拝啓、聖騎士様。もうすぐ貴方を忘れるから離縁しましょう~履いてない!?聖女逃亡手記~

花虎

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34-2.

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フィグルドの一物は、体格に見合う、かなり雄々しいサイズだ。じっとリナリアに見られても恥じる必要などない立派すぎる男根。逆に怖がらせてしまわないだろうかと心配になり、声をかける。

 だが、リナリアはフィグルドの声など耳に届いていないようで、そのまま手を伸ばして指先でちょん、と怒張の先端に触れた。

 すると、反射でぴくり、と意思を持つかのようにそれが動いた。驚いて、リナリアが指を引っ込める。まるで、餌に罠がないか警戒しつつ近づいてくる野兎のようだ。

  触れてみたいけれど、触れていいのか悩んでいるような顔をするリナリアに苦笑して囁く。

「……両手で包んで持てばいい」
 
誘導に、リナリアはこくりと喉を鳴らして、勇気を出して恐る恐る両手で肉棒を包みこむ。
 
「い、痛くない?」
 
 男の急所を持つなんて初めてなのだろう、自分の力加減がわからず、リナリアが尋ねてくる。弱すぎてくすぐったいくらいだ、と思いながら。
 
「大丈夫だ。もっと力を入れて問題ない」
 
そう答えると、ふんわりと包み込む感じだった手のひらが、しっかりと肌にくっついた。
 
「……あったかい……。脈打ってる……」

 小動物を抱いた時の感想を呟かれて、フィグルドは必死で笑ってしまいそうになるのを下腹部に力を込めて耐えた。
 
「おっきい……」
 
そして、さらに重ねられた純粋な感想に、フィグルドは観念した。多分リナリアには、どうしたって敵わない。なんの裏もなく男の自尊心と劣情を煽ってくるのだから如何ともしがたい。
 
「……もっと大きくなる」
「え?嘘……!」
「リナの手で大きくしてみるか?」
 
リナリアは興味津々といった顔でこくりと頷いた。無垢な聖女を悪い大人が騙しているような罪悪感が生まれるが、同時に禁忌的な淫楽を呼び覚ます。
 
「私も……フィグを気持ちよくさせたい……」
 
 健気な呟きに、今すぐ引き倒して、己の怒張をねじ込んでその身体を揺さぶりたい衝動を必死で抑えて、フィグルドはやりやすい体勢をとるように動く。先ほどまではベッドボードのクッションに背を預けていたのはリナリアだが、入れ替わって、フィグルドが背中を預け、その足の間に座らせる。

 リナリアは再び肉棒を両手で掴むと、フィグルドに教わった通り、先端の先走りの透明の雫をくちくちと手のひらで、竿の方へと塗り広げていく。それから、包む両手を上下に動かした。

 思い切り力をこめたら痛いという話だけ聞いていたリナリアは、まだ遠慮があって力が弱い。フィグルドにもっと込めて大丈夫だと言われて、ぎゅ、としながら上下に扱く。
 
 くちゅっくちゅっぐちゅっ
 
 だけど初心者のリナリアの動きはあまりにも拙くて、その奉仕してくれている姿に興奮はすれど、快感はゆるいままだ。

 それでも視覚的な興奮でぐぐ、と硬さと太さが増すと、リナリアが嬉しそうに顔を輝かせるのが可愛くて、フィグルドはもうちょっと付き合おうと決心する。
 
「き、気持ちいい?」
「ああ……」

優しく答えながら、フィグルドも奉仕してくれているリナリアの胸の先端を下から手を差し込んで擽る。

 リナリアも気持ちいいのか、その手を払うことはない。

奉仕し始めて、しばらくたった頃、リナリアがへにょり、と眉を下げて聞いてくる。
 
「こ、これ、いつ……その……」
 
達くのか、と聞きたいことが伝わってくる。正直なところそんなぬるい刺激でイけるわけがないのだが、リナリアに真実を告げれば、しょんぼりする顔が浮かんでしまう。

 手淫のノウハウはまた今度の機会に教えよう、と決心して、フィグルドはそっとその頬に手を添えて熱く甘い声で囁いた。
 
「……リナの中でイきたい……駄目か?」




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