ
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シャワールームに入って、ガラス張りで落ちつかないでいたら、迅さんが入ってきた。
えっ……?
驚いていると、
「せっかくだから、一緒に入ろうか」
迅さんがシャワーをかけてくれて、いい匂いのするボディソープで泡立ててくれた。
「洗ってやるよ」
あわあわのスポンジで洗われていくと、恥ずかしいやら気持ちいいやら、でどこか変な気分になってくる。
「じ、迅さんのことも洗います、ね」
迅さんからスポンジを受け取って、背中を洗う。
――大きな背中、そう思ってたら
「おい、そんなに背中ばっか洗ってなくて、いいよ」
腕を掴まれ、迅さんと向かい合う格好になる。
えっ……。
慌てていると、
迅さんは俺の顎を取って、口付けた。
すぐに離れたかと思ったけど、
「直樹、ありがとう」
て、今度は角度を変えて、何度も何度も口付けされる。
そのまま舌が入ってきて、俺は持っていたスポンジを落として、迅さんにすがりつく。
泡がついていて、ぬるぬるしてて、身体を触られるだけで気持ちがいい。
あ、あぁぁ……
声がもれる。
すごい感じてしまう。
結婚式の後で気持ちが昂揚しているから?
「直樹、いい匂いがしてる」
迅さんが項に口付けをする。
迅さんからもアルファの匂いがしてる。
「続きはベッドで、だな」
それから髪を洗われ、出てからはドライヤーで乾かされ……。
迅さんは優しい顔していて、楽しそう。
グラスに冷たいスポドリ入れてくれて、
「直樹はこれだろ」
と飲ませてくれる。
迅さんのベッドも大きいけど、この部屋のベッドはもっと大きかった。
迅さんが先にベッドに入って、
「おいで…」
俺を呼ぶ。
なんか、嬉しくて、ふわふわする。
迅さんに飛び込むように、ベッドに入った。
普段、一緒に寝てるけど、あんまりこういうことなくて。
ヒートのときは迅さんに抱いてもらってるけど、それ以外のときは恥ずかしくなってしまい、いつも隣にはで寝てしまう。
だから、今、ヒートじゃないのに、迅さんとそういうことするのが、なんか、恥ずかしいような、嬉しいような、そして、不安な気持ち……。
「……ヒートの時の直樹もかわいいけど、こうして恥ずかしがってる直樹は、もっとかわいいな」
真っ赤になってる顔で、迅さんを見る。
「俺のこと、抱いてくれる……の?」
優しく俺の髪を撫でる。
「……どうして?」
「俺、オメガだから……。迅さん、俺……抱くの嫌かなって思って」
「……ばか。俺は直樹以外のオメガが嫌いなだけだ。
俺は直樹が好きなんだ」
俺を思いっきり抱きしめる。
抱きしめながら、
「毎日だって、抱いてやる。抱いて抱いて、抱き潰してやる」
「……えっ?」
びっくり。
……そうなの?
「なんだ? そんなこと考えてたのか、直樹は」
うん。頷く。
「ばかだな、俺の直樹は」
迅さんはそう言って、キスをした。
長い、長い、長いやつ。
気が遠くなりそうで、息が苦しくなると、時々息継ぎさせてくれて。
「……かわいい、直樹」
もう何がなんだか、わからない。
迅さんが好きってことしか、わからない。
「そんなにいい匂いさせるなよ、優しくできなくなる」
「……だ、だって、もうわかんないよ、迅さんが好きなんだもん……!」
「ありがとう、直樹」
迅さんは優しくできないって言ったけど、やっぱり優しいしかなくて、
何回も何回も、
好きって、
愛してるって、
ずっと一緒にいようって、
囁いてくれた。
俺はうんうん頷くしかできなくて、
また泣きそうになってて。
「次のヒートが来たら直樹のここ、噛んでいいか」
迅さんが俺の項を舐める。
ひやっとして、びっくりする。
うん。
それから、迅さんには抱き潰しはされなかったけど、
何回も何回も抱かれた。
最後、眠くなってしまったけど、
ちゃんと、おやすみって言うまでは起きてたよ。
もう、ヒートじゃないときも、迅さんに抱いてもらいたいときは、
ちゃんと言うね。
えっ……?
驚いていると、
「せっかくだから、一緒に入ろうか」
迅さんがシャワーをかけてくれて、いい匂いのするボディソープで泡立ててくれた。
「洗ってやるよ」
あわあわのスポンジで洗われていくと、恥ずかしいやら気持ちいいやら、でどこか変な気分になってくる。
「じ、迅さんのことも洗います、ね」
迅さんからスポンジを受け取って、背中を洗う。
――大きな背中、そう思ってたら
「おい、そんなに背中ばっか洗ってなくて、いいよ」
腕を掴まれ、迅さんと向かい合う格好になる。
えっ……。
慌てていると、
迅さんは俺の顎を取って、口付けた。
すぐに離れたかと思ったけど、
「直樹、ありがとう」
て、今度は角度を変えて、何度も何度も口付けされる。
そのまま舌が入ってきて、俺は持っていたスポンジを落として、迅さんにすがりつく。
泡がついていて、ぬるぬるしてて、身体を触られるだけで気持ちがいい。
あ、あぁぁ……
声がもれる。
すごい感じてしまう。
結婚式の後で気持ちが昂揚しているから?
「直樹、いい匂いがしてる」
迅さんが項に口付けをする。
迅さんからもアルファの匂いがしてる。
「続きはベッドで、だな」
それから髪を洗われ、出てからはドライヤーで乾かされ……。
迅さんは優しい顔していて、楽しそう。
グラスに冷たいスポドリ入れてくれて、
「直樹はこれだろ」
と飲ませてくれる。
迅さんのベッドも大きいけど、この部屋のベッドはもっと大きかった。
迅さんが先にベッドに入って、
「おいで…」
俺を呼ぶ。
なんか、嬉しくて、ふわふわする。
迅さんに飛び込むように、ベッドに入った。
普段、一緒に寝てるけど、あんまりこういうことなくて。
ヒートのときは迅さんに抱いてもらってるけど、それ以外のときは恥ずかしくなってしまい、いつも隣にはで寝てしまう。
だから、今、ヒートじゃないのに、迅さんとそういうことするのが、なんか、恥ずかしいような、嬉しいような、そして、不安な気持ち……。
「……ヒートの時の直樹もかわいいけど、こうして恥ずかしがってる直樹は、もっとかわいいな」
真っ赤になってる顔で、迅さんを見る。
「俺のこと、抱いてくれる……の?」
優しく俺の髪を撫でる。
「……どうして?」
「俺、オメガだから……。迅さん、俺……抱くの嫌かなって思って」
「……ばか。俺は直樹以外のオメガが嫌いなだけだ。
俺は直樹が好きなんだ」
俺を思いっきり抱きしめる。
抱きしめながら、
「毎日だって、抱いてやる。抱いて抱いて、抱き潰してやる」
「……えっ?」
びっくり。
……そうなの?
「なんだ? そんなこと考えてたのか、直樹は」
うん。頷く。
「ばかだな、俺の直樹は」
迅さんはそう言って、キスをした。
長い、長い、長いやつ。
気が遠くなりそうで、息が苦しくなると、時々息継ぎさせてくれて。
「……かわいい、直樹」
もう何がなんだか、わからない。
迅さんが好きってことしか、わからない。
「そんなにいい匂いさせるなよ、優しくできなくなる」
「……だ、だって、もうわかんないよ、迅さんが好きなんだもん……!」
「ありがとう、直樹」
迅さんは優しくできないって言ったけど、やっぱり優しいしかなくて、
何回も何回も、
好きって、
愛してるって、
ずっと一緒にいようって、
囁いてくれた。
俺はうんうん頷くしかできなくて、
また泣きそうになってて。
「次のヒートが来たら直樹のここ、噛んでいいか」
迅さんが俺の項を舐める。
ひやっとして、びっくりする。
うん。
それから、迅さんには抱き潰しはされなかったけど、
何回も何回も抱かれた。
最後、眠くなってしまったけど、
ちゃんと、おやすみって言うまでは起きてたよ。
もう、ヒートじゃないときも、迅さんに抱いてもらいたいときは、
ちゃんと言うね。
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