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第33話 デート(7)勘違い
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「え?」
「え?」
二人で目を見開いて見つめ合う。
別れたくない?
ああ、そうか、セフレをやめたくないってことね。
早苗は一拍遅れて理解した。
「ごめん、でも私……」
早苗がもう一度、セフレはやめたい、と言おうとしたところで、桜木が頭を抱えてうつむいた。
「セフレ……セフレって……そういうこと……? え、マジ……? 俺セフレだったの……? ああ、でもだから先輩は……」
ブツブツとつぶやき始めた桜木に、どうしたのかと早苗が声をかけようとした時、急に桜木がバタンと後ろに倒れた。
「あー……マジかー……」
両手で顔を覆ってうなっている。
「桜木くん? 大丈夫?」
そんなにセフレがいなくなるのがショックなのだろうか。
来る者拒まず去る者追わずだったのでは。
桜木が頭だけ上げて、早苗を見る。
「俺……先輩と付き合ってるんだと思ってました……」
「え!?」
驚きの声を上げると、桜木は力を無くしたように後頭部をベッドにつけて、目を両腕で覆った。
「その反応……マジでそうなんだ……」
「だって付き合うなんて、そんなこと一言も――」
「言いました! 言いましたよ俺!」
がばっと桜木が上半身を起こす。
「いつ?」
「最初の夜に! 先輩のことずっと好きでしたって! だから付き合って下さいって!」
最初の夜。
桜木を家まで送って行った日のことだ。
「私、あの時の記憶全然なくて……」
「うあー……マジかー……」
また桜木はベッドに転がってしまった。
「先輩酔ってたし、なんか意識も曖昧だったけど、まさか覚えてなかったなんて……」
「ごめん」
桜木は片腕で目を覆ったまま、語り始めた。
「あの日、先輩に会えて、しかも同棲してた彼氏と別れたって聞いて超嬉しくて、もう少し二人でいたいなって思って、酔った振りして先輩を引き留めてました。すみません。先輩にくっついてられるのも嬉しくて」
桜木がちらりと早苗を見た。怒っていないか確かめたのだろう。
「そしたら先輩、全然警戒せずに家までついてきちゃって、全く男として見られてないのが悔しくて」
「だって昔もそうだったし……」
「そうですけど! ていうかあの時からどうかと思います」
怒られた。まあ、今思えば早苗も相当迂闊だったと思う。
「まさか先輩が流されてくれるなんて思わなくて……俺にもワンチャンあるのかもって調子に乗って告白しました」
流されたのは覚えているが、今聞いても告白のことは全く思い出せなかった。
「でも一ヶ月経っても返事もらえなくて、なかったことにされてて、振られたんだなーって落ち込んでたら、資料手伝ったら先輩が何でも食べていいって言うから……キスだけのつもりだったのにまた手出しちゃって。これは完璧嫌われたと思ったら、先輩家まで来てくれて……オッケーしてもらえたんだって」
告白の事を覚えていない早苗に、当然そのつもりはない。
「先輩と一緒に仕事できて、週末には俺んち来てくれて、俺の作った朝ご飯食べてくれて、俺毎日すげぇ幸せで、舞い上がってて、先輩が俺の彼女だなんて奇跡だと思ってて。なのに、先輩いつも朝すぐ帰っちゃうし、私物も全然置いていってくれないし、俺の名前一向に呼んでくれないし……」
それは、早苗が自分はセフレだと思っていたからだ。
「俺、先輩のこと満足させられてないのかな、とか、仕事できなくて幻滅されてるのかな、って不安になってきて、しかも先輩だんだん奥田さんといい雰囲気になってって、逆に俺んちには来てくれなくなって、サービス開始の後も、奥田さんと帰ってそのままだったし……」
「だからどうしてそこで奥田さんが出てくるの」
早苗が首をひねる。桜木は奥田にこだわりすぎではないだろうか。
「俺、新人の頃、先輩と二人三脚でやってる奥田さんのポジションに憧れてて、俺も先輩を助けられるようになりたいって思って、先輩の苦手なプレゼンめちゃくちゃ練習したんです。そしたら先輩は俺のことずっと側に置いてくれるって思ってたのに、そこ評価されて営業に異動決まって……。しかもそれ推薦したのが先輩だって聞いてショックでした。俺のこと要らないんだって……」
「それは――」
「わかってます。俺のこと考えてくれたっていうのは。前も言いましたけど、感謝してます。でもあの時は本当にショックで。それで先輩のこと好きなんだって自覚して、告白しようとしたら……その直前に同棲してる彼氏がいるって知りました」
「え? でも私、桜木くんのトレーナーになったときには、もう元彼と一緒に住んでたよ?」
「だって先輩指輪してないし、久保さんとのことは話しても彼氏のことなんて一言も言わなかったから……てっきりフリーだと思ってて……。せめて仕事だけでもって思っても俺は異動だし……。俺がいなくなった後も奥田さんとは続いてるって聞いて、ほんとすごい嫉妬してました」
それで、と桜木は続ける。
「奥田さん退プロするって聞いて、先輩奥田さんに告白されたのかなとか思って、そうじゃなくても家に誘っても全部断られちゃうから、俺、先輩に捨てられるんだって思って……」
桜木の声は泣きそうな程弱々しかった。
「今日のデート、苦し紛れの誘いだったのに、先輩オッケーしてくれたら、もうこれが最後のチャンスだって思いました。今日一日を最高の日にして、奥田さんよりも俺の方がいい男だって証明して、先輩に改めて告白しようと思ってたんです。なのに……付き合ってるってのは俺の勘違いで、先輩は俺のことセフレだと思ってて、しかも、それすら止めたいって言われるとか……あー……」
「じゃあ、真奈美さんは……?」
本命の彼女だったのではないのだろうか。それともあちらがセフレだったのか。
「真奈美? なんでそこに真奈美が?」
桜木が頭を上げて早苗を見る。
そして、はっ、と何かをひらめいた表情をしたかと思うと、頭をかきむしり始めた。
「そのせいもあったのか……! あー! 俺のバカバカバカ! ――真奈美はっ!」
桜木が起き上がって真剣な目で早苗を見る。
「姉です! 姉! 姉ちゃん!」
「お姉さん?」
「そうです! シングルマザーの看護師で、今でもたまに俺に甥っ子預けてくんです。なので、先輩が思ってるようなことなんて、一切、いっっさいないです!」
「お姉さん……」
そういえば、桜木がトレーニーだった頃、姉が夜勤の間に甥っ子の面倒を見ていた、と寝不足な顔をしていた事があったような気もする。
「リリースの後のこと気にしてるんだとしたら、あれは単に病院まで送ってっただけです。姉ちゃん、系列の病院に応援に行くことあって、あの先に病院があるんです。土曜朝に繁華街一人で抜けるの嫌だからって俺を横につけただけです」
身内なら、職場の人に挨拶をするのも、無理を押し通そうとするのも、キツい物言いができるのも理解できた。
「でも桜木くん、他にも女の人、いるでしょう?」
「いませんよ! どこからそれが出てくるんですか!」
「だって、スキンケア用品用意されてたし、あと、前の所で結構遊んでたって」
「っ!」
桜木は目をつぶって片手を額に当てた。
「まず、化粧水とかはですね、姉のです。ボトルはもう置かせてませんが、個包装のは常備しとけと厳命されてます。夜勤明けに甥っ子を迎えに来たときにたまに使ってます。遊んでたってやつは……」
はぁ、と桜木がため息をつく。
「あのころは自暴自棄になってました。先輩にチーム出されて、同棲してる彼氏がいるのもわかって、もうどうでもいいやって。今は反省してます。公募制度があるって知って、先輩の所に戻れるかもしれないってわかってからはきっぱりやめました。幻滅されるかと思って先輩には知られたくなかったんですけど、そりゃ耳に入りますよね。でも誓って今は先輩だけです。……セフレでしたけど」
ぼそっと呟いて、桜木は自分でダメージを負った。
「俺とのセックス、気持ちよくなかったですか? 先輩いつも気持ちよさそうにしてくれてましたけど、もしかして全部演技だったんでしょうか。どうしたらもっと悦くなってくれますか? 教えて下さい。サイズをでかくしろって言われたら無理ですけど、それなら、玩具とか色々……。俺、先輩がしたいって言うなら、どんなプレイにも応えてみせます」
「プレイって……」
真剣な顔で言われて、早苗は少し引いてしまった。
「桜木くんとのえっちはいつもすごく気持ちよかったよ」
「じゃあどうしてセフレやめたいなんて言うんですか? 俺に足りない物があるからですよね? もしかして、他にもセフレがいて、そいつの方がいいとか……まさか奥田さん……?」
「いないから! 奥田さんとも何もないってば!」
「そっか……良かった……。でもじゃあ、何が不満なんですか? どうしたら満足してもらえますか?」
「桜木くんは、私とセフレになりたいの?」
早苗が聞くと、桜木は視線を逸らした。
「付き合ってもらえないなら、せめてセフレでいたいです。他の男が先輩に触れるなんて考えたくないです。性欲処理したいなら俺がしてあげたい。先輩の側にいたらまだチャンスがあるかもしれないし……。それとも、俺は先輩にとって完全に恋愛の対象外ですか? 年下は無理ですか? もしそうだとしても、諦めるつもりはないですけど……」
「え?」
二人で目を見開いて見つめ合う。
別れたくない?
ああ、そうか、セフレをやめたくないってことね。
早苗は一拍遅れて理解した。
「ごめん、でも私……」
早苗がもう一度、セフレはやめたい、と言おうとしたところで、桜木が頭を抱えてうつむいた。
「セフレ……セフレって……そういうこと……? え、マジ……? 俺セフレだったの……? ああ、でもだから先輩は……」
ブツブツとつぶやき始めた桜木に、どうしたのかと早苗が声をかけようとした時、急に桜木がバタンと後ろに倒れた。
「あー……マジかー……」
両手で顔を覆ってうなっている。
「桜木くん? 大丈夫?」
そんなにセフレがいなくなるのがショックなのだろうか。
来る者拒まず去る者追わずだったのでは。
桜木が頭だけ上げて、早苗を見る。
「俺……先輩と付き合ってるんだと思ってました……」
「え!?」
驚きの声を上げると、桜木は力を無くしたように後頭部をベッドにつけて、目を両腕で覆った。
「その反応……マジでそうなんだ……」
「だって付き合うなんて、そんなこと一言も――」
「言いました! 言いましたよ俺!」
がばっと桜木が上半身を起こす。
「いつ?」
「最初の夜に! 先輩のことずっと好きでしたって! だから付き合って下さいって!」
最初の夜。
桜木を家まで送って行った日のことだ。
「私、あの時の記憶全然なくて……」
「うあー……マジかー……」
また桜木はベッドに転がってしまった。
「先輩酔ってたし、なんか意識も曖昧だったけど、まさか覚えてなかったなんて……」
「ごめん」
桜木は片腕で目を覆ったまま、語り始めた。
「あの日、先輩に会えて、しかも同棲してた彼氏と別れたって聞いて超嬉しくて、もう少し二人でいたいなって思って、酔った振りして先輩を引き留めてました。すみません。先輩にくっついてられるのも嬉しくて」
桜木がちらりと早苗を見た。怒っていないか確かめたのだろう。
「そしたら先輩、全然警戒せずに家までついてきちゃって、全く男として見られてないのが悔しくて」
「だって昔もそうだったし……」
「そうですけど! ていうかあの時からどうかと思います」
怒られた。まあ、今思えば早苗も相当迂闊だったと思う。
「まさか先輩が流されてくれるなんて思わなくて……俺にもワンチャンあるのかもって調子に乗って告白しました」
流されたのは覚えているが、今聞いても告白のことは全く思い出せなかった。
「でも一ヶ月経っても返事もらえなくて、なかったことにされてて、振られたんだなーって落ち込んでたら、資料手伝ったら先輩が何でも食べていいって言うから……キスだけのつもりだったのにまた手出しちゃって。これは完璧嫌われたと思ったら、先輩家まで来てくれて……オッケーしてもらえたんだって」
告白の事を覚えていない早苗に、当然そのつもりはない。
「先輩と一緒に仕事できて、週末には俺んち来てくれて、俺の作った朝ご飯食べてくれて、俺毎日すげぇ幸せで、舞い上がってて、先輩が俺の彼女だなんて奇跡だと思ってて。なのに、先輩いつも朝すぐ帰っちゃうし、私物も全然置いていってくれないし、俺の名前一向に呼んでくれないし……」
それは、早苗が自分はセフレだと思っていたからだ。
「俺、先輩のこと満足させられてないのかな、とか、仕事できなくて幻滅されてるのかな、って不安になってきて、しかも先輩だんだん奥田さんといい雰囲気になってって、逆に俺んちには来てくれなくなって、サービス開始の後も、奥田さんと帰ってそのままだったし……」
「だからどうしてそこで奥田さんが出てくるの」
早苗が首をひねる。桜木は奥田にこだわりすぎではないだろうか。
「俺、新人の頃、先輩と二人三脚でやってる奥田さんのポジションに憧れてて、俺も先輩を助けられるようになりたいって思って、先輩の苦手なプレゼンめちゃくちゃ練習したんです。そしたら先輩は俺のことずっと側に置いてくれるって思ってたのに、そこ評価されて営業に異動決まって……。しかもそれ推薦したのが先輩だって聞いてショックでした。俺のこと要らないんだって……」
「それは――」
「わかってます。俺のこと考えてくれたっていうのは。前も言いましたけど、感謝してます。でもあの時は本当にショックで。それで先輩のこと好きなんだって自覚して、告白しようとしたら……その直前に同棲してる彼氏がいるって知りました」
「え? でも私、桜木くんのトレーナーになったときには、もう元彼と一緒に住んでたよ?」
「だって先輩指輪してないし、久保さんとのことは話しても彼氏のことなんて一言も言わなかったから……てっきりフリーだと思ってて……。せめて仕事だけでもって思っても俺は異動だし……。俺がいなくなった後も奥田さんとは続いてるって聞いて、ほんとすごい嫉妬してました」
それで、と桜木は続ける。
「奥田さん退プロするって聞いて、先輩奥田さんに告白されたのかなとか思って、そうじゃなくても家に誘っても全部断られちゃうから、俺、先輩に捨てられるんだって思って……」
桜木の声は泣きそうな程弱々しかった。
「今日のデート、苦し紛れの誘いだったのに、先輩オッケーしてくれたら、もうこれが最後のチャンスだって思いました。今日一日を最高の日にして、奥田さんよりも俺の方がいい男だって証明して、先輩に改めて告白しようと思ってたんです。なのに……付き合ってるってのは俺の勘違いで、先輩は俺のことセフレだと思ってて、しかも、それすら止めたいって言われるとか……あー……」
「じゃあ、真奈美さんは……?」
本命の彼女だったのではないのだろうか。それともあちらがセフレだったのか。
「真奈美? なんでそこに真奈美が?」
桜木が頭を上げて早苗を見る。
そして、はっ、と何かをひらめいた表情をしたかと思うと、頭をかきむしり始めた。
「そのせいもあったのか……! あー! 俺のバカバカバカ! ――真奈美はっ!」
桜木が起き上がって真剣な目で早苗を見る。
「姉です! 姉! 姉ちゃん!」
「お姉さん?」
「そうです! シングルマザーの看護師で、今でもたまに俺に甥っ子預けてくんです。なので、先輩が思ってるようなことなんて、一切、いっっさいないです!」
「お姉さん……」
そういえば、桜木がトレーニーだった頃、姉が夜勤の間に甥っ子の面倒を見ていた、と寝不足な顔をしていた事があったような気もする。
「リリースの後のこと気にしてるんだとしたら、あれは単に病院まで送ってっただけです。姉ちゃん、系列の病院に応援に行くことあって、あの先に病院があるんです。土曜朝に繁華街一人で抜けるの嫌だからって俺を横につけただけです」
身内なら、職場の人に挨拶をするのも、無理を押し通そうとするのも、キツい物言いができるのも理解できた。
「でも桜木くん、他にも女の人、いるでしょう?」
「いませんよ! どこからそれが出てくるんですか!」
「だって、スキンケア用品用意されてたし、あと、前の所で結構遊んでたって」
「っ!」
桜木は目をつぶって片手を額に当てた。
「まず、化粧水とかはですね、姉のです。ボトルはもう置かせてませんが、個包装のは常備しとけと厳命されてます。夜勤明けに甥っ子を迎えに来たときにたまに使ってます。遊んでたってやつは……」
はぁ、と桜木がため息をつく。
「あのころは自暴自棄になってました。先輩にチーム出されて、同棲してる彼氏がいるのもわかって、もうどうでもいいやって。今は反省してます。公募制度があるって知って、先輩の所に戻れるかもしれないってわかってからはきっぱりやめました。幻滅されるかと思って先輩には知られたくなかったんですけど、そりゃ耳に入りますよね。でも誓って今は先輩だけです。……セフレでしたけど」
ぼそっと呟いて、桜木は自分でダメージを負った。
「俺とのセックス、気持ちよくなかったですか? 先輩いつも気持ちよさそうにしてくれてましたけど、もしかして全部演技だったんでしょうか。どうしたらもっと悦くなってくれますか? 教えて下さい。サイズをでかくしろって言われたら無理ですけど、それなら、玩具とか色々……。俺、先輩がしたいって言うなら、どんなプレイにも応えてみせます」
「プレイって……」
真剣な顔で言われて、早苗は少し引いてしまった。
「桜木くんとのえっちはいつもすごく気持ちよかったよ」
「じゃあどうしてセフレやめたいなんて言うんですか? 俺に足りない物があるからですよね? もしかして、他にもセフレがいて、そいつの方がいいとか……まさか奥田さん……?」
「いないから! 奥田さんとも何もないってば!」
「そっか……良かった……。でもじゃあ、何が不満なんですか? どうしたら満足してもらえますか?」
「桜木くんは、私とセフレになりたいの?」
早苗が聞くと、桜木は視線を逸らした。
「付き合ってもらえないなら、せめてセフレでいたいです。他の男が先輩に触れるなんて考えたくないです。性欲処理したいなら俺がしてあげたい。先輩の側にいたらまだチャンスがあるかもしれないし……。それとも、俺は先輩にとって完全に恋愛の対象外ですか? 年下は無理ですか? もしそうだとしても、諦めるつもりはないですけど……」
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