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コルカタ編 終章
子らへ伸ばす腕
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……………………。
沈黙が、続いた。そして沈黙が続くごとに、少女のいたたまれなさは増していく。やがて、少女は女傑から、目を逸らした。
「……なぁんや、ノラ。いつもより、えろう可愛いなっとるやん」
くっくっく。と、空気をつまらせるような音で、女傑は笑った。少女の邪魔が入っても、彼女が前に立ち塞がっても、そんなことなどお構いなしに――むしろだからこそ、気迫を募らせて。
「知らなかったの、パラちゃん。わたしはね、それはそれは可愛いの。もうほんと、めっちゃ可愛い……」
くっ……! と、少女は言葉につまり、膝をついた。どうやら今回ばかりは、その設定に自ら、足を掬われたらしい。
たしかに、少女は可愛い。しかし、彼女だって完璧ではない。見る者の庇護欲をくすぐるような弱さは失われてしまったし、達観したゆえの超越的な態度は、年齢以上に大人びてしまって、それらが可愛さという点においては、マイナス要素ともとることができてしまう。
そして、だからこそ、彼女は自らを「可愛い」と呼称して、定義して、ちょうどよかったのだ。鼻につかない程度に、均されていた。もしも本当に完璧で可愛い少女が自らを「可愛い」などと言ってしまおうものなら、それ自体が彼女の『可愛い』を毀損して、ただの性格の悪い少女に格下げされてしまうだろう。
つまり、少女はほどよく可愛かったのだ。自らを可愛いと言ってしまって差し支えないくらいに、本当にちょうどよく、可愛かったのである。
それが、今回ばかりは可愛すぎた。普段、シンプルで飾り気のない衣服を纏っているからこそ、素材だけで程度の良い『可愛い』を演出してきたというのに、その衣装を華美に派手に、ポップにキュートに一新してしまえば、もはや非の打ちどころのない『可愛い』に成ってしまう。そしてその自分を、普段と同じように「可愛い」などと言ってしまうと、まさに的を得すぎて、鼻につくのだ。その滑稽さを当然と、賢い少女は理解してしまったから、こうして、くずおれたのである。
「……阿呆やっとらんで、はよ立てや」
少女の葛藤をすべて理解したうえで、女傑は言った。『本の虫』のメンバー、僧侶や優男、あるいは機械生命体が彼女を警戒し、徐々に囲い、寄ってきても、悠長に。
ちなみに大男は娘たちを連れ、彼女らを守るために距離を取る。そして悪人顔は状況を把握するのに時間を要して、まだ動けずにいた。
「乗らないわよ。馬鹿じゃないの?」
少女は言った。言われた通りに立ち上がりながら。立ち上がって、衣装についた砂を払い落し、その弾みで目についてしまったフリフリ衣装に、改めて頬を引き攣らせながら。
「あの子らを――あるいはカイラギさんを? 襲う気なら、わたしのことなんて放っておいて、むしろ隙をついて、そっちを攻撃してたでしょ。それをしなかったってことは、あなたに――」
その程度の読みで……。と、女傑は思った。少女らしくない。女傑は、やるならちゃんとやる。少女をおびき寄せるために、一番狙いやすい相手を狙ったけれど、もとより外すつもりでなどやりはしない。し、おびき寄せた程度で、攻撃をやめもしない。本気でなければ、意味がないから。
その程度やと、死ぬで? と、女傑は思った。まだ、大男や、彼の匿う娘たちへの攻撃は続いている。少女たちより先に、地上に出ていた。だから、準備は万端だ。そこかしこに電気の球を浮かせている。自身から発する雷撃に指向を持たせるための、『的』を。
『流繋 〝周〟』。目視できないほどの微弱な電気を、数多のルートから同時に駆けさせ、目的にまで集約させる。とはいえ、いくら集約させるとしても、ひとつひとつが、少女にすら気取らせないようにするため、あまりに微弱に設定してある。ゆえに、その威力は女傑の編み出した技の中でも最弱だ。しかし、それでも人間の一人や二人や三人、絶命させるに不足はない――。
「――敵意はない。そうよね、パラちゃん?」
ふっ……と、わずかに風が、女傑の頬を撫でた。
少女は、わずかも言葉をためらわせず、流暢に語り尽くした。そんなことを言い終わるまでに、とうに到達したはずの電撃は、断ち切られている。
無理矢理、吹き飛ばされた。そう、理解した。おそらく、誰にも見えていない。彼女が――可愛すぎる彼女が唯一、姿に似合わず剣呑に持っている刀で、語気すら乱さず一刀のもとに、切り伏せたのだ。
おそろしく速い一刀、うちやなかったら見逃しとるで。そう、女傑は思った。そして、あえてそれだけの速度で刀を振るった理由は――言うまでもない、あくまでここを、穏便に済ますためだ。
「冗談だものね? さっきの攻撃も、当たらないようにしてたものね? ……そうよね、パラちゃん?」
優しい声で、少女は続けた。まっすぐ女傑を睨み上げて。
面倒やな。と、女傑は判断した。だから、あえてみよがしに突き付けていた、指先の銃口を、そっと降ろす。べつにまだ、なんとでもなる。しかし、いま、この場では、やめとこか。面倒やし。と、女傑は諦めたのだ。
「……まあ、それでええわ」
力強い少女の視線に、同質のそれをぶつけて、互いの心を読み合える者同士で、言葉を交わさず、約束する。
また、次の機会に、と。
*
女傑は、そのまま去った。
「おい、パララ」
男が声をかけるも、
「仕事あんねん。始末書や、こんなんやったら。……近いうち顔出すさかい」
顔を合わせずに行ってしまった。
「おまえら、どうすんだ?」
ようやっと、ギャルの喪失から立ち直りかけた男である。だが、また、いま、少女と女傑のやりとりで、どっと疲れたところだ。地べたに腰を預けたまま、『本の虫』のメンバーに問う。
女神さまの退場は、少女と別れたのちに、全員に伝えてある。一人残した少女のもとへ戻るため、男が東奔西走、あの場のメンバーを纏めていたときだ。また、最後の拠点だったこの場も潰れている。まだ彼らは健在だ。『異本』だって奪われてはいない。しかし、このありさまで、この後、どうするのか? それを男は、問う。
「私の意見は言わないでおきましょう。どちらにしても、私は『本の虫』を抜けさせていただくつもりですし。少しひとりで、旅でもしたい」
優男は言った。そして、組織の意向も聞かぬまま、その手にある『異本』、『白鬼夜行 大蝦蟇之書』を、男のそばに置く。約束通り。
「それも回収です」
そのまま悪人顔の元へも行き、彼の持つ『不知火』も回収する。悪人顔は、やけに素直にそれを、渡した。
「やけに素直ですね」
優男は言う。
「そんなもんなくても、俺は俺だからな」
あっけらかんと、悪人顔は言った。優男が到達するのに、多分の時間を要したその答えを、いとも簡単に紡いで。
その悪人顔は、状況を理解しきっていないのか、特段になにも、未来への展望を語らなかった。不思議な男である。不思議な馬鹿である。
「……潮時、ですかね」
僧侶が言う。真っ黒なローブの、フードを目深にかぶり、表情を隠した。
「年甲斐もなく、未練たらしく居場所にしがみついていたのかもしれない。それがこの結果だというなら、もう、『本の虫』など、…………解散した方がいい」
最後の一言には、長い間を要した。年甲斐がなくとも、未練たらたらでも、みっともなくしがみついていた居場所だとしても、結局、彼はその場所が好きだったのだ。その気持ちだけは、どうしても拭えない。そういうこと、だった。
「教祖も、女神さまもいないいま、僭越ながら私が宣言させていただきます。今日、このときをもって、『本の虫』は――」
「待てっ!!」
空間を震わせるほどの一声が、僧侶の言葉を遮った。声の主は、大男、カイラギ・オールドレーンである。
「某は認めんぞっ! メロディアの仇を取るまでは、某はひとりでも戦い続ける! こんな……こんな結末でっ! メロディアの――この子たちの母親の魂は、どう救われるというのだっ!!」
大男は、渾身の声を上げた。コルカタの街、全域にまで響いたかもしれない。それだけの、怒声。だが、その両腕に囲うふたりの娘には、陶器に触れるように優しい力加減だった。不器用な彼が、あまりにも器用に。――いつしか、ようやっと慣れた、親のごとき優しさで。
そんな彼の、あまりに極端な力加減に震える、その肩に、触れる手が、ひとつ――。
沈黙が、続いた。そして沈黙が続くごとに、少女のいたたまれなさは増していく。やがて、少女は女傑から、目を逸らした。
「……なぁんや、ノラ。いつもより、えろう可愛いなっとるやん」
くっくっく。と、空気をつまらせるような音で、女傑は笑った。少女の邪魔が入っても、彼女が前に立ち塞がっても、そんなことなどお構いなしに――むしろだからこそ、気迫を募らせて。
「知らなかったの、パラちゃん。わたしはね、それはそれは可愛いの。もうほんと、めっちゃ可愛い……」
くっ……! と、少女は言葉につまり、膝をついた。どうやら今回ばかりは、その設定に自ら、足を掬われたらしい。
たしかに、少女は可愛い。しかし、彼女だって完璧ではない。見る者の庇護欲をくすぐるような弱さは失われてしまったし、達観したゆえの超越的な態度は、年齢以上に大人びてしまって、それらが可愛さという点においては、マイナス要素ともとることができてしまう。
そして、だからこそ、彼女は自らを「可愛い」と呼称して、定義して、ちょうどよかったのだ。鼻につかない程度に、均されていた。もしも本当に完璧で可愛い少女が自らを「可愛い」などと言ってしまおうものなら、それ自体が彼女の『可愛い』を毀損して、ただの性格の悪い少女に格下げされてしまうだろう。
つまり、少女はほどよく可愛かったのだ。自らを可愛いと言ってしまって差し支えないくらいに、本当にちょうどよく、可愛かったのである。
それが、今回ばかりは可愛すぎた。普段、シンプルで飾り気のない衣服を纏っているからこそ、素材だけで程度の良い『可愛い』を演出してきたというのに、その衣装を華美に派手に、ポップにキュートに一新してしまえば、もはや非の打ちどころのない『可愛い』に成ってしまう。そしてその自分を、普段と同じように「可愛い」などと言ってしまうと、まさに的を得すぎて、鼻につくのだ。その滑稽さを当然と、賢い少女は理解してしまったから、こうして、くずおれたのである。
「……阿呆やっとらんで、はよ立てや」
少女の葛藤をすべて理解したうえで、女傑は言った。『本の虫』のメンバー、僧侶や優男、あるいは機械生命体が彼女を警戒し、徐々に囲い、寄ってきても、悠長に。
ちなみに大男は娘たちを連れ、彼女らを守るために距離を取る。そして悪人顔は状況を把握するのに時間を要して、まだ動けずにいた。
「乗らないわよ。馬鹿じゃないの?」
少女は言った。言われた通りに立ち上がりながら。立ち上がって、衣装についた砂を払い落し、その弾みで目についてしまったフリフリ衣装に、改めて頬を引き攣らせながら。
「あの子らを――あるいはカイラギさんを? 襲う気なら、わたしのことなんて放っておいて、むしろ隙をついて、そっちを攻撃してたでしょ。それをしなかったってことは、あなたに――」
その程度の読みで……。と、女傑は思った。少女らしくない。女傑は、やるならちゃんとやる。少女をおびき寄せるために、一番狙いやすい相手を狙ったけれど、もとより外すつもりでなどやりはしない。し、おびき寄せた程度で、攻撃をやめもしない。本気でなければ、意味がないから。
その程度やと、死ぬで? と、女傑は思った。まだ、大男や、彼の匿う娘たちへの攻撃は続いている。少女たちより先に、地上に出ていた。だから、準備は万端だ。そこかしこに電気の球を浮かせている。自身から発する雷撃に指向を持たせるための、『的』を。
『流繋 〝周〟』。目視できないほどの微弱な電気を、数多のルートから同時に駆けさせ、目的にまで集約させる。とはいえ、いくら集約させるとしても、ひとつひとつが、少女にすら気取らせないようにするため、あまりに微弱に設定してある。ゆえに、その威力は女傑の編み出した技の中でも最弱だ。しかし、それでも人間の一人や二人や三人、絶命させるに不足はない――。
「――敵意はない。そうよね、パラちゃん?」
ふっ……と、わずかに風が、女傑の頬を撫でた。
少女は、わずかも言葉をためらわせず、流暢に語り尽くした。そんなことを言い終わるまでに、とうに到達したはずの電撃は、断ち切られている。
無理矢理、吹き飛ばされた。そう、理解した。おそらく、誰にも見えていない。彼女が――可愛すぎる彼女が唯一、姿に似合わず剣呑に持っている刀で、語気すら乱さず一刀のもとに、切り伏せたのだ。
おそろしく速い一刀、うちやなかったら見逃しとるで。そう、女傑は思った。そして、あえてそれだけの速度で刀を振るった理由は――言うまでもない、あくまでここを、穏便に済ますためだ。
「冗談だものね? さっきの攻撃も、当たらないようにしてたものね? ……そうよね、パラちゃん?」
優しい声で、少女は続けた。まっすぐ女傑を睨み上げて。
面倒やな。と、女傑は判断した。だから、あえてみよがしに突き付けていた、指先の銃口を、そっと降ろす。べつにまだ、なんとでもなる。しかし、いま、この場では、やめとこか。面倒やし。と、女傑は諦めたのだ。
「……まあ、それでええわ」
力強い少女の視線に、同質のそれをぶつけて、互いの心を読み合える者同士で、言葉を交わさず、約束する。
また、次の機会に、と。
*
女傑は、そのまま去った。
「おい、パララ」
男が声をかけるも、
「仕事あんねん。始末書や、こんなんやったら。……近いうち顔出すさかい」
顔を合わせずに行ってしまった。
「おまえら、どうすんだ?」
ようやっと、ギャルの喪失から立ち直りかけた男である。だが、また、いま、少女と女傑のやりとりで、どっと疲れたところだ。地べたに腰を預けたまま、『本の虫』のメンバーに問う。
女神さまの退場は、少女と別れたのちに、全員に伝えてある。一人残した少女のもとへ戻るため、男が東奔西走、あの場のメンバーを纏めていたときだ。また、最後の拠点だったこの場も潰れている。まだ彼らは健在だ。『異本』だって奪われてはいない。しかし、このありさまで、この後、どうするのか? それを男は、問う。
「私の意見は言わないでおきましょう。どちらにしても、私は『本の虫』を抜けさせていただくつもりですし。少しひとりで、旅でもしたい」
優男は言った。そして、組織の意向も聞かぬまま、その手にある『異本』、『白鬼夜行 大蝦蟇之書』を、男のそばに置く。約束通り。
「それも回収です」
そのまま悪人顔の元へも行き、彼の持つ『不知火』も回収する。悪人顔は、やけに素直にそれを、渡した。
「やけに素直ですね」
優男は言う。
「そんなもんなくても、俺は俺だからな」
あっけらかんと、悪人顔は言った。優男が到達するのに、多分の時間を要したその答えを、いとも簡単に紡いで。
その悪人顔は、状況を理解しきっていないのか、特段になにも、未来への展望を語らなかった。不思議な男である。不思議な馬鹿である。
「……潮時、ですかね」
僧侶が言う。真っ黒なローブの、フードを目深にかぶり、表情を隠した。
「年甲斐もなく、未練たらしく居場所にしがみついていたのかもしれない。それがこの結果だというなら、もう、『本の虫』など、…………解散した方がいい」
最後の一言には、長い間を要した。年甲斐がなくとも、未練たらたらでも、みっともなくしがみついていた居場所だとしても、結局、彼はその場所が好きだったのだ。その気持ちだけは、どうしても拭えない。そういうこと、だった。
「教祖も、女神さまもいないいま、僭越ながら私が宣言させていただきます。今日、このときをもって、『本の虫』は――」
「待てっ!!」
空間を震わせるほどの一声が、僧侶の言葉を遮った。声の主は、大男、カイラギ・オールドレーンである。
「某は認めんぞっ! メロディアの仇を取るまでは、某はひとりでも戦い続ける! こんな……こんな結末でっ! メロディアの――この子たちの母親の魂は、どう救われるというのだっ!!」
大男は、渾身の声を上げた。コルカタの街、全域にまで響いたかもしれない。それだけの、怒声。だが、その両腕に囲うふたりの娘には、陶器に触れるように優しい力加減だった。不器用な彼が、あまりにも器用に。――いつしか、ようやっと慣れた、親のごとき優しさで。
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