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二章 魔族地方
四十六話 パラサイト
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【四十六話】
剣を手元から男の上腕に突き上げる。骨までも貫通し、上の肉を突き破って刃が飛び出した。
男は怯み、棍棒を握る力が弱くなった所で手の甲で弾き飛ばす。
棍棒はズシンと音を立てて地面に落ちた。拾おうとする男の胸へ足の裏を当て、押し返す。
「なんだ、大して強くない」
腿に踵を落とす。
ぶ厚い肉が凹んで内側は青く腫れ、うなり声を必死で抑えながら男は蹲った。
横から大きく振りかぶって俺へと手が伸びる。
その太い指を掴んで関節と逆の方向へ曲げる。
「無駄な肉を付けすぎたんじゃねえのか」
悲鳴を上げる男の腹に剣を突き刺すと血を吐いて倒れ、棍棒に手を伸ばす。
手を蹴り上げて棍棒を取り上げ、男の背中から地面へと棍棒を突き刺した。
「ひっ…残虐非道だ…」
「仕方ない事だ、行くぞ」
「うん…キッついなあこれ…」
男に背を向けて歩き出す。
下ではまだ幹部と大砲が戦っている。終わったし参戦するか…、と丘を降りようとする。
「おい、ガキ…」
ガキの方を向いて、目を見開く。
小さなナイフの柄がガキの首筋から突き出ていて、そこからドクドクと血が流れている。
「おい!」
男の方を見ると、手元にナイフが散らばっていた。
…こいつが投げたのか? くそ油断したっ!
ガキの元へ駆け寄り、手を伸ばす。ガキは立ったままで、首筋のナイフに手を当てている。
そのナイフをガキが掴んだかと思うと、血を吹き出しながら引き抜いた。
「何してんだお前!」
急にナイフの刃先がこちらに向いたかと思うと、次の瞬間脇腹に激痛が走る。
さっきガキの首筋から突き出た柄は、今度は俺の脇腹から突き出し、服に赤いシミが広がってゆく。
…コイツ、なんで急に!?
ガキが俺を刺した。その事実に混乱している中、またガキの足が俺の胸を蹴って後方へと飛ばす。
頭を強く地面に打ち付けながら丘を転がり、バランスを取り戻して前を見るとガキがナイフを持って立っていた。
「お前…」
「…」
何も言わないガキはゆっくりと近づく。
どうなったのかは知らないが、攻撃してきたって事は敵でいいんだよな?
剣を構えてガキの方を向き、光のない目を見つめながら相手を窺う。
ガキがナイフを投げ捨てる。
来た…攻撃するという意思でガキは俺に向かっている。それなら手加減はしない!
真横から剣をガキの首へと振る。
剣を左手で受け止めたガキは右手で俺の腹へ拳を突き出す。
左手で拳を防ぐ。
鉛のような重い拳、受け止めきれずに後方へと弾かれ、自分の体が地面をえぐる。
「誰だよコイツ…」
額から流れる血を拭い、剣をガキへ向かって投げる。
ガキの手前で剣は止まる。
剣先をガキの手が掴んでいる。投げた剣を片手で受け止めたのだ。
…逃げるか、戦うか。
二つの選択肢があるが、その内楽な方は「逃げる」だろう。
後ろを向かずに、目を離さずに間合いを開けながら後ろへと全速力で走り出した。
剣を手元から男の上腕に突き上げる。骨までも貫通し、上の肉を突き破って刃が飛び出した。
男は怯み、棍棒を握る力が弱くなった所で手の甲で弾き飛ばす。
棍棒はズシンと音を立てて地面に落ちた。拾おうとする男の胸へ足の裏を当て、押し返す。
「なんだ、大して強くない」
腿に踵を落とす。
ぶ厚い肉が凹んで内側は青く腫れ、うなり声を必死で抑えながら男は蹲った。
横から大きく振りかぶって俺へと手が伸びる。
その太い指を掴んで関節と逆の方向へ曲げる。
「無駄な肉を付けすぎたんじゃねえのか」
悲鳴を上げる男の腹に剣を突き刺すと血を吐いて倒れ、棍棒に手を伸ばす。
手を蹴り上げて棍棒を取り上げ、男の背中から地面へと棍棒を突き刺した。
「ひっ…残虐非道だ…」
「仕方ない事だ、行くぞ」
「うん…キッついなあこれ…」
男に背を向けて歩き出す。
下ではまだ幹部と大砲が戦っている。終わったし参戦するか…、と丘を降りようとする。
「おい、ガキ…」
ガキの方を向いて、目を見開く。
小さなナイフの柄がガキの首筋から突き出ていて、そこからドクドクと血が流れている。
「おい!」
男の方を見ると、手元にナイフが散らばっていた。
…こいつが投げたのか? くそ油断したっ!
ガキの元へ駆け寄り、手を伸ばす。ガキは立ったままで、首筋のナイフに手を当てている。
そのナイフをガキが掴んだかと思うと、血を吹き出しながら引き抜いた。
「何してんだお前!」
急にナイフの刃先がこちらに向いたかと思うと、次の瞬間脇腹に激痛が走る。
さっきガキの首筋から突き出た柄は、今度は俺の脇腹から突き出し、服に赤いシミが広がってゆく。
…コイツ、なんで急に!?
ガキが俺を刺した。その事実に混乱している中、またガキの足が俺の胸を蹴って後方へと飛ばす。
頭を強く地面に打ち付けながら丘を転がり、バランスを取り戻して前を見るとガキがナイフを持って立っていた。
「お前…」
「…」
何も言わないガキはゆっくりと近づく。
どうなったのかは知らないが、攻撃してきたって事は敵でいいんだよな?
剣を構えてガキの方を向き、光のない目を見つめながら相手を窺う。
ガキがナイフを投げ捨てる。
来た…攻撃するという意思でガキは俺に向かっている。それなら手加減はしない!
真横から剣をガキの首へと振る。
剣を左手で受け止めたガキは右手で俺の腹へ拳を突き出す。
左手で拳を防ぐ。
鉛のような重い拳、受け止めきれずに後方へと弾かれ、自分の体が地面をえぐる。
「誰だよコイツ…」
額から流れる血を拭い、剣をガキへ向かって投げる。
ガキの手前で剣は止まる。
剣先をガキの手が掴んでいる。投げた剣を片手で受け止めたのだ。
…逃げるか、戦うか。
二つの選択肢があるが、その内楽な方は「逃げる」だろう。
後ろを向かずに、目を離さずに間合いを開けながら後ろへと全速力で走り出した。
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