205 / 385
コルカタ編 序章
girl
しおりを挟む
2021年、十二月。台湾、十分。
首都、台北から車で一時間ほど。台湾にある観光地のひとつにしてラッキースポットとも言われる土地。台北市内や他に近くある観光地、九份ほど栄えてはいないが、それゆえに異国情緒を満喫するに適した街とも言える。
どこかレトロで懐かしい街並み。街中を電車が走るという奇妙な街作り。『訪れるだけで幸福になれる』、や、『神の住処にもっとも近い』とも呼ばれるラッキースポット。観光地でありながら人々の生活臭もするほどの、どこか、故郷のような、親近感の湧く街である。
そしてこの街で空を見上げれば、いつでも見ることができる『天燈』。毎年旧正月(一月十五日)に、一年の願いを込めて空へ飛ばす、直径1.5メートルほどの気球状のランタンだ。現在では観光客向けということも含めて、年中購入でき、簡単に飛ばすことができる。
「ほう、器用なものだ、メロディア」
購入した天燈を黙々と組み上げる娘子に、大男は声をかけた。
「こんなの、子どもでも作れる。レーンが……いや、なんでもない」
それほどに簡素な造りに、まだ熱中するように、娘子は言葉を切った。力を入れ過ぎ。壊れるに決まってる。そんな当然すぎる言葉を、あえて黙した。大男にはそんなこと、言っても仕方がないこと、だから。
「……よし、できた」
ふんす。と、鼻息を吐く。こじんまりとした体を反り、ない胸を張って、両腰に手を当てる。基本が無表情の娘子であるが、どこかそわそわした様子に、実のところ彼女の感情は、旧知の者たちには筒抜けだったりする。
「おお、さすがだメロディア! 他のものよりもまた一段、素晴らしい出来ではないか!」
とはいえ、かなり単純で、人間の機微には鈍感な大男だ、旧知でありながら、彼だけは娘子のそういう態度から感情を読み取っていない。しかし、彼は今回、最適な言葉を選び取っていた。
「うん。当然。わちきにかかれば、すべてが完璧」
いま一度、大きく鼻から息を吐く。その反動で天を見上げ、浮かぶいくつかの天燈を見た。
そこに込められた思いに、瞬間、心が奪われる。聞こえづらい耳で、街中の声を聞く。
「…………」
惚けた。娘子はにっこりと笑って、その控えめな賑々しさに、酔いしれる。
これが、『存在』だ。それは、決して物質的なものだけではない。彼女には、それ以上の、世界の真実が、ちゃんと見えている。
「……願いは、どうしたのだ?」
天燈には、飛ばす者の願いを書いて飛ばすのだ。それゆえに、やはり天を駆るあのひとつひとつには、たくさんの思いがつまっている。
大男の、感覚的によいタイミングを狙い澄ました一声に、娘子も現実に引き戻される。とても、いい気持ちで。
「もちろん、あの子たちのこと。無病息災。平穏無事に、福徳円満を願って」
彼女だけの、異様に静まった世界で、強く願いを込めて。
娘子は天燈を、空へ、掲げた。
*
「…………騒がんときい」
ふと、窮屈に空間を侵食する悪寒が、娘子と大男、その周囲を覆った。
「…………!!」
それとは別に、物質的に首元を突く、ややひんやりとした、感触。
気付かなかった! その事実に、大男はともかくとして、娘子は動揺した。なぜなら、彼女は世界に蔓延る『存在』を感じ取ることができる。敵意、悪意。そんなものが向けられれば、もっと早くから気付けていたはずなのだ。
ここで『存在』を感じられる、などというと胡散臭さも拭えないので、あるいはこう、考えてもいい。彼女は耳が不自由であるゆえに、その分、他の感覚が鋭敏になっている。聞こえないはずの音も――その振動を、たとえば皮膚感覚で受容し、普通の人間以上に空間感知には長けている、と。
ともあれ、そんな彼女にも、その者は唐突に現れた、ように感じられたのだ。まるで、『存在』の隙間に姿を隠したまま近付き、いまようやっと、背後に現出したかのように。
「…………こぉんなWBOのお膝元まで来とったとはなあ。しかも、カイラギ・オールドレーンに、エルファ・メロディア。あんさんらほどの強者が、武装も万端に、なんの用や?」
どうやら、知れている。大男の持つ『白鬼夜行 黒手之書』と、娘子の扱うもの。その、二冊の『異本』の、存在までも。
娘子の感知に引っかからない、それでいて、それだけの『異本』への『親和性』を持つ、WBOの者。……そう多くはない。
「フルーア・メーウィン?」
「あらあ、わっちみたいな者を知っとるなあ、…………光栄なことやわあ」
こんな街中じゃやりにくいやろ? と、彼女は銃口でつついて、ふたりに、先へ進むことを促した。
*
『十分瀑布』。台湾のナイアガラとも呼ばれる、落差20メートル、幅約40メートルもの、滝。それを内包する『十分瀑布公園』、そこに赴いた。
もとより山間の街、十分だ。公園内もまさに『山間』といった様相。自然豊かに高低差もある、天然のバトルフィールド、の、ようでもある。
「ここなら人目もあらへん。…………今日はもう閉園しとうからなあ」
十分瀑布公園の開放時間は九時から十七時半までだ。意外と短い。この日はもう日も暮れ、十九時を回っていた。
「わっちは根本的に戦闘狂やあ。やけんど、組織の意向やし、一回だけ聞かせてもらう。…………『異本』を渡して、『本の虫』を抜けい。そしたら、無傷で帰したるさかい」
「一方的。ちょっとむかつく」
「ごめんなあ、お嬢ちゃん。…………でんも、それは、あんたらが持っとってええもん違うんや」
「お嬢ちゃん?」
娘子はその言葉に反応した。『girl』と発音されたその言葉は、決して『daughter』を意味する表現で用いられたわけではなかったが、彼女はその語彙を好まない。
自分は、誰かの娘などではない。特に、『いい身分で』、『いい家系に』生まれたね、などという、発言者にとっては謙譲の意味合いも含めて語られる、若干の悪意をも孕んだ言い回しを、本当に好まない。
あんなものは、親ではない。自分はあんなものの、娘などでは、ない! そう、常々彼女は、思っていたから。
「…………?」
「おい、メロディア!」
大男は、見た目に反して至極平和的な男だ。少なくとも、この段階では、そうだった。だから、娘子の暴走を予見して、声を上げる。まだ、話し合いの余地はあるはずなのだから。
「『EF』、起動。外敵除去システム作動」
華奢な腕で首元の銃口を払い除け――ようとしたが、それ以前に距離は隔てられていた。そうして見るに、相手は、真冬だというのに寒そうなショートパンツ。全体的にシックな黒に、白いフリルをあしらった、メイドのような――メイドらしからぬメイドのような、そばかすと、大きな丸メガネを携えた、女。彼女は二つの三つ編みに束ねた栗色の髪を揺らし、涼しい顔で成り行きを見守る。
確かに、事前情報通りの、WBO最高責任者リュウ・ヨウユェの秘書にしてメイド、そして、かの機関最強レベルの戦闘員。フルーア・メーウィン。その者のようである。
しかし、相手はもう、どうでもいい。娘子は払い除けるために振るった腕の、その指先を掲げ、指揮を執った。
『了解. 外敵除去システム ヲ 作動シマス』
「はあん…………?」
これが、エルファ・メロディアの扱う、戦闘力を無限に生み出す『異本』。CPU。つまり、コンピューターの脳髄とも言える最重要な部品。『Euphoric Field ILL12010501』。そう名付けられた、総合性能Bの『異本』――演算装置。
その演算装置を軸にして、彼女の天性の器用さにより生み出されたいくつもの戦闘機械を、特別に組み上げられたプログラム(外注)によって作動させる。これが娘子の戦闘法。彼女本人の戦闘力は皆無に等しいが、この『EFシステム』により、彼女は『本の虫』の中でも屈指の戦闘力を誇っている。
そう把握しても、そばかすメイドはゆったりと、緩慢に、両手に持つ白いプラスチック製の拳銃を構えたまま、待つ。
これは、余裕でもある。その上、万全に戦いたいという好奇心でもあった。しかし、そんな言い訳を無視しても、隣の大男、カイラギ・オールドレーンに対しても気が抜けない――そうそう簡単に仕掛けられない、という要因も、強かった。
その隙に、彼女の――使役する存在の、準備も整っていく。
『敵性戦力 ヲ 解析 ―――― 完了. 『EF2169』 ヲ 最適化. マルチバトルモード ヘ 移行. 排除 ヲ 開始シマス』
娘子の卓越した指先により生み出された戦闘機械。ギチギチと異音を奏でて変形するそれを、悠長に見上げて。
「なんや、…………けったいやわあ」
そばかすメイドは、歯をむき出して――やけに楽しそうに、笑った。
首都、台北から車で一時間ほど。台湾にある観光地のひとつにしてラッキースポットとも言われる土地。台北市内や他に近くある観光地、九份ほど栄えてはいないが、それゆえに異国情緒を満喫するに適した街とも言える。
どこかレトロで懐かしい街並み。街中を電車が走るという奇妙な街作り。『訪れるだけで幸福になれる』、や、『神の住処にもっとも近い』とも呼ばれるラッキースポット。観光地でありながら人々の生活臭もするほどの、どこか、故郷のような、親近感の湧く街である。
そしてこの街で空を見上げれば、いつでも見ることができる『天燈』。毎年旧正月(一月十五日)に、一年の願いを込めて空へ飛ばす、直径1.5メートルほどの気球状のランタンだ。現在では観光客向けということも含めて、年中購入でき、簡単に飛ばすことができる。
「ほう、器用なものだ、メロディア」
購入した天燈を黙々と組み上げる娘子に、大男は声をかけた。
「こんなの、子どもでも作れる。レーンが……いや、なんでもない」
それほどに簡素な造りに、まだ熱中するように、娘子は言葉を切った。力を入れ過ぎ。壊れるに決まってる。そんな当然すぎる言葉を、あえて黙した。大男にはそんなこと、言っても仕方がないこと、だから。
「……よし、できた」
ふんす。と、鼻息を吐く。こじんまりとした体を反り、ない胸を張って、両腰に手を当てる。基本が無表情の娘子であるが、どこかそわそわした様子に、実のところ彼女の感情は、旧知の者たちには筒抜けだったりする。
「おお、さすがだメロディア! 他のものよりもまた一段、素晴らしい出来ではないか!」
とはいえ、かなり単純で、人間の機微には鈍感な大男だ、旧知でありながら、彼だけは娘子のそういう態度から感情を読み取っていない。しかし、彼は今回、最適な言葉を選び取っていた。
「うん。当然。わちきにかかれば、すべてが完璧」
いま一度、大きく鼻から息を吐く。その反動で天を見上げ、浮かぶいくつかの天燈を見た。
そこに込められた思いに、瞬間、心が奪われる。聞こえづらい耳で、街中の声を聞く。
「…………」
惚けた。娘子はにっこりと笑って、その控えめな賑々しさに、酔いしれる。
これが、『存在』だ。それは、決して物質的なものだけではない。彼女には、それ以上の、世界の真実が、ちゃんと見えている。
「……願いは、どうしたのだ?」
天燈には、飛ばす者の願いを書いて飛ばすのだ。それゆえに、やはり天を駆るあのひとつひとつには、たくさんの思いがつまっている。
大男の、感覚的によいタイミングを狙い澄ました一声に、娘子も現実に引き戻される。とても、いい気持ちで。
「もちろん、あの子たちのこと。無病息災。平穏無事に、福徳円満を願って」
彼女だけの、異様に静まった世界で、強く願いを込めて。
娘子は天燈を、空へ、掲げた。
*
「…………騒がんときい」
ふと、窮屈に空間を侵食する悪寒が、娘子と大男、その周囲を覆った。
「…………!!」
それとは別に、物質的に首元を突く、ややひんやりとした、感触。
気付かなかった! その事実に、大男はともかくとして、娘子は動揺した。なぜなら、彼女は世界に蔓延る『存在』を感じ取ることができる。敵意、悪意。そんなものが向けられれば、もっと早くから気付けていたはずなのだ。
ここで『存在』を感じられる、などというと胡散臭さも拭えないので、あるいはこう、考えてもいい。彼女は耳が不自由であるゆえに、その分、他の感覚が鋭敏になっている。聞こえないはずの音も――その振動を、たとえば皮膚感覚で受容し、普通の人間以上に空間感知には長けている、と。
ともあれ、そんな彼女にも、その者は唐突に現れた、ように感じられたのだ。まるで、『存在』の隙間に姿を隠したまま近付き、いまようやっと、背後に現出したかのように。
「…………こぉんなWBOのお膝元まで来とったとはなあ。しかも、カイラギ・オールドレーンに、エルファ・メロディア。あんさんらほどの強者が、武装も万端に、なんの用や?」
どうやら、知れている。大男の持つ『白鬼夜行 黒手之書』と、娘子の扱うもの。その、二冊の『異本』の、存在までも。
娘子の感知に引っかからない、それでいて、それだけの『異本』への『親和性』を持つ、WBOの者。……そう多くはない。
「フルーア・メーウィン?」
「あらあ、わっちみたいな者を知っとるなあ、…………光栄なことやわあ」
こんな街中じゃやりにくいやろ? と、彼女は銃口でつついて、ふたりに、先へ進むことを促した。
*
『十分瀑布』。台湾のナイアガラとも呼ばれる、落差20メートル、幅約40メートルもの、滝。それを内包する『十分瀑布公園』、そこに赴いた。
もとより山間の街、十分だ。公園内もまさに『山間』といった様相。自然豊かに高低差もある、天然のバトルフィールド、の、ようでもある。
「ここなら人目もあらへん。…………今日はもう閉園しとうからなあ」
十分瀑布公園の開放時間は九時から十七時半までだ。意外と短い。この日はもう日も暮れ、十九時を回っていた。
「わっちは根本的に戦闘狂やあ。やけんど、組織の意向やし、一回だけ聞かせてもらう。…………『異本』を渡して、『本の虫』を抜けい。そしたら、無傷で帰したるさかい」
「一方的。ちょっとむかつく」
「ごめんなあ、お嬢ちゃん。…………でんも、それは、あんたらが持っとってええもん違うんや」
「お嬢ちゃん?」
娘子はその言葉に反応した。『girl』と発音されたその言葉は、決して『daughter』を意味する表現で用いられたわけではなかったが、彼女はその語彙を好まない。
自分は、誰かの娘などではない。特に、『いい身分で』、『いい家系に』生まれたね、などという、発言者にとっては謙譲の意味合いも含めて語られる、若干の悪意をも孕んだ言い回しを、本当に好まない。
あんなものは、親ではない。自分はあんなものの、娘などでは、ない! そう、常々彼女は、思っていたから。
「…………?」
「おい、メロディア!」
大男は、見た目に反して至極平和的な男だ。少なくとも、この段階では、そうだった。だから、娘子の暴走を予見して、声を上げる。まだ、話し合いの余地はあるはずなのだから。
「『EF』、起動。外敵除去システム作動」
華奢な腕で首元の銃口を払い除け――ようとしたが、それ以前に距離は隔てられていた。そうして見るに、相手は、真冬だというのに寒そうなショートパンツ。全体的にシックな黒に、白いフリルをあしらった、メイドのような――メイドらしからぬメイドのような、そばかすと、大きな丸メガネを携えた、女。彼女は二つの三つ編みに束ねた栗色の髪を揺らし、涼しい顔で成り行きを見守る。
確かに、事前情報通りの、WBO最高責任者リュウ・ヨウユェの秘書にしてメイド、そして、かの機関最強レベルの戦闘員。フルーア・メーウィン。その者のようである。
しかし、相手はもう、どうでもいい。娘子は払い除けるために振るった腕の、その指先を掲げ、指揮を執った。
『了解. 外敵除去システム ヲ 作動シマス』
「はあん…………?」
これが、エルファ・メロディアの扱う、戦闘力を無限に生み出す『異本』。CPU。つまり、コンピューターの脳髄とも言える最重要な部品。『Euphoric Field ILL12010501』。そう名付けられた、総合性能Bの『異本』――演算装置。
その演算装置を軸にして、彼女の天性の器用さにより生み出されたいくつもの戦闘機械を、特別に組み上げられたプログラム(外注)によって作動させる。これが娘子の戦闘法。彼女本人の戦闘力は皆無に等しいが、この『EFシステム』により、彼女は『本の虫』の中でも屈指の戦闘力を誇っている。
そう把握しても、そばかすメイドはゆったりと、緩慢に、両手に持つ白いプラスチック製の拳銃を構えたまま、待つ。
これは、余裕でもある。その上、万全に戦いたいという好奇心でもあった。しかし、そんな言い訳を無視しても、隣の大男、カイラギ・オールドレーンに対しても気が抜けない――そうそう簡単に仕掛けられない、という要因も、強かった。
その隙に、彼女の――使役する存在の、準備も整っていく。
『敵性戦力 ヲ 解析 ―――― 完了. 『EF2169』 ヲ 最適化. マルチバトルモード ヘ 移行. 排除 ヲ 開始シマス』
娘子の卓越した指先により生み出された戦闘機械。ギチギチと異音を奏でて変形するそれを、悠長に見上げて。
「なんや、…………けったいやわあ」
そばかすメイドは、歯をむき出して――やけに楽しそうに、笑った。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
Re:コード・ブレイカー ~落ちこぼれと嘲られた少年、世界最強の異能で全てをねじ伏せる~
たまごころ
ファンタジー
高校生・篠宮レンは、異能が当然の時代に“無能”として蔑まれていた。
だがある日、封印された最古の力【再構築(Rewrite)】が覚醒。
世界の理(コード)を上書きする力を手に入れた彼は、かつて自分を見下した者たちに逆襲し、隠された古代組織と激突していく。
「最弱」から「神域」へ――現代異能バトル成り上がり譚が幕を開ける。
天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】
田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。
俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。
「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」
そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。
「あの...相手の人の名前は?」
「...汐崎真凛様...という方ですね」
その名前には心当たりがあった。
天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。
こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
灰かぶりの姉
吉野 那生
恋愛
父の死後、母が連れてきたのは優しそうな男性と可愛い女の子だった。
「今日からあなたのお父さんと妹だよ」
そう言われたあの日から…。
* * *
『ソツのない彼氏とスキのない彼女』のスピンオフ。
国枝 那月×野口 航平の過去編です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる