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台湾編 本章 ルート『怠惰』
『神』への到達
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――WBO本部ビル、屋上。
「到達したか」
地上六十階の、そのひとつ上の高さ。地上300メートルに迫るその高所に吹き荒れる風に、かの声はかき消された。
それでも、少女には厳然と、問題なく聞こえている。
閑散とした、空間だった。背の低いフェンスに申し訳程度に仕切られただけの、だだっ広いリングのよう。空調設備の室外機や、電気設備、受水槽などもない。ただただ平たく開け放たれただけの、屋上。
そんな空間の、ほぼ中央に、場違いに高級そうなソファが置かれている。そこに寝転がっていた、白髪に白い髭をたくわえた仙人然とした存在が、傾けた瓢箪を正し、地に足をつける。
ヘリポートとしての機能を示す『H』や『R』のマークもない、まっさらなコンクリートへ。足をつけど、いまだ立ち上がらず。じっくりと眼前に現れた者を、見定めるように眺める。その瞼は、重そうに閉じられていたけれど、それでも、どこまでも深く、見透かされていると解る。
ああ、これが『神』。そう、少女は理解する。
「初めまして。曹孟徳公」
言葉は不躾だが、礼儀は正しく、少女は首を垂れた。うん? と、仙人は片眉を歪める。
「クハハハハハ……。名乗りは無用か。我の名ですら捉えるとは、はたしてどうして――」
可笑しそうに笑い、紡ぐ言葉。その最後に、声音の体裁を整えて、「達している」、と、仙人は言った。
「取れ」
仙人は短く言うと、ふたりの――いや、ひとりとひと柱の間に、一対の剣が、現れた。
「末裔が気を利かせ、用意したものだ。使うといい。到達したとはいえ、我と対峙するにはいささか、まだ及ばぬであろう」
少女は、現れた剣を見る。それは確かに、『神』をも打倒しうる逸品だと見抜く。
だが――。
「けっこうよ。わたしには、これがある」
言って、『赫淼語』を掲げた。血は、綺麗に消えている。厳密に本人ではないとはいえ、もと主の血を――魂を、その身に取り込んだのだ。
幾重もの世代を超えたこのひと振りも、また、『神』の域にまで近付いている。まだ昇華するには、時が必要としても。
それに、力には代償が必要だ。そう、少女だって解っていた。あの剣たちを、少女には、健常なままに扱える自信が、なかった。
「で、あるか。……まあ、その方が、物語らしい」
仙人は言うと、ようやっと、立ち上がった。人体の限界以上に老いて見えるのに、その立ち居姿は、どこまでも軒昂。健康に、堅甲だ。
「安心せい」
現した一対の剣を、意志の力のみで己が両手に手繰り寄せ、仙人は言う。
「『神之緒』は使わぬ。なれば少しは、楽しめよう」
双剣を握り、仙人は、笑った。
これにて、最後のマッチングが、完了したのである。
――――――――
フルーア・メーウィン。
彼女は、EBNA――エディンバラ・バトラー・アンド・ナニー・アカデミーの、第八世代における主席メイドである。
栗色の髪をふたつの三つ編みにまとめて、大きな丸眼鏡を重そうに、そばかすを携えた顔に引っかけている。ブラウスに、生足を大きく露出したショートパンツという、メイドらしからぬラフな格好。それでも、いちおうメイドらしさをわずかに残していて、モノクロな色合いや、申し訳程度にはフリルをあしらっている。だが、両太腿に取り付けたホルスターが、完全にメイドらしさを壊滅させていた。
そうだ、彼女はただの、戦士である。
『異本』、『ブールーダの鉄面形』。影に潜み隠れ、移動することができる力。
『宝弾』、『ガーランド』。撃つときに加える圧や回転により、数十種類もの特異な性能を与えることができる銃弾。
北欧神話における、狩猟やスキーの女神、『スカジ』の『極玉』。
これらこの世界にあまねくみっつの力を万遍なく使いこなす、現状の世界では屈指の、戦闘力の持ち主。
そしてそんな彼女は、とうとう最後の力をも、発現させたのだ。
*
なんやねん。と、女傑は思った。思ったのが『先』だった。
そばかすメイドがまたも姿を消した。それはいい。彼女の扱う『異本』の力を、女傑はよく知っていた。以前、自身の右目を奪ったときに持っていたものとは異なるが、これも因果か、新たに適性を持った『異本』も、似たような性能を秘めている。であれば、彼女がそれをどのように扱うかも、それなりには予測できた。
だが、『神之緒』と、そばかすメイドは言った。そんな言葉は初耳だ。なればあるいは聞き違いかとも、瞬間、考えるけれど、身体機能の鋭敏さには自信を持つ女傑である、それもそれで、あり得ない。かといって、自身の知らない概念を、そばかすメイドが持っているというのもまた、あり得ないと思うのだけれど。
つまりは総じて、女傑は、その言葉を戯言だと判断した。適当なことを言ってみて、動揺でも誘おうというのか。その程度のものだと。
仮に、そうではなく、それは本当に存在する、自分の知らない概念だとしたなら――それは、ここまで一片も憂慮していなかった、勝利への確信が揺らぐ事態すら引き起こしかねない。
面倒になるかもしれへん。とっとと終わらそか。そう、直感的に判断して、女傑は、一歩を踏み出した。
バキッ――。太く、崩れる音がして、足元を、見る。
切断――というには、荒々しすぎる形で、女傑の凍った片足が、崩壊していた。
*
なにが、起こった? 踏み出した足は力の行き場を失い、女傑の大柄な体を傾けた。連動して傾く視界にさらされながら、彼女は、冷静に思考した。
気付かんかった。それほどに、急速な冷凍。それほどまでの極端な、温度変化。即座に連想するは、彼女の『極玉』。北欧神話の、狩猟やスキーの女神、スカジ。だが、そばかすメイドがこんなことをできるなんて、聞いたこともなければ、読めもしなかった。
聞いたことがない、のは、ある意味当然だ。一時期同じ場所に集い、共闘もしたことがあれども、互いに互いを信用していたわけではない。奥の手のひとつやふたつ、隠し持っていてしかるべきだ。
だが、読めなかったというのは腑に落ちない。女傑はすでに、地球人類を超越している。同じく、人間を外れ、神の域にまで達しようとしている少女と比べても、同じか、あるいはそれ以上の洞察眼を備えているのだ。その女傑の目に、いま起きている状況は、その片鱗すらも捉えさせなかった。まったくの、想定外だ。
そんな力が、まだ、この世界にあるとは……!
疑いは残ろうが、いまは、受け入れるしかない。
思考に比して、あまりに緩慢な視界の傾きの先に『敵』を見据え、女傑は、心構えた。
*
『極玉』――とりわけ、EBNA第六世代以降の者の一部に移植された、『神話時代の極玉』に関しては、あまりに謎が多い。それは、『極玉』研究の中で、偶然に発見されたものなのだ。発現する力は、そのモチーフが、多く神話や、空想世界、幻想世界の生物や神々に由来している。結果そうなっているというだけであり、そのメカニズムは、他の『極玉』以上に掴みきれなかったのだ。いまは亡き施設長、スマイル・ヴァン・エメラルドですら、それら『極玉』については、ほとんどなにも解っていない、とすら、言えた。
だが、その研究の最先端を行ったかの醜男は、ひとつの仮説を描いてはいた。それは、その特異な『極玉』の存在以上に、荒唐無稽で、馬鹿馬鹿しい、理論もへったくれもない空想だったけれども、それでも、感覚的に彼の感情には見合った。
つまりは、解らない、ということが、答えなのだと。
これは、人間に理解できないように作られたものだ。
人間が制御できる範疇を超えたもの。
『神』の、力だと――。
――そんな研究資料を想起して、そばかすメイドは、わずかに、笑った。
「イヒャヒャヒャ……」
声を漏らして、即、自制する。気を抜けば彼女は、いつでもこの身を簒奪しようとしてくる。人の身を、支配しようとしてくる。
まだや……まだ、あかん。
あん方のために死ねるまで、わっちは、わっちで在らな、あかん。
いつかの日々を思い出す。EBNA。組織の意向に唯々諾々と従い、『怠惰』に黙々と、夜闇を駆け巡った日々を。
笑うための表情筋すら動かせなくなった、あの、『道具』の姿を。
「楽しもやあ……パラちゃん」
へらへら笑って、軽口をたたく。いつかの自分を嘲り、鼻で笑う。
世界を楽しいものに変えてくれた男性を思い、彼のために、笑う。
「…………『神之緒』。『ウルの鏃盾』」
誰かの命令じゃない。自分自身の意思で、撃鉄を、起こすのだ。
「到達したか」
地上六十階の、そのひとつ上の高さ。地上300メートルに迫るその高所に吹き荒れる風に、かの声はかき消された。
それでも、少女には厳然と、問題なく聞こえている。
閑散とした、空間だった。背の低いフェンスに申し訳程度に仕切られただけの、だだっ広いリングのよう。空調設備の室外機や、電気設備、受水槽などもない。ただただ平たく開け放たれただけの、屋上。
そんな空間の、ほぼ中央に、場違いに高級そうなソファが置かれている。そこに寝転がっていた、白髪に白い髭をたくわえた仙人然とした存在が、傾けた瓢箪を正し、地に足をつける。
ヘリポートとしての機能を示す『H』や『R』のマークもない、まっさらなコンクリートへ。足をつけど、いまだ立ち上がらず。じっくりと眼前に現れた者を、見定めるように眺める。その瞼は、重そうに閉じられていたけれど、それでも、どこまでも深く、見透かされていると解る。
ああ、これが『神』。そう、少女は理解する。
「初めまして。曹孟徳公」
言葉は不躾だが、礼儀は正しく、少女は首を垂れた。うん? と、仙人は片眉を歪める。
「クハハハハハ……。名乗りは無用か。我の名ですら捉えるとは、はたしてどうして――」
可笑しそうに笑い、紡ぐ言葉。その最後に、声音の体裁を整えて、「達している」、と、仙人は言った。
「取れ」
仙人は短く言うと、ふたりの――いや、ひとりとひと柱の間に、一対の剣が、現れた。
「末裔が気を利かせ、用意したものだ。使うといい。到達したとはいえ、我と対峙するにはいささか、まだ及ばぬであろう」
少女は、現れた剣を見る。それは確かに、『神』をも打倒しうる逸品だと見抜く。
だが――。
「けっこうよ。わたしには、これがある」
言って、『赫淼語』を掲げた。血は、綺麗に消えている。厳密に本人ではないとはいえ、もと主の血を――魂を、その身に取り込んだのだ。
幾重もの世代を超えたこのひと振りも、また、『神』の域にまで近付いている。まだ昇華するには、時が必要としても。
それに、力には代償が必要だ。そう、少女だって解っていた。あの剣たちを、少女には、健常なままに扱える自信が、なかった。
「で、あるか。……まあ、その方が、物語らしい」
仙人は言うと、ようやっと、立ち上がった。人体の限界以上に老いて見えるのに、その立ち居姿は、どこまでも軒昂。健康に、堅甲だ。
「安心せい」
現した一対の剣を、意志の力のみで己が両手に手繰り寄せ、仙人は言う。
「『神之緒』は使わぬ。なれば少しは、楽しめよう」
双剣を握り、仙人は、笑った。
これにて、最後のマッチングが、完了したのである。
――――――――
フルーア・メーウィン。
彼女は、EBNA――エディンバラ・バトラー・アンド・ナニー・アカデミーの、第八世代における主席メイドである。
栗色の髪をふたつの三つ編みにまとめて、大きな丸眼鏡を重そうに、そばかすを携えた顔に引っかけている。ブラウスに、生足を大きく露出したショートパンツという、メイドらしからぬラフな格好。それでも、いちおうメイドらしさをわずかに残していて、モノクロな色合いや、申し訳程度にはフリルをあしらっている。だが、両太腿に取り付けたホルスターが、完全にメイドらしさを壊滅させていた。
そうだ、彼女はただの、戦士である。
『異本』、『ブールーダの鉄面形』。影に潜み隠れ、移動することができる力。
『宝弾』、『ガーランド』。撃つときに加える圧や回転により、数十種類もの特異な性能を与えることができる銃弾。
北欧神話における、狩猟やスキーの女神、『スカジ』の『極玉』。
これらこの世界にあまねくみっつの力を万遍なく使いこなす、現状の世界では屈指の、戦闘力の持ち主。
そしてそんな彼女は、とうとう最後の力をも、発現させたのだ。
*
なんやねん。と、女傑は思った。思ったのが『先』だった。
そばかすメイドがまたも姿を消した。それはいい。彼女の扱う『異本』の力を、女傑はよく知っていた。以前、自身の右目を奪ったときに持っていたものとは異なるが、これも因果か、新たに適性を持った『異本』も、似たような性能を秘めている。であれば、彼女がそれをどのように扱うかも、それなりには予測できた。
だが、『神之緒』と、そばかすメイドは言った。そんな言葉は初耳だ。なればあるいは聞き違いかとも、瞬間、考えるけれど、身体機能の鋭敏さには自信を持つ女傑である、それもそれで、あり得ない。かといって、自身の知らない概念を、そばかすメイドが持っているというのもまた、あり得ないと思うのだけれど。
つまりは総じて、女傑は、その言葉を戯言だと判断した。適当なことを言ってみて、動揺でも誘おうというのか。その程度のものだと。
仮に、そうではなく、それは本当に存在する、自分の知らない概念だとしたなら――それは、ここまで一片も憂慮していなかった、勝利への確信が揺らぐ事態すら引き起こしかねない。
面倒になるかもしれへん。とっとと終わらそか。そう、直感的に判断して、女傑は、一歩を踏み出した。
バキッ――。太く、崩れる音がして、足元を、見る。
切断――というには、荒々しすぎる形で、女傑の凍った片足が、崩壊していた。
*
なにが、起こった? 踏み出した足は力の行き場を失い、女傑の大柄な体を傾けた。連動して傾く視界にさらされながら、彼女は、冷静に思考した。
気付かんかった。それほどに、急速な冷凍。それほどまでの極端な、温度変化。即座に連想するは、彼女の『極玉』。北欧神話の、狩猟やスキーの女神、スカジ。だが、そばかすメイドがこんなことをできるなんて、聞いたこともなければ、読めもしなかった。
聞いたことがない、のは、ある意味当然だ。一時期同じ場所に集い、共闘もしたことがあれども、互いに互いを信用していたわけではない。奥の手のひとつやふたつ、隠し持っていてしかるべきだ。
だが、読めなかったというのは腑に落ちない。女傑はすでに、地球人類を超越している。同じく、人間を外れ、神の域にまで達しようとしている少女と比べても、同じか、あるいはそれ以上の洞察眼を備えているのだ。その女傑の目に、いま起きている状況は、その片鱗すらも捉えさせなかった。まったくの、想定外だ。
そんな力が、まだ、この世界にあるとは……!
疑いは残ろうが、いまは、受け入れるしかない。
思考に比して、あまりに緩慢な視界の傾きの先に『敵』を見据え、女傑は、心構えた。
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『極玉』――とりわけ、EBNA第六世代以降の者の一部に移植された、『神話時代の極玉』に関しては、あまりに謎が多い。それは、『極玉』研究の中で、偶然に発見されたものなのだ。発現する力は、そのモチーフが、多く神話や、空想世界、幻想世界の生物や神々に由来している。結果そうなっているというだけであり、そのメカニズムは、他の『極玉』以上に掴みきれなかったのだ。いまは亡き施設長、スマイル・ヴァン・エメラルドですら、それら『極玉』については、ほとんどなにも解っていない、とすら、言えた。
だが、その研究の最先端を行ったかの醜男は、ひとつの仮説を描いてはいた。それは、その特異な『極玉』の存在以上に、荒唐無稽で、馬鹿馬鹿しい、理論もへったくれもない空想だったけれども、それでも、感覚的に彼の感情には見合った。
つまりは、解らない、ということが、答えなのだと。
これは、人間に理解できないように作られたものだ。
人間が制御できる範疇を超えたもの。
『神』の、力だと――。
――そんな研究資料を想起して、そばかすメイドは、わずかに、笑った。
「イヒャヒャヒャ……」
声を漏らして、即、自制する。気を抜けば彼女は、いつでもこの身を簒奪しようとしてくる。人の身を、支配しようとしてくる。
まだや……まだ、あかん。
あん方のために死ねるまで、わっちは、わっちで在らな、あかん。
いつかの日々を思い出す。EBNA。組織の意向に唯々諾々と従い、『怠惰』に黙々と、夜闇を駆け巡った日々を。
笑うための表情筋すら動かせなくなった、あの、『道具』の姿を。
「楽しもやあ……パラちゃん」
へらへら笑って、軽口をたたく。いつかの自分を嘲り、鼻で笑う。
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