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『シャンバラ・ダルマ』編 本章
40th Memory Vol.37(地下世界/シャンバラ/??/????)
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その火口は、浅いクレーターのような窪みになっている。現実世界における火山の噴火口のように、地下深くからマグマなどを噴出するような場所ではなく、ただの窪みだ。大量のウタカタの生息地。といっても、周囲の生息密度に比べれば多い、というだけで、足の踏み場もない、というほどでもない。うまく躱せばほとんどエンカウントせずにも進めるだろう。
そして、その、ほぼ中央。泡の台座のように、やや隆起する地面の上。そこに、祀られるように、黄土色の『異本』が鎮座ましましている。それは、ウタカタを含めた何者の手にも触れられていないにもかかわらず、常にわずかに発光し、まさしく神々しさを湛えていた。
「とはいっても、もはやなんの感慨もないわ」
令嬢は言った。それを目前にまで捉え、手を伸ばせば届く距離で、つまらなそうに。
「もう少し、艱難辛苦を越えてきたかったものだけれど。……まあ、事前に入念な準備をしていれば、こんなものなのかしらね」
ここに至るまで、多くのウタカタとの戦闘があった。とはいっても、それはもはや、一方的な虐殺だ。切り刻み、突き崩し。とにかく認知されているだけの攻略法、可能な限りに細切れに分割し、動きを止めていった。それらもいつか、まだサイズを残しているウタカタと再結合するのだろうが、その点、彼らの意識が働いていないのか、率先して復活には向かわないようである。それよりもただただ愚直に、侵入者を排除しようとしてくる。それらをただ、迎え撃ち、進んだ。
それだけでいともたやすく、令嬢と執事は到達した。目的の、『異本』のもとへ。
*
手を伸ばし、触れる。よく近付いて見たら、それは、令嬢の腰あたりにまで隆起した泡の台の上、そこからわずかに浮いている。まさしく古のオーパーツのようだ。だが、特別なことなどなにもなくとも、簡単に手に触れられる。結界というか、バリアというか、そういうギミックはないようである。
「うふふ……。簡単だったとはいえ、こうして手に入れると、感慨が……」
抑えきれずにこぼれた笑みから、一変、令嬢はすぐ、顔をしかめた。言葉を止め、よく『異本』を眺める。
埃一つかぶっていない。もとより世界に塵一つ落ちていないのだ、それもおかしなことではないだろう。手に取った瞬間、発光は治まった。そうしてしっかと表紙を見る。それは、令嬢が伝承として聞き及んでいたものと一致する。
で、あるのに、なんだ、この、違和感は? そう思った。
「ナイト。周囲を警戒しなさい」
それは、直観だ。この手応えのなさ、偽書である可能性が浮上してくる。とすれば、人為的なものが絡んでいるということだろう。
どこかの誰かが先にここに到達し、本物の『シャンバラ・ダルマ』と入れ替えた。『異本』そのものを手に入れたいだけなら、わざわざ偽物を置く意味はない。つまり、偽物に釣られてやってきた者を、罠に嵌めるための、これは、餌?
そう考えた。令嬢の言葉に、執事は従い、臨戦に構える。……だが、数分経ってみても、なにも変わったことなど起きなかった。ウタカタすら、この神聖な場所を忌避してか、『異本』が鎮座する台の周辺には近付かない。まったくの凪である。
その間、令嬢は『異本』の内容を確認した。そんなものまでは、詳しくは把握していない。それでも、しっかと綴られた物語。まさしく地下世界を旅する冒険譚。それは、偽書としても作り込み過ぎていた。時間をかければ、もちろん作れなくはないだろう。しかし、そこまでの労力をかけてまで作るというのは、割に合わない気がする。
だとすると、本物? だが、どうしても手応えがない。総合性能Aの一冊だ。それを扱えるかは自信があったわけではない。それでも、この手にしているものが『異本』なのだという確信すら持てない。こんなことは初めてだ。
「とにかく、場所を変えましょうか」
どうにも釈然としないまま、令嬢は一時離脱を選択した。『異本』は回収したのだから、もうここに留まる理由はないのである。
――――――――
これまで見たものとは一線を隔し、やけに高高度、急斜面の山を見据え、学者は立ち止まった。
「……あれだ!」
ずっとぶつぶつ呟いていた。だが、後ろをついて歩く二人には届かない程度の声量だった。だから突然の大声に、男とギャルは雑談をやめ、はっとする。
「なんだよ。着いたのか?」
男は問うた。だが、学者はまたも聞き取れない程度の呟きに戻り、こちらの言葉など聞いていないふうである。
「アリス。俺はあいつとは、友達になれねえな」
「そんな、心にもないこと言っちゃってぇ。最初っから仲良くする気なんてないくせにぃ☆」
ギャルは口元をおさえて、いたずらっぽく笑う。
男はもはや疲れて、それに感情を抱くことすらできなかった。ただ。ああ、こうやって、またこいつに慣れていくんだな、と、他人事のように分析だけする。
アリスというギャルは、人の心に入り込むのがうまい。なんというか、下手に出るというか、道化を演じるというか。とにかく相手をほどよく立たせて、いい気持ちにさせるように立ち振る舞う。だから誰も、彼女を嫌いになれないのだ。
「ふにぃ~? どったの? そんな熱烈に見つめちゃってぇ☆」
きゃっ☆ と、ギャルはわざとらしく自身の体を抱き締めた。しかし、長い付き合いの男には解る。いつもおちゃらけているが、ギャルはその瞳の奥に、どす黒いなにかを抱えているのだと。
「ひいぃぃっ!」
男がギャルになにか言葉をかけようとしたそのとき、やや前方を歩いていた学者が、声を上げて叫んだ。
学者が指差す先は、見据えていた高高度・急斜面の山とは別方向で、また違う山。その麓から、こちらへ高速で向かってくる、ひとつの影だった。
*
男とギャルがその影を認識する前に、学者は男の後ろへ回り込み、体を屈め、震えだした。
「このおっさんの後ろへ隠れろ! 大丈夫だ! このおっさんは強ええ!」
「なんも知らねえくせに、過度な期待して丸投げすんな! ……いったいなにが――」
一度、背後の学者を振り向き、視線を外してしまった。だから、ワンテンポ遅れる。
「お久しぶりですね。コオリモリさん」
聞き慣れていない声だった。しかし、直観的に、背筋にぞくりと、恐怖を感じる。
「待て待て待て待て! 話せば解る!」
迫る姿に、反射的にガードする。だが、間に合いそうもない。だから、こちらも反射的に、おざなりな叫びが口から出た。
癇に障る、やけに綺麗に切り揃えられた、金髪のおかっぱ頭。軍人か学生のような真っ黒な詰襟。笑いをこらえきれずに、つい漏らしてしまったような歪んだ顔で、拳を振りかぶって――
「一時休戦です。……死にたくなければ助けてください」
腕を引かれた。そのまま後ろ向きに、走りを合わせる。
そうして見た、優男の背後には、巨大に成長した、数多のウタカタの複合体が迫っていた。
*
「てめえ! ふざけんなよ! 巻き込みやがって!」
「ええ!? 知らねえんですよ! あなたたちがあんなところにいるのが悪いんでしょうが!」
走る。巨大なウタカタは、決して速くはない。だが、その巨大さゆえに、一歩一歩――というより、ひと這いひと這いが大きい。当初、だいぶ離れていた距離は徐々に縮まり、もはやいつ襲われてもおかしくないまでに接近されていた。
「ゼノりんって、強いくせになんか、運悪いよねぇ。噛ませ犬感がハンパねぇ(笑)」
「(笑)じゃねえんですよ! アリス!」
ぼそりと呟くギャルの言葉を律儀に拾って、息も絶え絶え、優男は突っ込む。男たちは巻き込まれたばかりで余裕もあるが、彼はそれ以前から追われているのだ。そろそろ体力も限界なのだろう。
「あいつ、燃えないんで私の手には負えないんです。だからコオリモリ、任せた」
「任せんな。あと、なに急に仲良くなってんだ、ちょっと」
並走する男の肩を叩き、軽く歯を輝かせていい笑顔で、優男は言った。もちろんいい笑顔だからといって、男は騙されたりなどしないが。
「……まったくぅ。しょうがないな、男どもは」
そんな男性陣にため息を吐いて、ギャルは足を止めた。迫るウタカタに向かい合って、一冊の本――やけに薄く、B5サイズの、雑誌のようなそれを、取り出す。
「走るの疲れたから、手ぇ貸してあげる。今回だけだよぉ?」
気軽に言って、その『異本』を輝かせた。
そして、その、ほぼ中央。泡の台座のように、やや隆起する地面の上。そこに、祀られるように、黄土色の『異本』が鎮座ましましている。それは、ウタカタを含めた何者の手にも触れられていないにもかかわらず、常にわずかに発光し、まさしく神々しさを湛えていた。
「とはいっても、もはやなんの感慨もないわ」
令嬢は言った。それを目前にまで捉え、手を伸ばせば届く距離で、つまらなそうに。
「もう少し、艱難辛苦を越えてきたかったものだけれど。……まあ、事前に入念な準備をしていれば、こんなものなのかしらね」
ここに至るまで、多くのウタカタとの戦闘があった。とはいっても、それはもはや、一方的な虐殺だ。切り刻み、突き崩し。とにかく認知されているだけの攻略法、可能な限りに細切れに分割し、動きを止めていった。それらもいつか、まだサイズを残しているウタカタと再結合するのだろうが、その点、彼らの意識が働いていないのか、率先して復活には向かわないようである。それよりもただただ愚直に、侵入者を排除しようとしてくる。それらをただ、迎え撃ち、進んだ。
それだけでいともたやすく、令嬢と執事は到達した。目的の、『異本』のもとへ。
*
手を伸ばし、触れる。よく近付いて見たら、それは、令嬢の腰あたりにまで隆起した泡の台の上、そこからわずかに浮いている。まさしく古のオーパーツのようだ。だが、特別なことなどなにもなくとも、簡単に手に触れられる。結界というか、バリアというか、そういうギミックはないようである。
「うふふ……。簡単だったとはいえ、こうして手に入れると、感慨が……」
抑えきれずにこぼれた笑みから、一変、令嬢はすぐ、顔をしかめた。言葉を止め、よく『異本』を眺める。
埃一つかぶっていない。もとより世界に塵一つ落ちていないのだ、それもおかしなことではないだろう。手に取った瞬間、発光は治まった。そうしてしっかと表紙を見る。それは、令嬢が伝承として聞き及んでいたものと一致する。
で、あるのに、なんだ、この、違和感は? そう思った。
「ナイト。周囲を警戒しなさい」
それは、直観だ。この手応えのなさ、偽書である可能性が浮上してくる。とすれば、人為的なものが絡んでいるということだろう。
どこかの誰かが先にここに到達し、本物の『シャンバラ・ダルマ』と入れ替えた。『異本』そのものを手に入れたいだけなら、わざわざ偽物を置く意味はない。つまり、偽物に釣られてやってきた者を、罠に嵌めるための、これは、餌?
そう考えた。令嬢の言葉に、執事は従い、臨戦に構える。……だが、数分経ってみても、なにも変わったことなど起きなかった。ウタカタすら、この神聖な場所を忌避してか、『異本』が鎮座する台の周辺には近付かない。まったくの凪である。
その間、令嬢は『異本』の内容を確認した。そんなものまでは、詳しくは把握していない。それでも、しっかと綴られた物語。まさしく地下世界を旅する冒険譚。それは、偽書としても作り込み過ぎていた。時間をかければ、もちろん作れなくはないだろう。しかし、そこまでの労力をかけてまで作るというのは、割に合わない気がする。
だとすると、本物? だが、どうしても手応えがない。総合性能Aの一冊だ。それを扱えるかは自信があったわけではない。それでも、この手にしているものが『異本』なのだという確信すら持てない。こんなことは初めてだ。
「とにかく、場所を変えましょうか」
どうにも釈然としないまま、令嬢は一時離脱を選択した。『異本』は回収したのだから、もうここに留まる理由はないのである。
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これまで見たものとは一線を隔し、やけに高高度、急斜面の山を見据え、学者は立ち止まった。
「……あれだ!」
ずっとぶつぶつ呟いていた。だが、後ろをついて歩く二人には届かない程度の声量だった。だから突然の大声に、男とギャルは雑談をやめ、はっとする。
「なんだよ。着いたのか?」
男は問うた。だが、学者はまたも聞き取れない程度の呟きに戻り、こちらの言葉など聞いていないふうである。
「アリス。俺はあいつとは、友達になれねえな」
「そんな、心にもないこと言っちゃってぇ。最初っから仲良くする気なんてないくせにぃ☆」
ギャルは口元をおさえて、いたずらっぽく笑う。
男はもはや疲れて、それに感情を抱くことすらできなかった。ただ。ああ、こうやって、またこいつに慣れていくんだな、と、他人事のように分析だけする。
アリスというギャルは、人の心に入り込むのがうまい。なんというか、下手に出るというか、道化を演じるというか。とにかく相手をほどよく立たせて、いい気持ちにさせるように立ち振る舞う。だから誰も、彼女を嫌いになれないのだ。
「ふにぃ~? どったの? そんな熱烈に見つめちゃってぇ☆」
きゃっ☆ と、ギャルはわざとらしく自身の体を抱き締めた。しかし、長い付き合いの男には解る。いつもおちゃらけているが、ギャルはその瞳の奥に、どす黒いなにかを抱えているのだと。
「ひいぃぃっ!」
男がギャルになにか言葉をかけようとしたそのとき、やや前方を歩いていた学者が、声を上げて叫んだ。
学者が指差す先は、見据えていた高高度・急斜面の山とは別方向で、また違う山。その麓から、こちらへ高速で向かってくる、ひとつの影だった。
*
男とギャルがその影を認識する前に、学者は男の後ろへ回り込み、体を屈め、震えだした。
「このおっさんの後ろへ隠れろ! 大丈夫だ! このおっさんは強ええ!」
「なんも知らねえくせに、過度な期待して丸投げすんな! ……いったいなにが――」
一度、背後の学者を振り向き、視線を外してしまった。だから、ワンテンポ遅れる。
「お久しぶりですね。コオリモリさん」
聞き慣れていない声だった。しかし、直観的に、背筋にぞくりと、恐怖を感じる。
「待て待て待て待て! 話せば解る!」
迫る姿に、反射的にガードする。だが、間に合いそうもない。だから、こちらも反射的に、おざなりな叫びが口から出た。
癇に障る、やけに綺麗に切り揃えられた、金髪のおかっぱ頭。軍人か学生のような真っ黒な詰襟。笑いをこらえきれずに、つい漏らしてしまったような歪んだ顔で、拳を振りかぶって――
「一時休戦です。……死にたくなければ助けてください」
腕を引かれた。そのまま後ろ向きに、走りを合わせる。
そうして見た、優男の背後には、巨大に成長した、数多のウタカタの複合体が迫っていた。
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「てめえ! ふざけんなよ! 巻き込みやがって!」
「ええ!? 知らねえんですよ! あなたたちがあんなところにいるのが悪いんでしょうが!」
走る。巨大なウタカタは、決して速くはない。だが、その巨大さゆえに、一歩一歩――というより、ひと這いひと這いが大きい。当初、だいぶ離れていた距離は徐々に縮まり、もはやいつ襲われてもおかしくないまでに接近されていた。
「ゼノりんって、強いくせになんか、運悪いよねぇ。噛ませ犬感がハンパねぇ(笑)」
「(笑)じゃねえんですよ! アリス!」
ぼそりと呟くギャルの言葉を律儀に拾って、息も絶え絶え、優男は突っ込む。男たちは巻き込まれたばかりで余裕もあるが、彼はそれ以前から追われているのだ。そろそろ体力も限界なのだろう。
「あいつ、燃えないんで私の手には負えないんです。だからコオリモリ、任せた」
「任せんな。あと、なに急に仲良くなってんだ、ちょっと」
並走する男の肩を叩き、軽く歯を輝かせていい笑顔で、優男は言った。もちろんいい笑顔だからといって、男は騙されたりなどしないが。
「……まったくぅ。しょうがないな、男どもは」
そんな男性陣にため息を吐いて、ギャルは足を止めた。迫るウタカタに向かい合って、一冊の本――やけに薄く、B5サイズの、雑誌のようなそれを、取り出す。
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