マシュマロメモリアル

夢葵佳/yukika

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狂った友愛

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私の名前は友木星花。

両親は共働きでいつもいない。

昔は人見知りだったから
友達もいなくて独りぼっちだった。

だけど美夜ちゃんに出会ってから
私は独りぼっちじゃなくなった。

少しつづ人見知りも克服して
性格も明るくなった。

ありがとう…大好きだよ…美夜ちゃん…

そんなある日、
美夜ちゃんから恋愛相談をされた。

は?

友達までならギリ許すけど
美夜ちゃんが誰かのものになるとか
許さないんだけど。

でも嫌われたくないから
相談には乗ってあげよう。

それから私は毎日、
美夜ちゃんの相談に乗った。

そして美夜ちゃんはバレンタインに
その好きなやつ-光くんに
チョコを渡して告白する事にした。

「じゃあ、行ってくるね!」

「行ってらっしゃい」

「はあ…絶対成功するじゃん…」

私は光くんにチョコを渡しに行く
美夜ちゃんを見送った後、
深くため息を付いた。

それから数日後、
光くんからバレンタインのお返しに
何を渡せばいいのかという相談をされた。

そういえば、前にテレビで
今は受け取る側の印象から変わったけど
バレンタインのお返しは
元々マシュマロだった的な事言ってたよね…

ふふっ、良いこと思い付いた♪

「バレンタインのお返しは
 マシュマロが定番だよ」

「そうなんだ!ありがとう!」

光くんはその場を去った。

私はその後、美夜ちゃんに
ホワイトデーのお返しには
意味がある事を伝えた。

そしてホワイトデーの日、
二人の想いはすれ違った。

私は美夜ちゃんを慰めるフリをして
光くんから距離を取らせるようにした。

だって美夜ちゃんは私のものだから。

そんなある日、私は光くんから
手紙で“話しがあるから放課後、
屋上に来てほしい”と呼び出された。

放課後、私は屋上に向かった。

そこにはすでに光くんの姿があった。

「何で嘘を付いたの?」

「嘘?」

「バレンタインのお返しは
 マシュマロが定番だって」

「は?何言ってんの?
 元々はそうだったんだから
 嘘じゃないでしょ」

「ていうか、人の話しを
 鵜呑みしたあなたが悪いし」

「友達だから信じたのに…」

「友達?何言ってるの?」

「え?」

「私が友達だと思っているのは
 美夜ちゃんだけだよ」

「え…?」

「ていうか正直、
 美夜ちゃんがいればそれで良い」

「それ以外は何もいらない」

「だからあなたは邪魔なの」

バチッ!!

私はこっそり持ってきていた
スタンガンで光くんを気絶させた。

そして私は光くんを
屋上から突き落とした。

自殺に見えるように工夫して。

これで勘違いした事に気付いた
美夜ちゃんは罪悪感でいっぱいになる。

そしてそんな美夜ちゃんを
私はずっと支えるんだ。

ふふっ、これでずっと一緒にいられる。

美夜ちゃん、大好きだよ…

私だけの美夜ちゃん…

絶対に誰にも渡さない…





♡end♡


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