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コルカタ編 終章
心のゆくえ
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「はあ……はあ……」
荒く息をする。肩を上下させる。
少女は、この事態を理解していた。いや、正確にはそうでもない。ただ、自身が魔法少女になれる、ということは知っていた。
繰り返すが、『異本』を扱えるかどうかは完全に相性の問題だ。いくら人間的に優れていようと、どれだけその『異本』を大事にして、好きでいようと、決してそれを扱えるとは限らない。であるのに、少女はそれに適性を示した。ギャルが扱っていた『異本』、数多の魔法を扱う、魔法少女に変身できる、『きゅるん☆ 魔法少女 マジカル・レインボー☆』に。
そして、その魔法を使うことで、ここから全員をまとめて、安全なところに移動させることもできると知っていた。それは、現状でもっとも安全に、かつ確実に、崩れ落ちる施設から全員を避難させるための、最適な手段でもある。
だから、仕方ない、と、諦めた。着衣物や装飾などをすべて一新され、後天的な身体変化も、一部初期化される。傷などは治せないが、ほぼ全身が、生まれたままの――生まれてから、なんの障害も受けず育ったかのような姿に回帰させられ、恥ずかしいポーズやセリフを、問答無用に強いられる。
それくらいは、諦めよう。と、決意した。が、結果を知ってはいても、それを体験するのとでは、まったく話が違っていた。『異本』を扱うことで陥る自らの実情を、少女は完璧に把握していた。だが、それを実際に体験したときの心情までは、やってみるまで完全に理解することなどできやしなかったのである。
で、やってみた結果が、これであった。
「あ、あ、ああっ! ……むぅうんん~~~~っ!!」
無駄なほどにひらひらと、数多くあしらわれたフリルを、ばっさばっさとふり乱しながら、地団太を踏む。そうでもしないと、恥ずかしさで死にそうだった。
なに? あの人、毎度こんな羞恥に耐えてたの!? いい歳して、どんな胆力よ! つーか、いまはそんなことどうでもいい! わたし! わたしよ! 可愛いわたしがちょう大変! なまじ可愛いから大変だわ! 絶対みんな引いてるもの! 笑ってるもの! もうだめ……死にたい……。もう――
「だめ……お嫁にいけない……」
少女は床に這いつくばった。そうしているうちにも、施設全体にはひびが走り、いまにも崩れ出しそうだ。
「あの、いちおう、君はわたしの嫁なんですけど……。ノラ?」
紳士が彼女に寄り添う。彼女の背に手を当て、落ち着かせようと試みる。どう声をかければいいのか解らなかったが、もう、時間もない。そのことも相まって、安易な言葉を彼は、選んでしまう。
「あの……可愛い、ですよ? ノラ?」
もちろんそれは、藪蛇だ。
キッ、と、少女は顔を上げる。その、青くなってしまった瞳には、涙まで溜まっていた。
「い・ま・可・愛・い・と・か・言・わ・な・い・で!! 嬉しくない! ぶん殴るわよ!!」
なんでこんなときに限って……。と、思う。好きとか可愛いとか愛してるとか、滅多に言わないくせに! そう、頭に血が上った。だが、そのおかげか、少しだけ羞恥心は薄れ、本来やるべきことを思い出すことができた。
ぎりぎりだ。天井が崩れ始めている。それでも改めて、ようやっと、気持ちは落ち着いた。
「ノラちゃん!」
「ノラさん!」
「おねえちゃん!」
「童!」
「ノラっ!」
みなが、少女に声をかける。期待を込めた目で、見る。
「ノラ……!」
最後に男が、なんとか気持ちを立て直して少女を呼び。結果それで全員が、少女に注目した。
「嫉妬の黒。『ブラック・キス』。〝恣意廓逆〟!」
で。だから、魔法を使うにはまた、恥ずかしい決めポーズを取らなきゃいけないのだけれど、少女はそれを失念していて。思いっきり視線が集まる中で、小首を傾げてウインク付きの、投げキッスを披露してしまうこととなったのだった。
――――――――
はあ……はあ……はあ……はあ……。
全員が全員、息を上げていた。というのも、少女が思った以上に、魔法少女の衣装や、セリフやポーズ、それらによる精神的ダメージが大きく、彼女の慧眼での想定より、よほど魔法の発動が遅れてしまったから。それにより、本当に間一髪、降り注ぐ瓦礫や土砂を全身に浴びるわずか直前まで、地下施設からの脱出がなされなかった。ゆえに、それに対する全員の焦燥が、心拍数を上げていたのだ。
誰もが、太陽と大空の元、膝をついた。もう日は傾いていたが、まだ空が明るみ始めたころだ。気温は二十度ほどあるようだが、湿度が低く、やや肌寒い。もれなく全員が冷や汗をかいていたから、なおさらだった。
そんな倦怠と疲弊の極致の中、ひと時の安息にうなだれたのだ。だが、その中でもひときわ、黒いオーラを放つ白い影が、ひとつ。
「わたしは……いったい……なにをしているの……?」
少女の頭はもはや、働いていなかった。こうなると年頃の少女と変わりない。
そんな少女を気遣える者もいない。誰もが肉体的に、あるいは精神的に、相当に参ってしまっていたのだ。だが、誰よりも瀕死でありながらも、肉体的にも精神的にも、大過ないものが、ひとり。
いや、一機、いた。
彼女は、機械生命体として当然と、あくまで冷静に、状況を把握していた。場所は、施設のあった場所の、ちょうど真上といったところか。入口に関しては、廃屋となったビルに隠れていたが、施設全体としては広大だ。その上には、空き地となっている土地も多くある。そのうちの一か所のようだ。
たしかに、地下にいた全員が、問題なく退避できたようだ。傷はそれなりに負ってはいても、即座に治療を必要とするほどでもないだろう。また、施設崩壊時にすでに避難していた『本の虫』のメンバーは、近くにはいないようだ。
ナルホド コレハ 非常ニ マズイ.そのように、彼女は判断した。いまにも機能停止しそうな、我が身などを慮ることになど、わずかのメモリも用いず。ただ、敵の襲来に身構えた。
ブ――――ゥウウンン。と、視界にノイズが混じる。視覚情報の処理が、わずかに、乱れた。
「『来――」
その隙を見計らったように、その稲光は、轟く――。
「――針』っ!!」
それは、横一線に走る雷撃だった。まさに、針のように細い、一点集中の雷。それはまっすぐと、大男へ向かう。
だが、問題はそこではない。機械生命体は、大男ならその一撃に耐え得るだろうことを知っていた。それでも、彼のそばにいるふたりの娘たちは、そうもいかない。
彼女は、それを理解しているのだろうか? 幼く、戦闘力もない娘たちを巻き込んででも、大男を仕留めたかったのか? あるいは、大男の巨体に隠れた娘たちに気付いていない? ……いや、そんなことは、どうでもいい!
『――――――――!!』
なにかが、機械生命体の中を駆け巡った。それは、電気信号ではない。ただの、電気信号ではなかった。
それはまるで、意思のようだ。いや、それよりももっと抽象的な――気配、だろうか? ……違う。そうだ。あえていうなら、『心』。
――EF。起動。防衛システム……とにかく急いでっ!!――
言葉にしていては間に合わない。だから、彼女はその心で――電流の速度で、自らの手足に、命令を下す――。
……それが、間に合わないことは解っていた。電気の流れる速度で命令が行われても、相手も電気だ。雷だ。同等の速度なら、先に動いた相手が――女傑が速い。それでも、機械生命体は動くしかなかった。懸命に、動くしかなかった。己が娘たちのために――!!
「――――っ!?」
だが、機械生命体に移植されていた『心』とは別の、もっと早く動きを始めていた影が、女傑の攻撃を、止めた。
ひらひらと、無用なほどに大量とあしらわれたフリルを靡かせた、白い影が。
「活発の黄。『フラッシュ・ネイル』。〝雷走〟」
うなだれていた少女も、状況は――遅ればせながら把握していた。遅れたのはやはり、精神的に非常に、参っていたから。しかし、そのロスを差し引いても、少女の卓越した洞察眼は、女傑の動きを完全に看破したのだ。
「退きなさい、パラちゃん。いつも以上に可愛いわたしは、機嫌が悪いの。手加減しないわよ」
電圧を纏った爪で、女傑の一撃を弾き、少女は、刀を構える。その表情は、やはり若干の照れをまだ残していて、微妙に締まらなかった。
荒く息をする。肩を上下させる。
少女は、この事態を理解していた。いや、正確にはそうでもない。ただ、自身が魔法少女になれる、ということは知っていた。
繰り返すが、『異本』を扱えるかどうかは完全に相性の問題だ。いくら人間的に優れていようと、どれだけその『異本』を大事にして、好きでいようと、決してそれを扱えるとは限らない。であるのに、少女はそれに適性を示した。ギャルが扱っていた『異本』、数多の魔法を扱う、魔法少女に変身できる、『きゅるん☆ 魔法少女 マジカル・レインボー☆』に。
そして、その魔法を使うことで、ここから全員をまとめて、安全なところに移動させることもできると知っていた。それは、現状でもっとも安全に、かつ確実に、崩れ落ちる施設から全員を避難させるための、最適な手段でもある。
だから、仕方ない、と、諦めた。着衣物や装飾などをすべて一新され、後天的な身体変化も、一部初期化される。傷などは治せないが、ほぼ全身が、生まれたままの――生まれてから、なんの障害も受けず育ったかのような姿に回帰させられ、恥ずかしいポーズやセリフを、問答無用に強いられる。
それくらいは、諦めよう。と、決意した。が、結果を知ってはいても、それを体験するのとでは、まったく話が違っていた。『異本』を扱うことで陥る自らの実情を、少女は完璧に把握していた。だが、それを実際に体験したときの心情までは、やってみるまで完全に理解することなどできやしなかったのである。
で、やってみた結果が、これであった。
「あ、あ、ああっ! ……むぅうんん~~~~っ!!」
無駄なほどにひらひらと、数多くあしらわれたフリルを、ばっさばっさとふり乱しながら、地団太を踏む。そうでもしないと、恥ずかしさで死にそうだった。
なに? あの人、毎度こんな羞恥に耐えてたの!? いい歳して、どんな胆力よ! つーか、いまはそんなことどうでもいい! わたし! わたしよ! 可愛いわたしがちょう大変! なまじ可愛いから大変だわ! 絶対みんな引いてるもの! 笑ってるもの! もうだめ……死にたい……。もう――
「だめ……お嫁にいけない……」
少女は床に這いつくばった。そうしているうちにも、施設全体にはひびが走り、いまにも崩れ出しそうだ。
「あの、いちおう、君はわたしの嫁なんですけど……。ノラ?」
紳士が彼女に寄り添う。彼女の背に手を当て、落ち着かせようと試みる。どう声をかければいいのか解らなかったが、もう、時間もない。そのことも相まって、安易な言葉を彼は、選んでしまう。
「あの……可愛い、ですよ? ノラ?」
もちろんそれは、藪蛇だ。
キッ、と、少女は顔を上げる。その、青くなってしまった瞳には、涙まで溜まっていた。
「い・ま・可・愛・い・と・か・言・わ・な・い・で!! 嬉しくない! ぶん殴るわよ!!」
なんでこんなときに限って……。と、思う。好きとか可愛いとか愛してるとか、滅多に言わないくせに! そう、頭に血が上った。だが、そのおかげか、少しだけ羞恥心は薄れ、本来やるべきことを思い出すことができた。
ぎりぎりだ。天井が崩れ始めている。それでも改めて、ようやっと、気持ちは落ち着いた。
「ノラちゃん!」
「ノラさん!」
「おねえちゃん!」
「童!」
「ノラっ!」
みなが、少女に声をかける。期待を込めた目で、見る。
「ノラ……!」
最後に男が、なんとか気持ちを立て直して少女を呼び。結果それで全員が、少女に注目した。
「嫉妬の黒。『ブラック・キス』。〝恣意廓逆〟!」
で。だから、魔法を使うにはまた、恥ずかしい決めポーズを取らなきゃいけないのだけれど、少女はそれを失念していて。思いっきり視線が集まる中で、小首を傾げてウインク付きの、投げキッスを披露してしまうこととなったのだった。
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はあ……はあ……はあ……はあ……。
全員が全員、息を上げていた。というのも、少女が思った以上に、魔法少女の衣装や、セリフやポーズ、それらによる精神的ダメージが大きく、彼女の慧眼での想定より、よほど魔法の発動が遅れてしまったから。それにより、本当に間一髪、降り注ぐ瓦礫や土砂を全身に浴びるわずか直前まで、地下施設からの脱出がなされなかった。ゆえに、それに対する全員の焦燥が、心拍数を上げていたのだ。
誰もが、太陽と大空の元、膝をついた。もう日は傾いていたが、まだ空が明るみ始めたころだ。気温は二十度ほどあるようだが、湿度が低く、やや肌寒い。もれなく全員が冷や汗をかいていたから、なおさらだった。
そんな倦怠と疲弊の極致の中、ひと時の安息にうなだれたのだ。だが、その中でもひときわ、黒いオーラを放つ白い影が、ひとつ。
「わたしは……いったい……なにをしているの……?」
少女の頭はもはや、働いていなかった。こうなると年頃の少女と変わりない。
そんな少女を気遣える者もいない。誰もが肉体的に、あるいは精神的に、相当に参ってしまっていたのだ。だが、誰よりも瀕死でありながらも、肉体的にも精神的にも、大過ないものが、ひとり。
いや、一機、いた。
彼女は、機械生命体として当然と、あくまで冷静に、状況を把握していた。場所は、施設のあった場所の、ちょうど真上といったところか。入口に関しては、廃屋となったビルに隠れていたが、施設全体としては広大だ。その上には、空き地となっている土地も多くある。そのうちの一か所のようだ。
たしかに、地下にいた全員が、問題なく退避できたようだ。傷はそれなりに負ってはいても、即座に治療を必要とするほどでもないだろう。また、施設崩壊時にすでに避難していた『本の虫』のメンバーは、近くにはいないようだ。
ナルホド コレハ 非常ニ マズイ.そのように、彼女は判断した。いまにも機能停止しそうな、我が身などを慮ることになど、わずかのメモリも用いず。ただ、敵の襲来に身構えた。
ブ――――ゥウウンン。と、視界にノイズが混じる。視覚情報の処理が、わずかに、乱れた。
「『来――」
その隙を見計らったように、その稲光は、轟く――。
「――針』っ!!」
それは、横一線に走る雷撃だった。まさに、針のように細い、一点集中の雷。それはまっすぐと、大男へ向かう。
だが、問題はそこではない。機械生命体は、大男ならその一撃に耐え得るだろうことを知っていた。それでも、彼のそばにいるふたりの娘たちは、そうもいかない。
彼女は、それを理解しているのだろうか? 幼く、戦闘力もない娘たちを巻き込んででも、大男を仕留めたかったのか? あるいは、大男の巨体に隠れた娘たちに気付いていない? ……いや、そんなことは、どうでもいい!
『――――――――!!』
なにかが、機械生命体の中を駆け巡った。それは、電気信号ではない。ただの、電気信号ではなかった。
それはまるで、意思のようだ。いや、それよりももっと抽象的な――気配、だろうか? ……違う。そうだ。あえていうなら、『心』。
――EF。起動。防衛システム……とにかく急いでっ!!――
言葉にしていては間に合わない。だから、彼女はその心で――電流の速度で、自らの手足に、命令を下す――。
……それが、間に合わないことは解っていた。電気の流れる速度で命令が行われても、相手も電気だ。雷だ。同等の速度なら、先に動いた相手が――女傑が速い。それでも、機械生命体は動くしかなかった。懸命に、動くしかなかった。己が娘たちのために――!!
「――――っ!?」
だが、機械生命体に移植されていた『心』とは別の、もっと早く動きを始めていた影が、女傑の攻撃を、止めた。
ひらひらと、無用なほどに大量とあしらわれたフリルを靡かせた、白い影が。
「活発の黄。『フラッシュ・ネイル』。〝雷走〟」
うなだれていた少女も、状況は――遅ればせながら把握していた。遅れたのはやはり、精神的に非常に、参っていたから。しかし、そのロスを差し引いても、少女の卓越した洞察眼は、女傑の動きを完全に看破したのだ。
「退きなさい、パラちゃん。いつも以上に可愛いわたしは、機嫌が悪いの。手加減しないわよ」
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