12 / 34
第12話 セフレ(6)朝食
しおりを挟む
翌朝目覚めた早苗は、今度は混乱しなかった。
恐る恐る隣を見ると、桜木の姿はなく、少しだけほっとする。
体を起こして昨夜のことを思い出し、恥ずかしさに両手で顔を覆った。
「うあぁぁぁ……」
前回は記憶の大部分を失っていたが、今回はばっちりと覚えている。
触れる手はずっと優しくて、だけど言葉は少し意地悪で、煽られた早苗は何度も達してしまった。
名前を呼ばれたことも思い出す。
早苗さん、とささやく甘い声が、耳を這う舌の感覚と共に残っていた。
桜木の舌が辿ったのは耳だけではなくて――。
そこまできたところで、早苗ははっと我に返った。
「今何時!?」
部屋の中には時計が見当たらない。
スマホを探すと、ベッドの横に鞄が置いてあった。
「よかった……」
まだ間に合う時間だった。寝坊したわけではないらしい。
一度家に帰るのは無理だったが、直接会社に行くのなら十分時間はある。
その時、トントン、と部屋のドアがノックされた。早苗が返事をする前に開く。
「せんぱーい、起きて下さ――あ、起きてたんですね」
顔を出したのは――当たり前だが――桜木だった。
早苗は裸のままの上半身を隠すように、布団を引き上げた。
「シャワー浴びますよね? 新しいタオルと歯ブラシ出しときました。トイレは向かい、風呂場はその隣です」
「あ、ありがと……」
「あと、女の人用のシャンプーとスキンケア用品も、個包装のあるんで使って下さい」
それだけ言って、桜木は頭を引っ込め、ドアを閉めた。
服を探せば、スーツはハンガーに掛かっていた。早苗が力尽きたあと、桜木がかけてくれたのだろう。
それ以外は床に落ちたままだったが、下着はさりげなくブラウスで包まれていた。
そつがなさすぎる……。
手慣れている様子に、ちょっと引いてしまった。
お泊まりセットと服を抱えてささっと洗面所に飛び込めば、桜木の言った通り、洗面台には歯ブラシとタオル、そして一回使い切りタイプのシャンプーとリンス、メイク落とし、化粧水、クリームが一揃い置いてあった。
歯ブラシはともかく、新しいタオルもまあわからなくもないけど、女性用のスキンケア用品が用意されてるって、どういうこと……?
それ以外に置いてある物は全て男物だった。
――合コンでは毎回お持ち帰り、一晩限りの関係も。
早苗は加世子の言葉を思い出した。
桜木にとっては、こうして女性と夜を過ごすことは珍しくないのだろう。それも不特定多数の女性だ。
簡単に家を教えてしまうのは不用心ではないかとも思うが、男だから気にしないのかもしれない。
会社用のお泊まりセットにはシャワーを浴びる想定はなかったので、シャンプーとリンスはありがたく使わせてもらうことにした。スキンケア用品は自分のものを使った。
洗面所もそうだったが、バスルームも綺麗にしていて感心してしまった。なんなら早苗の家よりも綺麗なくらいだ。
ブラウスの代わりにお泊まりセットのカットソーを着て、ドライアーで髪を乾かす。
持ち歩いている化粧道具でメイクをすれば身支度完了だ。
恐る恐る洗面所から出て、トイレを使わせてもらう。
これまた綺麗で再び感心してしまった。
「桜木くん……?」
居間と思われるドアをそーっと開けて、中をのぞき込む。
正面はテレビとローテーブル、二人がけのソファーが置いてあり、左側にはダイニングテーブルがあった。1LDKには珍しいことに、対面式のシステムキッチンになっている。
その向こうに、ワイシャツ姿の桜木がいた。
「あ、終わりました? 飯もうすぐできるんで、座ってて下さい」
「え、ご飯作ってくれたの!?」
「先輩朝食食べる派ですよね?」
「ああ、うん、そうだけど……」
朝食といっても、トーストをかじるくらいのことしかしない。
早苗は勧められるままダイニングチェアに座った。
じろじろ見るのも失礼だとは思いつつ、つい部屋の中を見てしまう。
ほとんど物がなく、家具が置いてあるだけのシンプルな部屋だった。一人暮らしにしてはTVが大きい。
ここでも、前はもっとごちゃごちゃしていたのにな、と思った。はっきり覚えているわけではないが、TVはもっと小さかったし、カーテンの色もそろっていなかったような気がする。
今の桜木の年齢なら、この広さも家具のグレードもおかしくないのだが、当時は新入社員にしては贅沢な広さだな、と思ったことを思い出す。
早苗の家なんて、ついこの前まで二人暮らしだったのに1DKで、ここよりも狭いくらいだ。
「乾燥機あるんで洗濯もできたんですけど、勝手にされるの嫌かなって思って。先輩着替え持ってるみたいだったんで」
「うん。持ってた。大丈夫。ありがとう」
チンッとベルの音が鳴る。
「私、何か手伝った方が……」
「もうできました」
早苗が立ち上がろうとしたが、先に桜木が朝食を持ってきた。
おしゃれな木製のトレイの上が目の前に置かれる。
「うわぁ」
早苗は思わず声を上げてしまった。
メニューはトーストと目玉焼き。横に焼いたウィンナーと炒めたアスパラが添えてある。小皿には一回分のバターとバターナイフ。オレンジジュースのグラスまで乗っていた。
しかも箸ではなくて、ナイフとフォークである。
オシャレすぎでしょ。
どこぞのホテルの朝食だろうか。
「なんかまずかったですか? 食べられない物ありましたっけ? オレンジじゃなくて牛乳の方がよければありますよ。先輩、コーヒーは飲みませんよね?」
桜木が座りながら不安そうに言った。
「ううん、全然。ちょっとびっくりしただけ。すごいね、いつもこんなにちゃんとしてるの?」
「まさか」
桜木が笑った。
「今日は先輩がいるからですよ」
何でもないというような顔で言う。
うわ……。
それはちょっとずるくないか?
これは女性が尽きないわけだ。向こうが放っておかないだろう。
「先輩、すごく時間に余裕があるわけでもないので、早く食べて下さい」
「あ、ごめん。いただきます」
ごく普通のトーストと目玉焼きであるからして、特別な味がするわけではなかった。
だがこのセッティングである。非常に優雅な朝食の時間となった。
「ごちそうさまでした。大変美味しゅうございました」
「お粗末さまでした」
頭を下げて丁寧にお礼を言うと、桜木がさっとトレイを持ち上げた。
「お皿くらい洗うよ」
「いや、それは俺がやるんで、ちょっと早いですけど先輩はもう出て下さい。行く時間ずらしましょう」
あ、そっか。
出勤時間をずらすなんてこと、全然考えていなかった。
家の方向が違う二人が一緒に出社したら怪しすぎる。
つくづく慣れているな、とまたも感心してしまった。
ここまでしてもらっておいて、その桜木に別々に出勤したいから先に行け、と言われてしまっては、従うほかない。
まさか皿を洗うために早苗の方が残るわけにもいかないし。
「……じゃあ、お言葉に甘えてお先に行かせてもらうね。このお礼は必ずするから」
「何言ってるんですか? これ先輩のお礼なんですけど」
「え?」
「昨日の資料作りの」
そうだった。
昨日、何でもおごると言って、そのお礼に自分がいいと言われた結果、今こうなっているのだ。
「いやでも、朝ご飯までごちそうしてもらっちゃったし」
というか、お礼が自分というのも謎である。
「俺は先輩にご飯食べてもらえて嬉しかったですよ」
桜木は目を細めて、本当に嬉しそうな顔をした。
ぐっ。
さすがにこれはきた。
昨夜の資料作りで助かったことといい、セックスといい、今朝の至れり尽くせりといい。
仕事ができて、セックスが上手くて、朝ご飯まで作ってくれて、しかもイケメン、大手企業勤め。
ハイスペックにも程がある。
そして向けられるこの笑顔。
早苗の心はぐらりと傾きかけた。
それをなんとか立て直す。
いやいや勘違いしてはいけない。
桜木にとってこれは普通のこと。よくある話で、平常運転。
「私、行くね」
「送りますよ」
早苗は逃げるようにして寝室へ鞄を取りに行った。
その後を、キッチンにトレイを置いた桜木がついてくる。
「お邪魔しましたっ」
「先輩、忘れ物です」
「え?」
パンプスを引っかけて出ようとしたとき、桜木に呼び止められて、早苗は振り向いた。
桜木がその顔に手を添えて――。
ちゅっ。
「いってらっしゃい」
「~~~~~~!」
部屋を出たあと、早苗はドアを背にしゃがみこみ、両手で顔を覆った。
恐る恐る隣を見ると、桜木の姿はなく、少しだけほっとする。
体を起こして昨夜のことを思い出し、恥ずかしさに両手で顔を覆った。
「うあぁぁぁ……」
前回は記憶の大部分を失っていたが、今回はばっちりと覚えている。
触れる手はずっと優しくて、だけど言葉は少し意地悪で、煽られた早苗は何度も達してしまった。
名前を呼ばれたことも思い出す。
早苗さん、とささやく甘い声が、耳を這う舌の感覚と共に残っていた。
桜木の舌が辿ったのは耳だけではなくて――。
そこまできたところで、早苗ははっと我に返った。
「今何時!?」
部屋の中には時計が見当たらない。
スマホを探すと、ベッドの横に鞄が置いてあった。
「よかった……」
まだ間に合う時間だった。寝坊したわけではないらしい。
一度家に帰るのは無理だったが、直接会社に行くのなら十分時間はある。
その時、トントン、と部屋のドアがノックされた。早苗が返事をする前に開く。
「せんぱーい、起きて下さ――あ、起きてたんですね」
顔を出したのは――当たり前だが――桜木だった。
早苗は裸のままの上半身を隠すように、布団を引き上げた。
「シャワー浴びますよね? 新しいタオルと歯ブラシ出しときました。トイレは向かい、風呂場はその隣です」
「あ、ありがと……」
「あと、女の人用のシャンプーとスキンケア用品も、個包装のあるんで使って下さい」
それだけ言って、桜木は頭を引っ込め、ドアを閉めた。
服を探せば、スーツはハンガーに掛かっていた。早苗が力尽きたあと、桜木がかけてくれたのだろう。
それ以外は床に落ちたままだったが、下着はさりげなくブラウスで包まれていた。
そつがなさすぎる……。
手慣れている様子に、ちょっと引いてしまった。
お泊まりセットと服を抱えてささっと洗面所に飛び込めば、桜木の言った通り、洗面台には歯ブラシとタオル、そして一回使い切りタイプのシャンプーとリンス、メイク落とし、化粧水、クリームが一揃い置いてあった。
歯ブラシはともかく、新しいタオルもまあわからなくもないけど、女性用のスキンケア用品が用意されてるって、どういうこと……?
それ以外に置いてある物は全て男物だった。
――合コンでは毎回お持ち帰り、一晩限りの関係も。
早苗は加世子の言葉を思い出した。
桜木にとっては、こうして女性と夜を過ごすことは珍しくないのだろう。それも不特定多数の女性だ。
簡単に家を教えてしまうのは不用心ではないかとも思うが、男だから気にしないのかもしれない。
会社用のお泊まりセットにはシャワーを浴びる想定はなかったので、シャンプーとリンスはありがたく使わせてもらうことにした。スキンケア用品は自分のものを使った。
洗面所もそうだったが、バスルームも綺麗にしていて感心してしまった。なんなら早苗の家よりも綺麗なくらいだ。
ブラウスの代わりにお泊まりセットのカットソーを着て、ドライアーで髪を乾かす。
持ち歩いている化粧道具でメイクをすれば身支度完了だ。
恐る恐る洗面所から出て、トイレを使わせてもらう。
これまた綺麗で再び感心してしまった。
「桜木くん……?」
居間と思われるドアをそーっと開けて、中をのぞき込む。
正面はテレビとローテーブル、二人がけのソファーが置いてあり、左側にはダイニングテーブルがあった。1LDKには珍しいことに、対面式のシステムキッチンになっている。
その向こうに、ワイシャツ姿の桜木がいた。
「あ、終わりました? 飯もうすぐできるんで、座ってて下さい」
「え、ご飯作ってくれたの!?」
「先輩朝食食べる派ですよね?」
「ああ、うん、そうだけど……」
朝食といっても、トーストをかじるくらいのことしかしない。
早苗は勧められるままダイニングチェアに座った。
じろじろ見るのも失礼だとは思いつつ、つい部屋の中を見てしまう。
ほとんど物がなく、家具が置いてあるだけのシンプルな部屋だった。一人暮らしにしてはTVが大きい。
ここでも、前はもっとごちゃごちゃしていたのにな、と思った。はっきり覚えているわけではないが、TVはもっと小さかったし、カーテンの色もそろっていなかったような気がする。
今の桜木の年齢なら、この広さも家具のグレードもおかしくないのだが、当時は新入社員にしては贅沢な広さだな、と思ったことを思い出す。
早苗の家なんて、ついこの前まで二人暮らしだったのに1DKで、ここよりも狭いくらいだ。
「乾燥機あるんで洗濯もできたんですけど、勝手にされるの嫌かなって思って。先輩着替え持ってるみたいだったんで」
「うん。持ってた。大丈夫。ありがとう」
チンッとベルの音が鳴る。
「私、何か手伝った方が……」
「もうできました」
早苗が立ち上がろうとしたが、先に桜木が朝食を持ってきた。
おしゃれな木製のトレイの上が目の前に置かれる。
「うわぁ」
早苗は思わず声を上げてしまった。
メニューはトーストと目玉焼き。横に焼いたウィンナーと炒めたアスパラが添えてある。小皿には一回分のバターとバターナイフ。オレンジジュースのグラスまで乗っていた。
しかも箸ではなくて、ナイフとフォークである。
オシャレすぎでしょ。
どこぞのホテルの朝食だろうか。
「なんかまずかったですか? 食べられない物ありましたっけ? オレンジじゃなくて牛乳の方がよければありますよ。先輩、コーヒーは飲みませんよね?」
桜木が座りながら不安そうに言った。
「ううん、全然。ちょっとびっくりしただけ。すごいね、いつもこんなにちゃんとしてるの?」
「まさか」
桜木が笑った。
「今日は先輩がいるからですよ」
何でもないというような顔で言う。
うわ……。
それはちょっとずるくないか?
これは女性が尽きないわけだ。向こうが放っておかないだろう。
「先輩、すごく時間に余裕があるわけでもないので、早く食べて下さい」
「あ、ごめん。いただきます」
ごく普通のトーストと目玉焼きであるからして、特別な味がするわけではなかった。
だがこのセッティングである。非常に優雅な朝食の時間となった。
「ごちそうさまでした。大変美味しゅうございました」
「お粗末さまでした」
頭を下げて丁寧にお礼を言うと、桜木がさっとトレイを持ち上げた。
「お皿くらい洗うよ」
「いや、それは俺がやるんで、ちょっと早いですけど先輩はもう出て下さい。行く時間ずらしましょう」
あ、そっか。
出勤時間をずらすなんてこと、全然考えていなかった。
家の方向が違う二人が一緒に出社したら怪しすぎる。
つくづく慣れているな、とまたも感心してしまった。
ここまでしてもらっておいて、その桜木に別々に出勤したいから先に行け、と言われてしまっては、従うほかない。
まさか皿を洗うために早苗の方が残るわけにもいかないし。
「……じゃあ、お言葉に甘えてお先に行かせてもらうね。このお礼は必ずするから」
「何言ってるんですか? これ先輩のお礼なんですけど」
「え?」
「昨日の資料作りの」
そうだった。
昨日、何でもおごると言って、そのお礼に自分がいいと言われた結果、今こうなっているのだ。
「いやでも、朝ご飯までごちそうしてもらっちゃったし」
というか、お礼が自分というのも謎である。
「俺は先輩にご飯食べてもらえて嬉しかったですよ」
桜木は目を細めて、本当に嬉しそうな顔をした。
ぐっ。
さすがにこれはきた。
昨夜の資料作りで助かったことといい、セックスといい、今朝の至れり尽くせりといい。
仕事ができて、セックスが上手くて、朝ご飯まで作ってくれて、しかもイケメン、大手企業勤め。
ハイスペックにも程がある。
そして向けられるこの笑顔。
早苗の心はぐらりと傾きかけた。
それをなんとか立て直す。
いやいや勘違いしてはいけない。
桜木にとってこれは普通のこと。よくある話で、平常運転。
「私、行くね」
「送りますよ」
早苗は逃げるようにして寝室へ鞄を取りに行った。
その後を、キッチンにトレイを置いた桜木がついてくる。
「お邪魔しましたっ」
「先輩、忘れ物です」
「え?」
パンプスを引っかけて出ようとしたとき、桜木に呼び止められて、早苗は振り向いた。
桜木がその顔に手を添えて――。
ちゅっ。
「いってらっしゃい」
「~~~~~~!」
部屋を出たあと、早苗はドアを背にしゃがみこみ、両手で顔を覆った。
40
あなたにおすすめの小説
それは、ホントに不可抗力で。
樹沙都
恋愛
これ以上他人に振り回されるのはまっぴらごめんと一大決意。人生における全ての無駄を排除し、おひとりさまを謳歌する歩夢の前に、ひとりの男が立ちはだかった。
「まさか、夫の顔……を、忘れたとは言わないだろうな? 奥さん」
その婚姻は、天の啓示か、はたまた……ついうっかり、か。
恋に仕事に人間関係にと翻弄されるお人好しオンナ関口歩夢と腹黒大魔王小林尊の攻防戦。
まさにいま、開始のゴングが鳴った。
まあね、所詮、人生は不可抗力でできている。わけよ。とほほっ。
ある日、憧れブランドの社長が溺愛求婚してきました
蓮恭
恋愛
恋人に裏切られ、傷心のヒロイン杏子は勤め先の美容室を去り、人気の老舗美容室に転職する。
そこで真面目に培ってきた技術を買われ、憧れのヘアケアブランドの社長である統一郎の自宅を訪問して施術をする事に……。
しかも統一郎からどうしてもと頼まれたのは、その後の杏子の人生を大きく変えてしまうような事で……⁉︎
杏子は過去の臆病な自分と決別し、統一郎との新しい一歩を踏み出せるのか?
【サクサク読める現代物溺愛系恋愛ストーリーです】
婚活をがんばる枯葉令嬢は薔薇狼の執着にきづかない~なんで溺愛されてるの!?~
白井
恋愛
「我が伯爵家に貴様は相応しくない! 婚約は解消させてもらう」
枯葉のような地味な容姿が原因で家族から疎まれ、婚約者を姉に奪われたステラ。
土下座を強要され自分が悪いと納得しようとしたその時、謎の美形が跪いて手に口づけをする。
「美しき我が光……。やっと、お会いできましたね」
あなた誰!?
やたら綺麗な怪しい男から逃げようとするが、彼の執着は枯葉令嬢ステラの想像以上だった!
虐げられていた令嬢が男の正体を知り、幸せになる話。
再会したスパダリ社長は強引なプロポーズで私を離す気はないようです
星空永遠
恋愛
6年前、ホームレスだった藤堂樹と出会い、一緒に暮らしていた。しかし、ある日突然、藤堂は桜井千夏の前から姿を消した。それから6年ぶりに再会した藤堂は藤堂ブランド化粧品の社長になっていた!?結婚を前提に交際した二人は45階建てのタマワン最上階で再び同棲を始める。千夏が知らない世界を藤堂は教え、藤堂のスパダリ加減に沼っていく千夏。藤堂は千夏が好きすぎる故に溺愛を超える執着愛で毎日のように愛を囁き続けた。
2024年4月21日 公開
2024年4月21日 完結
☆ベリーズカフェ、魔法のiらんどにて同作品掲載中。
【完結済】25億で極道に売られた女。姐になります!
satomi
恋愛
昼夜問わずに働く18才の主人公南ユキ。
働けども働けどもその収入は両親に搾取されるだけ…。睡眠時間だって2時間程度しかないのに、それでもまだ働き口を増やせと言う両親。
早朝のバイトで頭は朦朧としていたけれど、そんな時にうちにやってきたのは白虎商事CEOの白川大雄さん。ポーンっと25億で私を買っていった。
そんな大雄さん、白虎商事のCEOとは別に白虎組組長の顔を持っていて、私に『姐』になれとのこと。
大丈夫なのかなぁ?
羽柴弁護士の愛はいろいろと重すぎるので返品したい。
泉野あおい
恋愛
人の気持ちに重い軽いがあるなんて変だと思ってた。
でも今、確かに思ってる。
―――この愛は、重い。
------------------------------------------
羽柴健人(30)
羽柴法律事務所所長 鳳凰グループ法律顧問
座右の銘『危ない橋ほど渡りたい。』
好き:柊みゆ
嫌い:褒められること
×
柊 みゆ(28)
弱小飲料メーカー→鳳凰グループ・ホウオウ総務部
座右の銘『石橋は叩いて渡りたい。』
好き:走ること
苦手:羽柴健人
------------------------------------------
幸せのありか
神室さち
恋愛
兄の解雇に伴って、本社に呼び戻された氷川哉(ひかわさい)は兄の仕事の後始末とも言える関係企業の整理合理化を進めていた。
決定を下した日、彼のもとに行野樹理(ゆきのじゅり)と名乗る高校生の少女がやってくる。父親の会社との取引を継続してくれるようにと。
哉は、人生というゲームの余興に、一年以内に哉の提示する再建計画をやり遂げれば、以降も取引を続行することを決める。
担保として、樹理を差し出すのならと。止める両親を振りきり、樹理は彼のもとへ行くことを決意した。
とかなんとか書きつつ、幸せのありかを探すお話。
‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
自サイトに掲載していた作品を、閉鎖により移行。
視点がちょいちょい変わるので、タイトルに記載。
キリのいいところで切るので各話の文字数は一定ではありません。
ものすごく短いページもあります。サクサク更新する予定。
本日何話目、とかの注意は特に入りません。しおりで対応していただけるとありがたいです。
別小説「やさしいキスの見つけ方」のスピンオフとして生まれた作品ですが、メインは単独でも読めます。
直接的な表現はないので全年齢で公開します。
10年引きこもりの私が外に出たら、御曹司の妻になりました
専業プウタ
恋愛
25歳の桜田未来は中学生から10年以上引きこもりだったが、2人暮らしの母親の死により外に出なくてはならなくなる。城ヶ崎冬馬は女遊びの激しい大手アパレルブランドの副社長。彼をストーカーから身を張って助けた事で未来は一時的に記憶喪失に陥る。冬馬はちょっとした興味から、未来は自分の恋人だったと偽る。冬馬は未来の純粋さと直向きさに惹かれていき、嘘が明らかになる日を恐れながらも未来の為に自分を変えていく。そして、未来は恐れもなくし、愛する人の胸に飛び込み夢を叶える扉を自ら開くのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる