302 / 385
台湾編 本章 ルート『怠惰』
氷漬けの情熱
しおりを挟む
「『成神』っ!」
身体を解き、空間に紛れる。凍り付き、崩れた片足も電気に変え、再結合する。
間に合った! いまだ『意識』が残っているうちに、砕けた片足は復元できた。右目のときとは違って。
女傑の『意識』は、脳髄にのみ、あるのではない。彼女の身体を構成する細胞の中に、微弱な電気として全身に備わるものだ。それは、一であり全。彼女の身体は全身でひとつの『意識』でありながら、各パーツにも個別に『意識』が備わる。それらが一個の肉体として結合している限りはひとつの個性だが、身体的障害により別離すればやがて、女傑の『意識』から離れる。
彼女が身体的にダメージを受けるのは、そういう場面でだけだ。
とはいえ、精神は――大いなる『意識』は、傷付く。
「一度ならともかくなぁ……っ!」
二度も同じ相手に、肉体を損なわせられるなんて、あまりに腹立たしい。そのように思う。だが、言葉は続かなかった。
――また、『先』だ! 女傑の認識よりも早く、右腕が凍っている。そして、それを現認し、意識を集中しても、解らない!
どうやって凍らされている? どうして壁などの固定物にではなく、空間に凍り付けられ、固定されるのか? 雷に――電気になった身体ですら凍り付くとはどういうことだ? そもそも、全身にまったく、寒さを、冷たさを感じない。
凍るという概念が、適応されない!
空間制御。身体干渉。精神操作。それらが複合的に女傑を蝕んでいるなら、あり得るかもしれない。だが、それら力を行使されておきながら、なにひとつ異常を感じない。それが女傑にとっては不可解だった。
違和感すらない。どれだけ強力な精神干渉であろうと、そこに違和感すら覚えずに漫然と捉われるなど、そんなこと、いまの女傑には起き得べからざることと言えた。仮にそんなことが可能であるなら、その時点で女傑はもう、殺されているはずである。
ならば、認めるしかない。これは、自らの知識の――それはつまり、『世界』の知識の、埒外にあるものだと。しいて言えば――
「『神之緒』……やったか?」
『神』の、力。
暫定的にそう解釈して、吹っ切れる。知らない力なら知らないなりに、対処のしようはある。対処というよりは、あがき、だけれど。
瞬間の思考のあと、改めて凍らされた右腕を見る。……右腕。……腕に、なっとるな。最前、雷に変えたはずの全身のうち、凍らされた右腕は、人体に戻っている。そう、女傑は確認し――。
「…………掃射」
「くっ……!」
唐突に姿を現す声に、機敏な回避を行う。いま一度女傑は右腕を――全身を雷に変え、凍結から逃れた。その右腕には、集中した連続放銃が。そうして、撃ち抜くというよりは、圧し潰されるような連撃を受け、わずかに、女傑の右腕は傷付けられた。
細切れに――無数の肉片に撃ち抜かれたせいで、それぞれの肉体の『意識』すべての掌握ができなかった。それゆえの、かすかな、ダメージ。
かすかで、確実な、ダメージだ。
「消耗戦かいな。相変わらず、性格悪いわ」
また姿を消したそばかすメイドに、女傑は声を張る。声と、虚勢。
この状況でもまだ、女傑には余裕があった。自らの知りもしない異能を用いられたとて、ここを生き残り、彼女を打倒するくらいわけはない。だが、時間をとられ、あるいはいくらかのダメージを受けるのは、望むところではない。
その、わずかな焦りを、舌打ちとして露呈する。
「真っ正面から――」
「『流繋――』」
声に対し、即座に雷撃を向けるが、そちらにはすでに、何者もない。
「――やりおうて、勝てると自惚れとらん。『神の力』を得ようとも、パラちゃんはすでに、そのもの『神』の域に達しとるしなぁ」
くすくす。と、そばかすメイドは、女傑の後ろに周り込み、小さく笑った。控えめな笑い声の奥に、醜悪な高笑いを潜ませて。
「ほんま。後ろぉ取るの好きやなあ、ワレは」
また、一部を凍らされていた。それにつき、もう女傑は視線すら向けない。背後で銃口を向ける、そばかすメイドにも。
「『〝――周〟』」
瞬間。銃弾よりも疾く奔る稲妻が幾重と駆け、一点へと収束した。それは狙いすましたように――いや、事実、狙いすまして、女傑の背後へと、集う。
構えられたプラスチックの双銃は、発砲音を響かせることなく、やけに軽い音色で、床に転がった。
*
感電し、膝をついたそばかすメイドを見て、女傑は銃口を向けた。それは、そばかすメイドが扱うおもちゃのようなそれと比べても、あまりに幼稚な一丁だった。
「ワレの癖は読んどんねん。どんな力を持とうが、『神』の域に達しようが、人間は、人間や」
その弱々しい銃口を突きつけたまま、女傑は慎重に、一歩を詰める。普通の人体なら、とうぶんまともに動けないだろう。だが、相手はEBNA出身のメイドだ。各々個体差はあれど、誰も彼も、普通の人体とは言えない。
「『ブールーダの鉄面形』を渡せ。それとも、うちにひん剥かれたいんか?」
「そらええなあ。興奮するわ」
弱々しく笑う。そうして、覚束ない様子で、そばかすメイドは、自身の懐へ手を差し入れた。
改めて、女傑は警戒する。おとなしく『異本』を渡すとも限らない。いや、その可能性の方が低いくらいだ。まだ、なにか策の、ひとつやふたつくらい隠していてしかるべきである。
「大好きなパラちゃんにひん剥かれるなら、それもそれでええんやけど、まあ、ここはおとなしく従っとこか。最初から勝てるとは思うとらん」
ほら。と、彼女は懐から、その『異本』を取り出し、差し出した。いまだ体が覚束ないのか、首は垂れたまま。膝をつき、女傑にそれを差し上げるさまは、まるで崇高なる者に献上品を捧げるかのよう。
「勝つ気がないなら、なんで突っかかってきてん。リュウさんへの義理か?」
まだ警戒は解かずに、女傑は『異本』を受け取る。『ブールーダの鉄面形』。文字通り鉄を加工して作られた、古代アステカ文明の出土品とされる、仮面を。
「義理?」
女傑に『異本』を渡したのち、そばかすメイドはやや力を盛り返したように、声に力を込めた。
「それを本気で言うとおなら、ひどい侮辱やわ、パラちゃん」
怒気を孕んではいない。だが、声に力は徐々に戻り、体にも、だいぶ回復が追い付いたようだ。その証左に、彼女は片足ずつ持ち上げて、すっくと立ちあがる。いまだ、首は垂れたまま。しかし、両腕はだらりと揺らしているので、攻撃の意思はないように見える。
まだ、いまのところは。少なくとも、取りこぼした双銃を拾ってもいないのだし。
「ソナエもたいがいやが、おんどれもたいがいや。細かい言い回しに目くじら立てんな。おまえの気持ちくらい、ちゃんと解っとる」
「それは、言動、所作、癖、声音やらなんやらから、推し量っとるゆうだけの話やろ。あるいはそれを、おのれの心情と重ねとうだけや。たしかに、わっちとパラちゃんは似とる。やけど――」
垂らした前髪をわずかに持ち上げ、そばかすメイドはそのスリットから、細く眼光を向けた。射すくめるような、冷たい目を。
攻撃的ではない。悲しい、目を。
「わっちらは人間や。誰も彼も、なんも違う。…………解らんのよ。解るわけ、ないんや」
女傑の角度から、まだ、そばかすメイドの目はわずかに、前髪のスリットから見て取れる。瞬間、女傑を見据えたその視線が、落胆のようにいまは、伏せられていた。
やけんど、パラちゃん。そばかすメイドは、ひとつ、目を閉じて、言う。
「解らんでいいんや。忖度して、解ったふうに。そん人を思って、動かんでええ。わっちは――わっちらは…………」
独りよがりで、ええんや。
その言葉は、はたして世界に、聞こえただろうか?
ほぼ同時に、世界は、凍る。
身体を解き、空間に紛れる。凍り付き、崩れた片足も電気に変え、再結合する。
間に合った! いまだ『意識』が残っているうちに、砕けた片足は復元できた。右目のときとは違って。
女傑の『意識』は、脳髄にのみ、あるのではない。彼女の身体を構成する細胞の中に、微弱な電気として全身に備わるものだ。それは、一であり全。彼女の身体は全身でひとつの『意識』でありながら、各パーツにも個別に『意識』が備わる。それらが一個の肉体として結合している限りはひとつの個性だが、身体的障害により別離すればやがて、女傑の『意識』から離れる。
彼女が身体的にダメージを受けるのは、そういう場面でだけだ。
とはいえ、精神は――大いなる『意識』は、傷付く。
「一度ならともかくなぁ……っ!」
二度も同じ相手に、肉体を損なわせられるなんて、あまりに腹立たしい。そのように思う。だが、言葉は続かなかった。
――また、『先』だ! 女傑の認識よりも早く、右腕が凍っている。そして、それを現認し、意識を集中しても、解らない!
どうやって凍らされている? どうして壁などの固定物にではなく、空間に凍り付けられ、固定されるのか? 雷に――電気になった身体ですら凍り付くとはどういうことだ? そもそも、全身にまったく、寒さを、冷たさを感じない。
凍るという概念が、適応されない!
空間制御。身体干渉。精神操作。それらが複合的に女傑を蝕んでいるなら、あり得るかもしれない。だが、それら力を行使されておきながら、なにひとつ異常を感じない。それが女傑にとっては不可解だった。
違和感すらない。どれだけ強力な精神干渉であろうと、そこに違和感すら覚えずに漫然と捉われるなど、そんなこと、いまの女傑には起き得べからざることと言えた。仮にそんなことが可能であるなら、その時点で女傑はもう、殺されているはずである。
ならば、認めるしかない。これは、自らの知識の――それはつまり、『世界』の知識の、埒外にあるものだと。しいて言えば――
「『神之緒』……やったか?」
『神』の、力。
暫定的にそう解釈して、吹っ切れる。知らない力なら知らないなりに、対処のしようはある。対処というよりは、あがき、だけれど。
瞬間の思考のあと、改めて凍らされた右腕を見る。……右腕。……腕に、なっとるな。最前、雷に変えたはずの全身のうち、凍らされた右腕は、人体に戻っている。そう、女傑は確認し――。
「…………掃射」
「くっ……!」
唐突に姿を現す声に、機敏な回避を行う。いま一度女傑は右腕を――全身を雷に変え、凍結から逃れた。その右腕には、集中した連続放銃が。そうして、撃ち抜くというよりは、圧し潰されるような連撃を受け、わずかに、女傑の右腕は傷付けられた。
細切れに――無数の肉片に撃ち抜かれたせいで、それぞれの肉体の『意識』すべての掌握ができなかった。それゆえの、かすかな、ダメージ。
かすかで、確実な、ダメージだ。
「消耗戦かいな。相変わらず、性格悪いわ」
また姿を消したそばかすメイドに、女傑は声を張る。声と、虚勢。
この状況でもまだ、女傑には余裕があった。自らの知りもしない異能を用いられたとて、ここを生き残り、彼女を打倒するくらいわけはない。だが、時間をとられ、あるいはいくらかのダメージを受けるのは、望むところではない。
その、わずかな焦りを、舌打ちとして露呈する。
「真っ正面から――」
「『流繋――』」
声に対し、即座に雷撃を向けるが、そちらにはすでに、何者もない。
「――やりおうて、勝てると自惚れとらん。『神の力』を得ようとも、パラちゃんはすでに、そのもの『神』の域に達しとるしなぁ」
くすくす。と、そばかすメイドは、女傑の後ろに周り込み、小さく笑った。控えめな笑い声の奥に、醜悪な高笑いを潜ませて。
「ほんま。後ろぉ取るの好きやなあ、ワレは」
また、一部を凍らされていた。それにつき、もう女傑は視線すら向けない。背後で銃口を向ける、そばかすメイドにも。
「『〝――周〟』」
瞬間。銃弾よりも疾く奔る稲妻が幾重と駆け、一点へと収束した。それは狙いすましたように――いや、事実、狙いすまして、女傑の背後へと、集う。
構えられたプラスチックの双銃は、発砲音を響かせることなく、やけに軽い音色で、床に転がった。
*
感電し、膝をついたそばかすメイドを見て、女傑は銃口を向けた。それは、そばかすメイドが扱うおもちゃのようなそれと比べても、あまりに幼稚な一丁だった。
「ワレの癖は読んどんねん。どんな力を持とうが、『神』の域に達しようが、人間は、人間や」
その弱々しい銃口を突きつけたまま、女傑は慎重に、一歩を詰める。普通の人体なら、とうぶんまともに動けないだろう。だが、相手はEBNA出身のメイドだ。各々個体差はあれど、誰も彼も、普通の人体とは言えない。
「『ブールーダの鉄面形』を渡せ。それとも、うちにひん剥かれたいんか?」
「そらええなあ。興奮するわ」
弱々しく笑う。そうして、覚束ない様子で、そばかすメイドは、自身の懐へ手を差し入れた。
改めて、女傑は警戒する。おとなしく『異本』を渡すとも限らない。いや、その可能性の方が低いくらいだ。まだ、なにか策の、ひとつやふたつくらい隠していてしかるべきである。
「大好きなパラちゃんにひん剥かれるなら、それもそれでええんやけど、まあ、ここはおとなしく従っとこか。最初から勝てるとは思うとらん」
ほら。と、彼女は懐から、その『異本』を取り出し、差し出した。いまだ体が覚束ないのか、首は垂れたまま。膝をつき、女傑にそれを差し上げるさまは、まるで崇高なる者に献上品を捧げるかのよう。
「勝つ気がないなら、なんで突っかかってきてん。リュウさんへの義理か?」
まだ警戒は解かずに、女傑は『異本』を受け取る。『ブールーダの鉄面形』。文字通り鉄を加工して作られた、古代アステカ文明の出土品とされる、仮面を。
「義理?」
女傑に『異本』を渡したのち、そばかすメイドはやや力を盛り返したように、声に力を込めた。
「それを本気で言うとおなら、ひどい侮辱やわ、パラちゃん」
怒気を孕んではいない。だが、声に力は徐々に戻り、体にも、だいぶ回復が追い付いたようだ。その証左に、彼女は片足ずつ持ち上げて、すっくと立ちあがる。いまだ、首は垂れたまま。しかし、両腕はだらりと揺らしているので、攻撃の意思はないように見える。
まだ、いまのところは。少なくとも、取りこぼした双銃を拾ってもいないのだし。
「ソナエもたいがいやが、おんどれもたいがいや。細かい言い回しに目くじら立てんな。おまえの気持ちくらい、ちゃんと解っとる」
「それは、言動、所作、癖、声音やらなんやらから、推し量っとるゆうだけの話やろ。あるいはそれを、おのれの心情と重ねとうだけや。たしかに、わっちとパラちゃんは似とる。やけど――」
垂らした前髪をわずかに持ち上げ、そばかすメイドはそのスリットから、細く眼光を向けた。射すくめるような、冷たい目を。
攻撃的ではない。悲しい、目を。
「わっちらは人間や。誰も彼も、なんも違う。…………解らんのよ。解るわけ、ないんや」
女傑の角度から、まだ、そばかすメイドの目はわずかに、前髪のスリットから見て取れる。瞬間、女傑を見据えたその視線が、落胆のようにいまは、伏せられていた。
やけんど、パラちゃん。そばかすメイドは、ひとつ、目を閉じて、言う。
「解らんでいいんや。忖度して、解ったふうに。そん人を思って、動かんでええ。わっちは――わっちらは…………」
独りよがりで、ええんや。
その言葉は、はたして世界に、聞こえただろうか?
ほぼ同時に、世界は、凍る。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
マンションのオーナーは十六歳の不思議な青年 〜マンションの特別室は何故か女性で埋まってしまう〜
美鈴
ファンタジー
ホットランキング上位ありがとうございます😊
ストーカーの被害に遭うアイドル歌羽根天音。彼女は警察に真っ先に相談する事にしたのだが…結果を言えば解決には至っていない。途方にくれる天音。久しぶりに会った親友の美樹子に「──なんかあった?」と、聞かれてその件を伝える事に…。すると彼女から「なんでもっと早く言ってくれなかったの!?」と、そんな言葉とともに彼女は誰かに電話を掛け始め…
※カクヨム様にも投稿しています
※イラストはAIイラストを使用しています
天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】
田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。
俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。
「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」
そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。
「あの...相手の人の名前は?」
「...汐崎真凛様...という方ですね」
その名前には心当たりがあった。
天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。
こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる