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第一章
第四十話 明と暗
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「それじゃあ逆転劇ってやつを見せよっか」
「良く言うわ。動けるみたいだけどボロボロである事に違いはないじゃない」
イズキの予測では指一本動かせないほどに消耗しているはずだった。しかし実際には立ち上がり、それどころか顔面にパンチまでしてきたのだ。ただのパンチだったためダメージはそれほどなかったものの、精神的な衝撃は小さくなかった。
それでも肉体的に限界が迫っている事に違いはない。どうにか立てる程度でどうするつもりなのだろうか。
「確かに身体はボロボロだよ。だけど、さっきのを経験したからなのかな、不思議な事に魔力に満ちてるんだよね」
そう言って全身から透明の魔力を放つ春護。
「……は?」
「あはっ、驚いた?」
目の前の光景にイズキは限界まで目を見開いていた。
何故なら彼の身体から放出されている魔力の出力は、先ほどまでの暴走状態と比べれば見劣りするものの、それ以前と比べれば明らかに強くなっていたからだ。
(なんで魔力が回復してるのよ!)
魔力は無限だが有限でもある。
完全なる解析が済んでいない力、人類という種にとって魔性の魅力を有する多くの未知を孕んだ力。それは限りなく溢れ続ける力であるが、戦闘中には枯渇する事が多い。
消費量が回復量を遥かに超えるのが戦闘時だ。高出力の魔法を連発すればそれだけ消費も加速する。
ここまでの戦いでイズキは全魔力の内、その半分を消費していた。元々保有魔力が多い魔族の系譜である彼女ですらそれほどまでに消耗しているのだ。ここまでほぼ対等に戦い続けた春護もまた同じように、それ以上に消耗しているはずだった。
しかし、まるで消耗を感じさせない魔力を溢れさせている春護の姿に、イズキは冷や汗を流した。
「それじゃあ、今度こそ終わらせよっか」
「……オマエ、ついさっきまで暴走してたってのに、急に落ち着き過ぎじゃないかしら? いくら水花が無事だったとはいえ、いいえ、どちらにせよ変よ」
「うん。自覚はあるかな。水花の声が聞こえた途端、頭の中が急に晴れたんだよね。それと、改めてイズキは凄いなって思ったよ。模倣じゃ届かない。剣も壊れちゃったし、ここからはちょっとだけ懐かしい戦い方をしようかな」
無惨に姿となって地面に落ちている漆黒のロングソードをチラリと見た後、春護は素手のまま構えた。
そして、最も得意な魔法を発動する。
「【魔核術・花鳥風月・風】」
「……なんとなく、そんな気はしてたわ」
その現実を前にして一度大きく息を吐いたイズキ。
春護がその両拳に纏っている暴風の激しさが、明らかに何段階も成長していた。
「不思議な気分なんだよね。あれを見てたからなのかな、どうすればもっと力を引き出せるのか、わかるんだ」
「一応は確認するけど、無理をしてるわけじゃないのよね?」
「うん。大丈夫。それにイズキは勘違いしてるみたいだけど、さっきまでの俺だって無理はしてなかったみたいだよ。他人事みたいで変な感じなんだけどね」
「……」
春護の言葉に目を細めるイズキ。
彼がわざわざそんな嘘を付く必要はない。戦術として余力を大きく見せるという事はあるかもしれないが、そんな気配はなかった。つまり本心なのだろう。
無理をせずに出力を急激に上げる。となれば方法は一つしかない。自身も経験している方法。つまり、彼の力は——
「まあ、いいわ。無理はしてなかったとしても、身体への負荷がなくなるわけじゃないもの。オマエとアタシの間には種という大きな差があるわ。魔力が尽きない限り、この身の性能が落ちる事はない。魔力が回復したからと言って油断してると、案外あっさりと殺されちゃうわよ?」
「大丈夫。油断はしてないよ。今度こそ、水花を護る」
「護る、ね。ええ、その方はオマエらしいわ」
イズキは剣を構え、爆炎を纏わせる。
拳に暴風を纏った姿。戦い方も機動力では前のように足を止めて戦うのだろう。もしかすれば[風]のレベルが上がったように[鳥]の精度も上がり、水花のような運用をしてくるかもしれない。
警戒は最大限。今の彼は、正直そのレベルが測れなかった。
そしてその予測は、更に覆される。
「いくよ」
「——っ!?」
次の瞬間、背後から感じる気配。
目視で確認する事なく、彼女にとって尻尾のようなものであるロンクコートを一部を振り上げた。
高硬度のそれは振り回せば鈍器になる。生身で受ければ小さくないダメージを与える事が出来る一撃だったが、空振りに終わってしまう。
尻尾による攻撃は避けられた。しかし気配は変わらずすぐそこにあった。
(来るっ!)
背中に走る衝撃。イズキは逆らう事なく、むしろ軽くその場で跳んで両足を地面から離す事によって、身体に伝わる衝撃を最低限に抑えていた。
袖先から伸びる炎羽を羽ばたかせ、吹き飛ばされた方向に加速しながら曲線を描いて空へと逃れたイズキ。
状況を把握するべく地上を見下ろすものの、見つかるのは水花の姿のみ。
「一体何処にっ」
「ここだよ」
再び背中に伝わる衝撃。
抵抗する間もなく地面に叩き付けられたイズキは、追撃を避けるために爆炎を周囲に放ち土埃を吹き飛ばすと、空へと目を向けた。
そこには両手から風を放出し、空中でその場に浮かび続けている春護の姿があった。
(随分と成長してるみたいね)
剣に纏った暴風を放出させて高速移動する模倣技。それが出来るならば元々慣れている拳でも出来るかもしれない。その考えはあった。しかし、初手で背後を取られた際にそうではないと思い込んでいた。
何故ならそれは自身すら出来ないレベルの魔力制御だからだ。
その時点でイズキは[鳥]のレベルが急激に上昇したのだろうと、そう思っていた。だからこそ地面を移動する[鳥]では追撃出来ない空へと回避したのだ。しかし[鳥]による高速移動ではなく、暴風放出を推進力に変える移動技だった。
(推進力を完全に制御してるわね。じゃなきゃピンポイントに背後を取るなんて不可能だもの。これは……厄介ね)
春護がイズキ攻略の材料としていた放出移動による弱点もまた、彼は克服していた。両手にそれぞれ暴風を纏っているため、実行するまでどちらの方向に飛ぶのかがわからない。それも小出しにした推進力を連続的に放出する事で軌道に変化を加える事も容易だろう。
(剣という擬態を捨てた姿。ある意味、春護の完成形ね)
二人が初めて出会った時、彼は剣を持っていなかった。
本人は恩人だと言っているものの、イズキからすれば怪しい何者かによって改造された身体。どんな処置を受けたかまではわからなかったものの、魔装具を手にする事なく魔法を発動させるその姿は明らかに異質で、困惑と同時に苛立ったのを今でも覚えている。
周囲に関心がない。どう思われても良い。本人はそう思っているみたいだけど、そんな事はない。その心は復讐になんて囚われていなかった。
ごく普通の、健全な心。そうだと思っていた。
だから提案した。
彼の異質さが明らかにならないように。
普通の、幸せに続く明るい道を進めるように、剣を持てと。擬態する事を望んだ。
擬態とは本質を隠すためにするものだ。
それはある意味、封印だ。真の姿の封印。
一度暴走した彼。明らかに暴走だと思っていたのに、きっかけとなった水花の声によって簡単に元に戻っていた。
そして明らかに地力が上がっている。
暴走に見えた謎の現象。その影響以外には考えられない。
ここまで異質なのは予想外だったけど、想いは伝えた。恩人だからと拒否されてしまったけれど、伝える事は出来た。
(なんだか似てるわね)
魔族の娘としてイズキは生み出された。
現状を変えるための打破策の一つとして。
しかし結局は出来損ないと呼ばれ、価値を見出される事はなかった。
魔族による実験体。それが彼女の自己認識だった。
彼女にとって親である魔族=フィドゴレムランはある意味、考え方次第では恩人と呼べるのかもしれない。しかしイズキが抱いている感情のほとんどは恨みだった。
自身と同じように何者かを恩人と呼び、その者によって変えられている存在、春護。そんな彼との繋がりの深さを見れば、水花もまたただの魔装人形ではない事もわかる。
二人ともナニカにとって実験体なのだろう。それでも、二人とも明るかった。水花の表情筋は死んでいるけど、その声はいつも明るく、笑えないのが可哀想だと思ってしまうほどに、幸せそうだった。
(ああ、これは嫉妬かしら。アタシと二人の違い。なんだか分かっちゃった)
ならばこれを最後に関門にしよう。
二人が超えるべき壁。きっと、それが自身に与えられた人生の意味なのだから。
「いくわよ春護! アタシは必ず、オマエを殺す!」
善意的か悪意的か。
対応には差があるのだろう。だけど、それでもイズキは知っている。北方区で嫌になるくらい見て来たのだから。
実験体の末路なんて、幸福が待つはずもない。
絶望の未来なんて見せない。せめて、一時の幸せな夢の中で。
イズキは燃やす。
爆炎を剣に纏い、炎羽を羽ばたかせ、尻尾で不意を打つ。
暴風を纏った少年と爆炎を纏った少女。
二人の戦いは、ついに終わりを迎えようとしていた。
☆ ☆ ☆ ☆
「良く言うわ。動けるみたいだけどボロボロである事に違いはないじゃない」
イズキの予測では指一本動かせないほどに消耗しているはずだった。しかし実際には立ち上がり、それどころか顔面にパンチまでしてきたのだ。ただのパンチだったためダメージはそれほどなかったものの、精神的な衝撃は小さくなかった。
それでも肉体的に限界が迫っている事に違いはない。どうにか立てる程度でどうするつもりなのだろうか。
「確かに身体はボロボロだよ。だけど、さっきのを経験したからなのかな、不思議な事に魔力に満ちてるんだよね」
そう言って全身から透明の魔力を放つ春護。
「……は?」
「あはっ、驚いた?」
目の前の光景にイズキは限界まで目を見開いていた。
何故なら彼の身体から放出されている魔力の出力は、先ほどまでの暴走状態と比べれば見劣りするものの、それ以前と比べれば明らかに強くなっていたからだ。
(なんで魔力が回復してるのよ!)
魔力は無限だが有限でもある。
完全なる解析が済んでいない力、人類という種にとって魔性の魅力を有する多くの未知を孕んだ力。それは限りなく溢れ続ける力であるが、戦闘中には枯渇する事が多い。
消費量が回復量を遥かに超えるのが戦闘時だ。高出力の魔法を連発すればそれだけ消費も加速する。
ここまでの戦いでイズキは全魔力の内、その半分を消費していた。元々保有魔力が多い魔族の系譜である彼女ですらそれほどまでに消耗しているのだ。ここまでほぼ対等に戦い続けた春護もまた同じように、それ以上に消耗しているはずだった。
しかし、まるで消耗を感じさせない魔力を溢れさせている春護の姿に、イズキは冷や汗を流した。
「それじゃあ、今度こそ終わらせよっか」
「……オマエ、ついさっきまで暴走してたってのに、急に落ち着き過ぎじゃないかしら? いくら水花が無事だったとはいえ、いいえ、どちらにせよ変よ」
「うん。自覚はあるかな。水花の声が聞こえた途端、頭の中が急に晴れたんだよね。それと、改めてイズキは凄いなって思ったよ。模倣じゃ届かない。剣も壊れちゃったし、ここからはちょっとだけ懐かしい戦い方をしようかな」
無惨に姿となって地面に落ちている漆黒のロングソードをチラリと見た後、春護は素手のまま構えた。
そして、最も得意な魔法を発動する。
「【魔核術・花鳥風月・風】」
「……なんとなく、そんな気はしてたわ」
その現実を前にして一度大きく息を吐いたイズキ。
春護がその両拳に纏っている暴風の激しさが、明らかに何段階も成長していた。
「不思議な気分なんだよね。あれを見てたからなのかな、どうすればもっと力を引き出せるのか、わかるんだ」
「一応は確認するけど、無理をしてるわけじゃないのよね?」
「うん。大丈夫。それにイズキは勘違いしてるみたいだけど、さっきまでの俺だって無理はしてなかったみたいだよ。他人事みたいで変な感じなんだけどね」
「……」
春護の言葉に目を細めるイズキ。
彼がわざわざそんな嘘を付く必要はない。戦術として余力を大きく見せるという事はあるかもしれないが、そんな気配はなかった。つまり本心なのだろう。
無理をせずに出力を急激に上げる。となれば方法は一つしかない。自身も経験している方法。つまり、彼の力は——
「まあ、いいわ。無理はしてなかったとしても、身体への負荷がなくなるわけじゃないもの。オマエとアタシの間には種という大きな差があるわ。魔力が尽きない限り、この身の性能が落ちる事はない。魔力が回復したからと言って油断してると、案外あっさりと殺されちゃうわよ?」
「大丈夫。油断はしてないよ。今度こそ、水花を護る」
「護る、ね。ええ、その方はオマエらしいわ」
イズキは剣を構え、爆炎を纏わせる。
拳に暴風を纏った姿。戦い方も機動力では前のように足を止めて戦うのだろう。もしかすれば[風]のレベルが上がったように[鳥]の精度も上がり、水花のような運用をしてくるかもしれない。
警戒は最大限。今の彼は、正直そのレベルが測れなかった。
そしてその予測は、更に覆される。
「いくよ」
「——っ!?」
次の瞬間、背後から感じる気配。
目視で確認する事なく、彼女にとって尻尾のようなものであるロンクコートを一部を振り上げた。
高硬度のそれは振り回せば鈍器になる。生身で受ければ小さくないダメージを与える事が出来る一撃だったが、空振りに終わってしまう。
尻尾による攻撃は避けられた。しかし気配は変わらずすぐそこにあった。
(来るっ!)
背中に走る衝撃。イズキは逆らう事なく、むしろ軽くその場で跳んで両足を地面から離す事によって、身体に伝わる衝撃を最低限に抑えていた。
袖先から伸びる炎羽を羽ばたかせ、吹き飛ばされた方向に加速しながら曲線を描いて空へと逃れたイズキ。
状況を把握するべく地上を見下ろすものの、見つかるのは水花の姿のみ。
「一体何処にっ」
「ここだよ」
再び背中に伝わる衝撃。
抵抗する間もなく地面に叩き付けられたイズキは、追撃を避けるために爆炎を周囲に放ち土埃を吹き飛ばすと、空へと目を向けた。
そこには両手から風を放出し、空中でその場に浮かび続けている春護の姿があった。
(随分と成長してるみたいね)
剣に纏った暴風を放出させて高速移動する模倣技。それが出来るならば元々慣れている拳でも出来るかもしれない。その考えはあった。しかし、初手で背後を取られた際にそうではないと思い込んでいた。
何故ならそれは自身すら出来ないレベルの魔力制御だからだ。
その時点でイズキは[鳥]のレベルが急激に上昇したのだろうと、そう思っていた。だからこそ地面を移動する[鳥]では追撃出来ない空へと回避したのだ。しかし[鳥]による高速移動ではなく、暴風放出を推進力に変える移動技だった。
(推進力を完全に制御してるわね。じゃなきゃピンポイントに背後を取るなんて不可能だもの。これは……厄介ね)
春護がイズキ攻略の材料としていた放出移動による弱点もまた、彼は克服していた。両手にそれぞれ暴風を纏っているため、実行するまでどちらの方向に飛ぶのかがわからない。それも小出しにした推進力を連続的に放出する事で軌道に変化を加える事も容易だろう。
(剣という擬態を捨てた姿。ある意味、春護の完成形ね)
二人が初めて出会った時、彼は剣を持っていなかった。
本人は恩人だと言っているものの、イズキからすれば怪しい何者かによって改造された身体。どんな処置を受けたかまではわからなかったものの、魔装具を手にする事なく魔法を発動させるその姿は明らかに異質で、困惑と同時に苛立ったのを今でも覚えている。
周囲に関心がない。どう思われても良い。本人はそう思っているみたいだけど、そんな事はない。その心は復讐になんて囚われていなかった。
ごく普通の、健全な心。そうだと思っていた。
だから提案した。
彼の異質さが明らかにならないように。
普通の、幸せに続く明るい道を進めるように、剣を持てと。擬態する事を望んだ。
擬態とは本質を隠すためにするものだ。
それはある意味、封印だ。真の姿の封印。
一度暴走した彼。明らかに暴走だと思っていたのに、きっかけとなった水花の声によって簡単に元に戻っていた。
そして明らかに地力が上がっている。
暴走に見えた謎の現象。その影響以外には考えられない。
ここまで異質なのは予想外だったけど、想いは伝えた。恩人だからと拒否されてしまったけれど、伝える事は出来た。
(なんだか似てるわね)
魔族の娘としてイズキは生み出された。
現状を変えるための打破策の一つとして。
しかし結局は出来損ないと呼ばれ、価値を見出される事はなかった。
魔族による実験体。それが彼女の自己認識だった。
彼女にとって親である魔族=フィドゴレムランはある意味、考え方次第では恩人と呼べるのかもしれない。しかしイズキが抱いている感情のほとんどは恨みだった。
自身と同じように何者かを恩人と呼び、その者によって変えられている存在、春護。そんな彼との繋がりの深さを見れば、水花もまたただの魔装人形ではない事もわかる。
二人ともナニカにとって実験体なのだろう。それでも、二人とも明るかった。水花の表情筋は死んでいるけど、その声はいつも明るく、笑えないのが可哀想だと思ってしまうほどに、幸せそうだった。
(ああ、これは嫉妬かしら。アタシと二人の違い。なんだか分かっちゃった)
ならばこれを最後に関門にしよう。
二人が超えるべき壁。きっと、それが自身に与えられた人生の意味なのだから。
「いくわよ春護! アタシは必ず、オマエを殺す!」
善意的か悪意的か。
対応には差があるのだろう。だけど、それでもイズキは知っている。北方区で嫌になるくらい見て来たのだから。
実験体の末路なんて、幸福が待つはずもない。
絶望の未来なんて見せない。せめて、一時の幸せな夢の中で。
イズキは燃やす。
爆炎を剣に纏い、炎羽を羽ばたかせ、尻尾で不意を打つ。
暴風を纏った少年と爆炎を纏った少女。
二人の戦いは、ついに終わりを迎えようとしていた。
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