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四章

なんで見せてもくれないのよ?

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 お試し期間を経て正式な交際をはじめた恋人のべアテは、腰まで届きそうな艶やかな金糸を靡かせる、くっきりとした目鼻立ちが華やかな印象を与える美人だ。持ち主の知的好奇心をあらわす生き生きとして明るい青色の瞳は、不思議と人を惹きつける魅力がある。身長も高くスタイルの良い彼女は意外にも気さくで、いかにもモテそう––実際、告白してくる生徒は多かったらしい。……本人は詳しく教えてくれないけど––だし、相当遊んでるんだろうな……などと、想いを打ち明けられたときは失礼なことを考えたものだ。
 二年生ともなれば将来のことを考えなければならない時期なのに、超が付くほど名家のお嬢様の遊びに付き合うなんてまっぴらだった。仲の良い友人たちはそれぞれの恋人とよろしくやっているから、私もいずれは……とは考えていたものの、特に好ましいと思う人とも出会わずに時間だけが過ぎていく。まあ焦る必要はないわよね、と自分に言い聞かせつつ、穏やかで、ともすれば退屈とも呼べる日々を受け入れていた。親しい交流もなく、学年でも目立っている美人から突然好きだと伝えられても、戸惑いと警戒しか抱かなかった。小柄で細身の私はそれなりに女らしい体型だと自負しているから、体目当てで告白されたのかな、とまたしても失礼なことを考える始末だった。
 悩むこともせずその場で告白を断った私が踵を返すと、べアテは思いがけず食い下がってきた。私の手首を掴んだてのひらは心配になるほど震えていて、大きな瞳に涙まで浮かべてすがりつかれたのだ。ここまでされても心のどこかで、演技だとしたら大したものよね……と冷静に観察していた。お試しでもいいからどうかチャンスをくださいと懇願された私は、熱意に負けてお付き合いしてみることにしたのだった。
 一緒に過ごしていくうちに、私が抱いた数々の疑念は彼女に心から失礼なものだったと思い知った。お嬢様であることを鼻にかけず親しみやすい性格のべアテは、心根の優しい真面目な女性だったのだ。そして私の予想を裏切り、恋愛経験がないと聞いて驚いた。引く手あまただったろうに、誰にも心が動かなかったらしい。飾ることなく過去を打ち明けてくれる率直さにも惹かれた。十五センチ以上あるんじゃないかという身長差は煩わしさではなく、守られているかのような安心感に変わった。手に触れることすらいちいち許可を求めてくる大きな彼女が、可愛くてたまらなくなっていった。好きよ、とはじめて自分から気持ちを伝えたとき涙を流して喜んだべアテは、これまたはじめて許可を求めることなく、優しい口づけで応えてくれた。
 正式な交際を開始してすぐに、べアテは私の両親と姉に挨拶をしたいと申し出てきた。私の前では泣き虫で甘えんぼなくせに、こういうところはしっかりしてるなんてずるいと思う。シスコン気味のお姉ちゃんはクリスティを泣かせたら容赦しないとかなんとか両親以上に偉そうなことを言って、べアテに釘を刺していた。けれどべアテが席を外した隙に、クリスティは人を見る目があるわねと微笑んでいたから、どうやらお姉ちゃんも彼女との交際を好意的に受け入れてくれたらしい。私もべアテのご両親にご挨拶に伺ったものの、こちらは拍子抜けするほど大歓迎されてしまった。家柄が釣り合わないことなんて誰の目にも明らかなのに、ご両親はまったく気にしていない様子だった。それとなく話題に出しても揃いも揃って不思議そうな顔をされてしまった––目配せしたべアテにも、なにが問題なの? という顔をされた––から、彼女たちにとって家柄の差は、特別視する事項ではないようだ。喜ばしい誤算尽くしかつ早すぎる丁重なお嫁さん扱いをされてしまった私は、どうにも気恥ずかしさが拭えなかった。

 ––ともかくも私たちは恋人として、順風満帆に交際をスタートした、……はずだったのだ。



 同室のリリアンが恋人の部屋に泊まりに行った、金曜日の夜。べアテを部屋に招いた私は、いつものようにベッドに組み敷かれていた。

「クリスティ……、ちゅぅっ♡ 大好きよ……♡」
「……んっ♡ んうっ♡」

 お風呂上りに下ろした髪の毛を、べアテは慈しむように何度も撫で梳かす。丁寧に手入れをしているセミロングの黒髪は、彼女のお気に入りらしい。顔だけでなく髪にも口づけを落とされて、長い指先に暴かれた耳にぢゅうっ♡♡と音を立てて吸い付かれる。唾液で濡らされた耳朶に熱い吐息が吹きかかると、彼女も高まってくれているのだと感じて鼓動が跳ねた。

「ぁっ、ん♡ 私も……♡ 好きよ、べアテ♡」
「はっ♡ あぁ、可愛いクリスティ♡ ちゅっ♡ ちゅう♡」

 恥ずかしそうに頬を染めていても、べアテはストレートに想いを伝えてくれる。まだ恋人らしい行為をするようになってひと月ほどだけれど、言葉でも行動でも惜しみない愛情を感じさせてくれる彼女には、もはやなんの不安も抱いていなかった。友人ら––ふたなりの恋人を持つクランとリリアン––にはじめて恋人を受け入れたときのことを聞いてみたら、魔法のおかげもあり、覚悟していたほどの痛みはなかったと言っていた。いつも優しく触れてくれるべアテとなら、がちがちに緊張して身構えなくても、すんなりと行為を進められるのではないか––。そう思った私は行為に誘われるたび最後までするつもりでどきどきしていたのに、なぜかべアテは挿入しようとしなかった。それどころか、ふたなりの所以たるおちんちんを見せてくれることすらないのだ。私を何度もイかせるばかりで、お返しもさせてくれない。
 私は全裸だが、半裸の彼女の下半身はいまもズボンに覆われたまま。告白されたときにふたなりだと伝えてもらっていたし、昔は一緒にお風呂に入っていたお姉ちゃんのおちんちんを見たことのある私が、大好きなべアテの体に拒否感を持つなんてあるはずもないのに。

「ぢゅぅうっ♡ れろー……っ♡ はぁっ♡ クリスティの大きなおっぱい、ふわふわで柔らかい♡ 乳首も可愛いピンク色で、ふふっ♡♡ もう硬くなってくれたわ♡ ちゅっ♡ ぢゅうぅっ♡ こりこりで美味し♡♡ ちゅぅぅっ♡ ちゅぽっ、ぢゅうちゅう♡」
「ふ、ぁっ、くすぐったっ……♡ あっ♡ んっ♡ んぅ♡ そんなに、吸わないでっ♡」
「んむっ♡ なら、これはどう♡♡? 舌でくりくりするのは気持ちいい♡?」
「あんっ♡ ぁっ♡ んんっ♡ きもちい、わ♡♡ んぁっ♡」
「んちゅっ♡ はっ、嬉しい♡ ちゅっ、れろれろ♡♡ 指でもするわね♡」
「あっ♡ あぁっ♡ んっ♡」

 普段とは違い、後ろで一つに結んでいるべアテの金糸に触れる。私を好きだと繰り返し囁いておっぱいに夢中になっている彼女の無防備な耳にも、滑らかな頬にも、ほっそりと長い首から筋肉の隆起を感じる肩にも、抵抗なく触れさせてもらえる。でももっと触れたいし、体中に口づけたい。愛しているんだって、行為でも伝えたい。私も恋人を気持ちよくしたいのに、べアテはさんざん胸を弄ると、脚の間に屈み込んで指と口で愛してくれるのが常だった。そしてそれは、私の意識が飛んでしまうまで続けられる。気持ちよすぎて会話もままならなくなってしまう前に、今夜こそ、べアテに疑問をぶつけてみよう。

(もしかして、勃ってないとか……? 体格差に遠慮してるのかのしかかってこないから、反応がわかんないのよね……。私で興奮してくれていると思ってたけど、……勘違いだったら悲しいわ)

 悪い想像に負けないうちに覚悟を決めて、べアテの頬を両手で包んだ。私が集中できていないと察していたのか、彼女はすぐに顔を上げてくれる。血色の良い艶やかな唇が唾液で濡れ光って、とてつもない色香を放っていた。

「ん……っ♡ クリスティ……?」
「あっ♡ はぁ……っ♡ ねえ、ずっと聞きたかったんだけど……、なんでいつも、最後までしないの?」
「……っ! ……ええと、それは……っ」
「……私の目を見て。遠慮はいらないし、嘘ついたら許さないから。……だから、正直に答えてよね。べアテは……、私に興奮してないってこと?」
「っ……、は…………?」
「それとも我慢してるとか? ……私には見せてもくれないから、あんたの状態なんてわかんないし。私だけ期待してるみたいで、……っ」

 いけない、と思ったときには涙が溢れてしまっていた。目を見開いているべアテの顔が霞む。泣くつもりなんてなかったのに、想いを吐き出したら涙が止まらなくなってしまった。言葉にして気付いたけれど、私は心から信頼しているべアテと距離を感じて悲しかったのだ。いつか打ち明けてくれるだろうと楽観的に待っていられないほど、心細さを募らせていたのだ。泣き顔を見られるのが恥ずかしくて、両手で慌てて自分の顔を覆った。火照った体が急速に冷えていくような感覚に身震いすると、引き締まった温かな腕にきつく抱き寄せられた。

「……ごめんなさい、クリスティ。私が言い出せなかったせいだわ。泣かせてしまうなんて……、……本当にごめんなさい」
「っ……ふ、……ぁっ!?」
「……わかって、くれたかしら? 貴女に、……欲情しているって」

 ベッドに座った彼女の膝に抱え上げられて、正面から体が密着する。私のお腹を、べアテの寝間着を押し上げている硬い感触が擦った。指先で涙を払うと、べアテは耳まで真っ赤に染め、唇を引き結んで私を見つめていた。

「……っそれじゃ、我慢、してたの?」
「我慢、というか……、いえ、見てもらったほうがいいわね」

 私をベッドに下ろしたべアテは、自分の寝間着と下着を脱いで向き直った。はじめて見る恋人の全裸に息を呑む。うっすらと筋の浮かんだお腹の下、長く美しい脚の間には……猛々しいおちんちんが反り返っていた。いまは完全に勃起している、というわけではなさそうなのに、これはあまりにも––

(お、っ……大きくない? 太さも長さも、想像してたよりずっとすごい……。背が高くて体格もいいんだなと思ってたけど、それにしてもこのサイズって、立派すぎるんじゃないかしら……? 私のおへそなんか余裕で届きそうだし、……そもそもこれ、入るの……?)

「……誰かと見比べたわけではないけれど、私のって……、その、大きいと思うの。貴女に見せて……怖がらせて、……もし拒絶されてしまったらと考えると、打ち明けられなくて……。……ごめんなさい」

 呼吸を忘れてべアテの下半身に見入っていたけど、震える涙声を耳にして我に返った。がっくりと肩を落としている世話の焼ける恋人ににじり寄って、もう一度両手で頬を包み、顔を上げさせる。

「……ちゃんと答えてくれてありがと、べアテ。たしかに大きくて、……驚いたわ。でも怖くなんかないし、あんたを拒んだりするわけないじゃない。しかも結局我慢してたってことでしょ? ……私を信頼してくれてると思ってたのに一人で抱え込んで、……べアテのばか」
「ぅ……、っ……、本当にごめんなさい……」
「……ええ。また私に相談もせずうじうじ悩んだりしたら、あんたに泣かされたってお姉ちゃんに言いつけるから」
「……っ!? お願いクリスティ、どうかそれだけはやめてちょうだい。貴女をお嫁さんに迎えられなくなってしまったら、私……っ、いいえ、貴女を取り上げられてしまうくらいならいっそどこかに閉じ込めて……、それか国外へ攫ってしまえば……、」

 最後までしない理由を聞けてひとまず安堵した私は軽口のつもりで言ったのだが、べアテは顔を青ざめさせてひしとすがりついてきた。––べアテがこんなに動揺するなんて、お姉ちゃんってばなにを吹き込んだのだろう。私が聞かないほうがいいんじゃないかと思う物騒なことまで口走りはじめた彼女を遮り、しっかりと抱きしめる。

「もう、冗談よ! ……どうすれば一緒に気持ちよくなれるのか、考えましょう?」
「……っあ、ありがとう。クリスティ、っ……大好きよ」

 落ち着きを取り戻したらしいべアテは、私の体に全身を擦り付けるようにぎゅうっと抱きついてきた。遮るものなく感じられる恋人の肌の温もりが、たまらなく心地よい。思わずうっとりと目を閉じて、さてどうしたものかと思考を巡らせる。そうしてしばらくの間ただ抱き合っていると、べアテがもじもじと身じろぎした。

「くっついていると変化がバレてしまうから、恥ずかしいわ……」
「ふふ……、こっちはやっとあんたの反応を知れて、嬉しいけどね」

 小さく唸ったべアテは、私の肩に顔を伏せてしまう。いきなり触ったらびっくりするだろうから、少し腰を引いておちんちんを見下ろしてみた。

(あ……、さっきより大きくなってびくびくしてる……♡ 見れば見るほど逞しいのに、もどかしそうに震えてると可愛いわね……♡)

 べアテの指一本とは比べ物にならない大きさを、今夜すぐに受け入れられるとは思えない。残念だが段階を踏んで、指三本はすんなり入るくらいに慣れないと、べアテの先端でさえ咥え込むのは難しそうだ。

「ねえ、べアテ。……私があんたを受け入れるためには、指一本で慣らしてもらってたんじゃ足りないと思う」
「っ……! そ、そう、よね……。……これからは少しずつ指を増やしてみて、いいかしら? もちろん、クリスティを傷付けないようにする、から」

 気の毒なほど顔を赤らめたべアテはふたたび私を膝の上に抱えて、真剣な眼差しで言い切った。いつだって優しく触れてくれる恋人に、「お願いね」と答えて口づける。べアテに傷付けられるだなんて想像もつかないし、正直心配してもいない。唇を離すと頼もしく頷いてくれたべアテに、ほかにはどんな準備ができるだろうかと問いかけた。

「そうね……、ローションを使ってみるのはどうかしら?」

 聞き慣れない言葉に首を傾げると、べアテが「潤滑剤ことで、その、……するときの負担を軽減してくれるみたいなの。香りや感触にいろいろな種類があるものらしいわ」と説明してくれた。

「良い案だと思うけど……、それってどこで買えばいいの?」
「え……っ!? ええと、ローションは私がいくつか用意するから、クリスティの好みのものを使ってみましょう?」

 なにやらはぐらかそうとしているべアテをジト目で見つめると、学生が入れるようなお店には置いてないはずだわ……、と白状した。べアテは前もって性行為の負担を減らす方法を調べていて、ローションの存在を知ったらしい。メイドに頼んで質の良いものを届けてもらう、という彼女に甘えさせてもらうことにした。
 ほかの案が浮かばなかった私たちは、ローションが手に入ったらまず慣らしながら使ってみようという結論を出した。裸で抱き合ったまま話し込んでいたけど、べアテのおちんちんは元気な状態を保っている。ふと、ふたなりの彼女は私を愛してくれた後、どうしていたのだろうかと気になった。

「……私を気持ちよくしてくれて、べアテも興奮してたのよね? 私が眠っちゃった後、一人でどうにかしてたの?」
「っ……え、ええ。でも……ええと、クリスティにしてるとき、私も気持ちよくて、何度かその、達してしまっていて……」

 私の肩にぐりぐりと押し付けられたべアテの顔が、湯気でも出るんじゃないかと思うほど熱い。べアテも気持ちよくなってくれていたんだと不意に知った私の顔まで、熱が集まってしまう。

「貴女に触れられることが嬉しくて、幸せで……独りよがりに求めてしまった後は、……クリスティを想って、自分で、してたわ……」

 しどろもどろに教えてくれたべアテの背中をなだめるように撫でて、「そ、……そうだったの」とやっとの思いで言葉を絞り出した。気の利いた返事なんてできない私は、愛おしさを込めて彼女に触れる。

「……これからは、私にもさせてよね。さっそく今夜は、私がべアテを気持ちよくするわ」
「でもクリスティはまだ、ぅあっ♡♡!」

 一度も達していないと言いたかったんだろうけど、譲る気はなかった。ようやく見ることの叶った恋人の体を、誰よりも知りたい。どこが気持ちいいのか、どんな反応を見せてくれるのか、どんなふうにされるのが好きなのか、匂いも味も感触も、ぜんぶ知りたい。べアテが私を愛してくれるように、私だってべアテを愛したかったのだ。
 おちんちんをそっと握っただけで仰け反った彼女の抱擁から抜け出し、「ここに寄りかかって」と枕元を示す。明るい青色の瞳を潤ませたべアテは大人しく体勢を変えて、寄り添った私の腕を撫でてくれた。お互いの緊張をほぐそうとして唇を寄せると、べアテのほうから何度も軽くついばんでくる。枕元に背中をもたれさせた彼女にやんわりと腰を抱き寄せられ口づけを返しながら、私は慎重におちんちんを摩った。



 はじめてでぎこちない触り方だと思うのに、べアテは「ぁあっ♡ クリスティの手、すべすべで気持ちいい……♡♡」と悦び、「触ってもらえるなんて、夢みたい……♡♡」と大げさに感動してくれる。私に嫌われるとでも思っていたんだろうな、と受け取れる反応をされると複雑な気分になる。それでも心底嬉しそうな顔をするべアテを見ていると、怒る気にはなれなかった。私がどれほどべアテを愛しているのか、身をもって感じてもらえばいい。
 真っ赤に膨れた先端からとろりとした先走りが垂れてきて、親指の腹でぬりゅぬりゅ♡♡と塗り広げてみると、彼女は腰を震わせて熱い息を吐いた。いつも見上げている恋人が少しおちんちんを弄っただけで恍惚とした表情を見せてくれると、なんだかとてつもない優越感が湧き上がってくる。

(私の手でこんなに感じてくれるなんて、嬉しい……♡ べアテに触ってるだけで私も気持ちよくなっちゃう♡ ……べアテも私に触ってるとき、こんな気持ちだったのかな♡)

 湧き上がる愛おしさが胸をときめかせて、息が上がってしまう。左手で汗ばんだ彼女の額から髪を払い、陰茎を上下に摩っていた右手を陰嚢に伸ばした。精液がぱんぱんに詰まっているのだと感じさせる張りのある感触を、てのひら全体で優しく揉み転がす。そこから裏筋をなぞり上げて先端をくりゅくりゅ♡♡と撫で回すと、べアテは切羽詰まった声を上げておちんちんを跳ねさせた。

「あっ♡♡ クリスティっ♡♡ もう、だめっ♡♡ 出てしまう、からっ♡♡ はなして、ふぁあっ♡♡!」
「はぁっ♡♡ いいよ、イって、べアテ♡♡ 射精するところ、私に見せて♡♡」
「んぁっ♡♡ そんな、よごしちゃう♡♡ く、ぅっ♡♡ ぁぁぁああーーーっ♡♡♡!」

 どびゅーーーーっ♡♡♡♡♡!!っぶぴゅ、どぷっ、びゅるびゅくっ、びゅびゅ~~~っ♡♡♡!

(うわ♡♡ すっごい勢い♡♡ 熱くてどろどろの精液が顔にまでかかっちゃった♡♡ 一回でこんな量が出るものなのね♡♡ え……、まだ出てる♡♡ お腹の奥に注がれたら、どんな感じなのかしら……♡♡ ん……、独特の匂いがする♡♡ 癖になりそう……♡♡)

 達したべアテは私の胸に顔を押し付けて、乱れた呼吸を整えている。甘えかかる彼女を左腕で抱き込みつつ、精液塗れの右手を鼻先に持ってきた。すんすん、と匂いを嗅ぐまでもなく、いやらしくてえっちな香りが鼻腔をくすぐる。おそるおそる舌を伸ばしてぺろりと舐めてみると、なんともいえない味がした。

(うーん……飲めなくはない、わね♡ でもこの量をぜんぶ受け止めるのは、むずかしいかも……。べアテがしてくれるみたいに口でもしたいけど、おちんちんってどれくらいで回復するのかしら?)

 射精し終えたおちんちんをじっと見つめる。勃起していなくても、やっぱり大きい。いま刺激したら辛いのかな、などと考えていると、べアテががばっと起き上がった。

「ごめんなさい、クリスティ……! 貴女の顔まで汚してしまって、すぐに拭き取るから……!」

 彼女は素早くタオルを手に取って、私の顔を丁寧に拭ってくれた。てのひらもきれいにしてくれると、消え入りそうな声で「……いやではなかった?」と聞いてくる。

「はあ……、そんなわけないでしょ。必死にしがみついてくるべアテ、可愛かったわよ♡」
「っ……、ありがとう……♡ 気持ちよくて、射精が止まらなかったわ……」
「ふふ、よかった♡♡ ……でもまだ、全然足りないんじゃない♡?」
「ぁっ……♡!」
「ほら、枕に寄りかかって♡? 今度は口でしてみるわね♡♡」
「ええ……っ!? ちょっと、クリスティ……っ!?」
「ちゅっ♡♡ んちゅっ♡ はぁっ♡ また硬くなってる♡♡ ぺろぺろされるの、どう♡? きもちい♡?」
「んぁっ♡♡! は、ぁっ♡♡ クリスティが、私のを舐めてくれるなんて……っ♡♡♡ ぁっ♡♡♡ すごいっ♡♡♡ 気持ちよすぎるっ♡♡♡ あぁっ♡♡♡ クリスティっ♡♡♡」

 話しているうちに、べアテのおちんちんはまたむくむくと大きくなっていた。戸惑いながらも言うことを聞いてくれる彼女の脚の間に屈んで、むわぁっ♡♡と濃厚な性臭を放つ昂ぶりに口づける。やわやわと触れつつ先端に舌を這わせると、べアテは腰を震わせて反応した。気に入ってくれた様子に励まされた私は、愛しい恋人をたっぷりと堪能していった。
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