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1章
戦後処理、考察、作戦
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この事実は俺やジャックだけでなくこの戦いに参加していた魔物使いたちや仲間モンスターですらも動揺させた。
「まさか、石碑にある通りこいつを従える【王】とやらがいるのか?」
ええい、深いことは置いといてまずはクロツバサ討伐の報告を先にしよう。
そう思って仲間たちとともにクロツバサのちっちゃーい角を切断した。これを装備に加工しよう!というわけではなくクロツバサ討伐の証拠とするのだ。流石にこの巨体を運ぶなんてことはいくらなんでもできないし。
そしてクロツバサの角を切り取ると同時にクロツバサの体は黒い霧となって消えていった。
黒い、霧となって。
「まあ三怪物だと死んだら黒い霧になるのが普通なのかな?」
そう思って、特に俺たちは気にも留めなかった。
ああ、黒い霧が。
クロツバサ討伐の報告は世界で瞬く間に広まりニュースとなった。しかも、討伐したのが魔物使いのみで構成された連合軍だというのだ。これにより魔物使いはその地位を上げ、そして、魔物使い冷遇の風潮はなくなったのである。
この世界に来てから4、5か月かな。とうとう、俺は世界を自由に闊歩できるようになった。俺の、時代だ。
ちなみに、クロツバサが何者かによって既に使役されていたという話はカリヨネッタやアガスたち、そしてラグナロク最強の剣聖、ファルコ以外にはしていない。
この話をすることによってせっかく上げた魔物使いの地位が損なわれてしまうかもしれないし、それに
「この話をしてしまえばおそらくクロツバサを使役していた者にも話が届いてしまうだろうな」
おそらくこの話をしてしまうと使役者が俺たちを警戒する気持ちを強めることになる。
もし他の三怪物も従えていたら、どうする。
もし他の三怪物が攻めてきたら、どうする。
中途半端に核心に迫るよりも、愚かな木偶人形のふりをしておいた方が都合がよいのである。
そして俺はジャックを連れてラグナロクに来ていた。何故ジャックを連れてきたかというと…
「このサマヨイグルマが目当てなのだ」
サヨリと名付けられているこのサマヨイグルマだが、実はある能力がある。この車は見る者によって姿形が異なって見える。これによりこの世界の人間と異世界人を容易く見分けることができるのだ。自動者に見えるなら異世界人、馬車に見えるならこの世界の人間だ。
さて、何故俺はそんなサヨリとジャックを連れてラグナロクに来たのかというと…
「おー!久しぶりだねー?いやはや、クロツバサが倒されたって聞いて驚いたよ!」
アキラが本当に異世界人なのかどうか確かめるためだ。
「よう、久しぶりだなアキラ!」
「そんな"馬車"も借りちゃって景気が良すぎるんじゃないのヒューヒュー!」
やはりか。やはり、こいつは異世界人じゃない。黒だ。クロツバサの件と100%関係があるかはわからないが………魔物使いだけしか知らないはずの魔物を仲間にする方法を知ってたり、異世界人のはずなのに初対面で俺を「日本人」と認識しさも同郷の仲間であるかのように自己紹介をしてきたのだ。多分、何かしらで関係はある。
だが、俺はここで追及したりなどはしない。
おそらく、他の三怪物も既に使役されてるのだろう。ここで変に刺激して三怪物と2体同時に戦う羽目になったら、まあ死ぬわ。
俺は多少雑談をしたあとアキラと別れた。
「三怪物とタイマンしても張り合えるような強い魔物って知ってるか?」
俺はダメ元でジャックにそう尋ねる。これからしばらくの目標は三怪物の残り2体の討伐だ。あと何気に三怪物は討伐報酬がめちゃくちゃ美味いからそれ目的でもある。クロツバサ戦の時は山分けしたので確か金貨180枚が懐に入ってきたんだったか。
で、話を戻そう。先のクロツバサ戦で俺は戦力不足を痛感した。なので、三怪物とも互角に戦える魔物を仲間にしたいのだが…やはりそんな都合のよい魔物などいな
「一つだけ心当たりがあります」
まじか。
「ミナト殿もギルドのクエストで見たことがあると思いますが……あいつです。沼地の帝王、ヒュドラ」
ヒュドラ。俺がこの世界に来てからギルドのクエスト欄にずーーーーっといた奴だ。まだいたのか。
「ヒュドラにかかっている懸賞金は金貨9000枚。ちょうど、三怪物たちと同じ金額ですな」
「ヒュドラも既に使役されている可能性はあるが……そう考えてたら何も始まらないよね。じゃ、やるとするか!」
俺はヒュドラを仲間にすることを当面の目標にすることにした。
さて、ヒュドラはアカタキとラグナロクの国境付近の沼地にいるらしい。そこで沼地の帝王として鎮座しているのだとか。
「とりあえず、まずは協力してくれそうな仲間たちを集めることにしよう」
幸い、クロツバサと違いヒュドラは陸上の魔物だ。前は戦闘可能な者に制限があったが、今回はない。
とりあえずまずはアガスたちに頼むか。
「ヒュドラ討伐かぁ。君、えらく恐ろしいクエスト引っ提げてくるやん?」
「でもでも、ミナトの主導であのクロツバサを討伐できたんでしょ?それならヒュドラも討伐できると思うけど」
「まあ、クロツバサ討伐はかなりギリギリだったけどね」
「それもミナト殿が従えている大半の魔物が空に佇むクロツバサに打点がなかったから苦戦したのであってヒュドラ討伐の方は案外楽にいけたりしないのだろうか?」
「慢心はいけませんよ。ヒュドラだってそのクロツバサと同じ懸賞金がかけられてるんですからね!」
「まあ、あまり期待はせんで欲しいんやけど俺らはもちろん参加するわ」
アガスたちの参戦が決定した。あとはラグナロク剣聖のファルコにでも頼もうかな。ちなみに魔物使い連合軍は今回は使えない。クロツバサの出現区域だった地域の調査をしているためらしい。ジャックに申し訳なさそうな顔で断られた。
「ヒュドラ討伐ですか。もちろん参加いたしますとも。元々奴は我々ラグナロクがどうにかすべき存在であった。本来なら、ミナト殿の手を借りるべきではないのです。かたじけない」
「いや、いいってファルコさん。俺だって、ただヒュドラを仲間にするっていう私情で頼みに来たわけだし」
「その寛大な気持ちに感謝します。そしてもう一つお願いがあるのですが…」
「?」
「私の息子をその戦場に連れて行くことは可能でしょうか?」
はい!?いやまあ、戦力が増えるのはいいんだけど、あの子死ぬよな。
俺の気持ちを察したのか、ファルコがこう話す。
「息子はここ最近傲慢さがなくなり血を吐くような思いで剣の鍛錬をしております。おそらく、足手まといになることはないかと」
ま、まあラグナロク最強の男が言うんだから大丈夫…だよな?
こうして、ヒュドラ討伐は俺と愉快な魔物たち、手練れの冒険者であるアガス、サフン、ハリム、アリサ。そしてラグナロク最強の男である剣聖ファルコとその息子ゼアトにより行われることとなった。
「まさか、石碑にある通りこいつを従える【王】とやらがいるのか?」
ええい、深いことは置いといてまずはクロツバサ討伐の報告を先にしよう。
そう思って仲間たちとともにクロツバサのちっちゃーい角を切断した。これを装備に加工しよう!というわけではなくクロツバサ討伐の証拠とするのだ。流石にこの巨体を運ぶなんてことはいくらなんでもできないし。
そしてクロツバサの角を切り取ると同時にクロツバサの体は黒い霧となって消えていった。
黒い、霧となって。
「まあ三怪物だと死んだら黒い霧になるのが普通なのかな?」
そう思って、特に俺たちは気にも留めなかった。
ああ、黒い霧が。
クロツバサ討伐の報告は世界で瞬く間に広まりニュースとなった。しかも、討伐したのが魔物使いのみで構成された連合軍だというのだ。これにより魔物使いはその地位を上げ、そして、魔物使い冷遇の風潮はなくなったのである。
この世界に来てから4、5か月かな。とうとう、俺は世界を自由に闊歩できるようになった。俺の、時代だ。
ちなみに、クロツバサが何者かによって既に使役されていたという話はカリヨネッタやアガスたち、そしてラグナロク最強の剣聖、ファルコ以外にはしていない。
この話をすることによってせっかく上げた魔物使いの地位が損なわれてしまうかもしれないし、それに
「この話をしてしまえばおそらくクロツバサを使役していた者にも話が届いてしまうだろうな」
おそらくこの話をしてしまうと使役者が俺たちを警戒する気持ちを強めることになる。
もし他の三怪物も従えていたら、どうする。
もし他の三怪物が攻めてきたら、どうする。
中途半端に核心に迫るよりも、愚かな木偶人形のふりをしておいた方が都合がよいのである。
そして俺はジャックを連れてラグナロクに来ていた。何故ジャックを連れてきたかというと…
「このサマヨイグルマが目当てなのだ」
サヨリと名付けられているこのサマヨイグルマだが、実はある能力がある。この車は見る者によって姿形が異なって見える。これによりこの世界の人間と異世界人を容易く見分けることができるのだ。自動者に見えるなら異世界人、馬車に見えるならこの世界の人間だ。
さて、何故俺はそんなサヨリとジャックを連れてラグナロクに来たのかというと…
「おー!久しぶりだねー?いやはや、クロツバサが倒されたって聞いて驚いたよ!」
アキラが本当に異世界人なのかどうか確かめるためだ。
「よう、久しぶりだなアキラ!」
「そんな"馬車"も借りちゃって景気が良すぎるんじゃないのヒューヒュー!」
やはりか。やはり、こいつは異世界人じゃない。黒だ。クロツバサの件と100%関係があるかはわからないが………魔物使いだけしか知らないはずの魔物を仲間にする方法を知ってたり、異世界人のはずなのに初対面で俺を「日本人」と認識しさも同郷の仲間であるかのように自己紹介をしてきたのだ。多分、何かしらで関係はある。
だが、俺はここで追及したりなどはしない。
おそらく、他の三怪物も既に使役されてるのだろう。ここで変に刺激して三怪物と2体同時に戦う羽目になったら、まあ死ぬわ。
俺は多少雑談をしたあとアキラと別れた。
「三怪物とタイマンしても張り合えるような強い魔物って知ってるか?」
俺はダメ元でジャックにそう尋ねる。これからしばらくの目標は三怪物の残り2体の討伐だ。あと何気に三怪物は討伐報酬がめちゃくちゃ美味いからそれ目的でもある。クロツバサ戦の時は山分けしたので確か金貨180枚が懐に入ってきたんだったか。
で、話を戻そう。先のクロツバサ戦で俺は戦力不足を痛感した。なので、三怪物とも互角に戦える魔物を仲間にしたいのだが…やはりそんな都合のよい魔物などいな
「一つだけ心当たりがあります」
まじか。
「ミナト殿もギルドのクエストで見たことがあると思いますが……あいつです。沼地の帝王、ヒュドラ」
ヒュドラ。俺がこの世界に来てからギルドのクエスト欄にずーーーーっといた奴だ。まだいたのか。
「ヒュドラにかかっている懸賞金は金貨9000枚。ちょうど、三怪物たちと同じ金額ですな」
「ヒュドラも既に使役されている可能性はあるが……そう考えてたら何も始まらないよね。じゃ、やるとするか!」
俺はヒュドラを仲間にすることを当面の目標にすることにした。
さて、ヒュドラはアカタキとラグナロクの国境付近の沼地にいるらしい。そこで沼地の帝王として鎮座しているのだとか。
「とりあえず、まずは協力してくれそうな仲間たちを集めることにしよう」
幸い、クロツバサと違いヒュドラは陸上の魔物だ。前は戦闘可能な者に制限があったが、今回はない。
とりあえずまずはアガスたちに頼むか。
「ヒュドラ討伐かぁ。君、えらく恐ろしいクエスト引っ提げてくるやん?」
「でもでも、ミナトの主導であのクロツバサを討伐できたんでしょ?それならヒュドラも討伐できると思うけど」
「まあ、クロツバサ討伐はかなりギリギリだったけどね」
「それもミナト殿が従えている大半の魔物が空に佇むクロツバサに打点がなかったから苦戦したのであってヒュドラ討伐の方は案外楽にいけたりしないのだろうか?」
「慢心はいけませんよ。ヒュドラだってそのクロツバサと同じ懸賞金がかけられてるんですからね!」
「まあ、あまり期待はせんで欲しいんやけど俺らはもちろん参加するわ」
アガスたちの参戦が決定した。あとはラグナロク剣聖のファルコにでも頼もうかな。ちなみに魔物使い連合軍は今回は使えない。クロツバサの出現区域だった地域の調査をしているためらしい。ジャックに申し訳なさそうな顔で断られた。
「ヒュドラ討伐ですか。もちろん参加いたしますとも。元々奴は我々ラグナロクがどうにかすべき存在であった。本来なら、ミナト殿の手を借りるべきではないのです。かたじけない」
「いや、いいってファルコさん。俺だって、ただヒュドラを仲間にするっていう私情で頼みに来たわけだし」
「その寛大な気持ちに感謝します。そしてもう一つお願いがあるのですが…」
「?」
「私の息子をその戦場に連れて行くことは可能でしょうか?」
はい!?いやまあ、戦力が増えるのはいいんだけど、あの子死ぬよな。
俺の気持ちを察したのか、ファルコがこう話す。
「息子はここ最近傲慢さがなくなり血を吐くような思いで剣の鍛錬をしております。おそらく、足手まといになることはないかと」
ま、まあラグナロク最強の男が言うんだから大丈夫…だよな?
こうして、ヒュドラ討伐は俺と愉快な魔物たち、手練れの冒険者であるアガス、サフン、ハリム、アリサ。そしてラグナロク最強の男である剣聖ファルコとその息子ゼアトにより行われることとなった。
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