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コルカタ編 本章
Nora Hvitentusen
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「さて、まずは自己紹介からだね」
女神さまは言うと、ティーカップを置いて、少女を、見た。
「初めまして。僕はニグレド・エーテルエンド・レイ・クロウリー。ふたご座のB型だ」
「…………」
少女は、どうコメントしていいものか迷って、口籠った。
「……変な名前ね」
あまりに間が長いので、仕方なくコメントする。それに、星座とか血液型を言った意味が解らない。そうも付け足したかったが、まあ、堪えておくことにした。
「偽名だからね。女神さまも楽じゃないんだよ」
あっけらかんと、女神さまは言った。なにが楽じゃないのだろう? 少女は、訝しむ。
「レイで構わないよ。それで……?」
ゆっくりと間を取ってから、こてん、と、女神さまは首を傾げる。
「なによ?」
相手の真似にならないように気を付けて、少女は、横に傾げそうになった首を無理矢理、後ろに反らせて、やや相手を見下すように、見た。
「なによって……名乗りなよ、君も。挨拶もできないのか。いまどきの若い子は」
はあ。と、大仰に息を吐く。たぶんだけれど、そう年も変わらないだろうに――なんならそっちのが年下だろうに、なんていう言い草だ。と、少女は少し、腹を立てた。
が、確かに、相手が名乗ったのに自分が名乗っていないのは、よくないことと思えた。敵だから。あるいは、言わなくてもきっと知られているだろうから、言うまでもないと思ってはいたが、礼儀としてはやはり、名乗りくらいすべきだろう。
「……ノラ・ヴィートエントゥーセン。……ふたご座のB型」
「おや、お揃いだね」
女神さまはわずかに目を見開き、まるで驚いたように言った。どうせ知ってたんでしょうに、と、少女は憤慨する。あるいはあえて、お揃いであることを確認させるように、彼女は星座と血液型を言ったのかもしれなかった。……ともすれば、本当に『お揃い』なのかも怪しいものだ。ただ少女に合わせて嘘をついただけである可能性もある。そう思うと、少しだけ少女は、怒りを抑えられた。
「……いい名前だね。ノラ・ヴィートエントゥーセン」
少女が自身の怒りと格闘している隙に、女神さまは、そう言った。
「……どうも」
社交辞令であろうその言葉に、おざなりな返答をしておく。ここにきてようやっと、少女はティーカップに手をつけた。少し冷めた紅茶を一口含み、それで初めて、喉が渇いていたことを認識する。緊張、していたのだろう。
「ヴィートエントゥーセン。か」
女神さまはなにかを含むように、そう、重々しく、言った。ひとり言のように、小さく。
「君は、ノルウェーの生まれだろう?」
それから、そう、ちゃんとした声量で、少女に、正しく問う。
「そうだけど?」
少女は素直に答えた。少しはいまの状況にも慣れてきた。そう、自己認識して。
「ノラ、という名は、ノルウェーの女性であれば、ごく一般的な名前だ。だが、ヴィートエントゥーセン、というのはねえ……」
まるであざけるように、女神さまはティーカップで口元を隠して、少女を流し目で見た。自身の言葉に対する、少女の反応を、待つように。
「なによ。わたしの名前になにか、文句でもあるの?」
その意図に乗っかって、少女は言った。声と視線を、敵対的に尖らせて。
「まあ、文句だね。……ああ、だが、それは君に対するものではない。だから君が、僕を睨むのはやめてくれよ。可愛い顔が台無しだよ?」
「あなたに可愛いなんて言われたくないわ。だから、この顔で結構」
もう少し、意識的に尖らせて、少女は、眉間に皺を寄せた。
女神さまははにかむように眉を落として、ティーカップを、置く。
「『ヴィート』。これは、ノルウェー語で『白』を意味する。そして同様にノルウェー語で、『エン』は数字の『一』、『トゥーセン』は数字の『千』。君の名は、一般的な女性名と、『白い千一』という意味を持つ姓で構成されている。……ときに、君。自分の両親のことを、どれくらい覚えている?」
少女の頬が、ピクリ、と、反応した。
*
聞こえなかった。だから、なにも反応しない。……そう主張するだけの間を空けて、少女は、そんな行為に意味がないことを悟ってのち、まだ少しだけ追加の間を取ってから、
「それは、精神攻撃のつもり?」
と、言っておいた。そういう意図ではないのだろう。そう解りかけてはいたが、時間を、稼ぐように。
いまは亡き、両親のこと。しかも、ふたりを亡くしたのが、あまりにショッキングで、突発的な、暴力であること。端的に、トラウマというべき心の闇。それを突かれた。……かのように、対応する。
そうではないのだと、理解していても。……だがまあ、どちらにしたところで、精神攻撃には違いないのだけれど。
「攻撃というほど加害的ではないつもりだよ。むしろこれは、君のための問いでもある」
やはり、女神さまは、そう言った。少女の懸念を、肯定するように。
つまりは、言葉通りの、問いなのだと。
「君は、両親のことを、どれくらい覚えている?」
女神さまは同じ言葉を、繰り返す。少女を逃がすまいと、追い詰めるように。
だが、少女には逃げる意思など、毛頭ない。立ち向かうのだと、もう、決めていたから。
「……お父さんとお母さんは、とても仲がよかったわ。お母さんはお父さんにべったりで、それをお父さんは、少し邪険に対応してはいたけれど、決してないがしろにはしていなかったし、ちゃんと、愛して――愛し合っていたと思う。……もちろん、わたしのことも愛してくれた。ふたりが、互いに互いを愛するのと同じくらい。あるいは、それよりもずっと、大きな愛で、愛してくれた。可愛がってくれた。……お父さんは不器用だし、お母さんは煩わしいくらいにまとわりついて、なんだか、どっちも対照的に、やりすぎたり、物足りなかったりはしたけれど、当時のわたしにも――『シェヘラザード』なんか扱えていなかったわたしにも、迷いなく確信できるほどに強く、愛してもらったわ」
少女は、語るにつれ、トーンを落とし、俯いていった。この話の先を、とうに知っていたから。それから、ずっと目を逸らしてきたから。『異本』蒐集にかまけて、忙しくして、それで、気付かないふりをしてきたから。
それに向き合わなければならないと、そのときがきたのだと、気付いたから。
「わたしも、不器用だったり、過剰だったりしたかもしれない。でも、精一杯に甘えたわ。……愛していた。大切で、本当に、愛して、いたの……」
なにかに縋っていなくては、崩れ落ちてしまいそうだった。その役目には物足りないけれど、無意識に、ティーカップに触れてしまう。冷たい、陶器の温度が、突き放すように少女を、襲った。
それに見かねたのか、脇に控えていた下僕くんが、まだ中身が多く残っている少女のティーカップに、新しい紅茶を注ぐ。冷めたカップの中身と混ざり合い、結果、それはたいして温度を上げはしなかったけれど、それでも、ほんわりと立ち上がった湯気に、少しだけ、少女は、救われた。
「……本当に、愛していたのよ。絶対に、それは、間違いない。……なのに、どうしてなの?」
悲しみを越えて、怒りに変わってきた。目の前の女神さまに、その怒りを、ぶつける。思いがけず込み上げてきた感情で、まなじりを濡らして。やつあたりのように、睨む。
「どうして……お父さんのこと……お母さんのこと…………思い出せないのっ!?」
自身の記憶にかかるノイズに、その顔は隠れていた。一四年間だ。両親と別れたのは、あの日、2018年の十月。不意の狂人による、炎球での破壊によるものだ。十四歳のあの日。であるなら、十分に成長していて、たくさんの思い出を培ってきたはずで、その両親の顔ならば、飽きるほど見尽くしたころであるはずなのに。
確かに、いくらかの思い出はある。どこに出かけて、なにがあって、どんな話をしたか。そういうエピソードは思い出せるのに、どうしても、その両親の顔やその他、印象的な外見を――つまりは、個人を特定できるだけの情報を、想起できない。
その事実から、ずっと、目を逸らしてきた。……こんなこと、誰にも言ってない。言えるわけがない。
薄情な人間に思われる――そんなことよりも怖いのは、それを言葉にすることで、自ら完全に、認めてしまうこと。――だから、言えなかった。
しかし、とうとう少女は認めてしまう。
この世界が、狂っていることを。
女神さまは言うと、ティーカップを置いて、少女を、見た。
「初めまして。僕はニグレド・エーテルエンド・レイ・クロウリー。ふたご座のB型だ」
「…………」
少女は、どうコメントしていいものか迷って、口籠った。
「……変な名前ね」
あまりに間が長いので、仕方なくコメントする。それに、星座とか血液型を言った意味が解らない。そうも付け足したかったが、まあ、堪えておくことにした。
「偽名だからね。女神さまも楽じゃないんだよ」
あっけらかんと、女神さまは言った。なにが楽じゃないのだろう? 少女は、訝しむ。
「レイで構わないよ。それで……?」
ゆっくりと間を取ってから、こてん、と、女神さまは首を傾げる。
「なによ?」
相手の真似にならないように気を付けて、少女は、横に傾げそうになった首を無理矢理、後ろに反らせて、やや相手を見下すように、見た。
「なによって……名乗りなよ、君も。挨拶もできないのか。いまどきの若い子は」
はあ。と、大仰に息を吐く。たぶんだけれど、そう年も変わらないだろうに――なんならそっちのが年下だろうに、なんていう言い草だ。と、少女は少し、腹を立てた。
が、確かに、相手が名乗ったのに自分が名乗っていないのは、よくないことと思えた。敵だから。あるいは、言わなくてもきっと知られているだろうから、言うまでもないと思ってはいたが、礼儀としてはやはり、名乗りくらいすべきだろう。
「……ノラ・ヴィートエントゥーセン。……ふたご座のB型」
「おや、お揃いだね」
女神さまはわずかに目を見開き、まるで驚いたように言った。どうせ知ってたんでしょうに、と、少女は憤慨する。あるいはあえて、お揃いであることを確認させるように、彼女は星座と血液型を言ったのかもしれなかった。……ともすれば、本当に『お揃い』なのかも怪しいものだ。ただ少女に合わせて嘘をついただけである可能性もある。そう思うと、少しだけ少女は、怒りを抑えられた。
「……いい名前だね。ノラ・ヴィートエントゥーセン」
少女が自身の怒りと格闘している隙に、女神さまは、そう言った。
「……どうも」
社交辞令であろうその言葉に、おざなりな返答をしておく。ここにきてようやっと、少女はティーカップに手をつけた。少し冷めた紅茶を一口含み、それで初めて、喉が渇いていたことを認識する。緊張、していたのだろう。
「ヴィートエントゥーセン。か」
女神さまはなにかを含むように、そう、重々しく、言った。ひとり言のように、小さく。
「君は、ノルウェーの生まれだろう?」
それから、そう、ちゃんとした声量で、少女に、正しく問う。
「そうだけど?」
少女は素直に答えた。少しはいまの状況にも慣れてきた。そう、自己認識して。
「ノラ、という名は、ノルウェーの女性であれば、ごく一般的な名前だ。だが、ヴィートエントゥーセン、というのはねえ……」
まるであざけるように、女神さまはティーカップで口元を隠して、少女を流し目で見た。自身の言葉に対する、少女の反応を、待つように。
「なによ。わたしの名前になにか、文句でもあるの?」
その意図に乗っかって、少女は言った。声と視線を、敵対的に尖らせて。
「まあ、文句だね。……ああ、だが、それは君に対するものではない。だから君が、僕を睨むのはやめてくれよ。可愛い顔が台無しだよ?」
「あなたに可愛いなんて言われたくないわ。だから、この顔で結構」
もう少し、意識的に尖らせて、少女は、眉間に皺を寄せた。
女神さまははにかむように眉を落として、ティーカップを、置く。
「『ヴィート』。これは、ノルウェー語で『白』を意味する。そして同様にノルウェー語で、『エン』は数字の『一』、『トゥーセン』は数字の『千』。君の名は、一般的な女性名と、『白い千一』という意味を持つ姓で構成されている。……ときに、君。自分の両親のことを、どれくらい覚えている?」
少女の頬が、ピクリ、と、反応した。
*
聞こえなかった。だから、なにも反応しない。……そう主張するだけの間を空けて、少女は、そんな行為に意味がないことを悟ってのち、まだ少しだけ追加の間を取ってから、
「それは、精神攻撃のつもり?」
と、言っておいた。そういう意図ではないのだろう。そう解りかけてはいたが、時間を、稼ぐように。
いまは亡き、両親のこと。しかも、ふたりを亡くしたのが、あまりにショッキングで、突発的な、暴力であること。端的に、トラウマというべき心の闇。それを突かれた。……かのように、対応する。
そうではないのだと、理解していても。……だがまあ、どちらにしたところで、精神攻撃には違いないのだけれど。
「攻撃というほど加害的ではないつもりだよ。むしろこれは、君のための問いでもある」
やはり、女神さまは、そう言った。少女の懸念を、肯定するように。
つまりは、言葉通りの、問いなのだと。
「君は、両親のことを、どれくらい覚えている?」
女神さまは同じ言葉を、繰り返す。少女を逃がすまいと、追い詰めるように。
だが、少女には逃げる意思など、毛頭ない。立ち向かうのだと、もう、決めていたから。
「……お父さんとお母さんは、とても仲がよかったわ。お母さんはお父さんにべったりで、それをお父さんは、少し邪険に対応してはいたけれど、決してないがしろにはしていなかったし、ちゃんと、愛して――愛し合っていたと思う。……もちろん、わたしのことも愛してくれた。ふたりが、互いに互いを愛するのと同じくらい。あるいは、それよりもずっと、大きな愛で、愛してくれた。可愛がってくれた。……お父さんは不器用だし、お母さんは煩わしいくらいにまとわりついて、なんだか、どっちも対照的に、やりすぎたり、物足りなかったりはしたけれど、当時のわたしにも――『シェヘラザード』なんか扱えていなかったわたしにも、迷いなく確信できるほどに強く、愛してもらったわ」
少女は、語るにつれ、トーンを落とし、俯いていった。この話の先を、とうに知っていたから。それから、ずっと目を逸らしてきたから。『異本』蒐集にかまけて、忙しくして、それで、気付かないふりをしてきたから。
それに向き合わなければならないと、そのときがきたのだと、気付いたから。
「わたしも、不器用だったり、過剰だったりしたかもしれない。でも、精一杯に甘えたわ。……愛していた。大切で、本当に、愛して、いたの……」
なにかに縋っていなくては、崩れ落ちてしまいそうだった。その役目には物足りないけれど、無意識に、ティーカップに触れてしまう。冷たい、陶器の温度が、突き放すように少女を、襲った。
それに見かねたのか、脇に控えていた下僕くんが、まだ中身が多く残っている少女のティーカップに、新しい紅茶を注ぐ。冷めたカップの中身と混ざり合い、結果、それはたいして温度を上げはしなかったけれど、それでも、ほんわりと立ち上がった湯気に、少しだけ、少女は、救われた。
「……本当に、愛していたのよ。絶対に、それは、間違いない。……なのに、どうしてなの?」
悲しみを越えて、怒りに変わってきた。目の前の女神さまに、その怒りを、ぶつける。思いがけず込み上げてきた感情で、まなじりを濡らして。やつあたりのように、睨む。
「どうして……お父さんのこと……お母さんのこと…………思い出せないのっ!?」
自身の記憶にかかるノイズに、その顔は隠れていた。一四年間だ。両親と別れたのは、あの日、2018年の十月。不意の狂人による、炎球での破壊によるものだ。十四歳のあの日。であるなら、十分に成長していて、たくさんの思い出を培ってきたはずで、その両親の顔ならば、飽きるほど見尽くしたころであるはずなのに。
確かに、いくらかの思い出はある。どこに出かけて、なにがあって、どんな話をしたか。そういうエピソードは思い出せるのに、どうしても、その両親の顔やその他、印象的な外見を――つまりは、個人を特定できるだけの情報を、想起できない。
その事実から、ずっと、目を逸らしてきた。……こんなこと、誰にも言ってない。言えるわけがない。
薄情な人間に思われる――そんなことよりも怖いのは、それを言葉にすることで、自ら完全に、認めてしまうこと。――だから、言えなかった。
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