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36 ピアス ②
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あれから一旦落ち着くために、紅茶を入れ直してくれた。
「痛みは魔法で無くなったから大丈夫だと思うけど、違和感はない?」
「ん・・・」
「マールを怖がらせて、ごめんね」
「・・・・・・」
「今日は、もうマールに穴を開けて貰えないかな・・・」
諦めモードになったミハイルに仕返しすることにする。
私は無言で彼の持つティーカップを取上げ、ガチャンと机に置いた。
「どうしたの?」
不思議そうに私を見つめるミハイルの肩をグッとソファーに押し込めると、上に跨り動けないようにずしっと乗っかる。
彼を冷めた目でじっくり見下ろした。
「ああ・・・」
今から何をされるか察したミハイルは嬉しそうに綻ぶ。
「最高だよ」
ミハイルの綺麗な銀髪を耳にかけ、私の表情を覗き込んでる彼の顎を掴み正面を向かせる。
「んぐっ・・・強引なマールも最高にそそるね」
「・・・冷やしてあげないよ」
「ああ、そのまま刺してくれ」
怖がらせるつもりで言った言葉なのに、ミハイルの斜め上の返事にたじろぐ。
「う、嘘だよ、冷やす」
「いいや、マールを泣かせてしまったんだ。僕にはその痛みを受け入れる罰はあるよ」
されるがままだったミハイルは私の手を持ち上げると、人差し指を針に変えた。
「ちょ・・・!戻してよ!私怒ってるんだからね!」
「君の怒りのまま、僕を突き刺して」
人差し指を針にした手の甲を顔の横に持っていくと唇が触れる。
「私は、普通に魔力の針で刺そうと思ったのに・・・!」
「ふふっ・・・マールに直接刺されるなんて、堪らないなあ・・・」
この状況を完全に楽しんでいるミハイルにゾクリと鳥肌が立ち無意識に体が離れる。
ガシッ・・・グググッーー
彼は両腕で私の腰をがっしりと掴み引き寄せた。
「うっ・・・」
(・・・逃げられない)
うっとりとした表情で、私が動くのを待っている。
「いつでもどうぞ」
すぅーーー
意を決して彼の耳たぶを掴む。
私は一気に突き刺した。
ブチッ、ズズズッーー
「はあ・・・最高だよ」
痛いはずなのに、紫の瞳はキラキラと潤い幸せそうだ。
彼の耳たぶからは血がじんわりと出てくる。
そっと指を抜くと、元の人差し指に戻っていた。
元に戻った血だらけの人差し指を見て固まる。
(ミハイルの、血・・・)
指で直接刺したため、肌を突き破る感覚が忘れられない。
心臓がバクバクし気が動転しながら、指を見つめる。
私が動き出さないため、彼もそのままだ。
耳たぶは血だらけなのに痛そうにもぜず、何を考えているのか読めない顔で大人しく私を眺めている。
震える手で血を拭うとミハイルの耳たぶを止血し、消毒した。
「これ、着けてくれる?」
彼から緑の瞳色の宝石がはめ込まれたファーストピアスを受け取る。
指の震えが収まらないため、なかなか上手く着けられない。
(この穴、私が開けちゃったんだ・・・)
「ゆっくりでいいよ」
ずっと腰を掴んでいた手つきが少しずついやらしくなる。
「ちょっと、じっとして」
「マールに怒られるのも、悪くないね」
全く悪びれもせず、彼の手がゆっくりと下まで下がっていく。
ビクッ・・・
昨日の感覚が残っている体はすぐに反応してしまい、思わずピアスを落としそうになってしまう。
「あっだめっ・・・」
「必死にピアスを付けてくれるマールもすごく可愛いよ・・・」
動く手は止まらず、さらにいやらしく触り続ける。
ピクっ・・・ビクンっ
「っっ・・・んんっ・・・」
これ以上このままでいると良くないと思い、なんとかピアスをつけ終えた。
「んっ・・・つ、けたよ」
「ありがとう」
待ってましたと言わんばかりに素早く私をソファーに押し倒すと、息が荒く貪るような深い口づけをされる。
「んぅぅーーっ・・・んっ・・・ふぁ」
いきなり口を塞がれたので、猛獣のような目で私を捉える彼と目が合う。抵抗せずに受け入れていると、私を抱き上げ2階へと上がっていく。
「また、寝室に行くの・・・」
「さらに惚れ直したよ・・・今日は夜までマールを離してあげられそうにない」
ミハイルの溢れ出す色気に呑まれ、これから起きることを察し体が疼いた。
バタンと寝室の扉が閉まる。
日が暮れるまで、この扉は再び開かなかった。
「痛みは魔法で無くなったから大丈夫だと思うけど、違和感はない?」
「ん・・・」
「マールを怖がらせて、ごめんね」
「・・・・・・」
「今日は、もうマールに穴を開けて貰えないかな・・・」
諦めモードになったミハイルに仕返しすることにする。
私は無言で彼の持つティーカップを取上げ、ガチャンと机に置いた。
「どうしたの?」
不思議そうに私を見つめるミハイルの肩をグッとソファーに押し込めると、上に跨り動けないようにずしっと乗っかる。
彼を冷めた目でじっくり見下ろした。
「ああ・・・」
今から何をされるか察したミハイルは嬉しそうに綻ぶ。
「最高だよ」
ミハイルの綺麗な銀髪を耳にかけ、私の表情を覗き込んでる彼の顎を掴み正面を向かせる。
「んぐっ・・・強引なマールも最高にそそるね」
「・・・冷やしてあげないよ」
「ああ、そのまま刺してくれ」
怖がらせるつもりで言った言葉なのに、ミハイルの斜め上の返事にたじろぐ。
「う、嘘だよ、冷やす」
「いいや、マールを泣かせてしまったんだ。僕にはその痛みを受け入れる罰はあるよ」
されるがままだったミハイルは私の手を持ち上げると、人差し指を針に変えた。
「ちょ・・・!戻してよ!私怒ってるんだからね!」
「君の怒りのまま、僕を突き刺して」
人差し指を針にした手の甲を顔の横に持っていくと唇が触れる。
「私は、普通に魔力の針で刺そうと思ったのに・・・!」
「ふふっ・・・マールに直接刺されるなんて、堪らないなあ・・・」
この状況を完全に楽しんでいるミハイルにゾクリと鳥肌が立ち無意識に体が離れる。
ガシッ・・・グググッーー
彼は両腕で私の腰をがっしりと掴み引き寄せた。
「うっ・・・」
(・・・逃げられない)
うっとりとした表情で、私が動くのを待っている。
「いつでもどうぞ」
すぅーーー
意を決して彼の耳たぶを掴む。
私は一気に突き刺した。
ブチッ、ズズズッーー
「はあ・・・最高だよ」
痛いはずなのに、紫の瞳はキラキラと潤い幸せそうだ。
彼の耳たぶからは血がじんわりと出てくる。
そっと指を抜くと、元の人差し指に戻っていた。
元に戻った血だらけの人差し指を見て固まる。
(ミハイルの、血・・・)
指で直接刺したため、肌を突き破る感覚が忘れられない。
心臓がバクバクし気が動転しながら、指を見つめる。
私が動き出さないため、彼もそのままだ。
耳たぶは血だらけなのに痛そうにもぜず、何を考えているのか読めない顔で大人しく私を眺めている。
震える手で血を拭うとミハイルの耳たぶを止血し、消毒した。
「これ、着けてくれる?」
彼から緑の瞳色の宝石がはめ込まれたファーストピアスを受け取る。
指の震えが収まらないため、なかなか上手く着けられない。
(この穴、私が開けちゃったんだ・・・)
「ゆっくりでいいよ」
ずっと腰を掴んでいた手つきが少しずついやらしくなる。
「ちょっと、じっとして」
「マールに怒られるのも、悪くないね」
全く悪びれもせず、彼の手がゆっくりと下まで下がっていく。
ビクッ・・・
昨日の感覚が残っている体はすぐに反応してしまい、思わずピアスを落としそうになってしまう。
「あっだめっ・・・」
「必死にピアスを付けてくれるマールもすごく可愛いよ・・・」
動く手は止まらず、さらにいやらしく触り続ける。
ピクっ・・・ビクンっ
「っっ・・・んんっ・・・」
これ以上このままでいると良くないと思い、なんとかピアスをつけ終えた。
「んっ・・・つ、けたよ」
「ありがとう」
待ってましたと言わんばかりに素早く私をソファーに押し倒すと、息が荒く貪るような深い口づけをされる。
「んぅぅーーっ・・・んっ・・・ふぁ」
いきなり口を塞がれたので、猛獣のような目で私を捉える彼と目が合う。抵抗せずに受け入れていると、私を抱き上げ2階へと上がっていく。
「また、寝室に行くの・・・」
「さらに惚れ直したよ・・・今日は夜までマールを離してあげられそうにない」
ミハイルの溢れ出す色気に呑まれ、これから起きることを察し体が疼いた。
バタンと寝室の扉が閉まる。
日が暮れるまで、この扉は再び開かなかった。
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