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77 割れた音 ②
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あれからベットまで引きずられるように、連れて行かれている。
解けない腕を引っ掻き、傷跡がたくさん増えている。
「笑顔が一番だが、泣き顔もたまらなく好きだ」
痛みを喜んで受け入れるかのように、甘い声で擦り寄って囁かれる。
「あたまッ・・・おか、しいっ・・・っはあっ」
背後から持ち上げるかのように腕に力が入り、圧迫され過ぎて意識が飛んでしまいそうだ。
ベットまで来ると、一緒に後ろへ倒れ込む。
「いやぁああぁぁぁーあ!!」
思いがけない浮遊感に、悲鳴を上げる。
ベットに沈む大きな音と振動で、もう私は限界にきていた。
(も・・・だめ、意識が・・・)
白くなっていく視界と共に全身の力をパタリと抜くと、やっと腕の力が弱まり、必死に酸素を体内へ取り込む。
「・・・っはあーっ、はあーッ!!はあっはあっ・・・はあ・・・っはあー」
「マール」
なんとか息をしながら、後ろから甘く擦り寄ってくるミハイルを避けるように腕から抜け出す。
ミハイルから離れるようにベットによろよろと這いつくばって逃げていると、足を捕まれ引きずり戻される。
「やあ"あ"あ"あ"あーーー!」
扉の方へ伸ばしている手を絡められ、後ろから覆いかぶさった重みでベッドに沈む。
「好き」
この状況で言われると思っていなかった言葉に、ミハイルの方へ顔を向けると、瞳孔が開ききった紫の瞳には私がしっかりと映っていた。
(うそ・・・でしょ・・・どうして、今・・・なの)
この瞬間に彼との気持ちが繋がった。
私がずっと望んでいた、彼からの想いだ。
私の気持ちを受け取ったミハイルは、絡める手の力は強いのに、甘く優しいキスをする。
「んんんっ!っはあ、ん"ん"んーー!」
(長い・・・くる、しい)
名残惜しそうに離れる唇から解放され、すぐに顔を逸らして呼吸をする。
「はあっ、はあっ、はァ・・・ンぐっ!!」
そこからひっくり返されると、ミハイルの全身が乗っかりベットに深く沈む。両手で顔をガッシリ掴まれると、もう視線すら動かせない。
心臓が止まりそうなほど力強い紫の瞳には、呼吸がおかしい私の顔が映っている。
「僕達は両想いだ」
「やっと、やっとだ・・・マール」
「今までマールを不安にさせてすまない。だから結婚をやめるなんて気持ちにさせてしまった」
「さっきは教えてくれてありがとう。ずっと嫌われていると思っていたが、マールに今まで好かれていたなんて・・・それがこの僕だなんて・・・」
「僕に、幼なじみのミハイル・エンリーに恋に落ちたんだな」
「マール。君の気持ちを受け取ったよ」
「夢が叶って心から嬉しい・・・。マール、僕も君が好きだ。ずっとずっと昔からマールが好きだ」
「ああ・・・マールっ、マール・・・」
「僕の運命の人・・・」
彼の気持ちが籠ったキスを全身で受け止める。さっきよりも長すぎるキスに目を見開いて訴えるが、紫の瞳は目が合って嬉しそうに輝いている。
ずっと私の心拍数はおかしく、空気を求めるようにミハイルを押し返していた。
「ンンンンンッ!!!!」
「んっ、愛おしい・・・」
離れた唇を睨みつけながら必死に呼吸している私の顔に甘い唇が降ってくる。
「マール。僕と両想いなのだから、もう逃げる必要はない」
「それを今日仲直りして、マールに分かってもらわないとな」
「マールも僕の傍から離れたくないと言ってくれるまで」
「何度も、何度も、心と体で分かり合おう」
「マールから望んでもらえるほど。心から僕のことを求めてもらえるまで」
(こんなの、望んでない・・・)
ミハイルは幸せに満たされた顔で私にキスをしている。だけど目は私を捉えたまま動かさない。
(にげたい・・・こわい・・・こんなのおかしい)
「んっ、マールはいじわるだな」
私は口を固く閉ざし、ミハイルの侵入を許さない。
「そんな事しても、可愛いだけだ・・・ほら、捕まえた」
ガッと口を掴まれると、唇が緩み舌が入ってくる。すぐに舌に鋭く噛み付いた。
「ふっ」
ミハイルの血の味が口に広がり、歯を離すと舌がさらに侵入してくる。口の中に溜まっていく液体を飲み込むまで、中をゆっくり舐め取られている。
「ぅっんんんん、っは、あ。・・・んぐっ」
息と一緒に飲み込んだ私を褒めるように優しく撫でると、口の中をジュルジュルと吸い取られ、残りの唾液をゴクリと飲み尽くしている。
空になった口が離れ、ミハイルの体が起き上がろうとする。その瞬間に押しのけてベットから出ようとすると、腰に腕がまわりミハイルの元へ引き戻されてしまう。
「離し、てよっ!!」
「マール・・・」
彼は蕩けるような声で囁きながら、私を包み込むように抱き寄せている。
「僕にこうして捕まえられるのが好きなんだな。そんなことをされると、甘やかしたくなる」
「マールから逃げないと言われるまで、何度でも僕がこうして君を捕まえるよ」
私に逃げられる場所なんてない。だけどミハイルが怖くて、体が自然と逃げ出そうとしていた。
「マール」
ぴとりとくっつく体にモゾモゾと動いていると背後から顔を掴まれ口を塞がれる。角度を変えて、柔らかい唇に食べられるような口付けをされている。
声を堪えながら息継ぎをして、逃げ出すタイミングを見計らっていると、ぢゅっと最後に吸われゆっくり唇が離れた。
「マールからもキス・・・して」
振りほどけるギリギリの力で、私を捕まえながらキスされるのを待っている。
覗き込まれている顔から逸らし、お腹にまわる腕から無理やり抜け出す。
(どうにか・・・しないと)
ーーーガシッ
「好き」
すぐに腕と首を掴まれミハイルのぬくもりに抱き寄せられると、耳元で熱く囁かれるが、また私は逃げ出す。
足首や手首を手で掴まれ、首やお腹に腕がまわる。
私は何度もミハイルの腕から逃げ出し、その度に好きと言われベットへ引きずり戻される。
ミハイルは魔力を使わず私を捕まえている。
きっと私の体力が無くなるまで続けるつもりだ。
絶対に逃がさないために。
ベットから降りることが出来ず、息が上がり切ってしまう。ミハイルは諦めることなく私を甘く抱き寄せて、体を密着させている。
「はあっ、はあッ・・・もうっ、いや、こんなの両想いじゃない」
「さっきはマールを苦しめてしまったな、すまない」
体を持ち上げられると、ミハイルを押し倒すように倒れ込む。
ガシリと両手を掴まれ、彼の首に手をかけている。
「同じ気持ちになりたい、マールの手で」
ゾクリとするほど笑顔が輝いている。その美しさに恐怖で体が竦んでいると、掴まれている手に力がかかり、ミハイルの首を絞めている。
「こんなことしたくないッ!!やめてやめてやめてっ!!!!」
「・・・っは、・・・っっ・・・」
ミハイルの手には魔力が込められており、普通の力では振り解けない。
ミハイルの瞳はぼんやりとしているのに、ずっと笑顔だ。
この気持ちを打ち砕くように、自分の魔力でミハイルの手を振りほどく。
「あ゙アあ゙アあ゙あ゙ーー!!」
「はあっはあ・・・もう無理!!!貴方となんて絶対結婚しない!!!今すぐ出ていく!!!」
「ああ・・・とても綺麗だ・・・マール」
早く逃げ出したいのに、彼の顔を見て固まってしまった。
(そんな・・・こんな・・・ことが・・・)
私の瞳に触れるように指が目の周りをなぞると、顔をミハイルの元まで掴まれる。
「一度その瞳で見つめて欲しかったんだ」
ミハイルの瞳に映っている私の瞳は金色に輝いている。最大限に魔力が籠ると、目が金色に染まる。
(・・・ミハ、イル)
私を見つめている瞳も、金色に輝いている。月のように輝く金の瞳からは、私と同じ魔力のオーラを感じた。
「僕達は同じだ」
同じオーラを持つ魔力持ちなんていない、はずなのに・・・
「君の体にも、僕の体にも同じ魔力が流れている」
(だから・・・私達の相性は100パーセント・・・なの・・・)
「今日は僕達にとって良い日だ」
「マール・・・全部同じに混ざり合おう」
甘い唇で塞がれると、溶け合うような口付けに変わる。
もう逃げ出す力は残っておらず、唇を塞がれながら堪えていた涙を流すと、金の瞳にポタリと落ちた。
(貴方を、嫌いになりたくないの・・・)
解けない腕を引っ掻き、傷跡がたくさん増えている。
「笑顔が一番だが、泣き顔もたまらなく好きだ」
痛みを喜んで受け入れるかのように、甘い声で擦り寄って囁かれる。
「あたまッ・・・おか、しいっ・・・っはあっ」
背後から持ち上げるかのように腕に力が入り、圧迫され過ぎて意識が飛んでしまいそうだ。
ベットまで来ると、一緒に後ろへ倒れ込む。
「いやぁああぁぁぁーあ!!」
思いがけない浮遊感に、悲鳴を上げる。
ベットに沈む大きな音と振動で、もう私は限界にきていた。
(も・・・だめ、意識が・・・)
白くなっていく視界と共に全身の力をパタリと抜くと、やっと腕の力が弱まり、必死に酸素を体内へ取り込む。
「・・・っはあーっ、はあーッ!!はあっはあっ・・・はあ・・・っはあー」
「マール」
なんとか息をしながら、後ろから甘く擦り寄ってくるミハイルを避けるように腕から抜け出す。
ミハイルから離れるようにベットによろよろと這いつくばって逃げていると、足を捕まれ引きずり戻される。
「やあ"あ"あ"あ"あーーー!」
扉の方へ伸ばしている手を絡められ、後ろから覆いかぶさった重みでベッドに沈む。
「好き」
この状況で言われると思っていなかった言葉に、ミハイルの方へ顔を向けると、瞳孔が開ききった紫の瞳には私がしっかりと映っていた。
(うそ・・・でしょ・・・どうして、今・・・なの)
この瞬間に彼との気持ちが繋がった。
私がずっと望んでいた、彼からの想いだ。
私の気持ちを受け取ったミハイルは、絡める手の力は強いのに、甘く優しいキスをする。
「んんんっ!っはあ、ん"ん"んーー!」
(長い・・・くる、しい)
名残惜しそうに離れる唇から解放され、すぐに顔を逸らして呼吸をする。
「はあっ、はあっ、はァ・・・ンぐっ!!」
そこからひっくり返されると、ミハイルの全身が乗っかりベットに深く沈む。両手で顔をガッシリ掴まれると、もう視線すら動かせない。
心臓が止まりそうなほど力強い紫の瞳には、呼吸がおかしい私の顔が映っている。
「僕達は両想いだ」
「やっと、やっとだ・・・マール」
「今までマールを不安にさせてすまない。だから結婚をやめるなんて気持ちにさせてしまった」
「さっきは教えてくれてありがとう。ずっと嫌われていると思っていたが、マールに今まで好かれていたなんて・・・それがこの僕だなんて・・・」
「僕に、幼なじみのミハイル・エンリーに恋に落ちたんだな」
「マール。君の気持ちを受け取ったよ」
「夢が叶って心から嬉しい・・・。マール、僕も君が好きだ。ずっとずっと昔からマールが好きだ」
「ああ・・・マールっ、マール・・・」
「僕の運命の人・・・」
彼の気持ちが籠ったキスを全身で受け止める。さっきよりも長すぎるキスに目を見開いて訴えるが、紫の瞳は目が合って嬉しそうに輝いている。
ずっと私の心拍数はおかしく、空気を求めるようにミハイルを押し返していた。
「ンンンンンッ!!!!」
「んっ、愛おしい・・・」
離れた唇を睨みつけながら必死に呼吸している私の顔に甘い唇が降ってくる。
「マール。僕と両想いなのだから、もう逃げる必要はない」
「それを今日仲直りして、マールに分かってもらわないとな」
「マールも僕の傍から離れたくないと言ってくれるまで」
「何度も、何度も、心と体で分かり合おう」
「マールから望んでもらえるほど。心から僕のことを求めてもらえるまで」
(こんなの、望んでない・・・)
ミハイルは幸せに満たされた顔で私にキスをしている。だけど目は私を捉えたまま動かさない。
(にげたい・・・こわい・・・こんなのおかしい)
「んっ、マールはいじわるだな」
私は口を固く閉ざし、ミハイルの侵入を許さない。
「そんな事しても、可愛いだけだ・・・ほら、捕まえた」
ガッと口を掴まれると、唇が緩み舌が入ってくる。すぐに舌に鋭く噛み付いた。
「ふっ」
ミハイルの血の味が口に広がり、歯を離すと舌がさらに侵入してくる。口の中に溜まっていく液体を飲み込むまで、中をゆっくり舐め取られている。
「ぅっんんんん、っは、あ。・・・んぐっ」
息と一緒に飲み込んだ私を褒めるように優しく撫でると、口の中をジュルジュルと吸い取られ、残りの唾液をゴクリと飲み尽くしている。
空になった口が離れ、ミハイルの体が起き上がろうとする。その瞬間に押しのけてベットから出ようとすると、腰に腕がまわりミハイルの元へ引き戻されてしまう。
「離し、てよっ!!」
「マール・・・」
彼は蕩けるような声で囁きながら、私を包み込むように抱き寄せている。
「僕にこうして捕まえられるのが好きなんだな。そんなことをされると、甘やかしたくなる」
「マールから逃げないと言われるまで、何度でも僕がこうして君を捕まえるよ」
私に逃げられる場所なんてない。だけどミハイルが怖くて、体が自然と逃げ出そうとしていた。
「マール」
ぴとりとくっつく体にモゾモゾと動いていると背後から顔を掴まれ口を塞がれる。角度を変えて、柔らかい唇に食べられるような口付けをされている。
声を堪えながら息継ぎをして、逃げ出すタイミングを見計らっていると、ぢゅっと最後に吸われゆっくり唇が離れた。
「マールからもキス・・・して」
振りほどけるギリギリの力で、私を捕まえながらキスされるのを待っている。
覗き込まれている顔から逸らし、お腹にまわる腕から無理やり抜け出す。
(どうにか・・・しないと)
ーーーガシッ
「好き」
すぐに腕と首を掴まれミハイルのぬくもりに抱き寄せられると、耳元で熱く囁かれるが、また私は逃げ出す。
足首や手首を手で掴まれ、首やお腹に腕がまわる。
私は何度もミハイルの腕から逃げ出し、その度に好きと言われベットへ引きずり戻される。
ミハイルは魔力を使わず私を捕まえている。
きっと私の体力が無くなるまで続けるつもりだ。
絶対に逃がさないために。
ベットから降りることが出来ず、息が上がり切ってしまう。ミハイルは諦めることなく私を甘く抱き寄せて、体を密着させている。
「はあっ、はあッ・・・もうっ、いや、こんなの両想いじゃない」
「さっきはマールを苦しめてしまったな、すまない」
体を持ち上げられると、ミハイルを押し倒すように倒れ込む。
ガシリと両手を掴まれ、彼の首に手をかけている。
「同じ気持ちになりたい、マールの手で」
ゾクリとするほど笑顔が輝いている。その美しさに恐怖で体が竦んでいると、掴まれている手に力がかかり、ミハイルの首を絞めている。
「こんなことしたくないッ!!やめてやめてやめてっ!!!!」
「・・・っは、・・・っっ・・・」
ミハイルの手には魔力が込められており、普通の力では振り解けない。
ミハイルの瞳はぼんやりとしているのに、ずっと笑顔だ。
この気持ちを打ち砕くように、自分の魔力でミハイルの手を振りほどく。
「あ゙アあ゙アあ゙あ゙ーー!!」
「はあっはあ・・・もう無理!!!貴方となんて絶対結婚しない!!!今すぐ出ていく!!!」
「ああ・・・とても綺麗だ・・・マール」
早く逃げ出したいのに、彼の顔を見て固まってしまった。
(そんな・・・こんな・・・ことが・・・)
私の瞳に触れるように指が目の周りをなぞると、顔をミハイルの元まで掴まれる。
「一度その瞳で見つめて欲しかったんだ」
ミハイルの瞳に映っている私の瞳は金色に輝いている。最大限に魔力が籠ると、目が金色に染まる。
(・・・ミハ、イル)
私を見つめている瞳も、金色に輝いている。月のように輝く金の瞳からは、私と同じ魔力のオーラを感じた。
「僕達は同じだ」
同じオーラを持つ魔力持ちなんていない、はずなのに・・・
「君の体にも、僕の体にも同じ魔力が流れている」
(だから・・・私達の相性は100パーセント・・・なの・・・)
「今日は僕達にとって良い日だ」
「マール・・・全部同じに混ざり合おう」
甘い唇で塞がれると、溶け合うような口付けに変わる。
もう逃げ出す力は残っておらず、唇を塞がれながら堪えていた涙を流すと、金の瞳にポタリと落ちた。
(貴方を、嫌いになりたくないの・・・)
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