異世界生活の送り方を間違えている気がする?

香奈恵

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四章 椿蓮

八十二話 コドン村調査

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「こんな時に…! 王国ですか!?」

「ユメ、クロメに今の状況を伝えてくれ」

「わかった」

走って村まで向かう。変わっていないように見えたが、よく見ると村の周りを分厚い鎧を着た兵士が囲んでいる。そして内側で、魔法が撃ち合われているのが見えた。
数が多い…? 今までなら王国は目立たない様数人で襲撃していたはずだが…。

「ユメ、クロメに今の状況を伝えてくれ。それから…、クロメに頼んで他の村の様子を確認しろ」

「どうして?」

「今は時間が無い。もし他の村が襲われていたら、出来る限りの兵力を持って城下町へ向かう様に言ってくれ」

「よくわかんないけど…了解したわ」

「それとメグリ、お前はこの子を連れて魔王城に向かえ。魔法が使えるなら、転移しろ」

「ツバキさん…!」

メグリは遠ざかる姿に何か言おうとしたが言葉が出ず、女の子を抱きしめ、ユメに言った。

「ユメちゃん、クロメさんに私を転移させるように言って!」

そう言うとユメはすぐにクロメに伝えた。目を開いた時には木の床の上に座り込んでいて、前に立っているクロメを見上げた。

「ユメから聞いた。すぐに行うわ」

クロメは走って部屋の外へ出て行った。しんと静まり返った部屋には女の子の啜り声が響く。
なにか、とてつもなく悪い予感がする。


クロメはユメから報告を聞きながら上の階の情報部へ向かっていた。ゴトーの手記に書いてあった『不吉な未来』が頭をよぎる。
ツバキは他の村の様子を確認し、襲われているようだったら城下町へ向かえと言っていた。

「ほんっとに…悪い予感がする…!」

情報部にて簡単に説明すると、椅子に座った数十人が一斉に連絡を始めた。それぞれ村には魔王軍と繋がっている者が少なからずいる。
すぐに手前にいた者が振り返った。

「コドン村と同様に襲撃に合っている模様です」

「こちらもです!」

と、次々に声が上がった。それぞれ同じ様な方法で襲撃されているらしく、村の周りには鉄の鎧を着た兵士が陣取っているとの事だ。

「それぞれの村の近くにいる者達を急いで向かわせて!」

ツバキの真意は分かる。同時に大量の村へ兵士を送り込める程の兵力は魔王軍を除き王国だけだ。そしてそこで大量殺戮を行う理由は一つ考えられる。
クロメは急いでツバキにテレパシーを送った。

「ツバキ、他の村も襲われてるみたいよ。あなたの思った通り…王が術を発動しようとしてる」
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