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エディンバラ編 本章
俺とおまえが違うことの証明
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あれから、二日が経った。
「もうお昼すぎよ。いつまで寝ているの?」
無遠慮に少女が入ってくる。部屋に、ではない。部屋はもとより同室だから。
「眠いんだよ。放っといてくれ」
寝返りを打つ。潜り込んだ布団に、忍び込んできた少女。そこから目を逸らすように。
だが、そんないじけた引き籠りが、少女に通用するはずがない。
「うげぇっ!」
蹴り出された。ベッドから転がり落ち、部屋の壁にぶつかり、静止する。どういうわけだか解らないが、そのときの男の体勢は逆さになっていた。前転したまま壁に背中を預け、足を放り出すような。そういう、不格好な格好。
「い・つ・ま・で! 落ち込んでるの!?」
腰に手を当て、一歩一歩、力強く少女は踏み寄る。眉根を吊り上げ、怒る――というより、不機嫌を露呈するように。
「落ち込んでねえよ。……考えてるんだ」
男は言った。言って、半回転。正しく床へ座り込むように、姿勢を直す。
体は、大丈夫なはずだ。あの日受けたダメージは、少女の力で回復済み。『シェヘラザードの歌』。他者に干渉する『異本』。それを用いて、完全に。
だから問題は、心の方。落ち込むにしても、考えるにしても、だ。
「はあ……」
と、少女はため息を吐く。
その男の思考が、いいものなのか悪いものなのか、それを判断しかねるから、なんとも言葉を紡げずに。
*
「とりあえず、報告だけするわね」
少女は話題を変えて、声を降ろした。
「うちにひとり、EBNAの執事が来たわ。メイちゃんの言った通りね。あれ、ただの出任せかとも思ったんだけど、本当だったみたい」
男が反応したのは『メイちゃん』というワード。肩を少し震わせ、瞬きを挟んだ。
「まあ、ハルカとカナタが撃退したわ。EBNA、第七世代第三位。ギャハルド・パールミントン。可愛いわたしも詳しくは知らないけれど、EBNAでは数年から十数年ごとに20~30人くらいの子ども――子どもと呼べないくらいの年齢の人も含めるけれど――を集め、教育を開始するみたい。それをそれぞれ『世代』としてナンバリングして、区別しているのね。そして、位列は成績。教育を終えた段階で生き残った者に与えられる数字。首席から、第二位、第三位……と続き、もちろん位列が高いほど、強くて優秀、ということ」
吐き気がするわ。と、少女は付け足した。そうした順位付けはどのような教育機関でも日常的に行われているはずである。それでも、彼女は不快感を隠しもせず。
「ちょっと話が逸れたけれど、うちに来たギャハルドとかいう刺客は逃げ帰ったそうよ。たぶん精神的に、もう立ち直れないくらいになってるって。……あ、これらはクロからの連絡ね」
男はその名にまだ聞き馴染みがなかったが、すぐに思い至る。少女の子どもである、あの、まだ小さい男の子だ。その点に違和感を覚えたが、口を挟む気力はなかった。
「同様に、クロからの連絡。今日のお昼には、ジンがうちに到着してるわ。時差があるから、あっちはもう夜中でしょうけれど、シロの教育係として。それに、あの子は放っておいたら、なにするか解らないから」
一瞬、『あの子』とは誰を指すのか解らなかった。だが、すぐに若者のことと理解する。少女は、この六年でずいぶんと成長した。というか、さらに達観しだしていた。
確かに、少女は『シェヘラザードの遺言』により、精神的にも肉体的にも人間を超越している。だからそういう、自分以外を、悪く言えば、見下すような気持ちになるのも、解らなくはない。
「ともあれ、そんな感じ。カナタはそろそろお仕事だからうちにいられないし、ハルカだけだと、子守は無理だしね。ヤフユにはうちに残ってもらう。つまり、こちらへの援軍は望めないってこと」
「……そういえば、そもそもおまえが呼んだ援軍って誰なんだ? そいつはもう来るのか?」
ようやっと口を開いた男である。だが、どうにも声色は後ろ向きな感じがした。援軍についての質問も、ともすれば引き返させるために状況を把握しようとしているみたいに。
「ハクはきっと知らない人よ。だから、先入観で否定してほしくない」
「否定するような、悪いやつなのか?」
「それについてもノーコメント。先入観になっちゃうから」
少女は言った。だが、その素振りを見てみるに、男としてはどうしても、悪いやつとは思えなかった。
「それにたぶん、助けに来るとしても、顔を合わせることはないから」
少女は付け加える。
*
「それと、一番重要なこと」
そこで、少女は神妙な表情と声で、続きを話した。
「ルシアが、さらわれた」
その言葉に、沈黙が流れる。少女の、神妙な雰囲気に飲まれて。
だから、男はその後、ひとつの咳払いを挟んだ。
「……悪い。ルシアってのは、誰だっけ?」
ある意味、当然の疑問である。ここで話題に上がっている淑女、ルシア・カン・バラムは、地下世界シャンバラへの道すがら、男とは別働の、女や少年が出会った童女であるからだ。地下世界から戻って、一度顔を合わせているとはいえ、男にはほぼ、面識がない相手なのである。
「ああ、おまえんちにいた、あいつな」
説明を受けて、男はなんとなくで納得する。正直なところ、その顔や雰囲気すら思い返せない。と、男は思った。それも仕方のないこと。彼にしてみれば六年の歳月を経て変わってしまった家族と、この六年の情勢を把握するのに忙しかったのだから。
「おまえんち、じゃなくて、わたしたちの家、でいいの。ハクやジンだって、住めるように広く造ってあるんだからね」
少女はやや論点のズレたことを言う。
「……まあ、それはともかくとして、……さらわれたってのは?」
男はそれに対して言いたいことがあったのだが、噤んで、まずは目先の問題に対する問いを投げかけた。
それに、少女はひとつ、息を吐いて、熱量を下げる。
「彼女はいま『本の虫』の活動に参加しているの。それで、ある『本の虫』の拠点で仕事をしているとき、襲撃を受けたそうなの。そのときにさらわれた。EBNAの、執事に」
その言葉を、男は静かに聞いた。聞いて、少し考える。
「それはつまり、このエディンバラ――EBNAの施設に連れ込まれてる、ってことか。……そりゃあ、まあ、助けに行かねえとな」
当然と言えば当然だが、メイドに対するほどの熱意はない。男にとってほとんど面識がない相手だから、やはり、当然と言えば当然なのだけれど。
「……いいわ。あなたは寝てなさい」
だから少女は不機嫌そうに、そう言った。
*
「寝てろってのはなんだよ。さっきとあべこべじゃねえか」
男は言う。言葉には覇気がない。そのどうでもよさが、やはり少女には癇に障るのだ。
「邪魔なのよ。ウジウジウジウジ。メイちゃんのことも考えるふりして、いじけてるなら寝てればいいわ」
だからそういう語調になる。男が淑女のことに、いまいち真剣になりきれないのも、解ったうえで。
「そういう言い方はねえだろ。俺だって心配してねえわけじゃねえんだ。どうせメイのことで、行く理由はあるんだし」
「それを理由にしないでくれる? そんな、ついでみたいな気持ちで助けようとしてくれても邪魔なだけだって言ってるの」
「ついで、なんてつもりはねえよ。だが、どっちも大切なことだろ」
「どっちも? はっ。どっちもどころか、どっちももう、あなたにはたいしたことじゃあないんでしょう?」
「そんなことは――」
「そんなことある!」
少女は叫んだ。世界を達観した彼女にしては珍しく、ただただ愚直に、力任せに。
「あなたには失望したわ、ハク。どうせもう、あなたには救えない」
ルシアも、メイちゃんも。
背を向け、少女は吐き捨てる。
その言葉は、彼女にとってやつあたりに近いものだったが、しかし、男にとってもそれは、受容すべき真実味を孕んでいた。
だから、駆ける。男はただ闇雲に、部屋を飛び出し、駆けた。
日も暮れはじめた、エディンバラの街へ。
「もうお昼すぎよ。いつまで寝ているの?」
無遠慮に少女が入ってくる。部屋に、ではない。部屋はもとより同室だから。
「眠いんだよ。放っといてくれ」
寝返りを打つ。潜り込んだ布団に、忍び込んできた少女。そこから目を逸らすように。
だが、そんないじけた引き籠りが、少女に通用するはずがない。
「うげぇっ!」
蹴り出された。ベッドから転がり落ち、部屋の壁にぶつかり、静止する。どういうわけだか解らないが、そのときの男の体勢は逆さになっていた。前転したまま壁に背中を預け、足を放り出すような。そういう、不格好な格好。
「い・つ・ま・で! 落ち込んでるの!?」
腰に手を当て、一歩一歩、力強く少女は踏み寄る。眉根を吊り上げ、怒る――というより、不機嫌を露呈するように。
「落ち込んでねえよ。……考えてるんだ」
男は言った。言って、半回転。正しく床へ座り込むように、姿勢を直す。
体は、大丈夫なはずだ。あの日受けたダメージは、少女の力で回復済み。『シェヘラザードの歌』。他者に干渉する『異本』。それを用いて、完全に。
だから問題は、心の方。落ち込むにしても、考えるにしても、だ。
「はあ……」
と、少女はため息を吐く。
その男の思考が、いいものなのか悪いものなのか、それを判断しかねるから、なんとも言葉を紡げずに。
*
「とりあえず、報告だけするわね」
少女は話題を変えて、声を降ろした。
「うちにひとり、EBNAの執事が来たわ。メイちゃんの言った通りね。あれ、ただの出任せかとも思ったんだけど、本当だったみたい」
男が反応したのは『メイちゃん』というワード。肩を少し震わせ、瞬きを挟んだ。
「まあ、ハルカとカナタが撃退したわ。EBNA、第七世代第三位。ギャハルド・パールミントン。可愛いわたしも詳しくは知らないけれど、EBNAでは数年から十数年ごとに20~30人くらいの子ども――子どもと呼べないくらいの年齢の人も含めるけれど――を集め、教育を開始するみたい。それをそれぞれ『世代』としてナンバリングして、区別しているのね。そして、位列は成績。教育を終えた段階で生き残った者に与えられる数字。首席から、第二位、第三位……と続き、もちろん位列が高いほど、強くて優秀、ということ」
吐き気がするわ。と、少女は付け足した。そうした順位付けはどのような教育機関でも日常的に行われているはずである。それでも、彼女は不快感を隠しもせず。
「ちょっと話が逸れたけれど、うちに来たギャハルドとかいう刺客は逃げ帰ったそうよ。たぶん精神的に、もう立ち直れないくらいになってるって。……あ、これらはクロからの連絡ね」
男はその名にまだ聞き馴染みがなかったが、すぐに思い至る。少女の子どもである、あの、まだ小さい男の子だ。その点に違和感を覚えたが、口を挟む気力はなかった。
「同様に、クロからの連絡。今日のお昼には、ジンがうちに到着してるわ。時差があるから、あっちはもう夜中でしょうけれど、シロの教育係として。それに、あの子は放っておいたら、なにするか解らないから」
一瞬、『あの子』とは誰を指すのか解らなかった。だが、すぐに若者のことと理解する。少女は、この六年でずいぶんと成長した。というか、さらに達観しだしていた。
確かに、少女は『シェヘラザードの遺言』により、精神的にも肉体的にも人間を超越している。だからそういう、自分以外を、悪く言えば、見下すような気持ちになるのも、解らなくはない。
「ともあれ、そんな感じ。カナタはそろそろお仕事だからうちにいられないし、ハルカだけだと、子守は無理だしね。ヤフユにはうちに残ってもらう。つまり、こちらへの援軍は望めないってこと」
「……そういえば、そもそもおまえが呼んだ援軍って誰なんだ? そいつはもう来るのか?」
ようやっと口を開いた男である。だが、どうにも声色は後ろ向きな感じがした。援軍についての質問も、ともすれば引き返させるために状況を把握しようとしているみたいに。
「ハクはきっと知らない人よ。だから、先入観で否定してほしくない」
「否定するような、悪いやつなのか?」
「それについてもノーコメント。先入観になっちゃうから」
少女は言った。だが、その素振りを見てみるに、男としてはどうしても、悪いやつとは思えなかった。
「それにたぶん、助けに来るとしても、顔を合わせることはないから」
少女は付け加える。
*
「それと、一番重要なこと」
そこで、少女は神妙な表情と声で、続きを話した。
「ルシアが、さらわれた」
その言葉に、沈黙が流れる。少女の、神妙な雰囲気に飲まれて。
だから、男はその後、ひとつの咳払いを挟んだ。
「……悪い。ルシアってのは、誰だっけ?」
ある意味、当然の疑問である。ここで話題に上がっている淑女、ルシア・カン・バラムは、地下世界シャンバラへの道すがら、男とは別働の、女や少年が出会った童女であるからだ。地下世界から戻って、一度顔を合わせているとはいえ、男にはほぼ、面識がない相手なのである。
「ああ、おまえんちにいた、あいつな」
説明を受けて、男はなんとなくで納得する。正直なところ、その顔や雰囲気すら思い返せない。と、男は思った。それも仕方のないこと。彼にしてみれば六年の歳月を経て変わってしまった家族と、この六年の情勢を把握するのに忙しかったのだから。
「おまえんち、じゃなくて、わたしたちの家、でいいの。ハクやジンだって、住めるように広く造ってあるんだからね」
少女はやや論点のズレたことを言う。
「……まあ、それはともかくとして、……さらわれたってのは?」
男はそれに対して言いたいことがあったのだが、噤んで、まずは目先の問題に対する問いを投げかけた。
それに、少女はひとつ、息を吐いて、熱量を下げる。
「彼女はいま『本の虫』の活動に参加しているの。それで、ある『本の虫』の拠点で仕事をしているとき、襲撃を受けたそうなの。そのときにさらわれた。EBNAの、執事に」
その言葉を、男は静かに聞いた。聞いて、少し考える。
「それはつまり、このエディンバラ――EBNAの施設に連れ込まれてる、ってことか。……そりゃあ、まあ、助けに行かねえとな」
当然と言えば当然だが、メイドに対するほどの熱意はない。男にとってほとんど面識がない相手だから、やはり、当然と言えば当然なのだけれど。
「……いいわ。あなたは寝てなさい」
だから少女は不機嫌そうに、そう言った。
*
「寝てろってのはなんだよ。さっきとあべこべじゃねえか」
男は言う。言葉には覇気がない。そのどうでもよさが、やはり少女には癇に障るのだ。
「邪魔なのよ。ウジウジウジウジ。メイちゃんのことも考えるふりして、いじけてるなら寝てればいいわ」
だからそういう語調になる。男が淑女のことに、いまいち真剣になりきれないのも、解ったうえで。
「そういう言い方はねえだろ。俺だって心配してねえわけじゃねえんだ。どうせメイのことで、行く理由はあるんだし」
「それを理由にしないでくれる? そんな、ついでみたいな気持ちで助けようとしてくれても邪魔なだけだって言ってるの」
「ついで、なんてつもりはねえよ。だが、どっちも大切なことだろ」
「どっちも? はっ。どっちもどころか、どっちももう、あなたにはたいしたことじゃあないんでしょう?」
「そんなことは――」
「そんなことある!」
少女は叫んだ。世界を達観した彼女にしては珍しく、ただただ愚直に、力任せに。
「あなたには失望したわ、ハク。どうせもう、あなたには救えない」
ルシアも、メイちゃんも。
背を向け、少女は吐き捨てる。
その言葉は、彼女にとってやつあたりに近いものだったが、しかし、男にとってもそれは、受容すべき真実味を孕んでいた。
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