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第一章
第三十八話 許さない
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全身から今までと比べ数倍の出力で魔力を、それも一切の光を宿さない漆黒の魔力を溢れさせている友人を前にして、イズキは動揺を露わにしていた。
(やっぱり[月]もあったのね。だけど、今までの三種と比べたら明らかに異質だわ)
発動と同時に全身から立ち昇り始めた膨大な量の魔力。ただそれだけならば自身がそうだったように封印、あるいは制限していた力の解放なのだろうと予測出来る。
しかし、明らかに魔力の性質が変わっている。今までのような無色から色を宿すほどの成長をするという可能性はゼロではない。しかし、あの色はありえない。
(漆黒の魔力。魔族よりも深い闇の力。春護オマエ……一体どれほど……)
知らずの内に曇った表情を浮かべたイズキはすぐに首を振って思考を振り払うと、目の前にいる友人へと剣を向けた。
「凄まじい魔力だわ。だけど、オマエは本当に春護なのかしら?」
色の変化というより明度の変化。ニュートラルな透明の状態から一気に暗くなり、一瞬で最低明度の黒へと変質した魔力。
目の前で水花をやられてしまった事による怒りや復讐心だとしても、その変化はあまりにも大き過ぎる。
ただ一つ。あり得るとすれば激しい精神的負荷による魔力の暴走だ。
(だとしてもあり得ない出力なのだけどね!)
イズキの問い掛けに対する彼の反応は言葉ではなく、行動だった。
剣を構える事なく目の前から姿を消した彼に、イズキは目を見開きながら周囲へと薄く炎をばら撒いた。
(暴風による移動じゃない。今のは[鳥]ね。だけど、今までとレベルが違うんじゃないかしら?)
周囲に放った炎の一部に反応があり、それを探知した彼女は振り向くと同時に剣で防御する事を選んでいた。
次の瞬間。
「ガアアアッ!」
咆哮と共に放たれる斬撃。暴風を纏っていない純粋な攻撃だというのに、その異常な威力にイズキの身体は遥か後方へと吹き飛ばされていた。
(純粋に圧縮させた魔力を纏う事による強撃っ! 術式の熟練度の差からしても春護が相手だとは思わない方が良いわね)
吹き飛ばされながらも冷静に情報をまとめていたイズキがそう結論付けた時、遠くに見える彼の姿を見て冷や汗をかいていた。
あれほどの高速移動が出来る状態だというのに、追撃する事なくその場から動かない彼。連続使用が出来ないだけ? 違う。水花は出来ていた。同じ術式を使用している事からして、今の彼ならば水花に出来る事は出来るようになっているのだろうと推測していたのだが、その考えに至るのと同時に結び付く情報があった。
剣にこれまでにないほどの暴風を纏わせ、剣を振り上げているその姿。
(水花は飛ばしてたわよね。[風《それ》]っ!)
剣が振り下ろされるのと同時に放たれる暴風。二人の間にある数多を破壊する螺旋は地面を深々と抉り、暴風の一部が川に触れた事で大量の水までも巻き込み、巨大化を続けながらイズキへと突き進む。
広がる効果範囲。彼女の選択は一つしかなかった。
「見境がなくなった人間ほど怖い存在はいないわね」
己も剣に炎を纏い、自身に向かって来る暴風と同じ方向に回転させた爆炎を逆から放った。
二つの螺旋が正面からぶつかり合うが、暴風が川の水を巻き込んでいた事もあり爆炎は少しずつ勢いを奪われ、やがて全てを呑み込まれるとイズキの姿もまた見えなくなっていた。
暴走した人間の力が彼女の力を上回った。もしもこの場に観戦者がいるとすればそう見えたであろう。
しかし、その判断は間違いなのだ。
イズキは暴風に呑み込まれていたのではなかった。螺旋の隙間に自身の炎を捻じ入れる事によって道を作り、爆炎を纏った剣で自身が放った炎の中を加速しながら突き進んでいたのだ。
そして彼の目の前へと現れると、その勢いのままに刺突を放つ。
「ちっ、反射速度も凄いわね。でも、アタシの勝ちよ」
突然現れたイズキの一撃を、彼は咄嗟に剣によって受け止めていた。
しかし、彼女の一撃を受けた事で彼の握る剣は、その中央部から細かく砕け散っていた。
半分以上の刃を失ってしまった剣。それを彼は、躊躇う事なく捨てた。
「ちょっ、人の心まで失ってるじゃない!」
この日のために用意した剣だと春護は言っていた。ならば特別な剣であるはずだ。普段の彼ならばこんなにも迷う事なく即座に捨てるだなんてしないだろう。しかし実際に目の前でそれが行われた。
敵を殺す事が出来なくなった武器など意味がないとばかりに躊躇う事なく剣を手放した直後、漆黒の魔力が彼の四肢を覆うのが見えた。
(ここまでハッキリ目視出来るほどの魔力濃度。剣が砕けたのもそのせいでしょうね)
彼女の推理は正解だった。
イズキの刺突はきっかけでしかない。本来の想定を遥かに超えた魔力出力。その力によって発動した[風]もまた想定以上の破壊力を有していた。実際にイズキは正面から撃ち合っても競り負けると考え、まだ明らかになっていない力による接近を選んでいた。
四肢に絡み付いた漆黒の魔力が溶け込むかのように消えた直後、彼は動いた。無詠唱の[鳥]によって至近距離まで接近すると[風]を纏わせていない手刀を振るう。
ただの手刀で攻撃するはずがない。四肢に魔力を集中していた事からしても、これは[花鳥風月・花]だ。
つまり、これは名刀による一閃に等しい。
(戦い方が変わったわね。最初の模擬戦に近いスタイル。身体に染み込んだ戦い方って事かしら?)
間合い管理を[鳥]で行い。激しく動き回る事はせずに近接戦闘で激しく攻め続ける。ただあの時と違うのは攻撃手段が両手だけではなく、両足も追加されているという事。
既に脚刀という切り札がバレている以上、隠す事に意味はない。
即ち、これが剣を握らない彼の全力なのだ。
だからこそ、イズキは苛立っていた。
どうして、どうして今なのかと。
暴走の果てに理性を失い、既に咆哮する事すらない。まるで彼の相棒と同じ、一切の感情が見えない無表情のまま、彼女以上に感情の欠片もない姿で戦い続けるその姿に、イズキは叫ぶ。
「ふざけるんじゃないわよ! 何暴走してるのよ! 逃げるんじゃないわよ!」
自身にこんな事を言う資格なんてない事はわかっている。
他の誰でもない。彼がこうなった理由、大切な人を、水花を殺したのは他の誰でもない自分自身なのだから。
だけど、それでも叫ばずにはいられなかった。
突然上がった魔力出力。魔力の質が変化しただけならよかった。[月]とやらの能力はわからないが、後者だけなら魔族の娘として、人類の敵として、友人をこの手で空へと送る事に不満はなかった。
だけど出力の上昇は看過出来なかった。
今までの戦いがずっと手加減していた状態だった? 水花が殺された事で制限を解除した? 違う。そうじゃない。ここまで春護は本気で戦っていたはずだ。だというのに水花が殺された途端、出力がここまで上がるだなんてありえない事だ。
魔力の質は精神状態によって変わる事もあるだろう。不安で揺らぎ、自信で高まる。怒りや恨みで黒く染まる。そんな事もある。しかし出力はそんな簡単には変わらない。否、変わってはいけないのだ。
今の彼の状態は限界突破状態。上昇率からして、この場で自壊しても良いと思っているほどの覚悟だった。
そう。覚悟。死ぬ気で、死んでも大切な人の仇を取る。
それは美談として語られる事もあるだろう。だけど、イズキにとって彼の行為は逃避にしか映らなかった。
(死ぬ事になってもアタシを殺して、それで水花が喜ぶって、本当に思っているの!? あの子なら、あの子なら生きて欲しいって思うはずよ! せめて春護だけでも生きて欲しいって今も叫んでるはずよ!)
これはお互いの命をかけた戦いだ。殺し合いだ。イズキを殺さなければ、どちらにせよ彼は死ぬ事になる。
根本から矛盾している事。だけど、それでも、自分を失った状態で最後を迎えるなんて許せなかった。
「もういいわよ! 自壊なんてさせない! その前にアタシの手で殺してあげるわよ!」
イズキは剣に纏わせていた爆炎を消すと、その分の魔力を自身の両腕、手首付近の袖へと回していた。
袖先からまるで羽のように伸びていた炎が、更なる魔力を受けて活性化し舞った。
「アタシの力は不死鳥。鳥って腕と羽が一体化してるのよ?」
正確には過ちだが、イズキにとって両腕は羽としての役割もあった。
袖から伸びた炎の羽を羽ばたかせ、高速で移動するイズキ。
名刀となった彼の四肢と、イズキの剣がぶつかり合う。
一度、二度、四度、八度その速度は加速し、数多の火花を散らす。
彼の[鳥]とイズキの炎羽による超加速。原理は違うが似た結果を残す力。
お互いに空を飛ぶ事なく地上を巡り、刃を衝突させ続ける。このままでは先に力尽きるのは身体に膨大な負荷を掛けているであろう彼だろうと、イズキは焦っていた。
死なせてしまうのは避けられない。だけどせめて、せめてこの手で終わらせる。
水花の死を理由にした事実上の自殺だなんて許さない。
絶対に、友人として許せなかった。
そしてそれは、イズキだけではなかった。
☆ ★ ☆ ★
(やっぱり[月]もあったのね。だけど、今までの三種と比べたら明らかに異質だわ)
発動と同時に全身から立ち昇り始めた膨大な量の魔力。ただそれだけならば自身がそうだったように封印、あるいは制限していた力の解放なのだろうと予測出来る。
しかし、明らかに魔力の性質が変わっている。今までのような無色から色を宿すほどの成長をするという可能性はゼロではない。しかし、あの色はありえない。
(漆黒の魔力。魔族よりも深い闇の力。春護オマエ……一体どれほど……)
知らずの内に曇った表情を浮かべたイズキはすぐに首を振って思考を振り払うと、目の前にいる友人へと剣を向けた。
「凄まじい魔力だわ。だけど、オマエは本当に春護なのかしら?」
色の変化というより明度の変化。ニュートラルな透明の状態から一気に暗くなり、一瞬で最低明度の黒へと変質した魔力。
目の前で水花をやられてしまった事による怒りや復讐心だとしても、その変化はあまりにも大き過ぎる。
ただ一つ。あり得るとすれば激しい精神的負荷による魔力の暴走だ。
(だとしてもあり得ない出力なのだけどね!)
イズキの問い掛けに対する彼の反応は言葉ではなく、行動だった。
剣を構える事なく目の前から姿を消した彼に、イズキは目を見開きながら周囲へと薄く炎をばら撒いた。
(暴風による移動じゃない。今のは[鳥]ね。だけど、今までとレベルが違うんじゃないかしら?)
周囲に放った炎の一部に反応があり、それを探知した彼女は振り向くと同時に剣で防御する事を選んでいた。
次の瞬間。
「ガアアアッ!」
咆哮と共に放たれる斬撃。暴風を纏っていない純粋な攻撃だというのに、その異常な威力にイズキの身体は遥か後方へと吹き飛ばされていた。
(純粋に圧縮させた魔力を纏う事による強撃っ! 術式の熟練度の差からしても春護が相手だとは思わない方が良いわね)
吹き飛ばされながらも冷静に情報をまとめていたイズキがそう結論付けた時、遠くに見える彼の姿を見て冷や汗をかいていた。
あれほどの高速移動が出来る状態だというのに、追撃する事なくその場から動かない彼。連続使用が出来ないだけ? 違う。水花は出来ていた。同じ術式を使用している事からして、今の彼ならば水花に出来る事は出来るようになっているのだろうと推測していたのだが、その考えに至るのと同時に結び付く情報があった。
剣にこれまでにないほどの暴風を纏わせ、剣を振り上げているその姿。
(水花は飛ばしてたわよね。[風《それ》]っ!)
剣が振り下ろされるのと同時に放たれる暴風。二人の間にある数多を破壊する螺旋は地面を深々と抉り、暴風の一部が川に触れた事で大量の水までも巻き込み、巨大化を続けながらイズキへと突き進む。
広がる効果範囲。彼女の選択は一つしかなかった。
「見境がなくなった人間ほど怖い存在はいないわね」
己も剣に炎を纏い、自身に向かって来る暴風と同じ方向に回転させた爆炎を逆から放った。
二つの螺旋が正面からぶつかり合うが、暴風が川の水を巻き込んでいた事もあり爆炎は少しずつ勢いを奪われ、やがて全てを呑み込まれるとイズキの姿もまた見えなくなっていた。
暴走した人間の力が彼女の力を上回った。もしもこの場に観戦者がいるとすればそう見えたであろう。
しかし、その判断は間違いなのだ。
イズキは暴風に呑み込まれていたのではなかった。螺旋の隙間に自身の炎を捻じ入れる事によって道を作り、爆炎を纏った剣で自身が放った炎の中を加速しながら突き進んでいたのだ。
そして彼の目の前へと現れると、その勢いのままに刺突を放つ。
「ちっ、反射速度も凄いわね。でも、アタシの勝ちよ」
突然現れたイズキの一撃を、彼は咄嗟に剣によって受け止めていた。
しかし、彼女の一撃を受けた事で彼の握る剣は、その中央部から細かく砕け散っていた。
半分以上の刃を失ってしまった剣。それを彼は、躊躇う事なく捨てた。
「ちょっ、人の心まで失ってるじゃない!」
この日のために用意した剣だと春護は言っていた。ならば特別な剣であるはずだ。普段の彼ならばこんなにも迷う事なく即座に捨てるだなんてしないだろう。しかし実際に目の前でそれが行われた。
敵を殺す事が出来なくなった武器など意味がないとばかりに躊躇う事なく剣を手放した直後、漆黒の魔力が彼の四肢を覆うのが見えた。
(ここまでハッキリ目視出来るほどの魔力濃度。剣が砕けたのもそのせいでしょうね)
彼女の推理は正解だった。
イズキの刺突はきっかけでしかない。本来の想定を遥かに超えた魔力出力。その力によって発動した[風]もまた想定以上の破壊力を有していた。実際にイズキは正面から撃ち合っても競り負けると考え、まだ明らかになっていない力による接近を選んでいた。
四肢に絡み付いた漆黒の魔力が溶け込むかのように消えた直後、彼は動いた。無詠唱の[鳥]によって至近距離まで接近すると[風]を纏わせていない手刀を振るう。
ただの手刀で攻撃するはずがない。四肢に魔力を集中していた事からしても、これは[花鳥風月・花]だ。
つまり、これは名刀による一閃に等しい。
(戦い方が変わったわね。最初の模擬戦に近いスタイル。身体に染み込んだ戦い方って事かしら?)
間合い管理を[鳥]で行い。激しく動き回る事はせずに近接戦闘で激しく攻め続ける。ただあの時と違うのは攻撃手段が両手だけではなく、両足も追加されているという事。
既に脚刀という切り札がバレている以上、隠す事に意味はない。
即ち、これが剣を握らない彼の全力なのだ。
だからこそ、イズキは苛立っていた。
どうして、どうして今なのかと。
暴走の果てに理性を失い、既に咆哮する事すらない。まるで彼の相棒と同じ、一切の感情が見えない無表情のまま、彼女以上に感情の欠片もない姿で戦い続けるその姿に、イズキは叫ぶ。
「ふざけるんじゃないわよ! 何暴走してるのよ! 逃げるんじゃないわよ!」
自身にこんな事を言う資格なんてない事はわかっている。
他の誰でもない。彼がこうなった理由、大切な人を、水花を殺したのは他の誰でもない自分自身なのだから。
だけど、それでも叫ばずにはいられなかった。
突然上がった魔力出力。魔力の質が変化しただけならよかった。[月]とやらの能力はわからないが、後者だけなら魔族の娘として、人類の敵として、友人をこの手で空へと送る事に不満はなかった。
だけど出力の上昇は看過出来なかった。
今までの戦いがずっと手加減していた状態だった? 水花が殺された事で制限を解除した? 違う。そうじゃない。ここまで春護は本気で戦っていたはずだ。だというのに水花が殺された途端、出力がここまで上がるだなんてありえない事だ。
魔力の質は精神状態によって変わる事もあるだろう。不安で揺らぎ、自信で高まる。怒りや恨みで黒く染まる。そんな事もある。しかし出力はそんな簡単には変わらない。否、変わってはいけないのだ。
今の彼の状態は限界突破状態。上昇率からして、この場で自壊しても良いと思っているほどの覚悟だった。
そう。覚悟。死ぬ気で、死んでも大切な人の仇を取る。
それは美談として語られる事もあるだろう。だけど、イズキにとって彼の行為は逃避にしか映らなかった。
(死ぬ事になってもアタシを殺して、それで水花が喜ぶって、本当に思っているの!? あの子なら、あの子なら生きて欲しいって思うはずよ! せめて春護だけでも生きて欲しいって今も叫んでるはずよ!)
これはお互いの命をかけた戦いだ。殺し合いだ。イズキを殺さなければ、どちらにせよ彼は死ぬ事になる。
根本から矛盾している事。だけど、それでも、自分を失った状態で最後を迎えるなんて許せなかった。
「もういいわよ! 自壊なんてさせない! その前にアタシの手で殺してあげるわよ!」
イズキは剣に纏わせていた爆炎を消すと、その分の魔力を自身の両腕、手首付近の袖へと回していた。
袖先からまるで羽のように伸びていた炎が、更なる魔力を受けて活性化し舞った。
「アタシの力は不死鳥。鳥って腕と羽が一体化してるのよ?」
正確には過ちだが、イズキにとって両腕は羽としての役割もあった。
袖から伸びた炎の羽を羽ばたかせ、高速で移動するイズキ。
名刀となった彼の四肢と、イズキの剣がぶつかり合う。
一度、二度、四度、八度その速度は加速し、数多の火花を散らす。
彼の[鳥]とイズキの炎羽による超加速。原理は違うが似た結果を残す力。
お互いに空を飛ぶ事なく地上を巡り、刃を衝突させ続ける。このままでは先に力尽きるのは身体に膨大な負荷を掛けているであろう彼だろうと、イズキは焦っていた。
死なせてしまうのは避けられない。だけどせめて、せめてこの手で終わらせる。
水花の死を理由にした事実上の自殺だなんて許さない。
絶対に、友人として許せなかった。
そしてそれは、イズキだけではなかった。
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