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台湾編 本章 ルート『暴食』
『暴食』。そして、『普通』。
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その広い私室の隅で、彼女たちは楽しそうにテーブルにつき、歓談していた。
「こっちもイケるから、かなちゃん。ちょい試してみ」
「うわ、ほんとう。見た目よりずっとイケますね」
「じゃん? でもいつメンには不評なんだなあ」
「こんなにおいしいのに!」
大量の菓子を広げての、ご歓談である。だが、楽しそうな会話とは裏腹に、彼女たちの様子はやや、殺伐としている。それは、敵対している関係だから、ではなく、目の前の限りある菓子を、相手より少しでも多く、食すため。互いにものすごい勢いで咀嚼を続けているからであった。
「つーかかなちゃん遠慮な……これいちおう、うちのやつ――」
「はい、隙ありです。これはもらいました。お茶に誘われたんですから、遠慮するほうが失礼ってもんです」
「ちょ……タンマ! それうちが大事にとっといた……ああああっ!」
「もぐもぐ……ほら、モルさんも食べないと、すぐなくなっちゃいますよ」
「おま……マジかよ、ちょ……遠慮しろや定期!」
「もぐもぐもぐもぐ……」
最後の菓子をかきこみ、麗人はリスのように膨らんだ口元を両手で押さえた。始まりこそ同じくらいのペースで食べていた彼女たちだったが、ラストスパートは、神経衰弱の最後に一気にカードをめくるように、麗人が残りのすべてをかっさらった。大きく大きく咀嚼して、そして一気に、飲み込む。
「おいしかったです。ごちそうさまでした」
満足げな表情で、麗人は言った。
「うがああああぁぁぁぁ――!!」
悔しそうに咆哮して、パリピはテーブルを叩く。そのままテーブルに突っ伏してしまった。
WBO本部ビル、地上十階、『特級執行官 モルドレッド私室』での大食い対決。
勝者、稲荷日夏名多。
*
テーブルの上には、散らかった菓子の包装が散らばっている。それと、互いに一杯ずつ淹れられたコーヒーのカップが。
そして、それぞれの脇に無防備に置かれた、黄色と縹色の、『異本』。
「さて、おやつの時間はここまでにして、始めましょうか、『モルドレッド』さん」
立ち上がり、麗人は、言う。外していた濃紺のスーツのボタンをひとつ、留める。少しばかりお腹が出てしまって、苦しい。だが、許容範囲だ。それに、どうせすぐに、引っ込む。
艶やかな黒髪は、後ろでひとくくりにしてある。その根元を、軽く確認し、調整した。最後に、青いフレームの伊達メガネを、外す。それはテーブルの上へ、置かせてもらうことにした。
「あー、もう。腹減って力入んな……燃費悪いんよ、この身体」
忌々し気な口調で、それでもパリピは、立ち上がる。顔を俯けたまま。
ダークグレーのパーカー。そのフードに、顔は隠れている。袖も相当長く、肌の色は見えない。いまだ俯いているという要因もあるが、仮に顔を上げても、口元は大きめの黒いマスクに隠されて、それは、菓子を食べているときも外さなかったゆえに、やはり肌はほとんど見えなかった。
見えたとすれば、深くかぶったフードの奥に見える、眼光。目元の肌は少し見えたが、影が差しているからか、青緑色のようにも見えた。その奥に、わずかに光をともす、深紅の球体。そのうえ、赤い角膜を包む結膜の色は、青く変色していた。
壊死でもしているかのよう。もうすでに、死んでいるかのよう。
だが、彼女は楽しそうにきゃらきゃらと喋り、いま、だるそうにではあれど、しっかと立ち上がっている。だぼだぼのバギーパンツの裾を揺らし、一歩一歩、麗人への敵意を、踏み出していく。
眼前に、距離三メートルほどにて立ち止まり、ほぼ変わらないが、麗人よりわずかに低い背丈から、少しだけ顔を上げた。まだ麗人から、彼女の肌は、見えない。
「……ここまでは、あいこぽ」
ふと、麗人の背後を気にして、パリピは言う。そこでは、彼女たちの歓談の間にも、すでに戦闘が、始まっていたのだ。
『ぐ、ううううぅぅ……、この、ワニが……!』
『…………っ!』
紅蓮の炎に身を包んだ鳥人が、ブルーのゲルでできたようなワニに、そのよく発達した前足で押さえつけられ、首元へ大きな顎により噛み付かれていた。鳥人はなんとかその大口を防いで耐えているが、いまにも牙を立てられ、やられそうに見える。
「ヤキトリっ!」
「はいは~い、行かせないンゴ!」
絶体絶命の友人を助けに動こうとする麗人を、おそろしい速度で先回りし、パリピが通せんぼした。機敏すぎる動きでわずかに気流が生まれ、彼女のフードを揺らす。その隙に見えたのは、やはり、人間とは思えない、青緑色の肌だった。
調査はしていたけれど、やはりこの人は、普通じゃない。そう、麗人は思う。肌の色だけじゃなく、この先回りの速度。感覚的に解る。これは、『異本』だとかによる身体強化ではなく、その肉体そのものが持つ、強靭さ。
『普通』の自分には、荷が重そうだ。そう、麗人は思う。しかし、やらなければならない。
いや、やっぱり自分も、復讐が、したいのだ。そう、『普通』の自分のうちに押さえつけていた、人間として当然の――『普通』の感情を、確信する。
「あっちはあっちで、こっちはこっち。うちらもわっしょいしよっか、かなちゃん」
そうして彼女はフードを持ち上げる。こうして彼女たちは初めて、顔を合わせた。
WBO本部ビル、地上十階、『特級執行官 モルドレッド私室』での異形の抗争。
ヤキトリ、劣勢。
――――――――
麗人は、『普通』に育ってきた。あるいは、あえて『普通』を志し、成長してきた。
というのも、幼少期から、周囲の『家族』たちが、『普通』じゃなかったから。その反動――反面教師にしたという点も、ある。しかし、けっして彼らに悪印象を抱いていたわけではない。むしろ逆で、みんな、『特別』でいいなあ、と、羨んでいたくらいだ。
だが、どうせ自分は『普通』なのだ。そう思ったから、そのようになることに決めた。それは無意識のうちの決断だったけれど、いつからかそれも、意識的になった。
そう、それは、あのときからだ。幼い自分たちの屋敷に現れた、来訪者。少女と、メイド。普段あまりない、外の世界の概念に触れて、それまでふんわりしていた自分たちの存在というものを、客観的に感じることができたのだ。
自分たちは、『普通』じゃない。ときおり感じていたその感情を、そのときようやく、はっきりと認識できた。だが、それは『特別』という意味ではない。そういう語彙が似合うほど、優れていない。むしろ逆で、私たちは劣っているのだ、と、そう理解してしまったのだ。
だから、『普通』にならなきゃな、と、思った。ひどく劣って、落ちこぼれている自分たちは、『普通』にならなきゃいけない。少なくとも、外の世界と関わっていくためには、その努力をしていかなければならない。幼い麗人は、そう思ったのだ。
特に、三つ子の姉も弟も、どちらも『普通』になるには逸脱していた。彼も彼女にも、すごいところはある。でも総じて、やはり特異だった。彼と彼女は、世界と――社会と関わるには、異質すぎる。尊敬できる点も多々ある、しかしそれは、『普通』の社会では異端でしかない。
自分が、『普通』になるんだ。そう思った。姉と弟が世界との関りを持てないのなら、せめて自分がそうなって、彼らと世界の橋渡し役になろう。異端でも異端なりに、生きる道はある。そういう環境に身を置く方が、楽な人たちもいる。でも、それじゃ選択肢が限られる。
私は、『家族』たちのために、選択肢を繋いでおこう。そう思った。もしも彼や彼女が、いつか『普通』になりたがったときに、導いてあげられるような。『普通』を、私は知っておこう。
そう言うと自己犠牲的でもあるが、しかし、彼女自身がそもそも、比較的には『普通』であったのだ。それゆえに、なんら不都合はなかった。『普通』になるのに、辛いことも、苦しいこともなく、ただのほほんと、楽しく、彼女は成長できた。
そうだ、私は、『普通』になりたかったのだ。いまでも彼女は、そう思う。こんな殺伐とした、世の理から外れた、『異本』の世界なんかじゃない。『普通』に遊んで、『普通』に食べて、『普通』に育って、『普通』に働く。『普通』に挫折して、『普通』に立ち直って、『普通』に恋愛して、『普通』に『家族』を持って。
いつか『普通』に死んでいく。そんな人生が、送りたかったのだ。
麗人は思う。
ああ、そんな『普通』は、本当に、難しいなあ。と。
「こっちもイケるから、かなちゃん。ちょい試してみ」
「うわ、ほんとう。見た目よりずっとイケますね」
「じゃん? でもいつメンには不評なんだなあ」
「こんなにおいしいのに!」
大量の菓子を広げての、ご歓談である。だが、楽しそうな会話とは裏腹に、彼女たちの様子はやや、殺伐としている。それは、敵対している関係だから、ではなく、目の前の限りある菓子を、相手より少しでも多く、食すため。互いにものすごい勢いで咀嚼を続けているからであった。
「つーかかなちゃん遠慮な……これいちおう、うちのやつ――」
「はい、隙ありです。これはもらいました。お茶に誘われたんですから、遠慮するほうが失礼ってもんです」
「ちょ……タンマ! それうちが大事にとっといた……ああああっ!」
「もぐもぐ……ほら、モルさんも食べないと、すぐなくなっちゃいますよ」
「おま……マジかよ、ちょ……遠慮しろや定期!」
「もぐもぐもぐもぐ……」
最後の菓子をかきこみ、麗人はリスのように膨らんだ口元を両手で押さえた。始まりこそ同じくらいのペースで食べていた彼女たちだったが、ラストスパートは、神経衰弱の最後に一気にカードをめくるように、麗人が残りのすべてをかっさらった。大きく大きく咀嚼して、そして一気に、飲み込む。
「おいしかったです。ごちそうさまでした」
満足げな表情で、麗人は言った。
「うがああああぁぁぁぁ――!!」
悔しそうに咆哮して、パリピはテーブルを叩く。そのままテーブルに突っ伏してしまった。
WBO本部ビル、地上十階、『特級執行官 モルドレッド私室』での大食い対決。
勝者、稲荷日夏名多。
*
テーブルの上には、散らかった菓子の包装が散らばっている。それと、互いに一杯ずつ淹れられたコーヒーのカップが。
そして、それぞれの脇に無防備に置かれた、黄色と縹色の、『異本』。
「さて、おやつの時間はここまでにして、始めましょうか、『モルドレッド』さん」
立ち上がり、麗人は、言う。外していた濃紺のスーツのボタンをひとつ、留める。少しばかりお腹が出てしまって、苦しい。だが、許容範囲だ。それに、どうせすぐに、引っ込む。
艶やかな黒髪は、後ろでひとくくりにしてある。その根元を、軽く確認し、調整した。最後に、青いフレームの伊達メガネを、外す。それはテーブルの上へ、置かせてもらうことにした。
「あー、もう。腹減って力入んな……燃費悪いんよ、この身体」
忌々し気な口調で、それでもパリピは、立ち上がる。顔を俯けたまま。
ダークグレーのパーカー。そのフードに、顔は隠れている。袖も相当長く、肌の色は見えない。いまだ俯いているという要因もあるが、仮に顔を上げても、口元は大きめの黒いマスクに隠されて、それは、菓子を食べているときも外さなかったゆえに、やはり肌はほとんど見えなかった。
見えたとすれば、深くかぶったフードの奥に見える、眼光。目元の肌は少し見えたが、影が差しているからか、青緑色のようにも見えた。その奥に、わずかに光をともす、深紅の球体。そのうえ、赤い角膜を包む結膜の色は、青く変色していた。
壊死でもしているかのよう。もうすでに、死んでいるかのよう。
だが、彼女は楽しそうにきゃらきゃらと喋り、いま、だるそうにではあれど、しっかと立ち上がっている。だぼだぼのバギーパンツの裾を揺らし、一歩一歩、麗人への敵意を、踏み出していく。
眼前に、距離三メートルほどにて立ち止まり、ほぼ変わらないが、麗人よりわずかに低い背丈から、少しだけ顔を上げた。まだ麗人から、彼女の肌は、見えない。
「……ここまでは、あいこぽ」
ふと、麗人の背後を気にして、パリピは言う。そこでは、彼女たちの歓談の間にも、すでに戦闘が、始まっていたのだ。
『ぐ、ううううぅぅ……、この、ワニが……!』
『…………っ!』
紅蓮の炎に身を包んだ鳥人が、ブルーのゲルでできたようなワニに、そのよく発達した前足で押さえつけられ、首元へ大きな顎により噛み付かれていた。鳥人はなんとかその大口を防いで耐えているが、いまにも牙を立てられ、やられそうに見える。
「ヤキトリっ!」
「はいは~い、行かせないンゴ!」
絶体絶命の友人を助けに動こうとする麗人を、おそろしい速度で先回りし、パリピが通せんぼした。機敏すぎる動きでわずかに気流が生まれ、彼女のフードを揺らす。その隙に見えたのは、やはり、人間とは思えない、青緑色の肌だった。
調査はしていたけれど、やはりこの人は、普通じゃない。そう、麗人は思う。肌の色だけじゃなく、この先回りの速度。感覚的に解る。これは、『異本』だとかによる身体強化ではなく、その肉体そのものが持つ、強靭さ。
『普通』の自分には、荷が重そうだ。そう、麗人は思う。しかし、やらなければならない。
いや、やっぱり自分も、復讐が、したいのだ。そう、『普通』の自分のうちに押さえつけていた、人間として当然の――『普通』の感情を、確信する。
「あっちはあっちで、こっちはこっち。うちらもわっしょいしよっか、かなちゃん」
そうして彼女はフードを持ち上げる。こうして彼女たちは初めて、顔を合わせた。
WBO本部ビル、地上十階、『特級執行官 モルドレッド私室』での異形の抗争。
ヤキトリ、劣勢。
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麗人は、『普通』に育ってきた。あるいは、あえて『普通』を志し、成長してきた。
というのも、幼少期から、周囲の『家族』たちが、『普通』じゃなかったから。その反動――反面教師にしたという点も、ある。しかし、けっして彼らに悪印象を抱いていたわけではない。むしろ逆で、みんな、『特別』でいいなあ、と、羨んでいたくらいだ。
だが、どうせ自分は『普通』なのだ。そう思ったから、そのようになることに決めた。それは無意識のうちの決断だったけれど、いつからかそれも、意識的になった。
そう、それは、あのときからだ。幼い自分たちの屋敷に現れた、来訪者。少女と、メイド。普段あまりない、外の世界の概念に触れて、それまでふんわりしていた自分たちの存在というものを、客観的に感じることができたのだ。
自分たちは、『普通』じゃない。ときおり感じていたその感情を、そのときようやく、はっきりと認識できた。だが、それは『特別』という意味ではない。そういう語彙が似合うほど、優れていない。むしろ逆で、私たちは劣っているのだ、と、そう理解してしまったのだ。
だから、『普通』にならなきゃな、と、思った。ひどく劣って、落ちこぼれている自分たちは、『普通』にならなきゃいけない。少なくとも、外の世界と関わっていくためには、その努力をしていかなければならない。幼い麗人は、そう思ったのだ。
特に、三つ子の姉も弟も、どちらも『普通』になるには逸脱していた。彼も彼女にも、すごいところはある。でも総じて、やはり特異だった。彼と彼女は、世界と――社会と関わるには、異質すぎる。尊敬できる点も多々ある、しかしそれは、『普通』の社会では異端でしかない。
自分が、『普通』になるんだ。そう思った。姉と弟が世界との関りを持てないのなら、せめて自分がそうなって、彼らと世界の橋渡し役になろう。異端でも異端なりに、生きる道はある。そういう環境に身を置く方が、楽な人たちもいる。でも、それじゃ選択肢が限られる。
私は、『家族』たちのために、選択肢を繋いでおこう。そう思った。もしも彼や彼女が、いつか『普通』になりたがったときに、導いてあげられるような。『普通』を、私は知っておこう。
そう言うと自己犠牲的でもあるが、しかし、彼女自身がそもそも、比較的には『普通』であったのだ。それゆえに、なんら不都合はなかった。『普通』になるのに、辛いことも、苦しいこともなく、ただのほほんと、楽しく、彼女は成長できた。
そうだ、私は、『普通』になりたかったのだ。いまでも彼女は、そう思う。こんな殺伐とした、世の理から外れた、『異本』の世界なんかじゃない。『普通』に遊んで、『普通』に食べて、『普通』に育って、『普通』に働く。『普通』に挫折して、『普通』に立ち直って、『普通』に恋愛して、『普通』に『家族』を持って。
いつか『普通』に死んでいく。そんな人生が、送りたかったのだ。
麗人は思う。
ああ、そんな『普通』は、本当に、難しいなあ。と。
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