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パーマストンノース編
命の約束
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憑き物が落ちたような、拍子抜けに呆気にとられた表情で、ロリババアは言葉を失った。
「……ちょっと待って。馬鹿なガウィちゃんには解らない。いまの提案は、どういう意味なのかな?」
なぜだか震える声で、ロリババアはそう、なんとか言葉を絞り出した。
「そうか。馬鹿なきみには言い方があったね。……今後はぼくが、WBOのために身を粉にして働く、ということだ。『異本鑑定士』だろうが、『異本』回収に向かう『執行官』だろうが、『世界樹』の『司書』だろうが、きみたちが望むようにぼくを使うといい。自分で言うのもなんだが、WBOの活動に関してなら、ぼくはひとりで百人分の働きを提供できるだろう」
「わけが解らないんだけど。あなたの周りの、すべてを差し出して自分のことを守ろうとしていたあなたが、どうして急にそんな、とち狂ったことを言い出してんの?」
天を仰がず、若者を見下ろしたままに、彼女は頭を抱えた。表情もやや痙攣している。それほどの、理解不能な言葉だったようだ。
「何度も何度も、繰り返し言うようだが、きみにぼくの思想をなじられる覚えはないんだよ。ぼくは至極真面目に提案をしているし、そのために自分をあくせくと、売り込んでいるだけだよ」
「あなたという人間が理解できない。いったいどうなっているの、あなたの頭は」
「人と人が解り合えるわけがないだろう。ぼくだってきみのことなど知らないし、解りたくもない」
気障に両手を広げ、若者は言う。その表情は、声音は、微塵も気負ったところが見て取れない。
「それで、どうする? ぼくの心底の、腹底から望むこの願いは、聞き入れてもらえるのかな?」
頭を抱えるロリババアに、若者は畳みかけるように、問うた。
「……ちょっと待って。ワタクシには判断できない。……一度、本部に確認を――」
「駄目だね。きみが決めるんだ、ガウィ。ぼくの要求には、ぼく以外の、この場でのことを忘れる――つまり、WBO本部に連絡しない、ということも含まれる。だからきみが決めろ。ぼく以外のすべてを許すか、ぼくだけを見逃すか、あるいは、……当初の予定通りにすべてを、きみたちのエゴのままに蹂躙するのか」
「ううぅ……」
ロリババアは頭を抱えたまま膝をつき、若者と同じ視線の高さまで、降りてきた。
*
追い打ちを、かける。人間であれば誰もが扱える、もっとも鋭い凶器でもって、若者は、彼女の首元へ、突き付ける。
「ぼくは40億とひとり側だよ。きみも、誰もね。
そういう想定を思うとき、人間は誰しも、40億とひとり側だ。はたして自分が生き残るには、なにをすべきか。世界がどうなれば幸福か。誰が死ねば、ぼくは生き残れる?
自身が生き残る事象こそが正義だ。そのために39億人が死んでも、80億人が死んでもだ。それは必要な犠牲だった。だから、誰のために死のうとも、ぼくは、誰かのためになれたということだ。それはとても、幸せなことじゃないか。
かくして命は、すべて平等に均される。ぼくにとっては、ぼくが一番可愛いけれど、ぼくじゃない誰かにとっては、それはあまりに微小な、その他大勢の犠牲のひとつだ。それでも、誰かが死ぬことには、誰かの幸福が含まれる。
解るかい? ぼくにとっては、どちらでも同じことなんだよ。ぼくが死のうが、ぼく以外のすべてが死のうが。生き残った場合の、そのぼくの幸せに影響がない限り、全員死んで構わない。
だから、きみに選択肢を提示し、委ねてあげているんだ。親切だろう? きみは選んでいい。きみの思うままに決定していい。ぼくを殺そうが、ぼく以外を殺そうが、この世のすべてを殺そうが。あるいは、きみひとりだけが死のうが、ね。どれも同じだ。そこに差異など微塵もない。
……話が逸れたか? いや、煙に巻こうってわけじゃない。もう一度、具体的に提示しよう。
きみは、選ぶことができる。
ひとつ。『稲雷塵のみをWBOに連れ帰り、彼に、WBOへの絶対の服従を誓わせる。その代わり、この場での、それ以外のことについては目を瞑る』。
ふたつ。『この場における、稲雷塵以外のすべての事象につき、好きにする。その場合、この件については全面的に、稲雷塵の加勢を得られるものとする』。
みっつ。『問答無用にすべてをきみの思う通り――WBOの意向のままに実行する』。
……さあ、きみが選べる選択肢を、ぼくは差し出した。もちろんこれ以外の方法も大いにあるだろう。もしきみが思い付くなら、第四、第五の選択肢も選ぶといい。きみは自由だ。ぼくが自由であるのと同じように。きみは好きにすればいい。もちろんぼくも、好きにする」
「あなたを――」
若者の口上の終わりに、ロリババアは小さく、言葉を発した。
泣きじゃくるようにか細く、悲痛な声で。
「稲雷くん……あなたを、連れて行く。他のことは見逃す。それで、あなたは無抵抗について来る。それでいい、ん、……だよね?」
おそるおそる、叱り飛ばす親に確認するように、ロリババアは言った。
「ああ、それでいい。約束したよ、ガウィ?」
「ええ。ワタクシの名において約束しましょう。……あなたは、怖い。WBOにとって、一番首輪をつけておくべきはあなただと、ワタクシは判断する。そのためなら『虎天使』も、『ムオネルナ異本』も、いったんは置いておく。……でもね、稲雷くん。今回ワタクシが見逃そうと、WBOはすぐに見つけるよ。WBO全体の動きまでは、ワタクシごときには止められないし、積極的に止めようともしない。それが条件だよ」
「もちろんだ。そこまで高望みはしない。あの子にはちゃんとした両親がついている。今日を、この先、わずかな時間さえ稼げれば、もう、大丈夫だ」
そう言って、ようやっと感情が動いたように、若者は優しく笑った。満足気に。すべてをやり遂げた、ように。
「じゃあ、『グリモワール・キャレ』を解除するけれど……あ、そうだ。あの子たち――急に現れたあの三人。もし襲ってきたら止めてよね」
濃緑色に正方形なその『異本』を持ち上げて、ロリババアは思い出したように念を押した。
「ああ、もう、伝えてある」
若者は言って、小さな鏡のようなものを掲げた。その意味を、ロリババアは理解しきっていないが、若者が許諾したことは解った。だから、曖昧に納得する。
この若者は、どこか軽薄そうに見えるけれど、言葉で嘘はつかない。少なくとも約束は守る。そのように、信頼できたから。
「……それじゃあ、解除するね」
むしろ腑に落ちないのは、やはり、彼の自己犠牲の方だった。本人には悪いが、先に提案した内容であれば、嫌悪感はあれど彼らしい、とも思える。だが、この結末は本当に、彼の思惑通りなのか? WBOに忠誠を誓って、そのために行動して、それで彼にどんな未来がある?
そのことにもう少し早く思い至り、熟考できたなら、ロリババアもまた違った決断をしたかもしれない。だが、そうなるように仕向けたのもまた、若者にとっては事実だった。
これはただの自己犠牲ではない。極めて現実的で、論理的な一手。
――『グリモワール・キャレ』が、解除された。視界が、開ける。
*
もう、夕日も低く、太陽はこれから死にゆくように、血まみれに染まっていた。
「……本当に話はついてるのね。解除後すぐに襲われるのも覚悟していたけど」
そんなことはなかった。が、彼らも姿は見せない。その点に不穏は残るが、まあ、それもまた、話がついているのだろう。と、ロリババアは納得する。
つまり、もう彼が戻らないことを。このままWBOに同行することを。とすれば、隠れているというよりはもう、この場を離れたのかもしれない。
そう思って、ロリババアも帰還の準備を始めた。地面に突き刺したままの宝斧、『グランギニョルの錬斧』を持ち上げる。
今日はもう、三度振るっている。だから、だいぶ体にガタがきていた。どうやら持ち上げるのが精いっぱいである。
だから、反応が遅れた。
「さあ、逝こうか」
若者が言った。
その声にロリババアは彼を見遣る。その、瞳に映るは――。
夕日と同化するように、左胸から血を噴き出しながら、最後の力を振り絞ったのだろう、片足で無理矢理に立ち上がり、それでも気障に両手を広げ佇む、若者の背中だった。
「……ちょっと待って。馬鹿なガウィちゃんには解らない。いまの提案は、どういう意味なのかな?」
なぜだか震える声で、ロリババアはそう、なんとか言葉を絞り出した。
「そうか。馬鹿なきみには言い方があったね。……今後はぼくが、WBOのために身を粉にして働く、ということだ。『異本鑑定士』だろうが、『異本』回収に向かう『執行官』だろうが、『世界樹』の『司書』だろうが、きみたちが望むようにぼくを使うといい。自分で言うのもなんだが、WBOの活動に関してなら、ぼくはひとりで百人分の働きを提供できるだろう」
「わけが解らないんだけど。あなたの周りの、すべてを差し出して自分のことを守ろうとしていたあなたが、どうして急にそんな、とち狂ったことを言い出してんの?」
天を仰がず、若者を見下ろしたままに、彼女は頭を抱えた。表情もやや痙攣している。それほどの、理解不能な言葉だったようだ。
「何度も何度も、繰り返し言うようだが、きみにぼくの思想をなじられる覚えはないんだよ。ぼくは至極真面目に提案をしているし、そのために自分をあくせくと、売り込んでいるだけだよ」
「あなたという人間が理解できない。いったいどうなっているの、あなたの頭は」
「人と人が解り合えるわけがないだろう。ぼくだってきみのことなど知らないし、解りたくもない」
気障に両手を広げ、若者は言う。その表情は、声音は、微塵も気負ったところが見て取れない。
「それで、どうする? ぼくの心底の、腹底から望むこの願いは、聞き入れてもらえるのかな?」
頭を抱えるロリババアに、若者は畳みかけるように、問うた。
「……ちょっと待って。ワタクシには判断できない。……一度、本部に確認を――」
「駄目だね。きみが決めるんだ、ガウィ。ぼくの要求には、ぼく以外の、この場でのことを忘れる――つまり、WBO本部に連絡しない、ということも含まれる。だからきみが決めろ。ぼく以外のすべてを許すか、ぼくだけを見逃すか、あるいは、……当初の予定通りにすべてを、きみたちのエゴのままに蹂躙するのか」
「ううぅ……」
ロリババアは頭を抱えたまま膝をつき、若者と同じ視線の高さまで、降りてきた。
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追い打ちを、かける。人間であれば誰もが扱える、もっとも鋭い凶器でもって、若者は、彼女の首元へ、突き付ける。
「ぼくは40億とひとり側だよ。きみも、誰もね。
そういう想定を思うとき、人間は誰しも、40億とひとり側だ。はたして自分が生き残るには、なにをすべきか。世界がどうなれば幸福か。誰が死ねば、ぼくは生き残れる?
自身が生き残る事象こそが正義だ。そのために39億人が死んでも、80億人が死んでもだ。それは必要な犠牲だった。だから、誰のために死のうとも、ぼくは、誰かのためになれたということだ。それはとても、幸せなことじゃないか。
かくして命は、すべて平等に均される。ぼくにとっては、ぼくが一番可愛いけれど、ぼくじゃない誰かにとっては、それはあまりに微小な、その他大勢の犠牲のひとつだ。それでも、誰かが死ぬことには、誰かの幸福が含まれる。
解るかい? ぼくにとっては、どちらでも同じことなんだよ。ぼくが死のうが、ぼく以外のすべてが死のうが。生き残った場合の、そのぼくの幸せに影響がない限り、全員死んで構わない。
だから、きみに選択肢を提示し、委ねてあげているんだ。親切だろう? きみは選んでいい。きみの思うままに決定していい。ぼくを殺そうが、ぼく以外を殺そうが、この世のすべてを殺そうが。あるいは、きみひとりだけが死のうが、ね。どれも同じだ。そこに差異など微塵もない。
……話が逸れたか? いや、煙に巻こうってわけじゃない。もう一度、具体的に提示しよう。
きみは、選ぶことができる。
ひとつ。『稲雷塵のみをWBOに連れ帰り、彼に、WBOへの絶対の服従を誓わせる。その代わり、この場での、それ以外のことについては目を瞑る』。
ふたつ。『この場における、稲雷塵以外のすべての事象につき、好きにする。その場合、この件については全面的に、稲雷塵の加勢を得られるものとする』。
みっつ。『問答無用にすべてをきみの思う通り――WBOの意向のままに実行する』。
……さあ、きみが選べる選択肢を、ぼくは差し出した。もちろんこれ以外の方法も大いにあるだろう。もしきみが思い付くなら、第四、第五の選択肢も選ぶといい。きみは自由だ。ぼくが自由であるのと同じように。きみは好きにすればいい。もちろんぼくも、好きにする」
「あなたを――」
若者の口上の終わりに、ロリババアは小さく、言葉を発した。
泣きじゃくるようにか細く、悲痛な声で。
「稲雷くん……あなたを、連れて行く。他のことは見逃す。それで、あなたは無抵抗について来る。それでいい、ん、……だよね?」
おそるおそる、叱り飛ばす親に確認するように、ロリババアは言った。
「ああ、それでいい。約束したよ、ガウィ?」
「ええ。ワタクシの名において約束しましょう。……あなたは、怖い。WBOにとって、一番首輪をつけておくべきはあなただと、ワタクシは判断する。そのためなら『虎天使』も、『ムオネルナ異本』も、いったんは置いておく。……でもね、稲雷くん。今回ワタクシが見逃そうと、WBOはすぐに見つけるよ。WBO全体の動きまでは、ワタクシごときには止められないし、積極的に止めようともしない。それが条件だよ」
「もちろんだ。そこまで高望みはしない。あの子にはちゃんとした両親がついている。今日を、この先、わずかな時間さえ稼げれば、もう、大丈夫だ」
そう言って、ようやっと感情が動いたように、若者は優しく笑った。満足気に。すべてをやり遂げた、ように。
「じゃあ、『グリモワール・キャレ』を解除するけれど……あ、そうだ。あの子たち――急に現れたあの三人。もし襲ってきたら止めてよね」
濃緑色に正方形なその『異本』を持ち上げて、ロリババアは思い出したように念を押した。
「ああ、もう、伝えてある」
若者は言って、小さな鏡のようなものを掲げた。その意味を、ロリババアは理解しきっていないが、若者が許諾したことは解った。だから、曖昧に納得する。
この若者は、どこか軽薄そうに見えるけれど、言葉で嘘はつかない。少なくとも約束は守る。そのように、信頼できたから。
「……それじゃあ、解除するね」
むしろ腑に落ちないのは、やはり、彼の自己犠牲の方だった。本人には悪いが、先に提案した内容であれば、嫌悪感はあれど彼らしい、とも思える。だが、この結末は本当に、彼の思惑通りなのか? WBOに忠誠を誓って、そのために行動して、それで彼にどんな未来がある?
そのことにもう少し早く思い至り、熟考できたなら、ロリババアもまた違った決断をしたかもしれない。だが、そうなるように仕向けたのもまた、若者にとっては事実だった。
これはただの自己犠牲ではない。極めて現実的で、論理的な一手。
――『グリモワール・キャレ』が、解除された。視界が、開ける。
*
もう、夕日も低く、太陽はこれから死にゆくように、血まみれに染まっていた。
「……本当に話はついてるのね。解除後すぐに襲われるのも覚悟していたけど」
そんなことはなかった。が、彼らも姿は見せない。その点に不穏は残るが、まあ、それもまた、話がついているのだろう。と、ロリババアは納得する。
つまり、もう彼が戻らないことを。このままWBOに同行することを。とすれば、隠れているというよりはもう、この場を離れたのかもしれない。
そう思って、ロリババアも帰還の準備を始めた。地面に突き刺したままの宝斧、『グランギニョルの錬斧』を持ち上げる。
今日はもう、三度振るっている。だから、だいぶ体にガタがきていた。どうやら持ち上げるのが精いっぱいである。
だから、反応が遅れた。
「さあ、逝こうか」
若者が言った。
その声にロリババアは彼を見遣る。その、瞳に映るは――。
夕日と同化するように、左胸から血を噴き出しながら、最後の力を振り絞ったのだろう、片足で無理矢理に立ち上がり、それでも気障に両手を広げ佇む、若者の背中だった。
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