339 / 385
台湾編 本章 ルート『強欲』
対等
しおりを挟む
――地上30階。
いやな気配がしますね。そう、床に這いつくばり、メイドは感じた。ずっと下、ここより30階ほど下に、よくない者が乱入した。彼と対峙したことがあるからこそ、メイドはそれを、直感的に理解する。
「なにを呆けている。アルゴ・バルトロメイ」
声とともに投擲される、槍。そしてそれを投げた執事を、見る。冷たく、それでいてやけに情熱的に闘志を燃やした、かつての教え子。
まるで弟のように接していた、彼を。
「その武器のタネは割れていますっ!」
言って、メイドは伸縮性の警棒で、それを弾いた。その先は、もうひとりの敵がいる方――。
「お嬢様っ!!」
おそろしいほどの速度で、執事は令嬢の方へ駆け寄る。巨大な盾も投げ捨て、敵として対峙するメイドからも視線を外し、ただただ懸命に、最速に。
そうして令嬢に弾かれた槍が到達する直前に、彼はその槍を掴み、止めた。
「お怪我はございませんか!? お嬢様!」
そう言って、執事は令嬢を、その頭頂からつま先まで検分する。繊細な陶器を扱うように。その身体に触れないように、細心の注意を払って。
そのように扱われた令嬢は、不機嫌そうに眉をしかめた。だが、その矛先は――。
「不躾ね」
令嬢を気遣うあまり、執事が完全に視界を外してしまっていた、敵。
「穿ち抜きなさい。『鳴降』」
黒紫色の『異本』を輝かせ、屋内でありながら、天変地異をもたらす。
天上天下、四方八方からの、雷撃。雷、と、呼ぶには、縦横無尽すぎる。しかして、電流と呼ぶには一点集中、一点突破の、集約された力。そららが、暗雲もないままに、上下左右から、メイドを襲った。飛来する、槍のように。
*
これまで様々、散々と、雷や電気による戦闘を描いてきたが、はっきり言って、雷レベルの電流――200万ボルトを超えるほどの電圧が人体にかかろうものなら、普通に人は、死に至る。
即死だ。そうでなくとも、意識は混濁し、昏倒し、脳に障害くらい残るものである。あるいは、全身を駆け巡る電熱による、大火傷。
つまるところが、一般に、基本的な人体は、一撃の雷にすら、耐えられるはずもないのである――。
……うん。まあ、その、なんだ。
例によって例のごとく、これはあくまで『一般的な』人体での話なのだけれど。
*
物理的に――という言葉では語弊があるのだけれど、ともあれメイドは、襲いかかる幾重の雷撃を、すべて的確に払いのけた。細かな理屈は置いておいて、彼女がもたらしたのは、普段からの武器である警棒にて雷撃を受け止め、高速でそれを振り払うことにより、電流の指向を変更――ともあれ、軌道を変えたのだ。
雷撃によるエネルギーは一時、ボラゾン製の警棒に集約される。それはメイドの、警棒を握る手を中心に、いくらか身体を巡っている。だがそれも、わずかなものだ。とはいえ、やはり『一般的な』人体であれば十二分にダメージはあっただろうけれど、やはり彼女は、『一般的』からは外れている。
アルミラージの『極玉』。それは基本的に特異な性能を持たないけれど、その力は、メイド自身の身体強化に大きく貢献している。もっとも大きな力は、脚力の増強による機動力の向上であるが、やはり全体的な身体能力も強化されている。特に今回、彼女を蝕むのは、どうしても払いきれない電熱。とりわけ警棒を握る手のひらを傷め、多少の火傷を負うこととなっていた。
「……素晴らしいわね」
差し向けたすべての雷撃を払いのけられ、令嬢はやや、目を細める。それは、驚愕や警戒よりも、畏敬の念を前頭に出した表情だった。
だから、まだ、その力に挑戦する。
「さらに重ねて、穿ち続けなさい。『鳴降』――!」
さきほどの、ただただ無策に、いたずらに数撃つ雷撃ではない。相手の動きを読み、隙を狙い、いつか追い詰めるための、攻撃。
「まったく――際限は、……ないのですかっ!」
的確にいやなところをついてくる雷撃を、それでも順序よく払いながら――そのたびに手のひらを襲う電熱に眉根を寄せて、メイドは反撃の隙をうかがう。だが、暗雲すら必要としない、常に不意を突かれる雷撃の連撃に、うまく距離を詰められない。
「アルゴ――!」
そのうえ、体勢を立て直した執事が、近接戦闘で槍を振るってくる。さきほどの一撃で、投擲は彼の『お嬢様』を傷付ける可能性もあると判断したのだろう。それでも十二分に、EBMAで武術を――彼の場合は、とりわけ槍術を修めたという経緯もある。むしろ投擲よりもよほどの致傷力を秘めた力で、雷撃とともにメイドを襲った。
だが、その程度ならまだ、いまのメイドなら対処できる。EBNA第六世代以降の誰もがなしえなかった、『神話時代の極玉』と和解した彼女なら――。
「際限なら、ありますわ」
ふと、メイドの意識の、もっとも薄い場所から、もっとも意外な声が、響いた。
「あなたがあたくしたちに、敗北するまで――」
ウエストの絞られた、深紅のゴシックドレス。そのドレスの、ボリュームのあるフリルが揺れる。それは、その内にある凶器を、効果的に隠した。
「――ですわっ!!」
本来なら戦闘向きでない、ただ動きにくいだけのピンヒール。その踵の刺突のような一撃が綺麗に、メイドのみぞおちに入った。
*
けほっ、と、ひとつ、咳き込む。この程度は大過ない。だが、隙はできる。
「カルナ!」
「はい、お嬢様!」
必要最小限の言葉で、令嬢と執事は意思疎通する。瞬間、彼らは同時に、それぞれ別方向へ、メイドから距離を取った。
その行動に即、メイドは悟る。対応を、考える。
「あたくしたちの敵を、穿ち倒しなさい! 『鳴降』――!」
稲光の規模から、威力を推し量る。唯一の救いは、おそらく、一撃きりの雷撃だろう、ということ。だがその威力は、これまでのものとはけた違いだ。
これを振り払い、感電せずに払いのけることはできるでしょうか? ……いいえ。であれば、回避を――。
「…………っ!」
――いや、違う! 間一髪で、メイドは気付いた。
「――忌々、しいっ!」
つい本音を叫んで、メイドは警棒を構えた。超威力の雷撃に相対する。だが、すべてを払いのけることはできないだろう。そして有り余るエネルギーは、容易に、メイドほどに規格外な人体をも、行動不能にする。
だから、彼女を呼ぶ。己が内の、もうひとつの人格と、ともに戦う。
全身が赤く発熱し、怒髪のように、総毛が持ち上がる。額に違和感を覚え、徐々にそこから、鋭い角が伸びた。
――そこで、彼女の姿は、雷光に包まれることとなる。そこまでの雷撃を槍のひと突きとするなら、今度の一撃は、まるで大口の大砲による一発だ。それに穿たれた人体は、その爆発により、その身すべてを焼き焦がされることとなろう。
*
「やっぱり身体が軽いと、動きやすくて楽しいわ」
いつかと違い、余分な贅肉をすべて落とした令嬢は、嬉しそうにそう、笑った。
「お嬢様、あまり前に出られては――」
その傍らに傅く執事。彼の口に人差し指を当て、令嬢は、その言葉を遮る。
「せっかく生き返ったのだもの。少しくらい大目に見なさい。それに――」
執事の口を塞いだ指を、別方向へ曲げる。
「そんなことを言っていられる状況じゃ、やっぱりないわね」
あの、おびただしい熱と光の中に、やはり当然と、彼女は立っている。
それを見て、令嬢は口角を上げた。
楽しいわ。ええ、ちゃんと生きるのは、本当に楽しいわ。と。
いやな気配がしますね。そう、床に這いつくばり、メイドは感じた。ずっと下、ここより30階ほど下に、よくない者が乱入した。彼と対峙したことがあるからこそ、メイドはそれを、直感的に理解する。
「なにを呆けている。アルゴ・バルトロメイ」
声とともに投擲される、槍。そしてそれを投げた執事を、見る。冷たく、それでいてやけに情熱的に闘志を燃やした、かつての教え子。
まるで弟のように接していた、彼を。
「その武器のタネは割れていますっ!」
言って、メイドは伸縮性の警棒で、それを弾いた。その先は、もうひとりの敵がいる方――。
「お嬢様っ!!」
おそろしいほどの速度で、執事は令嬢の方へ駆け寄る。巨大な盾も投げ捨て、敵として対峙するメイドからも視線を外し、ただただ懸命に、最速に。
そうして令嬢に弾かれた槍が到達する直前に、彼はその槍を掴み、止めた。
「お怪我はございませんか!? お嬢様!」
そう言って、執事は令嬢を、その頭頂からつま先まで検分する。繊細な陶器を扱うように。その身体に触れないように、細心の注意を払って。
そのように扱われた令嬢は、不機嫌そうに眉をしかめた。だが、その矛先は――。
「不躾ね」
令嬢を気遣うあまり、執事が完全に視界を外してしまっていた、敵。
「穿ち抜きなさい。『鳴降』」
黒紫色の『異本』を輝かせ、屋内でありながら、天変地異をもたらす。
天上天下、四方八方からの、雷撃。雷、と、呼ぶには、縦横無尽すぎる。しかして、電流と呼ぶには一点集中、一点突破の、集約された力。そららが、暗雲もないままに、上下左右から、メイドを襲った。飛来する、槍のように。
*
これまで様々、散々と、雷や電気による戦闘を描いてきたが、はっきり言って、雷レベルの電流――200万ボルトを超えるほどの電圧が人体にかかろうものなら、普通に人は、死に至る。
即死だ。そうでなくとも、意識は混濁し、昏倒し、脳に障害くらい残るものである。あるいは、全身を駆け巡る電熱による、大火傷。
つまるところが、一般に、基本的な人体は、一撃の雷にすら、耐えられるはずもないのである――。
……うん。まあ、その、なんだ。
例によって例のごとく、これはあくまで『一般的な』人体での話なのだけれど。
*
物理的に――という言葉では語弊があるのだけれど、ともあれメイドは、襲いかかる幾重の雷撃を、すべて的確に払いのけた。細かな理屈は置いておいて、彼女がもたらしたのは、普段からの武器である警棒にて雷撃を受け止め、高速でそれを振り払うことにより、電流の指向を変更――ともあれ、軌道を変えたのだ。
雷撃によるエネルギーは一時、ボラゾン製の警棒に集約される。それはメイドの、警棒を握る手を中心に、いくらか身体を巡っている。だがそれも、わずかなものだ。とはいえ、やはり『一般的な』人体であれば十二分にダメージはあっただろうけれど、やはり彼女は、『一般的』からは外れている。
アルミラージの『極玉』。それは基本的に特異な性能を持たないけれど、その力は、メイド自身の身体強化に大きく貢献している。もっとも大きな力は、脚力の増強による機動力の向上であるが、やはり全体的な身体能力も強化されている。特に今回、彼女を蝕むのは、どうしても払いきれない電熱。とりわけ警棒を握る手のひらを傷め、多少の火傷を負うこととなっていた。
「……素晴らしいわね」
差し向けたすべての雷撃を払いのけられ、令嬢はやや、目を細める。それは、驚愕や警戒よりも、畏敬の念を前頭に出した表情だった。
だから、まだ、その力に挑戦する。
「さらに重ねて、穿ち続けなさい。『鳴降』――!」
さきほどの、ただただ無策に、いたずらに数撃つ雷撃ではない。相手の動きを読み、隙を狙い、いつか追い詰めるための、攻撃。
「まったく――際限は、……ないのですかっ!」
的確にいやなところをついてくる雷撃を、それでも順序よく払いながら――そのたびに手のひらを襲う電熱に眉根を寄せて、メイドは反撃の隙をうかがう。だが、暗雲すら必要としない、常に不意を突かれる雷撃の連撃に、うまく距離を詰められない。
「アルゴ――!」
そのうえ、体勢を立て直した執事が、近接戦闘で槍を振るってくる。さきほどの一撃で、投擲は彼の『お嬢様』を傷付ける可能性もあると判断したのだろう。それでも十二分に、EBMAで武術を――彼の場合は、とりわけ槍術を修めたという経緯もある。むしろ投擲よりもよほどの致傷力を秘めた力で、雷撃とともにメイドを襲った。
だが、その程度ならまだ、いまのメイドなら対処できる。EBNA第六世代以降の誰もがなしえなかった、『神話時代の極玉』と和解した彼女なら――。
「際限なら、ありますわ」
ふと、メイドの意識の、もっとも薄い場所から、もっとも意外な声が、響いた。
「あなたがあたくしたちに、敗北するまで――」
ウエストの絞られた、深紅のゴシックドレス。そのドレスの、ボリュームのあるフリルが揺れる。それは、その内にある凶器を、効果的に隠した。
「――ですわっ!!」
本来なら戦闘向きでない、ただ動きにくいだけのピンヒール。その踵の刺突のような一撃が綺麗に、メイドのみぞおちに入った。
*
けほっ、と、ひとつ、咳き込む。この程度は大過ない。だが、隙はできる。
「カルナ!」
「はい、お嬢様!」
必要最小限の言葉で、令嬢と執事は意思疎通する。瞬間、彼らは同時に、それぞれ別方向へ、メイドから距離を取った。
その行動に即、メイドは悟る。対応を、考える。
「あたくしたちの敵を、穿ち倒しなさい! 『鳴降』――!」
稲光の規模から、威力を推し量る。唯一の救いは、おそらく、一撃きりの雷撃だろう、ということ。だがその威力は、これまでのものとはけた違いだ。
これを振り払い、感電せずに払いのけることはできるでしょうか? ……いいえ。であれば、回避を――。
「…………っ!」
――いや、違う! 間一髪で、メイドは気付いた。
「――忌々、しいっ!」
つい本音を叫んで、メイドは警棒を構えた。超威力の雷撃に相対する。だが、すべてを払いのけることはできないだろう。そして有り余るエネルギーは、容易に、メイドほどに規格外な人体をも、行動不能にする。
だから、彼女を呼ぶ。己が内の、もうひとつの人格と、ともに戦う。
全身が赤く発熱し、怒髪のように、総毛が持ち上がる。額に違和感を覚え、徐々にそこから、鋭い角が伸びた。
――そこで、彼女の姿は、雷光に包まれることとなる。そこまでの雷撃を槍のひと突きとするなら、今度の一撃は、まるで大口の大砲による一発だ。それに穿たれた人体は、その爆発により、その身すべてを焼き焦がされることとなろう。
*
「やっぱり身体が軽いと、動きやすくて楽しいわ」
いつかと違い、余分な贅肉をすべて落とした令嬢は、嬉しそうにそう、笑った。
「お嬢様、あまり前に出られては――」
その傍らに傅く執事。彼の口に人差し指を当て、令嬢は、その言葉を遮る。
「せっかく生き返ったのだもの。少しくらい大目に見なさい。それに――」
執事の口を塞いだ指を、別方向へ曲げる。
「そんなことを言っていられる状況じゃ、やっぱりないわね」
あの、おびただしい熱と光の中に、やはり当然と、彼女は立っている。
それを見て、令嬢は口角を上げた。
楽しいわ。ええ、ちゃんと生きるのは、本当に楽しいわ。と。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
マンションのオーナーは十六歳の不思議な青年 〜マンションの特別室は何故か女性で埋まってしまう〜
美鈴
ファンタジー
ホットランキング上位ありがとうございます😊
ストーカーの被害に遭うアイドル歌羽根天音。彼女は警察に真っ先に相談する事にしたのだが…結果を言えば解決には至っていない。途方にくれる天音。久しぶりに会った親友の美樹子に「──なんかあった?」と、聞かれてその件を伝える事に…。すると彼女から「なんでもっと早く言ってくれなかったの!?」と、そんな言葉とともに彼女は誰かに電話を掛け始め…
※カクヨム様にも投稿しています
※イラストはAIイラストを使用しています
天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】
田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。
俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。
「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」
そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。
「あの...相手の人の名前は?」
「...汐崎真凛様...という方ですね」
その名前には心当たりがあった。
天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。
こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる